「Clipchampでトリミングしたいけど、どこをどう操作すればいい?」「編集が終わったあと、どうやって保存するの?」——そんな疑問をまとめて解決します。
ClipchampはWindows 11に標準搭載された動画編集ソフトで、インストール不要でトリミングから書き出しまで無料で使えます。
この記事では、動画の長さカット・画面トリミング・音声トリミング・保存・ダウンロードの手順を、つまずきやすいポイントも含めて丁寧に解説します。
Clipchampのトリミングには2種類ある

まず知っておきたいのが、Clipchampの「トリミング」は用途によって2つの意味があるという点です。
1つ目は動画の長さを短くする「時間のトリミング」です。
冒頭や末尾の不要な部分をカットしたり、途中のシーンを切り取ったりする操作で、多くの人がイメージするトリミングはこちらです。
2つ目は映像の表示範囲を切り取る「画面のトリミング(クロップ)」です。
映像の端にある黒いバーを消したり、特定の部分だけを拡大して表示したりする操作です。
この記事では両方の方法を順番に解説します。
Clipchampのトリミング方法【動画の長さをカット】
基本準備:動画をタイムラインに追加する
まずClipchampを起動し、動画をプロジェクトに追加します。
- Clipchampを開き、「新しいビデオを作成」をクリックする
- 左上の「メディアのインポート」をクリックして動画ファイルを選択する(OneDriveからも読み込み可能)
- 追加した動画をクリックし、画面下のタイムラインにドラッグ&ドロップする
タイムラインに動画が追加されたら、トリミング操作ができる状態になります。
方法1:ハンドルをドラッグして端をカットする(冒頭・末尾の削除)
冒頭や末尾の不要な部分を削除したい場合は、タイムラインのハンドルを使います(Microsoftサポート「ビデオ、画像、オーディオアセットをトリミングする方法」より)。
- タイムライン上のクリップをクリックして、緑色に強調表示させる
- クリップの左端のハンドルを右にドラッグすると、冒頭が短くなる
- クリップの右端のハンドルを左にドラッグすると、末尾が短くなる
- ドラッグしすぎた場合は、ハンドルを反対方向に戻せば元の長さに戻せる
ポイント: タイムラインが小さくて操作しにくい場合は、タイムライン右上の「+」アイコンでタイムラインを拡大できます。
方法2:スプリットで分割して中間部分を削除する
動画の途中にある不要なシーン(NG部分、沈黙など)を削除するには、「スプリット(分割)」機能を使います。
- タイムライン上のクリップをクリックして選択する
- 再生ヘッド(縦の白いライン)を、削除したい部分の開始位置に移動させる
- タイムラインのツールバーにあるハサミアイコン(スプリット)をクリックする(キーボードショートカット:Sキー)
- 同様に再生ヘッドを削除したい部分の終了位置に移動させ、再度スプリットをクリックする
- クリップが3つに分かれるので、不要な真ん中の部分を右クリック→「削除」、またはクリックして選択後にDeleteキーで削除する
この方法を使えば、冒頭と末尾はそのままに、途中の特定部分だけをピンポイントで削除できます。
複数クリップを同時にトリミングする
複数の素材をまとめてトリミングしたい場合は、複数選択機能が便利です。
- Windowsは「Shift」キー、MacBookは「command」キーを押しながらクリップを複数選択する
- 選択された状態でハンドルをドラッグすると、複数クリップを同時にトリミングできる(Clipchamp公式ブログより)
Clipchampのトリミング方法【画面サイズ・表示範囲を切り取る】

