プリンターを追加したのに、印刷しようとすると一覧に出てこない——そんな経験はありませんか。
この問題はドライバー、ネットワーク設定、Windowsサービスなど複数の原因が絡み合っているケースが多く、「何から確認すればいいか分からない」と感じる人も少なくありません。
この記事では、追加済みのプリンターが表示されない主な原因と、試す順番に沿った対処法を解説します。
追加したプリンターが表示されない主な原因
まず全体像を把握しておきましょう。
原因は大きく分けると以下の5種類になります。
- 電源・接続の問題:プリンターの電源が入っていない、ケーブルが外れている
- ドライバーの問題:ドライバーが未インストール、古い、破損している
- ネットワークの問題:PCとプリンターが異なるWi-Fiネットワークに接続されている、ネットワーク探索が無効
- 印刷スプーラーの問題:Windowsの印刷管理サービスが停止している
- Windows保護印刷モード(Windows 11 24H2以降):非Microsoft製ドライバーがブロックされている
以下、それぞれの対処法を順番に説明します。
簡単なものから試して、解決したら完了です。
対処法1:プリンターの電源と接続を確認する
最も見落としがちな基本確認から始めます。
USBプリンターの場合
- プリンターの電源が入っているか確認する
- USBケーブルがプリンター本体とPCの両方にしっかり差さっているか確認する
- 別のUSBポートに差し替えて認識されるか確認する
- USBハブを使っている場合は、PCに直接接続して試す
Wi-Fiプリンターの場合
- プリンター本体の電源が入っているか確認する
- プリンター側のWi-Fi接続ランプが点灯しているか確認する
- PCとプリンターが同じWi-Fiネットワーク(同じSSID)に接続されているか確認する(これが最も多い原因のひとつです)
- ルーターを再起動して接続をリセットする
対処法2:PCとプリンターを再起動する
電源・接続に問題がなければ、次は再起動を試します。
一時的な不具合はこれで解消することが多いです。
- PCを完全に再起動する(シャットダウンではなく再起動)
- プリンターの電源をオフにし、10秒待ってから再度電源をオンにする
- 再起動後、プリンターの一覧に表示されるか確認する
対処法3:Windowsのトラブルシューティングツールを使う
Windowsには、プリンター関連の問題を自動診断・修復するツールが搭載されています。
Windows 11の手順
- 「スタート」→「設定」を開く
- 「システム」→「トラブルシューティング」を選択する
- 「その他のトラブルシューティングツール」をクリックする
- 一覧から「プリンター」を見つけて「実行する」をクリックする
- 画面の指示に従い、完了後に一覧を確認する
Windows 10の手順
- 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」を開く
- 「トラブルシューティング」→「追加のトラブルシューティングツール」を選択する
- 「プリンター」を選択して「トラブルシューティングツールの実行」をクリックする
対処法4:プリンタードライバーを再インストールする
ドライバーが古い・破損している・インストールに失敗していると、プリンターが一覧に表示されないことがあります。
特にWindows大型アップデート後は、ドライバーの互換性問題が起きやすいです。
既存ドライバーを削除する
- 「スタート」→「設定」を開く
- Windows 11の場合は「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」、Windows 10の場合は「デバイス」→「プリンターとスキャナー」を選択する
- 対象プリンターをクリックして「デバイスの削除」(または「削除」)を選択する
- PCを再起動する
最新ドライバーをインストールする
メーカー公式サイトから、お使いのプリンター型番と対象OSに合ったドライバーをダウンロードしてインストールします。
主要メーカーのドライバーダウンロードページは以下の通りです(2026年3月時点)。
最新情報は各公式サイトでご確認ください。
注意: ドライバーはプリンター型番とOSビット数(32bit/64bit)を間違えないよう確認してからダウンロードしてください。
ドライバーの更新方法の詳細はデバイスマネージャーでドライバーを更新する完全ガイドも参考にしてください。
対処法5:印刷スプーラーを再起動する
印刷スプーラー(Print Spooler) は、Windowsが印刷ジョブを管理するためのサービスです。
このサービスが停止していると、プリンターが一覧に表示されない・印刷できない問題が発生します。
再起動手順
- キーボードで「Windowsキー + R」を同時に押す
- 「ファイル名を指定して実行」に
services.mscと入力して「OK」をクリックする - サービス一覧が表示されるので「Print Spooler」を探す
- 「Print Spooler」を右クリックして「再起動」を選択する
- 再起動後、プリンターの一覧を確認する
補足: 「再起動」がグレーアウトして選択できない場合は、「プロパティ」を開き「スタートアップの種類」を「自動」に変更してから「開始」をクリックしてください。
印刷スプーラーに関連する問題については、印刷キューに溜まって印刷できない!完全解決ガイドも参考にしてください。
対処法6:ネットワーク探索を有効にする
ネットワークプリンターを使用している場合、「ネットワーク探索」が無効になっていると、PC側がプリンターを見つけられません。
設定手順(Windows 10/11共通)
- キーボードで「Windowsキー + R」を押して
controlと入力し「OK」をクリックする - コントロールパネルが開くので「ネットワークと共有センター」をクリックする
- 左側の「共有の詳細設定の変更」をクリックする
- 「ネットワーク探索を有効にする」と「ファイルとプリンターの共有を有効にする」の両方にチェックを入れる
- 「変更の保存」をクリックする
対処法7:Windows保護印刷モードを確認する(Windows 11 24H2以降)
Windows 11バージョン24H2(2024年10月リリース)以降、「Windows保護印刷モード」 という機能が追加されました。
この機能が有効になっていると、Microsoftが認定していないプリンタードライバー(多くのメーカー製ドライバー)が自動的に削除される場合があります。
確認・無効化手順
- 「スタート」→「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」を開く
- 画面上部に「Windows保護印刷モード」の表示があれば確認する
- 「オフにする」というボタンが表示されている場合、モードが有効になっている
- 「オフにする」をクリックし、確認画面で「はい」を選択する
- モードが無効になったことを確認してから、ドライバーを再インストールする
補足: 「設定」と表示されている場合はすでに無効状態なので、変更不要です。
それでも解決しない場合
上記の対処法をすべて試しても解決しない場合は、以下を確認してください。
- プリンターが古すぎて対応ドライバーがない: Windows 11に未対応の古い機種は、メーカーがドライバーを提供していないケースがあります。メーカーサポートに問い合わせるか、買い替えを検討してください。
- 会社のPCで管理者権限がない: 企業のPCはIT管理者が設定を制限していることがあります。IT部門や管理者に相談してください。
- プリンター本体の故障: 別のPCに接続しても認識されない場合は、プリンター本体の故障が考えられます。メーカーのサポートに問い合わせてください。
プリンタードライバーの基礎知識についてはプリンタードライバーとは?インストールからトラブル解決まで完全ガイド、プリンターの初期設定についてはWindowsプリンター設定完全ガイドもあわせてご覧ください。
まとめ
追加したプリンターが表示されない原因と対処法を7つ紹介しました。
試す順番の目安は以下の通りです。
- 電源・接続の確認
- PC・プリンターの再起動
- トラブルシューティングツールの実行
- ドライバーの再インストール
- 印刷スプーラーの再起動
- ネットワーク探索の有効化
- Windows保護印刷モードの確認(Windows 11 24H2以降)
多くのケースはドライバーの再インストールか印刷スプーラーの再起動で解決します。
プリンターの追加手順そのものを確認したい場合はWindowsプリンター追加完全ガイドも参考にしてください。
参考情報源:


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