節分とは?由来・豆まき・恵方巻の意味をわかりやすく解説

神話・歴史・文化

「鬼は外、福は内!」

この掛け声、一度は聞いたことがありますよね。
でも、そもそもなぜ豆をまくのか、なぜ恵方巻を食べるのか、その理由まで知っている人は意外と少ないかもしれません。

この記事では、節分の由来や歴史、豆まきの正しいやり方、恵方巻の食べ方まで、わかりやすく解説します。


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節分ってどういう意味?

節分とは、読んで字のごとく「季節を分ける」という意味です。

本来は立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日を指す言葉でした。
つまり、節分は年に4回あったんですね。

ところが、旧暦では立春が新しい1年の始まりとして特に大切にされていました。
立春の前日は、いわば「旧暦の大晦日」。
新年を迎える前に厄を払い、清らかな気持ちで春を迎えようという考えから、次第に「節分=立春の前日」を指すようになったのです。

2026年の節分は2月3日(火)です。


節分の歴史|「追儺」から豆まきへ

節分の行事のルーツは、中国から伝わった「追儺(ついな)」という宮中行事にあります。

追儺とは?

追儺は「鬼やらい」とも呼ばれ、疫病や災いをもたらす鬼を追い払う儀式でした。
日本では706年(慶雲3年)に初めて行われたという記録が『続日本紀』に残っています。

平安時代の追儺では、「方相氏(ほうそうし)」という役人が登場しました。
黄金の四つ目の面をかぶり、矛と盾を持った異様な姿で宮中を練り歩き、鬼を追い払ったのです。
貴族たちは桃の木で作った弓と葦(あし)の矢を使って、その護衛をしました。

ところが面白いことに、平安時代の末期になると、異様な姿の方相氏自身が「鬼」として追われる側になってしまいます。
見た目が怖すぎたんでしょうか……。

豆まきの登場

現在のような豆まきがいつ始まったのか、正確なことはわかっていません。
ただ、室町時代の文献には「鬼は外、福は内」と唱えながら豆をまいていたという記述があり、江戸時代には完全に定着したと考えられています。

宮中行事だった追儺が、次第に民間に広がり、現在の豆まきへと変化していったのですね。


なぜ「豆」をまくの?

「豆で鬼を退治するなんて、ちょっと無謀じゃない?」

そう思った人もいるかもしれません。
でも昔の人には、ちゃんとした理由がありました。

豆には魔除けの力がある

古来、日本では穀物には「穀霊」と呼ばれる精霊が宿っていると考えられていました。
米、麦、粟、大豆などの中でも、大豆は粒が大きいため、より多くの精霊が宿るとされたのです。

「魔滅」と「魔目」の語呂合わせ

豆が使われるようになった理由として、語呂合わせの説もあります。

  • 魔滅(まめ):魔を滅する
  • 魔目(まめ):鬼の目に豆をぶつける

また、「炒り豆」を使うのにも意味があります。

  • 炒る=射る:魔の目を射る
  • 生の豆をまくと芽が出てしまい、「邪気が芽吹く」として縁起が悪い

炒ることで芽が出なくなり、語呂もよく、一石二鳥というわけですね。


豆まきの正しいやり方

せっかくなら、正式な作法で豆まきをしてみませんか?

準備するもの

  • 福豆:炒った大豆を枡に入れ、神棚などにお供えしたもの
  • 鬼のお面(任意)

豆まきの手順

  1. 夕方から夜にかけて行う
    鬼は夜にやってくると言われています。
  2. 家の奥から玄関に向かって順番にまく
    窓や玄関を開けて「鬼は外!」と外に向かって豆をまきます。
  3. すぐに戸を閉めて「福は内!」
    鬼が戻ってこないように素早く閉めましょう。
  4. 年の数だけ豆を食べる
    自分の年齢と同じ数、または年齢+1個の豆を食べると、1年間健康でいられると言われています。

地域によって違う掛け声

実は「鬼は外、福は内」以外の掛け声もあります。

  • 東京・浅草寺:「千秋万歳、福は内」(観音様の前に鬼はいないという考えから)
  • 群馬県藤岡市・鬼石地域:「福は内、鬼は内」(追い出された鬼を招き入れる)
  • 京都府福知山市・大原神社:「鬼は内、福は外」(鬼を神社で清めて福にする)

恵方巻とは?