動画の映像フレーム自体を切り取りたい場合(黒帯の除去、特定部分のズームインなど)は、クロップ(画面トリミング)を使います(Microsoftサポート「Clipchampでビデオや画像をトリミングする方法」より)。
- タイムライン上のクリップをクリックして選択する
- プレビュー画面上部に表示されるフローティングツールバーの「トリミング」ボタンをクリックする
- プレビュー内のクリップの四隅や辺にハンドルが表示される
- ハンドルを左右・上下・斜めにドラッグして、表示したい範囲を指定する
- 「完了」ボタンをクリックして確定する
「フィット」ボタンについて: タイムライン上のクリップに黒い境界線が表示されている場合、フローティングツールバーの「フィット」ボタンをクリックすると、動画のアスペクト比に合わせて自動的に黒帯が除去されます。
対応しているアスペクト比
Clipchampのプロジェクトで設定できるアスペクト比は以下の通りです。
| アスペクト比 | 主な用途 |
|---|---|
| 16:9 | YouTube、PC向け(標準横画面) |
| 9:16 | TikTok、Instagram Reels(縦画面) |
| 1:1 | Instagram投稿(正方形) |
| 4:5 | Instagram投稿(縦長) |
| 2:3 | ポートレート向け |
| 21:9 | シネマスコープ(超横長) |
アスペクト比の変更は、編集画面右上のアスペクト比アイコンから設定できます。
Clipchampの音声トリミング方法
音楽や効果音などのオーディオファイルも、動画と同じようにタイムライン上でトリミングできます(Clipchamp公式ブログ「MP3オーディオアセットをトリミングする方法」より)。
注意: Microsoftサポートの公式情報によると、オーディオクリップは短縮することのみ可能で、元の長さより長く引き伸ばすことはできません。
オーディオをトリミングする手順
- オーディオファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップする
- タイムライン上のオーディオクリップをクリックして選択する
- クリップの端にあるハンドルを左側(内側)にドラッグして短くする
- 動画の長さに合わせて調整する
動画と音声を別々にカットしたい場合
動画ファイルの音声と映像を独立してトリミングするには、まず動画からオーディオをデタッチ(切り離し)します。
デタッチ後は、映像と音声がそれぞれ独立したクリップとして扱えるため、音声だけを短くしたり、映像のスピードを変えずに音声を調整したりできます。
オーディオの分割(スプリット)
音声ファイルの中間部分を削除したい場合は、動画と同じ手順でスプリット機能を使えます。
- オーディオクリップを選択した状態で再生ヘッドを分割したい位置に移動させる
- ハサミアイコン(スプリットボタン)をクリック、またはキーボードのSキーを押す
- 2つに分かれたクリップの不要な部分を削除する
トリミング後の保存・ダウンロード方法
編集中の自動保存について
Clipchampでは、編集中のプロジェクトが自動的に保存されます(Microsoftサポート「Clipchampでのビデオのエクスポートと保存」より)。
個人アカウントの場合は保存ボタンが存在せず、作業内容はClipchampのサーバーに自動保存されます。
ブラウザを閉じたり中断したりしても、次回ホーム画面から続きを再開できます。
注意点: 自動保存はあくまでプロジェクトデータの保存です。完成した動画ファイル(MP4)をパソコンに保存するには、必ず「エクスポート」の操作が必要です。
完成した動画をダウンロードする手順
トリミングが完了したら、以下の手順でMP4ファイルとして書き出します。
- 編集画面右上の「エクスポート」ボタンをクリックする
- 動画の画質(解像度)を選択する
| 解像度 | 無料版 | 有料版 |
|---|---|---|
| 360p | ◎ 利用可能 | ◎ 利用可能 |
| 480p | ◎ 利用可能 | ◎ 利用可能 |
| 720p | ◎ 利用可能 | ◎ 利用可能 |
| 1080p(フルHD) | ◎ 利用可能 | ◎ 利用可能 |
| 4K | ✕ 利用不可 | ◎ 利用可能 |
無料版でも最大1080p(フルHD)での書き出しが可能です(Clipchamp公式情報より)。
- 解像度をクリックすると、書き出し処理が自動的に開始される
- プログレスバーが100%になったら完了
- 「コンピュータに保存」をクリックしてパソコンにダウンロードする
書き出したファイルは通常、パソコンのダウンロードフォルダに自動保存されます。
保存先の選択肢
「コンピュータに保存」以外にも、以下の場所に直接保存・共有できます。
- OneDrive(Microsoft 365のクラウドストレージ)
- Google Drive
- YouTube(直接アップロード)
- TikTok(直接アップロード)
音声のみをMP3で保存する
動画ではなく音声ファイルとして書き出したい場合は、エクスポート時にオーディオ専用プロジェクトとして作成することで、MP3(M4A)形式でエクスポートできます(Microsoftサポートより)。
トリミングができない場合の原因と対処法
原因1:タイムラインにクリップが追加されていない
最も多い原因です。
動画をインポートしただけでは操作できません。
メディアタブに表示された動画を、タイムラインにドラッグ&ドロップしてから操作してください。
原因2:ブラウザ版で動作が重い・固まる
Web版Clipchampを使っている場合、ブラウザのキャッシュが蓄積するとスムーズに動かないことがあります。
- ブラウザのキャッシュを削除して再度アクセスする
- ChromeまたはEdgeを使用する(推奨ブラウザ)
- インターネット接続を確認する
原因3:オーディオを「長くしようとしている」
前述の通り、オーディオクリップは短くすることしかできません。
元の長さより長く伸ばしたい場合は、速度変更(スピードアップ)で対処するか、別の音声ファイルを追加してください。
原因4:ハンドルが見えない・操作できない
タイムラインの表示が小さすぎると、ハンドルをつかみにくいことがあります。
タイムライン右上の「+(ズームイン)」ボタンでタイムラインを拡大してから再試行してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 無料版のClipchampでも1080pで保存できますか?
できます。
以前は無料版は480pまでの制限がありましたが、現在は無料版でも最大1080pでの書き出しが可能です。
4K出力は有料版のみ対応しています(Clipchamp公式情報より)。
Q. エクスポートした動画はどこに保存されますか?
通常、パソコンの「ダウンロード」フォルダに保存されます。
保存先を指定したい場合は、「コンピュータに保存」をクリックした際に保存先フォルダを変更してください。
Q. 一度トリミングした動画を元に戻せますか?
元に戻す方法は2つあります。
編集画面の「元に戻す」ボタン(Ctrl+Z)で直前の操作を取り消せます。
また、Clipchampはプロジェクトの元素材ファイルを保持しているため、タイムラインからクリップを削除して再追加することでもやり直せます。
Q. MP4以外の形式で保存できますか?
動画ファイルの書き出し形式はMP4のみです。
音声のみのプロジェクトはMP3(M4A形式)で書き出せます(Microsoftサポートより)。
Q. プロジェクトファイルを別の人と共有できますか?
職場・学校アカウントのClipchampでは、プロジェクトファイル(.clipchamp形式)がOneDrive/SharePointに保存されるため、OneDriveの共有機能を通じて共有できます。
まとめ
ClipchampのトリミングはWindowsに標準搭載されており、インストール不要・無料で1080pまでの書き出しが可能な点が大きな魅力です。
操作の流れをまとめると、動画をタイムラインに追加し、ハンドルで端をカットするか、スプリットで中間部分を削除します。
画面の映像範囲を切り取りたい場合はクロップ機能を、音声だけ調整したい場合はオーディオのスプリット・ハンドル操作を使います。
編集が終わったら右上の「エクスポート」から解像度を選んでダウンロードすれば完了です。
動画編集の基本的な機能については、以下の記事もあわせて参考にしてください。


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