「あの曲、何ジャンルなんだろう?」
「ロックとメタルって何が違うの?」
音楽を聴いていると、こんな疑問を感じたことはありませんか?
実は、世界には数千種類もの音楽ジャンルが存在するとされています。
Spotifyのデータベースには6,000以上のジャンルが登録されているとも言われているんです。
この記事では、音楽ジャンルの基本から主要なジャンルの特徴、そしてジャンル同士の関係性までをわかりやすく紹介します。
読み終わる頃には、音楽の聴き方がちょっと変わるかもしれませんよ。
音楽ジャンルとは?
音楽ジャンルとは、曲の特徴やスタイルによって分類されたカテゴリのことです。
主に以下の要素で区別されます。
- リズムやテンポ
- 使用される楽器
- メロディや和音の特徴
- 文化的・歴史的な背景
面白いのは、1つの曲が複数のジャンルに分類されることも多いという点。
たとえば「ロックとファンクを融合させたファンクロック」のように、ジャンル同士が混ざり合って新しいスタイルが生まれることもよくあります。
つまり、ジャンルはあくまで「目安」。
厳密な線引きにこだわるより、いろんな音楽を聴いて楽しむのが一番です。
音楽ジャンルの大きな分類
音楽ジャンルは、大きく以下の5つのカテゴリに分けられます。
1. クラシック音楽
西洋の芸術音楽。6世紀頃のグレゴリオ聖歌に始まり、バロック、古典派、ロマン派などの時代区分があります。
2. ポピュラー音楽
20世紀以降に大衆向けに発展した音楽。ロック、ポップス、ヒップホップ、EDMなど、多くのジャンルがここに含まれます。
3. 民族音楽・伝統音楽
各地域の文化に根ざした音楽。日本の民謡、アフリカのリズム音楽、ケルト音楽などが該当します。
4. ジャズ
20世紀初頭にアメリカで誕生。即興演奏と複雑なコード進行が特徴で、ブルースやゴスペルをルーツに持ちます。
5. 宗教音楽
ゴスペル、讃美歌、グレゴリオ聖歌など、信仰に基づく音楽です。
それでは、ポピュラー音楽を中心に、主要なジャンルを詳しく見ていきましょう。
ロック系ジャンル
ロック
1950年代にロックンロールから発展したジャンルです。
エレキギター、ベース、ドラムを基本編成とし、力強いビートとギターサウンドが特徴。
もともとは社会への反抗や自由を歌うメッセージ性が強かったのですが、現在では幅広いスタイルに派生しています。
代表的なサブジャンルには、ハードロック、パンクロック、オルタナティブロック、プログレッシブロックなどがあります。
ヘヴィメタル
1960年代後半にイギリスとアメリカで誕生。
ロックをさらに激しくしたサウンドが特徴です。
歪んだギター、速いテンポ、パワフルなボーカルが魅力。
ここからさらにスラッシュメタル、デスメタル、ブラックメタルなど、無数のサブジャンルが生まれました。
パンク
1970年代にニューヨークとロンドンで同時多発的に登場。
シンプルな演奏、速いテンポ、DIY精神が特徴です。
「誰でも楽器を持てば音楽ができる」という姿勢が、多くの若者を惹きつけました。
ブラックミュージック系ジャンル
ブルース
アメリカ南部のアフリカ系アメリカ人コミュニティで生まれた音楽。
12小節のコード進行と、哀愁漂うメロディが特徴です。
ロック、ジャズ、R&Bなど、後の多くのジャンルに大きな影響を与えた「ルーツ音楽」のひとつ。
ジャズ
20世紀初頭、ニューオーリンズで誕生。
即興演奏(アドリブ)と複雑なコード進行が特徴です。
スウィング、ビバップ、フュージョン、スムースジャズなど、時代ごとにさまざまなスタイルに発展してきました。
R&B(リズム・アンド・ブルース)
1940年代にブルースとジャズを融合して誕生。
ソウルフルなボーカルとグルーヴ感のあるリズムが特徴です。
現代のR&Bは「コンテンポラリーR&B」とも呼ばれ、ヒップホップやエレクトロニック要素を取り入れたスタイルが主流になっています。
ソウル
1950〜60年代にゴスペルとR&Bが融合して誕生。
感情豊かなボーカル表現と力強いバックバンドが特徴です。
ファンク
1960年代後半に登場。
ベースラインを強調したリズム重視のサウンドが特徴です。
「ファンキー」という言葉の語源にもなったジャンル。
ジェームス・ブラウンやジョージ・クリントンが代表的なアーティストです。
ヒップホップ
1973年8月11日、ニューヨークのサウス・ブロンクス地区で誕生。
DJクール・ハークがブロックパーティーで「ブレイクビーツ」を披露したのが始まりとされています。
ラップ(MC)、DJ、ブレイクダンス、グラフィティの4つの要素で構成される文化。
現在では世界で最も人気のある音楽ジャンルのひとつになっています。
エレクトロニック系ジャンル
ハウス
1980年代にシカゴで誕生。
クラブ「Warehouse(ウェアハウス)」が名前の由来です。
4つ打ちのキックドラム、BPM120〜130程度のテンポ、ソウルフルな雰囲気が特徴。
ディスコの後継として、クラブカルチャーの中心的存在になりました。
テクノ
1980年代にデトロイトで誕生。
