フローティングキーボードとは?使い方と戻し方を徹底解説

スマホやタブレットで文字入力をしているとき、キーボードの位置が急に変わって戸惑ったことはありませんか?

「キーボードが小さくなった」「画面の真ん中に浮いている」「元に戻せない」——そんな経験をした方も多いはず。これは「フローティングキーボード」という機能が有効になっている状態です。

今回は、フローティングキーボードとは何か、どんなメリットがあるのか、そして使い方や元に戻す方法まで、詳しく解説していきます。

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  1. フローティングキーボードとは
    1. 「フローティング」の意味
  2. フローティングキーボードの特徴
    1. 1. 位置を自由に変更できる
    2. 2. サイズが小さい
    3. 3. 画面コンテンツに重なる
    4. 4. 片手入力に最適
  3. 対応デバイス
    1. Android
    2. iPad/iPadOS
  4. フローティングキーボードのメリット
    1. 1. 大画面デバイスでの片手入力が楽
    2. 2. 画面をより広く見られる
    3. 3. 入力位置に合わせて配置できる
    4. 4. スワイプ入力(スライド入力)が使える
    5. 5. 持ち方に応じて最適化
  5. フローティングキーボードのデメリット
    1. 1. 誤って有効にしてしまいやすい
    2. 2. キーが小さくなる
    3. 3. 見たい部分が隠れる可能性
    4. 4. 通常のキーボードより入力速度が落ちる場合がある
  6. Android(Gboard)でのフローティングキーボードの使い方
    1. フローティングキーボードをオンにする方法
    2. フローティングキーボードを移動する方法
    3. フローティングキーボードのサイズを変更する方法
    4. フローティングキーボードをオフにする方法
  7. iPad/iPadOSでのフローティングキーボードの使い方
    1. フローティングキーボードをオンにする方法
    2. フローティングキーボードを移動する方法
    3. QuickPath(スワイプ入力)を使う
    4. フローティングキーボードをオフにする方法
  8. トラブルシューティング
    1. Q1: 突然キーボードが小さくなった
    2. Q2: 元に戻せない
    3. Q3: フローティングキーボードが表示されない
    4. Q4: サイズが変更できない
    5. Q5: キーボードが画面から消えた
    6. Q6: 片手モードとフローティングの違いがわからない
  9. フローティングキーボードの活用シーン
    1. 1. 動画視聴中のコメント入力
    2. 2. ウェブブラウジング中の検索
    3. 3. 地図アプリでの検索
    4. 4. 分割画面での作業
    5. 5. 電子書籍でのメモ取り
    6. 6. タブレットでの片手入力
  10. 設定のカスタマイズ
    1. Android(Gboard)の設定
    2. iPadの設定
  11. よくある質問
    1. Q: iPhoneでもフローティングキーボードは使える?
    2. Q: 常にフローティングキーボードを使いたい
    3. Q: フローティングキーボードを無効化したい
    4. Q: 他のキーボードアプリでも使える?
    5. Q: 横画面でも使える?
  12. まとめ

フローティングキーボードとは

フローティングキーボードとは、画面上を自由に移動できる、浮遊型のソフトウェアキーボードのことです。

通常のキーボードとの違い:

通常のキーボード:

  • 画面下部に固定されている
  • 画面の約3分の1~4分の1を占有
  • 位置やサイズは変更できない
  • 大画面では両手での入力が前提

フローティングキーボード:

  • 画面上の好きな位置に移動できる
  • サイズが小さめ(スマホサイズ)
  • 画面の上に浮いているように表示される
  • 片手でも操作しやすい

「フローティング」の意味

「Floating」は英語で「浮遊する」「浮かぶ」という意味。キーボードが画面下部に固定されずに、まるで浮いているかのように表示されることから、こう呼ばれています。

