「ステーションを作成」って何?
タップしても何も変わらないんだけど…
Apple Musicを使っていて、こんな疑問を感じたことはありませんか?
実はこの「ステーション作成」機能、新しい音楽を発見するための強力なツールなんです。使い方を知れば、お気に入りの曲から次々と似た音楽を見つけられます。
この記事では、ステーション機能の仕組みから具体的な使い方、そして上手に活用するコツまで、わかりやすく解説していきます。
Apple Music「ステーション」とは?

まず、ステーションの基本的な概念を理解しましょう。
ステーションの仕組み
Apple Musicの「ステーション」とは、選んだ曲やアーティストに似た音楽を自動で流し続けてくれる機能です。
ラジオのように途切れることなく音楽が流れ続けるため、「カスタムラジオステーション」とも呼ばれます。
プレイリストとの違い
プレイリストは事前に決まった曲順で再生されますが、ステーションはAIが自動的に選曲します。
次に何が流れるかわからないワクワク感が魅力です。
AIが選ぶ音楽
ステーションで流れる曲は、Apple Musicの人工知能が以下の要素を分析して選んでいます。
- 曲のジャンル
- テンポやリズム
- 使われている楽器
- 同じアーティストの他の曲
- 似たテイストのアーティスト
- 他のユーザーの聴取傾向
つまり、あなたの好みに近い音楽を自動的に見つけ出してくれるんですね。
どんな時に便利?
ステーションはこんな場面で活躍します。
作業用BGMとして
勉強や仕事中、いちいち曲を選ぶ手間なく音楽を流し続けられます。
新しい音楽の発見
お気に入りのアーティストから、知らなかった素敵な曲に出会えます。
マンネリ解消
同じプレイリストばかり聴いて飽きてきた時の気分転換に最適です。
ステーションの作成方法
実際にステーションを作ってみましょう。とても簡単です。
iPhone・iPadでの作成方法
曲から作成する場合
- Apple Musicアプリを開く
- ライブラリまたは検索から好きな曲を探す
- 曲名の右側にある「…」ボタンをタップ
- メニューから「ステーションを作成」を選択
すると、その曲の再生が始まり、続けて似た曲が自動で流れます。
アーティストから作成する場合
- Apple Musicアプリを開く
- アーティストのページを開く
- アーティスト名を長押し、または右上の「…」をタップ
- 「ステーションを作成」を選択
そのアーティストに似たテイストの音楽が次々に再生されます。
再生中の曲から作成する場合
- 曲を再生中に再生画面を開く
- 右下の「…」ボタンをタップ
- 「ステーションを作成」を選択
今聴いている曲がそのまま基準になります。
Macでの作成方法
曲から作成
- ミュージックアプリを開く
- 曲名の上にマウスを移動
- 表示される「…」ボタンをクリック
- 「ステーションを作成」を選択
または、曲を右クリックして「ステーションを作成」を選んでもOKです。
アーティストから作成
- ミュージックアプリを開く
- アーティストページを開く
- アーティスト名を右クリック
- 「ステーションを作成」を選択
Siriを使った作成方法
音声でも簡単にステーションを作れます。
基本的な呼びかけ方
「Hey Siri、〇〇のステーションを作成して」
「Hey Siri、〇〇から始まるステーションを再生して」
具体例
- 「Hey Siri、米津玄師のステーションを作成して」
- 「Hey Siri、この曲からステーションを作って」(再生中の曲から)
- 「Hey Siri、ロックのステーションを再生して」
作成後の確認
ステーションを作成しても、画面は大きく変わりません。
再生画面で確認
再生画面の下部「次はこちら」セクションに、これから流れる曲のリストが表示されます。
これが表示されていれば、ステーションが正常に作成されています。
作成したステーションの見つけ方
一度作ったステーションは、後から聴き直すこともできます。
最近再生した項目から探す
iPhone・iPadの場合
- 「今すぐ聴く」タブを開く
- 下にスクロール
- 「最近の再生」セクションを確認
または
- 「ラジオ」タブを開く
- 「最近の再生」を確認
作成したステーションが表示されます。
Macの場合
- サイドバーの「ホーム」をクリック
- 「最近再生した項目」を確認
または
- サイドバーの「ラジオ」をクリック
- 「最近再生した項目」を確認
注意点:削除できない?
実は、Apple Musicではステーションを個別に削除する方法は用意されていません。
ただし、ステーションはライブラリに蓄積されるわけではないので、削除する必要もありません。
「最近の再生」から時間が経つと自然に表示されなくなります。
ステーションを自分好みにカスタマイズする方法
ステーションはただ聴くだけでなく、反応を伝えることでどんどん精度が上がります。
「ラブ」機能を使う
気に入った曲があったら、積極的に「ラブ」しましょう。
設定方法
- 再生中に曲名の横の「…」をタップ
- ハートマークのアイコン「ラブ」をタップ
または
再生画面でハートマークをタップするだけでもOKです。
効果
ラブした曲に似た音楽が、今後のステーションでより多く流れるようになります。
「おすすめを減らす」機能を使う
逆に、好みではない曲が流れた時は教えてあげましょう。
設定方法
- 曲名の横の「…」をタップ
- 「これと似たおすすめを減らす」を選択
効果
その曲や似た音楽が流れにくくなります。
曲をスキップする
ステーションでは、気に入らない曲を自由にスキップできます。
通常の再生コントロールで次の曲へスキップするだけです。
スキップした曲の傾向も学習されていきます。
次に流れる曲を確認・削除する
確認方法
- 再生画面を開く
- 右下のアイコンをタップ
- 「次はこちら」のリストを確認
曲を削除する方法
リストから削除したい曲を左にスワイプすると、削除ボタンが表示されます。
削除した曲は再生されません。
2種類のステーション:カスタムとプリセット

