Android全画面表示の完全ガイド|動画・ゲームを大画面で楽しむ方法

動画を見たり、ゲームをプレイしたりしているとき、画面の上下に表示されるバーが気になることはありませんか?

ステータスバー(時計や電池残量が表示される部分)やナビゲーションバー(戻るボタンなどがある部分)があると、せっかくのコンテンツが見づらくなってしまいますよね。

実は、Androidには「全画面表示(Immersive Mode)」という機能があり、これらのバーを隠して画面いっぱいにコンテンツを表示できるんです。

この記事では、Androidの全画面表示機能について、設定方法から便利なアプリ、高度なカスタマイズ方法まで詳しく解説していきます。

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  1. 全画面表示(Immersive Mode)とは?
    1. 非表示にできるバー
    2. 全画面表示のメリット
    3. 全画面表示が便利なシーン
  2. 標準設定で全画面表示にする方法
    1. 基本的な設定手順
  3. 機種別の詳細設定方法
    1. OPPO
    2. HUAWEI
    3. SHARP AQUOS
    4. Samsung Galaxy
    5. Google Pixel・標準Android
  4. アプリ内での全画面表示
    1. YouTube
    2. Netflix・Amazon Prime Video
    3. ゲームアプリ
  5. 全画面表示アプリを使う方法
    1. Fullscreen Immersive
    2. Immersive Fullscreen Mode Tool
    3. 注意事項
  6. ADBコマンドで全画面表示にする方法(上級者向け)
    1. 必要なもの
    2. 準備:USBデバッグを有効にする
    3. ADBコマンド一覧
    4. 複数のアプリを指定する方法
    5. 現在の設定を確認する
  7. ジェスチャーナビゲーションとの組み合わせ
    1. ジェスチャーナビゲーションとは
    2. 設定方法
    3. ジェスチャー操作
    4. メリット
  8. 全画面表示中の操作方法
    1. システムバーを一時的に表示する方法
    2. アプリによって異なる操作
  9. 注意点とトラブルシューティング
    1. 画面焼けのリスク(有機ELディスプレイ)
    2. すべてのアプリが対応しているわけではない
    3. システムナビゲーションへのアクセスが難しくなる
    4. バッテリー消費について
  10. よくある質問
    1. Q1:全画面表示を解除したい
    2. Q2:特定のアプリだけ全画面表示にできる?
    3. Q3:全画面表示にすると戻るボタンが使えない
    4. Q4:ホーム画面も全画面表示にできる?
    5. Q5:アプリが正しく表示されない
    6. Q6:通知は見られなくなる?
    7. Q7:全画面表示中に電話がかかってきたら?
  11. おすすめの使い方
    1. 動画視聴重視
    2. ゲームプレイ重視
    3. 読書重視
    4. バランス型
  12. まとめ

全画面表示(Immersive Mode)とは?

全画面表示は、画面の上下に常に表示されているシステムバーを非表示にする機能です。

非表示にできるバー

ステータスバー(上部)

  • 時刻
  • 電池残量
  • 通知アイコン
  • Wi-Fi/モバイルデータのアイコン

ナビゲーションバー(下部)

  • ◉ホームボタン
  • ◀戻るボタン
  • ■タスク(最近使ったアプリ)ボタン

これらを非表示にすることで、画面全体をコンテンツ表示に使えるようになります。

全画面表示のメリット

1. 画面領域が広がる

バーがない分、より多くのコンテンツを一度に表示できます。

2. 没入感が高まる

特に動画やゲームでは、余計な情報が目に入らないため、コンテンツに集中できます。

3. 画面焼けの防止

有機ELディスプレイの機種では、常に同じ位置にバーがあると画面焼けのリスクがあります。全画面表示にすることでこれを軽減できます。

全画面表示が便利なシーン

  • 動画視聴(YouTube、Netflix、Amazon Primeなど)
  • ゲームプレイ
  • 電子書籍の読書
  • 写真閲覧
  • プレゼンテーション
  • ウェブブラウジング