フローティングキーボードの特徴

フローティングキーボードの主な特徴を見ていきましょう。

1. 位置を自由に変更できる

通常のキーボードは画面下部に固定されていますが、フローティングキーボードは画面上のどこにでも移動できます。

移動方法:
キーボード下部のバー(ハンドル)を長押しして、好きな位置にドラッグするだけ

2. サイズが小さい

通常のキーボードより小さく表示されます。大きさは機種によって異なりますが、一般的にスマートフォンのキーボードと同程度のサイズになります。

3. 画面コンテンツに重なる

フローティングキーボードは、画面の表示領域を占有するのではなく、表示内容の上に重なって表示されます。

メリット:
画面をより広く使える

デメリット:
見たい部分がキーボードで隠れる場合がある

4. 片手入力に最適

小さくて移動できるため、利き手の側に配置すれば片手でも楽に文字入力ができます。

対応デバイス

フローティングキーボードは、すべてのデバイスで使えるわけではありません。

Android

対応条件:

  • Android 9.0以降
  • Gboard(Google日本語入力)を使用
  • 機種によっては他のキーボードアプリでも対応

主な対応キーボード:

  • Gboard(最も一般的)
  • Galaxyキーボード(Samsungデバイス)
  • ATOK(一部機種)

iPad/iPadOS

対応条件:

  • iPadOS 13以降
  • 標準の日本語キーボード
  • すべてのiPadで利用可能

注意点:
iPhoneには標準でフローティングキーボード機能はありません。画面サイズが小さいため、必要性が低いと判断されているためです。

フローティングキーボードのメリット

なぜフローティングキーボードが便利なのでしょうか。

1. 大画面デバイスでの片手入力が楽

タブレットや大型スマホでは、画面の端まで指が届きにくいことがあります。フローティングキーボードを利き手側に配置すれば、片手でも快適に入力できます。

2. 画面をより広く見られる

通常のキーボードは画面の大部分を占有しますが、フローティングキーボードは小さいため、より多くのコンテンツを同時に表示できます。

便利な場面:

  • ウェブページを見ながらメモを取る
  • 動画を見ながらコメントを入力する
  • 地図アプリで場所を確認しながら検索

3. 入力位置に合わせて配置できる

入力欄が画面上部にあるときは、キーボードを上に移動させて入力欄が隠れないようにできます。

4. スワイプ入力(スライド入力)が使える

特にiPadでは、フローティングキーボード使用時にQuickPath(スワイプ入力)が利用できます。これは通常サイズのキーボードでは使えない機能です。

5. 持ち方に応じて最適化

デバイスの持ち方(縦・横、片手・両手)に応じて、キーボードの位置を柔軟に調整できます。

フローティングキーボードのデメリット

便利な反面、いくつかのデメリットもあります。

1. 誤って有効にしてしまいやすい

特定のジェスチャー(ピンチ操作)で簡単に切り替わるため、意図せず有効になってしまうことがあります。

2. キーが小さくなる

サイズが小さくなる分、各キーも小さくなります。手が大きい人や視力が弱い人には入力しにくい場合があります。

3. 見たい部分が隠れる可能性

画面上に重なって表示されるため、配置によっては重要な情報が隠れてしまいます。

4. 通常のキーボードより入力速度が落ちる場合がある

慣れていないと、小さなキーボードでは入力ミスが増えたり、入力速度が遅くなったりすることがあります。

Android(Gboard)でのフローティングキーボードの使い方

Androidスマホで最も一般的なGboardでの操作方法を紹介します。

フローティングキーボードをオンにする方法

手順1: メニューから設定

  1. 文字入力画面を開く(メッセージアプリやメモ帳など)
  2. キーボードが表示されたら、ツールバーの四角が4つ並んだアイコンをタップ
  3. メニューから「フローティング」をタップ
  4. キーボードがフローティング状態になる

手順2: 設定画面から

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「システム」→「言語と入力」をタップ
  3. 「画面キーボード」→「Gboard」をタップ
  4. 「設定」→「フローティング」をオンにする

フローティングキーボードを移動する方法

  1. キーボード下部の横棒(-)のマークを長押し
  2. そのまま指を動かして好きな位置にドラッグ
  3. 指を離すとその位置に固定される

フローティングキーボードのサイズを変更する方法

Gboardの場合:

  1. キーボード下部の横棒を長押ししながら、上下にドラッグ
  2. 上にドラッグ: キーボードが小さくなる
  3. 下にドラッグ: キーボードが大きくなる

機種やバージョンによっては、サイズ変更ができない場合もあります。

フローティングキーボードをオフにする方法

方法1: 画面下部に戻す

  1. キーボード下部の横棒を長押し
  2. そのまま画面の一番下までドラッグ
  3. 画面下部に到達すると、自動的に通常のキーボードに戻る

方法2: メニューから

  1. ツールバーの四角が4つ並んだアイコンをタップ
  2. 「フローティング」を再度タップ
  3. チェックマークが外れ、通常のキーボードに戻る

iPad/iPadOSでのフローティングキーボードの使い方

iPadでのフローティングキーボードの操作方法を紹介します。

フローティングキーボードをオンにする方法

方法1: ピンチ操作

  1. 文字入力画面を開く(NotesやSafariなど)
  2. キーボードが表示されたら、2本の指をキーボード上に置く
  3. 指を内側にピンチ(つまむ動作)する
  4. キーボードが縮小してフローティング状態になる

方法2: メニューから

  1. キーボード右下のキーボードアイコンを長押し
  2. メニューが表示されるので「フローティング」を選択
  3. キーボードがフローティング状態になる

フローティングキーボードを移動する方法

  1. キーボード下部のグレーのバーを長押し
  2. そのまま指を動かして好きな位置にドラッグ
  3. 画面のどこにでも配置できる

QuickPath(スワイプ入力)を使う

iPadのフローティングキーボードでは、QuickPathというスワイプ入力が使えます。

使い方:

  1. 最初の文字を押す
  2. 指を離さず、次の文字へスライド
  3. 単語の最後の文字まで移動
  4. 指を離すと単語が入力される

フローティングキーボードをオフにする方法

方法1: ピンチアウト操作

  1. キーボード上に2本の指を置く
  2. 指を外側に広げる(ピンチアウト)
  3. キーボードが拡大し、画面下部に固定される

方法2: バーをドラッグ

  1. キーボード下部のグレーのバーを長押し
  2. 画面の一番下までドラッグ
  3. 画面下部に到達すると通常のキーボードに戻る

方法3: メニューから

  1. キーボード右下のキーボードアイコンを長押し
  2. 「ドック」または「ドックと結合」を選択
  3. 通常のキーボードに戻る

トラブルシューティング

フローティングキーボードでよくある問題と解決方法を紹介します。

Q1: 突然キーボードが小さくなった

原因:
誤って2本指でピンチ操作をしてしまった

解決方法:

  • Android: キーボードを画面下部までドラッグ
  • iPad: 2本指でピンチアウト(外側に広げる)

Q2: 元に戻せない

解決方法:

Android:

  1. キーボードのメニューボタンをタップ
  2. 「フローティング」をオフにする
  3. それでもダメなら、スマホを再起動

iPad:

  1. キーボードのバーを画面下部までドラッグ
  2. 2本指でピンチアウト
  3. それでもダメなら、iPadを再起動

Q3: フローティングキーボードが表示されない

原因:
キーボードアプリが対応していない、またはOSバージョンが古い

解決方法:

  • Androidの場合: Gboardを使用しているか確認
  • iPadの場合: iPadOS 13以降にアップデート
  • キーボードアプリを最新版に更新

Q4: サイズが変更できない

一部の機種やキーボードアプリでは、サイズ変更機能がサポートされていません。この場合は、位置の移動のみ可能です。

Q5: キーボードが画面から消えた

解決方法:

  1. 文字入力欄をもう一度タップ
  2. キーボードアイコンをタップ
  3. それでも出ない場合は、アプリを再起動

Q6: 片手モードとフローティングの違いがわからない

片手モード:

  • キーボードが小さくなって左右どちらかに寄る
  • 画面下部には固定されたまま
  • 主にスマホ向けの機能

フローティングモード:

  • キーボードが画面上を自由に移動できる
  • 画面のどこにでも配置可能
  • 主にタブレット向けの機能

フローティングキーボードの活用シーン

フローティングキーボードが特に便利な場面を紹介します。

1. 動画視聴中のコメント入力

YouTubeなどで動画を見ながらコメントを入力する際、フローティングキーボードを使えば動画が隠れません。

2. ウェブブラウジング中の検索

長いウェブページを読みながら検索バーに入力する場合、キーボードを上部に配置すれば、読んでいる部分が隠れません。

3. 地図アプリでの検索

Googleマップなどで地図を確認しながら場所を検索するとき、キーボードを移動させて地図の見たい部分を表示できます。

4. 分割画面での作業

iPadの分割画面(Split View)で2つのアプリを同時に使う際、フローティングキーボードを使えば両方のアプリが見やすくなります。

5. 電子書籍でのメモ取り

電子書籍を読みながらメモを取る場合、キーボードを適切な位置に配置すれば、本文とメモ欄の両方が見やすくなります。

6. タブレットでの片手入力

タブレットを片手で持って操作するとき、フローティングキーボードを利き手側に配置すれば快適に入力できます。

設定のカスタマイズ

より快適に使うための設定を紹介します。

Android(Gboard)の設定

キーボードの高さ調整:

  1. Gboardの設定を開く
  2. 「設定」→「キーボードの高さ」
  3. 「背の高いキー」「中くらいのキー」などから選択

ツールバーのカスタマイズ:

  1. Gboardの設定を開く
  2. 「設定」→「ツールバー」
  3. よく使う機能をツールバーに追加

iPadの設定

QuickPathのオン/オフ:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「一般」→「キーボード」
  3. 「フローティングキーボードでスライド入力」をオン/オフ

キーボードの触覚フィードバック:

  1. 「設定」→「サウンドと触覚」
  2. 「キーボードのフィードバック」を設定

よくある質問

フローティングキーボードについてよくある質問に答えます。

Q: iPhoneでもフローティングキーボードは使える?

A: iPhoneには標準でフローティングキーボード機能はありません。画面サイズが小さいため、実装されていないと考えられます。

Q: 常にフローティングキーボードを使いたい

A: 設定で「常にフローティング」という項目はありませんが、一度フローティング状態にすれば、次回もその状態が維持されます。

Q: フローティングキーボードを無効化したい

A: 完全に無効化する設定はありませんが、通常のキーボードに戻せば問題ありません。誤操作でフローティングになっても、すぐに戻せます。

Q: 他のキーボードアプリでも使える?

A: アプリによります。

  • Android: Gboard、Galaxyキーボード、ATOKなど一部のアプリで対応
  • iPad: 標準キーボードのみ(サードパーティアプリでは対応が限定的)

Q: 横画面でも使える?

A: はい、縦画面・横画面の両方で使えます。画面の向きを変えても、フローティング状態は維持されます。

まとめ

フローティングキーボードについて重要なポイントをまとめます。

フローティングキーボードとは:

  • 画面上を自由に移動できるキーボード
  • サイズが小さく、画面に重なって表示される
  • 片手入力や大画面デバイスで便利

対応デバイス:

  • Android: 9.0以降(Gboard使用時)
  • iPad: iPadOS 13以降
  • iPhone: 非対応

オンにする方法:

  • Android: メニューから「フローティング」を選択
  • iPad: 2本指でピンチイン(つまむ)

オフにする方法:

  • Android: キーボードを画面下部までドラッグ
  • iPad: 2本指でピンチアウト(広げる)またはバーを下部へドラッグ

メリット:

  • 片手入力が楽
  • 画面をより広く使える
  • 柔軟な配置が可能
  • iPad版ではスワイプ入力が使える

デメリット:

  • キーが小さくなる
  • 誤操作で有効になりやすい
  • 画面が隠れる場合がある

おすすめの使用シーン:

  • 大型タブレットでの片手入力
  • 動画視聴中のコメント入力
  • ウェブページを見ながらのメモ取り
  • 分割画面での作業

フローティングキーボードは、使いこなせば非常に便利な機能です。特に大画面のタブレットでは、入力の効率が大きく向上します。

最初は慣れないかもしれませんが、オン/オフの切り替え方法さえ覚えておけば、状況に応じて柔軟に使い分けられます。ぜひこの記事を参考に、快適な文字入力を楽しんでください。

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