節分といえば、もう一つの定番が恵方巻ですね。

恵方巻とは、節分に恵方(その年の縁起が良い方角)を向いて食べる太巻き寿司のこと。
「丸かぶり寿司」「招福巻」などとも呼ばれます。

恵方巻の起源

恵方巻の起源については諸説あり、実は定説がありません。

  • 江戸時代末期〜明治時代初期に大阪・船場で始まったという説
  • 花街の芸妓たちの間で縁起担ぎとして食べられていたという説
  • 商売繁盛を願う商人の風習だったという説

確認できる最古の資料は、1932年に大阪鮓商組合が作ったチラシです。
「節分の日に丸かぶり」「恵方を向いて無言で食べると幸運に恵まれる」と書かれていました。

全国に広まったきっかけ

恵方巻が全国区になったのは、1989年にセブン-イレブンが広島県で「恵方巻」という名前で販売を始めたことがきっかけです。
1998年から全国展開され、2000年代以降に一気に普及しました。

意外と最近の話なんですね。

2026年の恵方は「南南東」

恵方は毎年変わりますが、実は4つの方角しかありません。

西暦の下1桁恵方
0、5西南西
1、3、6、8南南東
2、7北北西
4、9東北東

2026年は下1桁が「6」なので、恵方は南南東です。

恵方巻の食べ方ルール

恵方巻には、福を逃さないための3つのルールがあります。

  1. 恵方を向いて食べる
    2026年は南南東を向きましょう。
  2. 1本を切らずに食べる
    切ると「縁が切れる」とされています。
  3. 黙って食べきる
    食べている途中で話すと、福が逃げてしまうと言われています。

具材は7種類が基本

七福神にあやかって、7種類の具材を入れるのが一般的です。

具材意味
かんぴょう長寿
しいたけ健康
卵焼き金運
うなぎ(穴子)出世
えび長寿
きゅうり清らかさ
桜でんぶめでたさ

柊鰯(ひいらぎいわし)って何?

豆まきや恵方巻ほど有名ではありませんが、「柊鰯」という節分飾りもあります。

柊鰯とは

柊の枝に焼いた鰯の頭を刺したもので、玄関先に飾る魔除けです。
地域によっては「焼嗅(やいかがし)」「柊刺し」とも呼ばれます。

なぜ柊と鰯?

鬼には苦手なものが2つあると言われています。

  • 柊のトゲ:鬼の目を刺す
  • 鰯の臭い:鬼が嫌がって近づかない

この2つを組み合わせることで、鬼が家に入ってこないようにするのです。

柊鰯の歴史

平安時代の歌人・紀貫之の『土佐日記』には、正月に柊と魚の頭を飾ったという記述があります。
当時は鰯ではなく「なよし(ボラの幼魚)」だったようです。

現在でも奈良県を中心とした西日本や、関東地方の一部で、この風習が残っています。


節分に関する豆知識

鬼は5色いる

節分の鬼といえば赤鬼・青鬼のイメージがありますが、実は5色の鬼がいます。
仏教の「五蓋(ごがい)」という煩悩を表しているのです。

鬼の色表す煩悩
赤鬼貪欲(欲望)
青鬼瞋恚(怒り)
黄鬼掉悔(甘え・後悔)
緑鬼惛沈(怠惰)
黒鬼疑(疑心)

豆をまいて鬼を追い払うことは、自分の心の中の煩悩を払うことでもあるんですね。

落花生をまく地域も

北海道や東北、新潟など雪の多い地域では、大豆の代わりに落花生をまくことがあります。
殻に包まれているので雪の中でも拾いやすく、衛生的だという合理的な理由からです。

節分そばを食べる地域も

長野県や出雲地方など一部の地域では、節分に「節分そば」を食べる風習があります。
江戸時代には「年越しそば」といえば節分に食べるそばを指していたそうです。


2026年の節分情報まとめ

項目内容
節分の日2026年2月3日(火)
恵方南南東(やや南寄り)
立春2026年2月4日(水)

まとめ

  • 節分は「季節を分ける」という意味で、本来は年4回あった
  • 節分の行事は中国から伝わった「追儺」がルーツ
  • 豆をまくのは「魔滅(魔を滅する)」の語呂合わせから
  • 恵方巻は大阪発祥の風習で、1990年代以降に全国に広まった
  • 2026年の節分は2月3日、恵方は南南東

節分は、新しい季節を迎える前に邪気を払い、福を招き入れるための大切な行事です。
今年の節分は、由来を知った上で豆まきや恵方巻を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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