「メールに添付できない大きなファイルを送りたい」
「仕事のデータを取引先に渡す方法が知りたい」
こんな悩みはありませんか?
Firestorage(ファイヤーストレージ)は、大容量のファイルを簡単に送れる無料のオンラインストレージサービスです。会員登録なしでも使えて、容量無制限なのが大きな特徴です。
この記事では、Firestorageの使い方から料金プラン、セキュリティ、他のサービスとの比較まで、初心者にもわかりやすく徹底解説していきます。
Firestorage(ファイヤーストレージ)とは?
Firestorageは、ロジックファクトリー株式会社が運営する国産のオンラインストレージサービスです。
Firestorageの基本情報
サービス名:Firestorage(ファイヤーストレージ)
運営会社:ロジックファクトリー株式会社(日本企業)
サービス開始:2004年
月間利用者数:約800万人以上
Firestorageの主な特徴
無料で容量無制限
1ファイルあたりのサイズ制限はありますが、アップロードできる総容量は無制限です。何度でも繰り返し使えます。
会員登録不要
面倒な会員登録なしで、すぐに使い始められます。
国産サービスの安心感
日本企業が運営しているため、問い合わせも日本語で対応してもらえます。
セキュリティ対策が充実
パスワード設定、ワンタイムURL、24時間365日の監視体制など、安全性にも配慮されています。
Firestorageの使い方:ファイルをアップロードする手順
まずは、基本的なファイルのアップロード方法を説明します。
手順1:Firestorageのサイトにアクセス
- ブラウザで「firestorage」と検索
- 公式サイト(https://firestorage.jp/)を開く
手順2:保存期間を選択
サイトのトップページに以下の選択肢が表示されます。
保存期間の選択
- 1時間
- 3時間
- 6時間
- 12時間
- 24時間(1日)
- 2日
- 3日
- 7日(最大)
用途に合わせて選びましょう。短期間の受け渡しなら1日、余裕をもって送りたいなら7日がおすすめです。
手順3:パスワードを設定(任意)
セキュリティを強化したい場合は、パスワードを設定できます。
注意:パスワードは英数字10桁まで
パスワードを設定した場合は、ダウンロードする相手に必ず伝えてください。
手順4:ファイルをアップロード
ファイルを追加する方法は2つあります。
方法1:ドラッグ&ドロップ
- 「ここにファイルをドロップしてアップロード」のエリアに、ファイルをドラッグして離す
方法2:ファイル選択
- 「+ファイルを選択してアップロード」ボタンをクリック
- アップロードしたいファイルを選んで「開く」をクリック
制限
- 1ファイル最大:2GiB(未登録・無料会員)
- 同時アップロード:最大20ファイル
手順5:アップロード完了
アップロードが完了すると、ダウンロードURLが表示されます。
このURLを、ファイルを受け取る相手にメールやチャットで送れば完了です!
さらに高度な機能を使う
アップロードボタンの前に「さらに高度な機能を使う」にチェックを入れると、以下の機能が使えます。
- 複数ファイルを1つのURLにまとめる
- コメントを挿入
- アップロード終了時の効果音設定
- ダウンロード通知の受け取り
ファイルをダウンロードする方法
受け取る側の操作はとても簡単です。
手順1:URLにアクセス
送られてきたダウンロードURLをクリックします。
手順2:パスワード入力(設定されている場合)
パスワードが設定されている場合は、送られてきたパスワードを入力します。
手順3:ダウンロード
ファイル名またはダウンロードボタンをクリックすると、ダウンロードが開始されます。
複数ファイルがある場合は、まとめてZIP形式でダウンロードすることも可能です。
Firestorageの料金プラン比較
Firestorageには、使い方に合わせて複数のプランが用意されています。
未登録会員(無料)
料金:無料
会員登録:不要
制限
- 1ファイル最大:2GiB
- 保存期間:最大7日
- アップロード容量:無制限
特徴
- すぐに使える
- 基本的な転送機能のみ
無料会員(登録あり)
料金:無料
会員登録:必要(メールアドレスのみ)
制限
- 1ファイル最大:2GiB
- 保存期間:最大30日(ログインすれば延長)
- アップロード容量:無制限
特徴
- ファイルの管理機能
- ダウンロード回数の確認
- アップロードしたファイルを削除可能
- まとめてダウンロード機能
ライト会員(有料)
料金:月額1,037円
制限
- 1ファイル最大:10GiB
- ストレージ保存:25GB
- 保存期間:無期限(ストレージ保存)
特徴
- 大容量ファイルの送信が可能
- 広告なし
- ダウンロードページのカスタマイズ
- SSL通信で暗号化
正会員(有料)
料金:月額2,085円
制限
- 1ファイル最大:10GiB
- ストレージ保存:100GB
- 保存期間:無期限
特徴
- ライト会員の全機能
- より大容量のストレージ
- ダウンロード高速化チケット
- 高度なセキュリティ機能
法人プラン
企業向けには、さらに高機能な法人プランが用意されています。
特徴
- 独自回線で高速通信
- 登録ユーザー数無制限
- 独自サブドメイン
- ロゴの挿入
- RAID6によるバックアップ
料金は利用規模によって異なるため、公式サイトで問い合わせが必要です。
無料版と有料版、どちらを選ぶべき?