Apple Musicには、大きく分けて2種類のステーションがあります。
カスタムステーション(自分で作るステーション)
これまで説明してきた、曲やアーティストから自分で作成するステーションです。
特徴
- 自由に作成できる
- 聴けば聴くほど精度が上がる
- 個人の好みに最適化される
プリセットステーション(Apple提供のステーション)
Apple Musicが用意している、ジャンル別のステーションです。
見つけ方
- 「ラジオ」タブを開く
- 下にスクロール
- 「ジャンル別ステーション」を探す
種類の例
- ヒップホップ
- ロック
- ポップ
- クラシック
- ジャズ
- エレクトロニック
- カントリー
など、様々なジャンルが用意されています。
Apple Music公式ラジオステーション
さらに、プロのDJが担当するライブ放送もあります。
主なステーション
- Apple Music 1(旧Beats 1)
- Apple Music Hits
- Apple Music Country
- Apple Music Club
- Apple Music Chill
- Apple Música Uno
これらは24時間365日生放送されており、アーティストのインタビューや新曲のプレミア公開などがあります。
ステーションの活用シーン
具体的にどんな場面で使えるか、アイデアをご紹介します。
シーン1:通勤・通学中
好きなアーティストのステーションを作成して、移動時間を音楽探しの時間に。
知らなかった良い曲に出会えるかもしれません。
シーン2:勉強・作業中
集中できるテンポの曲からステーションを作成。
曲を選ぶ手間なく、快適なBGM環境が整います。
シーン3:家事をしながら
好きなジャンルのプリセットステーションを流せば、楽しく家事ができます。
手が離せない時でも音楽が途切れません。
シーン4:パーティーやBBQ
複数のジャンルを組み合わせたい時は、雰囲気に合う曲からステーションを作成。
みんなが楽しめる音楽が自動で流れます。
シーン5:ドライブ中
お気に入りのドライブソングからステーションを作れば、長距離移動も快適です。
よくある質問
Q1. ステーションを保存できる?
残念ながら、ステーションを恒久的に保存する機能はありません。
「最近の再生」から一定期間後に消えてしまいます。
ただし、何度でも同じ曲やアーティストから作り直せるので、大きな問題にはならないでしょう。
Q2. 気に入ったステーションを共有できる?
はい、共有できます。
共有方法
- 「最近の再生」からステーションを長押し
- 「ステーションを共有」をタップ
- 共有方法を選択(LINEやTwitterなど)
ただし、受け取った人もApple Musicに加入している必要があります。
Q3. ステーションで流れる曲は何曲くらい?
基本的に無制限です。
曲が自動的に追加され続けるため、止めるまで延々と音楽が流れ続けます。
Q4. オフラインでも聴ける?
いいえ、ステーションはストリーミング再生のみです。
オフラインで聴きたい場合は、プレイリストを作成して曲をダウンロードする必要があります。
Q5. 同じ曲が何度も流れる?
AIが学習する過程で、たまに同じ曲が流れることがあります。
「おすすめを減らす」機能を使えば、頻度を下げられます。
Q6. 特定のアーティストだけ流せる?
ステーション機能では、必ず似たアーティストの曲も混ざります。
特定のアーティストだけを聴きたい場合は、そのアーティストのプレイリストやアルバムを再生しましょう。
Q7. Apple Music未加入でも使える?
Apple公式のラジオステーション(Apple Music 1など)は、未加入でも聴けます。
ただし、カスタムステーションの作成にはサブスクリプションが必要です。
ステーションをもっと楽しむコツ
最後に、ステーション機能を最大限に活用するためのコツをご紹介します。
コツ1:色々な曲から試してみる
同じアーティストでも、どの曲を基準にするかで流れる音楽が変わります。
バラードを選べば落ち着いた曲が、アップテンポな曲を選べば元気な曲が流れやすくなります。
コツ2:時々フィードバックを送る
「ラブ」や「おすすめを減らす」を積極的に使いましょう。
10曲に1回程度フィードバックすると、精度が格段に上がります。
コツ3:プリセットステーションも活用する
カスタムステーションだけでなく、ジャンル別のプリセットも聴いてみましょう。
新しいジャンルの入り口になるかもしれません。
コツ4:気分で使い分ける
集中したい時は静かな曲から、元気を出したい時はアップテンポな曲から作成。
その時の気分に合わせてステーションを使い分けるのがおすすめです。
コツ5:発見した曲はライブラリに追加
ステーションで流れた良い曲を見つけたら、すぐにライブラリに追加しましょう。
追加方法
曲名の横の「+」ボタンをタップするだけです。
まとめ:ステーション機能で音楽の世界が広がる
Apple Musicの「ステーション作成」機能について解説してきました。
この記事のポイント
- ステーションは好きな曲から似た音楽を自動再生する機能
- 作成は「…」メニューから2タップで完了
- 「ラブ」や「おすすめを減らす」で精度が上がる
- 作業用BGMや新曲発見に最適
- 削除はできないが、自然に消えるので問題なし
最初は分かりにくいかもしれませんが…
一度使い始めると、その便利さに驚くはずです。
お気に入りの曲を軸に、知らなかった素敵な音楽がどんどん見つかります。
同じプレイリストを繰り返し聴いて飽きてきた方や、新しい音楽に出会いたい方は、ぜひステーション機能を試してみてください。
あなたの音楽ライフが、もっと豊かで楽しいものになりますように。

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