標準設定で全画面表示にする方法

多くのAndroid機種では、設定アプリから全画面表示を有効にできます。

基本的な設定手順

手順1:設定アプリを開く

ホーム画面から「設定」をタップします。

手順2:ディスプレイ設定を開く

「ディスプレイ」または「画面設定」を選択します。

手順3:全画面表示を有効にする

「全画面表示」「フルスクリーン表示」「フルスクリーンモード」などの項目を探してオンにします。

機種によってメニュー名が異なる場合がありますが、基本的な流れは同じです。

機種別の詳細設定方法

主要なAndroid機種での設定方法を紹介します。

OPPO

OPPOのスマホでは、アプリごとに全画面表示を設定できます。

設定方法

  1. 「設定」を開く
  2. 「ディスプレイと輝度」または「ディスプレイ」をタップ
  3. 「画面表示」または「アプリごとの全画面表示設定」を選択
  4. 全画面表示にしたいアプリを個別に選択

この方法なら、特定のアプリだけを全画面表示にすることができます。

HUAWEI

設定方法

  1. 「設定」を開く
  2. 「ディスプレイと画面の明るさ」をタップ
  3. 「その他の表示設定」を選択
  4. 「全画面表示」をオンにする

また、ノッチ(画面上部の切り欠き)がある機種では、ノッチの表示/非表示も設定できます。

ノッチの設定

  1. 「設定」→「ディスプレイと画面の明るさ」→「その他の表示設定」→「ノッチ」
  2. 「デフォルト」または「ノッチを隠す」を選択
  3. アプリごとにカスタマイズも可能

SHARP AQUOS

設定方法

  1. 「設定」を開く
  2. 「ディスプレイ」をタップ
  3. 「詳細設定」を選択
  4. 「フルスクリーンモード」を開く
  5. 対応アプリ一覧からオン/オフを切り替え

アプリによってはフルスクリーンモードで正しく表示されない場合があるので、その際は設定をオフにしましょう。

Samsung Galaxy

設定方法

  1. 「設定」を開く
  2. 「ディスプレイ」をタップ
  3. 「全画面アプリ」を選択
  4. アプリごとにオン/オフを切り替え

Google Pixel・標準Android

設定方法

  1. 「設定」を開く
  2. 「ディスプレイ」をタップ
  3. 「詳細設定」を展開
  4. 「全画面表示」または類似の項目を探す

標準Androidでは、多くのアプリが自動的に全画面表示に対応しています。

アプリ内での全画面表示

多くのアプリには、独自の全画面表示機能があります。

YouTube

全画面表示の方法

  1. 動画を再生
  2. 画面右下の四角が4つ並んだアイコンをタップ
  3. 全画面表示になる

通常表示に戻す方法

画面をタップして、同じアイコンをもう一度タップします。

Netflix・Amazon Prime Video

動画プレイヤーをタップすると、自動的に全画面表示のコントロールが表示されます。画面を横向きにすると、自動的に全画面表示になる設定にもできます。

ゲームアプリ

多くのゲームアプリは、起動すると自動的に全画面表示になります。ゲーム設定内で全画面モードをオン/オフできる場合もあります。

全画面表示アプリを使う方法

標準設定で全画面表示にできない場合や、より高度なカスタマイズをしたい場合は、専用アプリを使う方法があります。

Fullscreen Immersive

Google Playで最も人気のある全画面表示アプリの一つです。

主な機能

  • ステータスバーとナビゲーションバーを非表示
  • 手動モードと自動モードの選択
  • アプリごとに設定可能
  • 4つのモード(何も隠さない、ナビゲーションバーのみ、全画面、ステータスバーのみ)