用途に応じて選びましょう。
無料版がおすすめな人
- たまにファイルを送る程度
- 2GiB以下のファイルしか扱わない
- 保存期間は7日で十分
- 広告が気にならない
有料版がおすすめな人
- 2GiBを超えるファイルを送る機会が多い
- ファイルを長期間保存したい
- 広告を非表示にしたい
- ビジネスで頻繁に使用する
- セキュリティを強化したい
Firestorageのセキュリティは安全?
無料サービスなので、セキュリティが心配という方も多いでしょう。
Firestorageのセキュリティ対策
1. ワンタイムURL
ダウンロードURLは、ランダムな文字列で生成されます。URLを知らない第三者がアクセスすることはほぼ不可能です。
2. 自動ウイルススキャン
アップロードされたファイルは、自動的にウイルスチェックが行われます。
3. データセンターの24時間監視
サーバーは24時間365日、セキュリティ監視が行われています。
4. プライバシーマーク取得
個人情報の適切な管理体制が認められています。
5. データの冗長化
RAID5またはRAID6によるバックアップで、データ破損に備えています。
6. SSL通信(有料会員)
有料会員の管理画面は、SSL通信で暗号化されます。
セキュリティを高めるための使い方
パスワードを必ず設定する
重要なファイルには、必ずパスワードを設定しましょう。
保存期間を短めに設定
必要最小限の期間に設定することで、情報漏洩のリスクを減らせます。
URLの扱いに注意
ダウンロードURLは、SNSなど公開の場に投稿しないようにしましょう。
Firestorage vs ギガファイル便:どちらを選ぶ?
大容量ファイル転送サービスとして、ギガファイル便もよく使われています。
比較表
| 項目 | Firestorage | ギガファイル便 |
|---|---|---|
| 1ファイルの最大容量 | 2GiB(無料) 10GiB(有料) | 300GB(無料) |
| 保存期間 | 最大7日(無料) 最大14日(有料) | 3日~100日 |
| 会員登録 | 不要 | 不要 |
| 容量制限 | 無制限 | 無制限 |
| パスワード設定 | 可能 | 可能 |
| 広告 | 少なめ | 多め |
| 有料プラン | あり | なし |
| 運営 | 日本企業 | 日本企業 |
Firestorageがおすすめな人
- 2GiB以下のファイルを頻繁に送る
- 広告が少ない方がいい
- 有料プランで機能を拡張したい
- ファイルを長期保存したい
- セキュリティを重視する
ギガファイル便がおすすめな人
- 2GiBを超える大容量ファイルを送る
- 無料で大容量転送したい
- 保存期間を長く設定したい
- 完全無料で使いたい
結論:用途で使い分けよう
通常のファイル転送:Firestorage
超大容量ファイル:ギガファイル便
両方のサービスを状況に応じて使い分けるのがベストです。
Firestorageでよくあるトラブルと対処法
使っていると、時々トラブルが起こることがあります。
アップロードができない
原因1:ファイルサイズが大きすぎる
対処法
- 「× TOO BIG」と表示される場合、2GiBを超えています
- ファイルを圧縮するか、分割してアップロード
- 有料会員になって10GiBまで対応
原因2:ブラウザの問題
対処法
- 別のブラウザで試す(Chrome、Firefox、Edgeなど)
- ブラウザのキャッシュをクリア
- JavaScriptが有効になっているか確認
原因3:セキュリティソフトの干渉
対処法
- 一時的にセキュリティソフトをオフにして試す
- ファイアウォールの設定を確認
アップロードが100%で止まる
原因:大きなファイルは登録に時間がかかる
対処法
- そのまま待つ(数分かかることもある)
- ページを閉じずに待機
ダウンロードができない
原因1:保存期間が過ぎている
対処法
- 送信者に再アップロードを依頼
原因2:アクセス制限がかかっている
対処法
- 短時間に何度もアクセスすると、一時的に制限がかかります
- 1時間程度待ってから再試行
原因3:パスワードが間違っている
対処法
- 送信者にパスワードを再確認
- 半角・全角、大文字・小文字に注意
ZIPファイルがアップロードできない
対処法
- ブラウザを変更する
- ZIP以外の圧縮形式(RARなど)を試す
- ファイルを分割する
Firestorageを使う際の注意点
便利なサービスですが、いくつか注意すべき点があります。
注意点1:機密情報の取り扱い
無料の外部サービスなので、極秘の機密情報や個人情報の送信は避けましょう。
重要なデータを扱う場合は、有料プランまたは法人向けサービスの利用を検討してください。
注意点2:保存期間の管理
保存期間が過ぎると、自動的にファイルが削除されます。
受け取る側が期限内にダウンロードできるよう、余裕をもって設定しましょう。
