「Adobeを使いたいけど、どんなパソコンを買えばいいの?」
「今のPCでAdobe Creative Cloudは動く?」
そんな疑問を抱えていませんか?
Adobe製品を快適に使うには、適切なスペックのパソコンが必要です。
この記事では、2025年最新版のAdobe推奨スペックを、ソフト別・用途別に詳しく解説します。
Adobeの推奨スペックとは?

Adobe推奨スペックとは、Adobe製品を快適に動作させるために必要なパソコンの性能基準のことです。
公式が定めている2つの基準
- 必要システム構成(最小スペック):最低限動作する基準
- 推奨システム構成(推奨スペック):快適に使える基準
重要なのは、「最小スペックでは快適に使えない」ということです。
実際の作業では、推奨スペック以上のパソコンを選ぶことをおすすめします。
全Adobe製品共通の推奨スペック
まず、Adobe Creative Cloud全製品に共通する基本的な推奨スペックを見ていきましょう。
OS(オペレーティングシステム)
Windows
- Windows 10(バージョン22H2以降)
- Windows 11(バージョン23H2以降)
macOS
- macOS Ventura(13.x)
- macOS Sonoma(14.x)
- macOS Sequoia(15.x)
サポートされるのは、最新バージョンとその2つ前までのバージョンです。
CPU(プロセッサ)
必須条件
- AVX2対応
- SSE 4.2以上をサポート
具体的な推奨CPU
Intel
- 第11世代(Tiger Lake)以降
- Core i7以上が推奨
- Core i5でも使用可能だが、i7以上が快適
AMD
- Ryzen 3000シリーズ以降
- Ryzen 7以上が推奨
- Ryzen 5でも使用可能
Apple Silicon(Mac)
- M1チップ以降
- M2、M3チップも完全対応
- Appleシリコン最適化済み
メモリ(RAM)
必要最小:8GB(動作するが不十分)
推奨:16GB以上
理想:32GB以上
用途別の推奨メモリ
- 軽い写真編集のみ:16GB
- デザイン作業:16〜32GB
- 動画編集(HD):32GB
- 動画編集(4K以上):64GB以上
メモリは多ければ多いほど快適です。
予算が許すなら、32GB以上を選びましょう。
GPU(グラフィックス)
必須条件
- DirectX 12対応(Windows)
- Metal対応(macOS)
- OpenGL 4.0以上対応
推奨VRAM(ビデオメモリ)
- 基本:2GB以上
- 推奨:4GB以上
- 4K作業:6GB以上
- 8K作業:8GB以上
推奨GPUの例
NVIDIA
- GTX 1650以上
- RTX 3060以上が理想
- RTX 4060以上ならさらに快適
AMD
- Radeon RX 5500以上
- RX 6600以上が理想
Intel
- Iris Xe(内蔵GPU)でも基本機能は動作
- ただし、動画編集やエフェクト処理には不十分
ストレージ
必要最小:8GB(インストールのみ)
推奨:512GB以上のSSD
理想:1TB以上のNVMe SSD
SSDが必須の理由
- 起動が圧倒的に速い
- ファイルの読み書きが速い
- プレビュー生成が速い
- ソフトの動作が快適
HDDでは快適に使えません。必ずSSDを選びましょう。
ディスプレイ
最小解像度:1440×900
推奨解像度:1920×1080(フルHD)以上
理想:2560×1440(WQHD)または3840×2160(4K)
色彩作業をする場合は、色域の広い IPS パネルが推奨されます。
ソフト別の推奨スペック
Adobe製品は用途によって必要なスペックが大きく異なります。
主要ソフト別に見ていきましょう。
Photoshop(写真編集)
Photoshopは比較的軽いソフトですが、高解像度画像や多数のレイヤーを扱う場合は高スペックが必要です。
推奨スペック
CPU
- Intel Core i7(第11世代以降)
- AMD Ryzen 7(3000シリーズ以降)
- Apple M1以降
メモリ
- 最小:8GB
- 推奨:16GB
- 理想:32GB(大容量ファイルや複数レイヤー使用時)
GPU
- VRAM 2GB以上
- 4GB以上を推奨
- PassMarkスコア2000以上
ストレージ
- 512GB SSD以上
