「動画を読み込もうとしたら準備中から進まない」「編集中に突然フリーズした」「エクスポートが途中で止まる」……Clipchampはシンプルで使いやすい反面、こうしたトラブルも少なくありません。
この記事では、よくある4つの症状ごとに原因と対処法をわかりやすく解説します。まず自分の症状に合ったパターンを探してみてください。
Clipchampのトラブルを症状で確認する
| 症状 | よくある原因 |
|---|---|
| 動画・素材を読み込めない(準備中から進まない) | 非対応コーデック・ファイル名の問題・キャッシュ破損 |
| 編集中にフリーズ・クラッシュする | PCスペック不足・ストレージ空き不足・長尺プロジェクト |
| エクスポートが止まる・完了しない | ハードウェアアクセラレーション競合・素材ファイルの問題 |
| 画面が白くなる・アプリが開かない | アプリパッケージ破損・グラフィックドライバーの問題 |
症状①:動画・素材を読み込めない(準備中から進まない)
ファイルを追加してもサムネイルがグレーのまま、またはパーセンテージ表示で止まる場合の対処法です。
手順1:ファイル名に特殊文字が含まれていないか確認する
ファイル名に ! @ # $ % & ( ) などの記号が含まれていると、Clipchampが正しく読み込めない場合があります(Videoconverterfactory.com参照)。
ファイル名を半角英数字のみに変更してから、再度インポートしてください。
手順2:コーデックを確認する
Clipchampが推奨する動画形式は MP4・MOV・WebM です。
ファイルの拡張子が「.mp4」でも、AV1などの非対応コーデックが使用されていると読み込めない場合があります(Microsoft公式情報より)。
YouTubeからダウンロードした動画や4K動画でこの問題が起きやすいです。
解決策は「HandbrakeなどのフリーソフトでMP4に再変換してから読み込む」ことです。変換によってコーデックが置き換えられ、読み込めるようになるケースが多いです。
手順3:ブラウザキャッシュをクリアする
キャッシュが破損していると読み込みが止まる場合があります(Microsoft公式情報より)。
Edgeの場合:
Ctrl + Shift + Deleteを押してキャッシュ削除画面を開く- 期間を「すべての期間」に設定する
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
- 「今すぐクリア」をクリックする
- アドレスバーに
edge://restartと入力してEnterキーを押してブラウザを再起動する
Chromeの場合も同様の手順で、再起動は chrome://restart と入力します。
手順4:ページを強制リロードする
Ctrl + F5 を押して強制リロードすると、メディアの読み込みが再開するケースがあります(Microsoft公式より)。
アプリ版でも同じ操作が有効です。
症状②:編集中にフリーズ・クラッシュする
編集中に動作が固まったり、アプリが突然終了する場合の対処法です。
手順1:他のアプリを閉じてリソースを確保する
Clipchampは動画処理にCPUとGPUの両方を使います。
他のアプリが多く起動していると、メモリやCPUが不足してクラッシュしやすくなります(Microsoft公式情報より)。
動作が不安定な場合は以下を確認してください。
- 使っていないアプリをすべて終了する
- タスクマネージャー(
Ctrl + Shift + Esc)でCPUやメモリ使用率が高いプロセスがあれば終了する - ブラウザ版を使っている場合は、Clipchampのタブ以外のタブをすべて閉じる
手順2:ストレージの空き容量を確認する
Clipchampは動画処理中に一時ファイルを生成します。
ストレージの空き容量が、編集に使うメディアファイルの合計サイズを下回っていると、処理が途中で止まりクラッシュの原因になります(Microsoft公式より)。
目安として、編集ファイルの合計サイズの2倍以上の空き容量を確保することが推奨されています。
手順3:4K動画は1080pに変換してから使う
4K動画をそのままClipchampで使うと処理負荷が非常に高くなります。
Handbrakeなどのフリーソフトであらかじめ1080pに変換してからインポートすると、クラッシュを大幅に減らせます(Microsoft公式より)。
手順4:長尺プロジェクトは分割して編集する
Clipchampは短編動画(10〜15分程度)の編集に最適化されており、20〜30分以上の長尺プロジェクトではクラッシュが起きやすくなります(エラー大全集・2025年10月参照)。
長い動画を編集する場合は「10分ごとに3つのプロジェクトに分けて編集し、最後にエクスポートした動画を結合する」方法が有効です。
症状③:エクスポートが止まる・完了しない
「エクスポートしようとすると0%から進まない」「途中で止まる」「ずっとグルグルが回っている」場合の対処法です。
手順1:アプリを再起動してもう一度試す
まず、Clipchampを完全に終了してPCを再起動してから再度エクスポートを試みてください。
一時的なメモリリークや処理の詰まりが原因の場合は、これだけで解決することがあります(Guiding Tech参照)。
手順2:ブラウザ版に切り替えてみる
デスクトップアプリ版でエクスポートできない場合、ブラウザ版(app.clipchamp.com)でMicrosoftアカウントにログインして同じプロジェクトをエクスポートすると成功する場合があります(Microsoft公式情報より)。