機械的で無機質なビート、シンセサイザーを多用したサウンドが特徴です。
Juan Atkins、Derrick May、Kevin Saundersonの3人が「デトロイト・テクノ」のパイオニアとして知られています。
トランス
1990年代にドイツで誕生。
繰り返しのメロディとビルドアップ→クライマックスの展開が特徴です。
高揚感のあるサウンドで、フェスやクラブで人気があります。
EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)
2000年代にアメリカで広まった用語で、電子音楽全般を指す総称です。
ハウスやテクノをベースに、より大衆的でポップな要素を加えたサウンドが特徴。
TomorrowlandやUltra Music Festivalなどの大規模フェスで人気を集めています。
ドラムンベース
1990年代にイギリスで誕生。
高速のブレイクビーツ(BPM160〜180程度)と重低音のベースラインが特徴です。
ダブステップ
2000年代にイギリスで誕生。
重い低音のドロップと、シンコペーションを効かせたリズムが特徴です。
ラテン・ワールド系ジャンル
レゲエ
1960年代にジャマイカで誕生。
2拍・4拍にアクセントを置くリズム(オフビート)が特徴です。
ボブ・マーリーが世界的に有名なアーティスト。
ラスタファリ運動と結びつき、平和や社会正義をテーマにした曲が多いです。
スカ
1950年代後半にジャマイカで誕生。
レゲエのルーツとなったジャンルで、軽快なリズムが特徴です。
サルサ
1970年代にニューヨークのラテンコミュニティで発展。
キューバ音楽をベースに、ジャズやファンクの要素を取り入れたダンスミュージックです。
ボサノヴァ
1950年代後半にブラジルで誕生。
サンバとジャズを融合させた、都会的で洗練されたサウンドが特徴です。
アフロビート
1970年代にナイジェリアで誕生。
アフリカのリズム、ファンク、ジャズを融合させた音楽で、フェラ・クティが創始者として知られています。
カントリー・フォーク系ジャンル
カントリー
アメリカ南部とアパラチア地方の民謡をルーツに持つ音楽。
アコースティックギター、バンジョー、フィドル(ヴァイオリン)などを使用します。
田舎の生活や恋愛、家族をテーマにした歌詞が多いのが特徴。
フォーク
伝統的な民謡や、そこから派生した現代音楽を指します。
アコースティック楽器を中心としたシンプルなサウンドが特徴です。
1960年代にはボブ・ディランなどが社会的メッセージを込めたフォークソングで人気を集めました。
ポップス
「ポピュラー・ミュージック」の略で、大衆向けの音楽全般を指します。
キャッチーなメロディ、わかりやすい曲構成、幅広いリスナーにアピールする親しみやすさが特徴。
時代や地域によってさまざまなスタイルがあり、J-POP、K-POP、ユーロポップなど、各国独自のポップスが発展しています。
日本独自のジャンル
J-POP
1990年代から使われるようになった、日本のポピュラー音楽を指す言葉。
ロック、R&B、EDMなどさまざまな要素を取り入れた多様なスタイルが特徴です。
アニソン(アニメソング)
アニメのオープニング・エンディングに使用される楽曲。
近年では一般のアーティストが手掛けることも多く、音楽的なクオリティが向上しています。
ボカロ(ボーカロイド曲)
VOCALOIDなどの音声合成ソフトを使用して制作された楽曲。
初音ミクをはじめとするキャラクターが「歌う」形式が特徴で、独自の音楽文化を形成しています。
シティポップ
1970〜80年代に流行した日本のポピュラー音楽。
都会的でおしゃれなサウンドが特徴で、近年は海外でも再評価されています。
音楽ジャンル一覧表
| 大分類 | ジャンル名 | 発祥地・時期 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ロック系 | ロック | 1950年代・アメリカ | エレキギター中心、力強いビート |
| ロック系 | ハードロック | 1960年代後半・イギリス/アメリカ | 歪んだギター、パワフルなサウンド |
| ロック系 | ヘヴィメタル | 1960年代後半・イギリス/アメリカ | 激しいリフ、高速テンポ |
| ロック系 | パンク | 1970年代・イギリス/アメリカ | シンプル、速い、DIY精神 |
| ロック系 | オルタナティブロック | 1980年代・アメリカ | 主流から外れた実験的サウンド |
| ロック系 | グランジ | 1980年代後半・シアトル | ダーティなサウンド、内省的歌詞 |
| ロック系 | インディーロック | 1980年代・イギリス/アメリカ | 独立系レーベル発、多様なスタイル |
| ロック系 | プログレッシブロック | 1960年代後半・イギリス | 複雑な構成、長尺曲 |
| ブラック系 | ブルース | 19世紀後半・アメリカ南部 | 12小節進行、哀愁あるメロディ |