こんな人におすすめ
- 写真編集がメイン
- Webデザイン
- イラスト制作
- グラフィックデザイン
Illustrator(ベクターデザイン)
Illustratorの必要スペックはPhotoshopとほぼ同じです。
推奨スペック
CPU
- Intel Core i7以上
- AMD Ryzen 7以上
メモリ
- 最小:8GB
- 推奨:16GB
- 理想:32GB
GPU
- VRAM 2GB以上
- 4GB以上を推奨
ストレージ
- 512GB SSD以上
複雑なベクターオブジェクトや大きなアートボードを扱う場合は、32GB以上のメモリが快適です。
Premiere Pro(動画編集)
Premiere Proは最も高いスペックを要求するソフトの一つです。
HD(1080p)編集の推奨スペック
CPU
- Intel Core i7(第11世代以降)
- AMD Ryzen 7(5000シリーズ以降)
- Apple M1 Pro以降
メモリ
- 最小:16GB
- 推奨:32GB
- 理想:64GB
GPU
- VRAM 4GB以上
- NVIDIA RTX 3060以上を推奨
- CUDA対応(NVIDIA)が有利
ストレージ
- 1TB SSD以上
- NVMe SSDが必須
4K編集の推奨スペック
CPU
- Intel Core i9
- AMD Ryzen 9
- Apple M1 Max/M2 Max以降
メモリ
- 最小:32GB
- 推奨:64GB
- 理想:128GB
GPU
- VRAM 6GB以上
- NVIDIA RTX 4060以上を推奨
- 8GB以上あれば理想
ストレージ
- 2TB SSD以上
- プロジェクトファイル用に別途高速SSD
動画編集で重要なポイント
- CPUのコア数が多いほど書き出しが速い
- GPUは必ず独立型(専用GPU)を選ぶ
- メモリは多ければ多いほど良い
- SSDは高速なNVMe SSDが必須
After Effects(モーショングラフィックス)
After EffectsはPremiere Pro以上に高スペックを要求します。
推奨スペック
CPU
- Intel Core i7以上(クロック数が重要)
- AMD Ryzen 7以上
- シングルコア性能が高いものを選ぶ
メモリ
- 最小:16GB
- 推奨:32GB
- 理想:64GB以上
GPU
- VRAM 8GB以上
- NVIDIA RTX 4060以上
- CUDA対応が重要
ストレージ
- 1TB NVMe SSD以上
3Dレンダリングやパーティクルを多用する場合は、さらに高スペックが必要です。
Lightroom(写真管理・現像)
Lightroomは比較的軽量なソフトです。
推奨スペック
CPU
- Intel Core i5以上
- AMD Ryzen 5以上
メモリ
- 最小:8GB
- 推奨:16GB
- 理想:32GB(大量の写真を扱う場合)
GPU
- VRAM 2GB以上
- 4GB以上を推奨
ストレージ
- 512GB SSD以上
- 写真保存用に別途大容量HDD推奨
InDesign(DTP・レイアウト)
InDesignはPhotoshopやIllustratorと同程度のスペックです。
推奨スペック
CPU
- Intel Core i5以上
- AMD Ryzen 5以上
メモリ
- 最小:8GB
- 推奨:16GB
- 理想:32GB
GPU
- VRAM 2GB以上
ストレージ
- 512GB SSD以上
大量のページや高解像度画像を扱う場合は、16GB以上のメモリが必要です。
用途別おすすめスペック

自分の用途に合わせたスペックの選び方を紹介します。
エントリーモデル:デザイン初心者向け
こんな人におすすめ
- Photoshop、Illustratorがメイン
- Webデザインの勉強中
- 趣味でデザインを始めたい
推奨スペック
- CPU:Intel Core i5(第11世代以降)/ AMD Ryzen 5
- メモリ:16GB
- GPU:内蔵GPU または GTX 1650
- ストレージ:512GB SSD
- 予算目安:10〜15万円
スタンダードモデル:デザイナー・軽い動画編集向け
こんな人におすすめ
- Photoshop、Illustratorをプロとして使用
- 簡単な動画編集(HD)
- 複数ソフトの同時使用
推奨スペック