注意点3:20ファイル以上の送信
1度にアップロードできるのは20ファイルまでです。
それ以上送りたい場合は、以下の方法があります。
- PC上でZIP形式に圧縮して1ファイルにする
- 複数回に分けてアップロードする
- 会員登録してまとめ機能を使う
注意点4:「特に指定しない」の自動削除
保存期間を「特に指定しない」にすると、利用状況に応じて自動削除される場合があります。
無期限で保存したい場合は、会員登録して「ストレージ保存」を利用しましょう。
Firestorageの便利な活用法
基本的な使い方以外にも、こんな使い方があります。
活用法1:QRコードで共有
Firestorageでは、ダウンロードURLをQRコード化できます。
使い方
- アップロード完了後、QRコードを発行
- スマホで読み取るだけでダウンロード可能
こんな時に便利
- 対面でファイルを渡す時
- プレゼンやイベントでの資料配布
活用法2:LINEで送る
QRコードをLINEで読み取れば、そのままダウンロードページに移動できます。
手順
- QRコードを発行
- LINEで友だちに送信
- 相手がQRコードをタップ
- ダウンロードページに移動
活用法3:ストレージ保存で無期限保管
会員登録すれば、「ストレージ保存」機能が使えます。
特徴
- 削除されない限り無期限で保存
- 公開・非公開の切り替えが可能
- 必要な時だけダウンロードURLを発行
活用法4:ファイルグループ機能
複数のファイルを1つのURLにまとめて管理できます。
使い方
- 会員登録後、管理画面から「ファイルグループ」を作成
- グループにファイルを追加
- グループ用のURLを発行
よくある質問(Q&A)
Q1:Firestorageは本当に無料?
はい、完全無料で使えます。
未登録会員でも、容量無制限でファイルを転送できます。ただし、1ファイルは2GiBまでという制限があります。
Q2:会員登録は必須?
いいえ、必須ではありません。
会員登録なしでも基本的なファイル転送機能は使えます。
ただし、以下の機能を使いたい場合は会員登録が必要です。
- ファイルの管理
- ダウンロード回数の確認
- アップロード後の削除
- ストレージ保存
Q3:アップロードしたファイルはいつ削除される?
設定した保存期間が過ぎると自動削除されます。
- 未登録会員:最大7日
- 無料会員:最大30日(ログインで延長可能)
- 有料会員:ストレージ保存なら無期限
Q4:ダウンロードは何回までできる?
回数制限はありません。
保存期間内であれば、何度でもダウンロード可能です。
Q5:スマホでも使える?
はい、使えます。
スマートフォンのブラウザからも、PCと同じようにアップロード・ダウンロードが可能です。
Q6:複数の人に同時に送れる?
はい、可能です。
発行されたダウンロードURLを複数の相手に送れば、それぞれがダウンロードできます。
Q7:ウイルス感染の危険性は?
アップロード時に自動ウイルススキャンが行われます。
ただし、ダウンロードしたファイルは、念のため自分のウイルス対策ソフトでもチェックすることをおすすめします。
Q8:会社で使っても大丈夫?
会社のセキュリティポリシーを確認してください。
企業によっては、外部のファイル転送サービスの使用を禁止している場合があります。
業務で使用する場合は、事前に上司やIT部門に確認しましょう。
まとめ:Firestorageで大容量ファイルを手軽に送ろう
ここまで、Firestorageの使い方から活用法まで詳しく解説してきました。
重要なポイントをおさらいしましょう。
Firestorageの特徴
- 無料で容量無制限:何度でも繰り返し使える
- 会員登録不要:すぐに使い始められる
- 簡単操作:ドラッグ&ドロップで完了
- セキュリティ対策:パスワード設定や24時間監視
- 国産サービス:日本企業運営で安心
基本的な使い方
- Firestorageのサイトにアクセス
- 保存期間を選択
- ファイルをアップロード
- 発行されたURLを相手に送信
プランの選び方
無料会員:たまに使う程度、2GiB以下のファイル
有料会員:頻繁に使う、大容量ファイル、長期保存が必要
セキュリティのポイント
- 重要なファイルにはパスワードを設定
- 保存期間は必要最小限に
- URLの扱いに注意
- 機密情報は有料プランで
他サービスとの使い分け
Firestorage:通常のファイル転送、セキュリティ重視
ギガファイル便:超大容量ファイル、長期保存
Firestorageは、使い方を覚えれば非常に便利なサービスです。
メールに添付できない大容量ファイルも、簡単に送受信できるようになります。
この記事を参考に、ぜひFirestorageを活用してみてください!

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