使い方

  1. Google Playストアからインストール
  2. アプリを開く
  3. 「MANUAL」モードまたは「AUTOMATIC」モードを選択
  4. 使いたいモードをタップ(全画面表示など)
  5. 画面の指示に従って権限を許可

注意点

完全に動作させるには、ADBコマンドでの権限付与が必要な場合があります。

Immersive Fullscreen Mode Tool

キーボードとの互換性が高いアプリです。

主な機能

  • ステータスバーとナビゲーションバーを非表示
  • キーボード表示時の自動切り替え対応
  • 画面焼けの防止

使い方

  1. Google Playストアからインストール
  2. ADBを使って権限を付与(必須)
  3. アプリ内で設定を行う

ADBでの権限付与コマンド

adb shell pm grant com.huseyinatasoy.fullscreen_immersive_mode android.permission.WRITE_SECURE_SETTINGS

注意事項

これらのアプリは、Android 4.4(KitKat)以降で動作します。一部の機能を使うには、ADBを使った設定が必要な場合があります。

ADBコマンドで全画面表示にする方法(上級者向け)

パソコンとUSBケーブルを使って、より詳細な全画面表示設定ができます。

必要なもの

  • パソコン(WindowsまたはMac)
  • USBケーブル
  • Android Debug Bridge(ADB)ツール
  • USBデバッグが有効なAndroid端末

準備:USBデバッグを有効にする

手順1:開発者向けオプションを有効にする

  1. 「設定」→「デバイス情報」
  2. 「ビルド番号」を7回連続でタップ
  3. 「開発者になりました」と表示される

手順2:USBデバッグを有効にする

  1. 「設定」に戻る
  2. 「システム」→「開発者向けオプション」
  3. 「USBデバッグ」をオンにする

ADBコマンド一覧

パソコンとスマホをUSBケーブルで接続してから、以下のコマンドを実行します。

両方のバーを非表示にする

adb shell settings put global policy_control immersive.full=*

ステータスバーのみ非表示

adb shell settings put global policy_control immersive.status=*

ナビゲーションバーのみ非表示

adb shell settings put global policy_control immersive.navigation=*

特定のアプリのみ全画面表示(Chromeの例)

adb shell settings put global policy_control immersive.full=com.android.chrome

設定を元に戻す

adb shell settings put global policy_control null*

複数のアプリを指定する方法

カンマで区切って複数のアプリを指定できます。

adb shell settings put global policy_control immersive.full=com.android.chrome,com.android.vending

現在の設定を確認する

adb shell settings get global policy_control

ジェスチャーナビゲーションとの組み合わせ

Android 10以降では、ジェスチャーナビゲーション機能が利用できます。

ジェスチャーナビゲーションとは

ナビゲーションバーの3つのボタン(◉ホーム、◀戻る、■タスク)をスワイプ操作に置き換える機能です。

設定方法

手順

  1. 「設定」を開く
  2. 「システム」→「ジェスチャー」
  3. 「システムナビゲーション」をタップ
  4. 「ジェスチャーナビゲーション」を選択

ジェスチャー操作

  • ホームに戻る:画面下部から上にスワイプ
  • 戻る:画面の左端または右端から中央に向かってスワイプ
  • タスク切替:画面下部から上にスワイプして指を止める

メリット

ジェスチャーナビゲーションを使えば、ナビゲーションバーがほとんど見えなくなるため、全画面表示と相性が良いです。

全画面表示中の操作方法

全画面表示にすると、通常のボタンが使えなくなります。

システムバーを一時的に表示する方法

標準的な方法

画面の端から中央に向かってスワイプすると、システムバーが一時的に表示されます。

  • 上から下にスワイプ:ステータスバー表示
  • 下から上にスワイプ:ナビゲーションバー表示

数秒後に自動的に非表示になります。

アプリによって異なる操作

アプリによっては、画面をタップするだけでコントロールが表示される場合もあります。

注意点とトラブルシューティング

全画面表示を使う上での注意点を紹介します。

画面焼けのリスク(有機ELディスプレイ)