- CPU:Intel Core i7(第12世代以降)/ AMD Ryzen 7
- メモリ:32GB
- GPU:RTX 3060 / RX 6600(VRAM 6GB以上)
- ストレージ:1TB NVMe SSD
- 予算目安:20〜30万円
ハイエンドモデル:動画編集・プロクリエイター向け
こんな人におすすめ
- 4K動画編集がメイン
- After Effectsで本格的な制作
- 3Dモデリング・レンダリング
推奨スペック
- CPU:Intel Core i9(第13世代以降)/ AMD Ryzen 9
- メモリ:64GB
- GPU:RTX 4070以上(VRAM 12GB以上)
- ストレージ:2TB NVMe SSD + 追加SSD
- 予算目安:30〜50万円以上
最高峰モデル:8K編集・超プロフェッショナル向け
こんな人におすすめ
- 8K動画編集
- 超大規模プロジェクト
- 3Dレンダリング・VFX制作
推奨スペック
- CPU:Intel Core i9-14900K / AMD Ryzen 9 7950X
- メモリ:128GB以上
- GPU:RTX 4080/4090(VRAM 16GB以上)
- ストレージ:4TB NVMe SSD + 大容量RAID
- 予算目安:50万円以上
WindowsとMacどちらを選ぶ?
Adobe製品はWindowsでもMacでも同じように動作します。
Windowsのメリット
コストパフォーマンス
- 同じ性能ならMacの半額程度
- メモリ増設がMacの半額(32GB追加で3万円)
カスタマイズ性
- パーツの選択肢が豊富
- 後からアップグレード可能
GPU選択肢
- NVIDIA、AMDなど選択肢が多い
- ゲーミングGPUも利用可能
こんな人におすすめ
- コスパ重視
- ゲームもしたい
- 自分でカスタマイズしたい
Macのメリット
安定性
- クラッシュが少ない
- 動作が安定している
Apple Silicon(M1/M2/M3)の性能
- 電力効率が優れている
- ファンレスでも高性能
- バッテリー持続時間が長い(ノート)
統一された環境
- iPhoneやiPadとの連携が便利
- AirDropでファイル転送が簡単
こんな人におすすめ
- 安定性重視
- Apple製品を使っている
- ノートPCで高性能が欲しい
どちらを選ぶべき?
価格重視:Windows
安定性重視:Mac
超高性能GPU必要:Windows
ノートで高性能:Mac(Apple Silicon)
操作方法はWindowsでもMacでもほぼ同じなので、好みで選んでOKです。
ノートPCとデスクトップどちらを選ぶ?
デスクトップPCのメリット
性能
- 同じ価格でより高性能
- 冷却性能が高い
- 長時間の高負荷作業に強い
拡張性
- 後からパーツ交換可能
- メモリ・ストレージ増設が簡単
コスパ
- ノートより安い
デメリット
- 持ち運べない
- 場所を取る
ノートPCのメリット
機動性
- 持ち運べる
- 場所を選ばず作業できる
- 出張・外出先でも使える
省スペース
- デスクがすっきり
デメリット
- 同性能ならデスクトップより高価
- 冷却性能が劣る
- アップグレードが限定的
おすすめの選び方
デスクトップ向き
- 動画編集がメイン
- 3Dレンダリングをする
- 常に同じ場所で作業
- コスパ重視
ノート向き
- 持ち運ぶ必要がある
- デザイン作業がメイン
- 省スペース重視
動画編集をメインでやる場合は、デスクトップの方が快適です。
スペックの確認方法
今使っているパソコンのスペックを確認する方法を紹介します。
Windows
方法1:設定から確認
- 「スタート」メニューをクリック
- 「設定」(歯車アイコン)をクリック
- 「システム」をクリック
- 「バージョン情報」をクリック
ここでCPUとメモリが確認できます。
方法2:タスクマネージャーで確認
- Ctrl + Shift + Escを同時押し
- 「パフォーマンス」タブをクリック
CPUの詳細、メモリ、GPU、SSDの有無が確認できます。
Mac
方法:このMacについて
- 画面左上のAppleメニューをクリック
- 「このMacについて」をクリック
CPU、メモリ、ストレージが表示されます。
「システムレポート」→「グラフィックス/ディスプレイ」でGPUの詳細も確認できます。
よくある質問
Q: 最小スペックで使えますか?