ブラウザ版で成功した場合、問題はデスクトップアプリ側にあります。
手順3:ハードウェアアクセラレーションをオフにする(個人アカウント版のみ)
エクスポートを高速化するために「ハードウェアアクセラレーション」機能が使われていますが、グラフィックカードとの相性によっては逆にエクスポートが失敗する原因になります(Microsoft公式情報より)。
- Clipchampのプロフィールアイコンをクリック→「設定」を開く
- 「エクスポート」タブをクリックする
- 「ハードウェアアクセラレーション」をオフに切り替える
手順4:問題のある素材ファイルを特定する
エクスポートが毎回同じパーセンテージで止まる場合、特定の素材ファイルが原因の可能性があります(Microsoft公式より)。
トップページでプロジェクトのコピーを複数作り、それぞれを前半・中盤・後半に3分割してエクスポートを試みることで、問題のある区間を絞り込めます。
その区間に含まれる素材をHandbrakeなどでMP4に変換してから使うと解決するケースが多いです。
手順5:エクスポート中はブラウザのタブを切り替えない
ブラウザ版を使っている場合、エクスポート中に別のタブに切り替えると、ブラウザがClipchampの処理優先度を下げてエクスポートが止まることがあります(Microsoft公式より)。
エクスポート中はClipchampのタブをフォアグラウンドのまま(最前面に表示したまま)にしておいてください。
症状④:画面が白くなる・アプリが開かない
Clipchampを起動しても画面が真っ白なまま固まる、またはアプリ自体が開かない場合の対処法です。
手順1:アプリを修復・リセットする
アプリのパッケージが破損している場合、Windowsの修復機能で解決できます(Microsoft公式情報より)。
- 「スタートメニュー」→「設定」→「アプリ」を開く
- 「インストール済みアプリ」または「アプリと機能」からClipchampを探す
- 「・・・(三点リーダー)」→「詳細オプション」をクリックする
- まず「修復」をクリックして完了まで待つ
- それでも解決しない場合は「リセット」をクリックする
⚠️ 注意点:リセットを実行すると、ローカルにキャッシュされていた未保存データは消えます。クラウドに保存されているプロジェクトは影響を受けません。
手順2:グラフィックドライバーを更新する
古いGPUドライバーがClipchampの描画処理と競合して画面が白くなる場合があります(Clipchamp白画面解説記事参照)。
メーカーサイト(NVIDIA・AMD・Intel)から最新ドライバーをダウンロードしてインストールしてください。
手順3:システムファイルチェッカーを実行する
Windowsのシステムファイルが破損していると、アプリが起動しないケースがあります(MiniTool MovieMaker参照)。
- 検索バーに「cmd」と入力して「コマンドプロンプト」を右クリック→「管理者として実行」を選ぶ
sfc /scannowと入力してEnterキーを押す- スキャンが完了するまで待ってからPCを再起動する
Clipchampが正常動作するための推奨環境
快適に動作させるためのPC要件(Microsoft公式情報より)は以下のとおりです。
| 項目 | 推奨スペック |
|---|---|
| メモリ(RAM) | 8GB以上(16GB以上が望ましい) |
| OS | 64ビット版Windows 10 / 11 |
| GPU | DirectX 12対応の内蔵または外付けGPU |
| ストレージ | 編集ファイルの合計サイズを超える空き容量 |
| ブラウザ | Microsoft Edge または Google Chrome(最新版) |
これらのスペックを下回るPCでは、動作が遅い・フリーズしやすいといった問題が起きやすくなります。
よくある質問
Q. Clipchampはオフラインでも使えますか?
A. 基本的な編集機能はオフラインでも動作します。ただし、ストックアセット(テンプレート・音楽・動画素材)の利用やエクスポートの一部機能には安定したインターネット接続が必要です(kapilarya.com参照)。
Q. AV1コーデックのMP4ファイルを読み込めません。
A. Clipchampは現時点でAV1コーデックをサポートしていません。HandbrakeなどのソフトでH.264またはH.265コーデックのMP4に変換してからインポートしてください(Videoconverterfactory.com参照)。
Q. エクスポートできるファイル形式は何ですか?
A. 出力できる形式はMP4とGIFの2種類のみです。他の形式(MOV・AVI等)には直接出力できません(jp.videoproc.com参照)。
まとめ
Clipchampの動画編集トラブルは、「ファイルのコーデック問題」「PCリソース不足」「ハードウェアアクセラレーションの競合」「アプリパッケージの破損」のどれかに起因するケースがほとんどです。
まず症状に合ったパターンを確認し、対処法を順番に試すことで多くの問題は解決できます。
Clipchampの基本的な使い方や機能についてはMicrosoft Clipchampとは?Windows標準の動画編集ソフトを完全マスター!も参考にしてください。
参考情報源:

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