有機ELディスプレイを搭載した機種では、長時間同じ画像を表示し続けると「画面焼け」が発生する可能性があります。

対策

  1. 全画面表示を活用してバーの位置を変える
  2. ダークテーマを使う
  3. 画面の明るさを下げる
  4. 長時間同じ画面を表示し続けない

すべてのアプリが対応しているわけではない

古いアプリや一部のアプリでは、全画面表示がうまく機能しない場合があります。

対処法

  • アプリ個別の設定で全画面表示をオフにする
  • アプリ開発者に問い合わせる
  • 代替アプリを探す

システムナビゲーションへのアクセスが難しくなる

全画面表示中は、通知の確認やアプリの切り替えが少し手間になります。

対処法

  • ジェスチャーナビゲーションを習得する
  • 本当に必要なアプリだけを全画面表示にする
  • 一時的な全画面表示機能を活用する

バッテリー消費について

全画面表示自体は、バッテリー消費にほとんど影響しません。ただし、画面が明るくなったり、CPUの負荷が増えたりすると、消費が増える可能性があります。

よくある質問

Q1:全画面表示を解除したい

A: 設定アプリから全画面表示をオフにするか、画面の端からスワイプしてシステムバーを表示し、ホームボタンから設定に移動してください。

Q2:特定のアプリだけ全画面表示にできる?

A: はい。機種によってはアプリごとに設定できます。OPPO、SHARP、Samsungなどの機種では標準機能として提供されています。

Q3:全画面表示にすると戻るボタンが使えない

A: 画面の下部から上にスワイプするとナビゲーションバーが一時的に表示されます。または、ジェスチャーナビゲーションを使えば画面端からのスワイプで戻れます。

Q4:ホーム画面も全画面表示にできる?

A: ランチャーアプリによっては可能です。Nova LauncherやMicrosoft Launcherなどのサードパーティ製ランチャーで設定できます。

Q5:アプリが正しく表示されない

A: そのアプリが全画面表示に対応していない可能性があります。アプリごとの設定で全画面表示をオフにしてください。

Q6:通知は見られなくなる?

A: 通知自体は届きます。通知を確認するには、画面上部から下にスワイプして通知パネルを表示してください。

Q7:全画面表示中に電話がかかってきたら?

A: 着信画面は通常通り表示されます。全画面表示は一時的に解除されます。

おすすめの使い方

シーン別のおすすめ設定を紹介します。

動画視聴重視

設定

  • YouTube、Netflix、Prime Videoなどの動画アプリを全画面表示に設定
  • ジェスチャーナビゲーションを有効化
  • 画面の自動回転をオン

ゲームプレイ重視

設定

  • ゲームアプリのみ全画面表示に設定
  • おやすみモードで通知をオフ
  • 画面の明るさを調整

読書重視

設定

  • 電子書籍アプリを全画面表示に設定
  • ブルーライトカット(夜間モード)を有効化
  • 画面の自動回転をオフ

バランス型

設定

  • よく使うアプリのみ個別に全画面表示を設定
  • ジェスチャーナビゲーションで操作性を確保
  • 必要に応じて手動で切り替え

まとめ

Androidの全画面表示機能を使えば、動画やゲーム、読書などのコンテンツをより大画面で楽しむことができます。

設定方法は機種によって異なりますが、基本的には「設定」→「ディスプレイ」→「全画面表示」の流れで有効にできます。より高度なカスタマイズをしたい場合は、専用アプリやADBコマンドを使う方法もあります。

ただし、全画面表示にすると通常のナビゲーション操作が使いづらくなるため、ジェスチャーナビゲーションと組み合わせて使うのがおすすめです。画面端からのスワイプでシステムバーを一時的に表示できることも覚えておきましょう。

また、有機ELディスプレイの機種では画面焼けのリスクもあるため、長時間同じ画面を表示し続けないように注意してください。

自分の使い方に合わせて、全画面表示を活用して、より快適なスマホライフを楽しんでくださいね。

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