A: 技術的には使えますが、おすすめしません。動作が遅く、フリーズやクラッシュの原因になります。最低でも推奨スペック以上を選びましょう。
Q: 8GBメモリでPhotoshopは使えますか?
A: 基本的な編集なら使えますが、快適ではありません。複数レイヤーや大容量ファイルを扱うと動作が遅くなります。16GB以上を推奨します。
Q: 内蔵GPUでも使えますか?
A: Photoshop、Illustratorなどの軽いソフトなら使えます。ただし、Premiere ProやAfter Effectsでは専用GPUが必須です。
Q: SSDは必須ですか?HDDではダメですか?
A: SSDを強く推奨します。HDDでは起動や読み込みが非常に遅く、快適に使えません。必ずSSDを選びましょう。
Q: ゲーミングPCでAdobe使えますか?
A: はい、むしろ最適です。ゲーミングPCは高性能CPU・GPU・大容量メモリを搭載しているので、Adobe製品にも最適です。
Q: 中古のパソコンでも大丈夫ですか?
A: AVX2対応CPUであれば使えます。ただし、古すぎるCPU(Intel第5世代以前、Ryzen 2000以前)は非対応なので注意が必要です。
Q: メモリは後から増設できますか?
A: デスクトップPCとWindowsノートの多くは可能です。Macは最近のモデルはほぼ増設不可なので、購入時に多めに選びましょう。
Q: 4K動画編集にはどのくらいのスペックが必要ですか?
A: 最低でもCore i9/Ryzen 9、メモリ64GB、RTX 4060以上のGPUが必要です。快適に編集するなら、それ以上のスペックを推奨します。
パソコン購入時のチェックリスト
新しくパソコンを購入する際は、以下をチェックしましょう。
必須項目
- [ ] CPUがAVX2対応(Intel第6世代以降、Ryzen 1000以降)
- [ ] メモリ16GB以上(動画編集なら32GB以上)
- [ ] SSD搭載(512GB以上)
- [ ] Windows 10以降 または macOS Ventura以降
推奨項目
- [ ] CPU Core i7以上 / Ryzen 7以上
- [ ] 専用GPU搭載(VRAM 4GB以上)
- [ ] NVMe SSD搭載
- [ ] メモリ32GB以上
動画編集用の追加項目
- [ ] CPU Core i9 / Ryzen 9
- [ ] メモリ64GB以上
- [ ] GPU VRAM 8GB以上
- [ ] 1TB以上のSSD
まとめ
Adobe製品を快適に使うための推奨スペックをまとめました。
全製品共通の基本スペック
- CPU:Intel Core i7(第11世代以降)/ AMD Ryzen 7 / Apple M1以降
- メモリ:16GB以上(推奨32GB)
- GPU:VRAM 4GB以上
- ストレージ:512GB以上のSSD
用途別のおすすめ
- デザインのみ:16GBメモリ、内蔵GPUでもOK
- デザイン+軽い動画:32GBメモリ、専用GPU
- 4K動画編集:64GBメモリ、RTX 4060以上
重要なポイント
- 最小スペックでは快適に使えない
- SSDは必須(HDDは避ける)
- 動画編集には専用GPUが必要
- メモリは多ければ多いほど良い
- CPUはAVX2対応が必須条件
Adobe公式の最小スペックはあくまで「動作する」基準です。
実際の作業では、推奨スペック以上のパソコンを選びましょう。
特に動画編集をする場合は、高スペックなパソコンへの投資が作業効率を大きく向上させます。
自分の用途と予算に合わせて、最適なパソコンを選んでくださいね!


コメント