| ブラック系 | ジャズ | 20世紀初頭・ニューオーリンズ | 即興演奏、複雑なコード |
| ブラック系 | スウィング | 1930〜40年代・アメリカ | ビッグバンド、ダンス向け |
| ブラック系 | ビバップ | 1940年代・アメリカ | 高速テンポ、複雑な即興 |
| ブラック系 | フュージョン | 1970年代・アメリカ | ジャズとロックの融合 |
| ブラック系 | R&B | 1940年代・アメリカ | ソウルフルなボーカル、グルーヴ |
| ブラック系 | ソウル | 1950〜60年代・アメリカ | 感情豊かなボーカル |
| ブラック系 | ファンク | 1960年代後半・アメリカ | ベース重視、リズム主体 |
| ブラック系 | ディスコ | 1970年代・アメリカ | 4つ打ち、ダンス向け |
| ブラック系 | ヒップホップ | 1973年・ニューヨーク | ラップ、DJ、ブレイクダンス |
| ブラック系 | ゴスペル | 17世紀以降・アメリカ | キリスト教音楽、コーラス |
| 電子系 | ハウス | 1980年代・シカゴ | 4つ打ち、BPM120〜130 |
| 電子系 | テクノ | 1980年代・デトロイト | 機械的ビート、無機質 |
| 電子系 | トランス | 1990年代・ドイツ | 反復メロディ、高揚感 |
| 電子系 | EDM | 2000年代・アメリカ | ポップな電子音楽全般 |
| 電子系 | ドラムンベース | 1990年代・イギリス | 高速ビート、重低音 |
| 電子系 | ダブステップ | 2000年代・イギリス | 重低音ドロップ |
| 電子系 | アンビエント | 1970年代・イギリス | 環境音楽、静かで幻想的 |
| 電子系 | ダブ | 1960年代・ジャマイカ | リミックス技法、エコー多用 |
| ラテン系 | サルサ | 1970年代・ニューヨーク | キューバ音楽ベース、ダンス向け |
| ラテン系 | ボサノヴァ | 1950年代後半・ブラジル | サンバとジャズの融合 |
| ラテン系 | サンバ | ブラジル | 2拍子系、カーニバル音楽 |
| ラテン系 | レゲトン | 1990年代・プエルトリコ | ラテンとヒップホップの融合 |
| ラテン系 | タンゴ | 19世紀後半・アルゼンチン | 情熱的、バンドネオン使用 |
| カリブ系 | レゲエ | 1960年代・ジャマイカ | オフビート、平和メッセージ |
| カリブ系 | スカ | 1950年代後半・ジャマイカ | 軽快なリズム |
| カリブ系 | ダンスホール | 1980年代・ジャマイカ | レゲエから派生、電子的 |
| カントリー系 | カントリー | 1920年代・アメリカ南部 | アコースティック、田舎テーマ |
| カントリー系 | ブルーグラス | 1940年代・アメリカ | バンジョー、速い演奏 |
| フォーク系 | フォーク | 伝統音楽 | アコースティック、シンプル |
| フォーク系 | フォークロック | 1960年代・アメリカ | フォークにロック要素 |
| アフリカ系 | アフロビート | 1970年代・ナイジェリア | アフリカンリズムとファンク融合 |
| アフリカ系 | アフロポップ | 現代・アフリカ各国 | 現代アフリカのポップス |
| クラシック | バロック | 1600〜1750年・ヨーロッパ | 装飾的、対位法 |
| クラシック | 古典派 | 1750〜1820年頃・ヨーロッパ | 均整のとれた形式美 |
| クラシック | ロマン派 | 19世紀・ヨーロッパ | 感情表現、壮大なスケール |
| 日本 | J-POP | 1990年代〜・日本 | 多様なスタイルの融合 |
| 日本 | アニソン | 日本 | アニメ主題歌 |
| 日本 | ボカロ | 2000年代〜・日本 | 音声合成ソフト使用 |
| 日本 | シティポップ | 1970〜80年代・日本 | 都会的、洗練されたサウンド |
| 日本 | 演歌 | 日本 | こぶし、情緒的な歌唱 |
| 韓国 | K-POP | 1990年代〜・韓国 | ダンス重視、高い完成度 |
まとめ
音楽ジャンルのポイントを振り返ってみましょう。
- 世界には数千種類のジャンルが存在し、今も増え続けている
- ジャンルはリズム、楽器、文化的背景などで分類される
- 1つの曲が複数のジャンルに属することも珍しくない
- ロック系、ブラックミュージック系、電子系、ラテン系などの大きな分類がある
- 各ジャンルは互いに影響し合い、新しいスタイルが生まれ続けている
ジャンルの知識があると、自分の好みに合った新しい音楽を見つけやすくなります。
「このジャンルが好きなら、こっちも気に入るかも」という発見の楽しさがありますよ。
ぜひ、この記事をきっかけにいろんなジャンルの音楽を聴いてみてください。


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