家族や同僚と1台のPCを共有するとき、それぞれにアカウントを作れば、ファイルや設定を完全に分けて管理できます。
この記事では、ローカルアカウント(インターネット不要で作れるアカウント)を追加する手順を、Windows 11・Windows 10それぞれ丁寧に解説します。
コマンドを使った方法や、追加後の管理者変更手順もまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ローカルアカウントとは
ローカルアカウントとは、そのPCだけで利用できるアカウントのことです。
Microsoftアカウントとは異なり、インターネット接続なしで作成・サインインができます。
ただし、ローカルアカウントには以下の制限があります。
- Microsoft Store・OneDriveなど、Microsoftアカウントが必要なサービスは利用不可
- 複数デバイス間での設定同期ができない
「インターネットサービスは不要、単純にPCを複数人で使い分けたい」という場合は、ローカルアカウントが適しています。
Microsoftアカウントとローカルアカウントのどちらにするか迷っている方は、Microsoftアカウント作成完全ガイドも参考にしてください。
追加前の確認事項
ローカルアカウントを追加するには、現在サインインしているアカウントが「管理者」である必要があります。
標準ユーザーの状態ではこの操作を実行できません。
管理者かどうかは以下の手順で確認できます。
- 「スタート」→「設定(⚙)」を開く
- 「アカウント」→「お客様の情報」(Windows 11)または「アカウント」(Windows 10)を選択する
- 名前の下に「管理者」と表示されていれば管理者アカウント
管理者と表示されていない場合は、管理者アカウントでサインインし直してから操作してください。
Windows 11 でローカルユーザーを追加する方法
以下の手順は Windows 11 2024 Update(バージョン 24H2) を基準にしています。
バージョンによって画面の表示が若干異なる場合があります(2026年3月時点)。
設定アプリから追加する
- 「スタート」→「設定(⚙)」を開く
- 左側のメニューから「アカウント」を選択する
- 「その他のユーザー」をクリックする
- 「その他のユーザーを追加する」の右にある「アカウントの追加」をクリックする
- 「このユーザーはどのようにサインインしますか?」画面で「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリックする
- 「アカウントの作成」画面で「Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックする
- 「このPCを使うのはだれですか?」の欄にユーザー名を入力する
- パスワードを設定する場合は「パスワードを入力してください」と「もう一度パスワードを入力してください」に同じパスワードを入力する
- 「パスワードを忘れた場合」のセキュリティの質問を3問選択して回答を入力する
- 「次へ」をクリックして完了
「設定」→「アカウント」→「その他のユーザー」に、追加したアカウント名が表示されれば作成完了です。
ポイント: パスワードを設定しない場合は手順8・9を空欄のまま「次へ」をクリックしてください。ただし、セキュリティの観点からパスワードの設定を推奨します。
Windows 10 でローカルユーザーを追加する方法
以下の手順は Windows 10 バージョン 22H2 を基準にしています(2026年3月時点)。
設定アプリから追加する
- 「スタート」→「設定(⚙)」を開く
- 「アカウント」をクリックする
- 左側のメニューから「家族とその他のユーザー」を選択する
- 「その他のユーザー」の「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリックする
- 「このユーザーはどのようにサインインしますか?」画面で「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリックする
- 「アカウントの作成」画面で「Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックする
- ユーザー名・パスワード(任意)・セキュリティの質問3問を入力する
- 「次へ」をクリックして完了
「家族とその他のユーザー」の一覧に追加したアカウント名が表示されれば完了です。
Windows 11とWindows 10では、メニューの名称が異なります。Windows 10は「家族とその他のユーザー」、Windows 11は「その他のユーザー」という表記になっています。
コマンドプロンプトでローカルユーザーを追加する方法(応用)
GUIを使わずにコマンドで素早く追加することもできます。
設定画面が開けないトラブル時や、複数アカウントをまとめて作りたい場合に便利です。
- 「スタート」を右クリック→「Windows ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
- 以下のコマンドを入力して
Enterを押す
net user [ユーザー名] [パスワード] /add
例: ユーザー名「TanakaTaro」、パスワード「P@ssw0rd」で作成する場合
net user TanakaTaro P@ssw0rd /add
- 「コマンドは正常に終了しました。」と表示されれば作成完了
パスワードなしで作成する場合は [パスワード] の部分を省略して * を入力し、対話形式で空Enter(空のパスワード)を設定できます。
作成されたアカウントは「標準ユーザー」として登録されます。
アカウントの一覧確認はnet userコマンドのみで確認できます。詳しくはWindowsでユーザー一覧を確認する方法を参照してください。
追加したアカウントを管理者に変更する方法
設定から追加したアカウントは、初期状態では「標準ユーザー」です。
そのPCの設定変更やソフトのインストールを自由に行えるようにするには、管理者に昇格させる必要があります。
Windows 11 の場合
- 「設定」→「アカウント」→「その他のユーザー」を開く
- 変更したいアカウントを選択してクリックする
- 「アカウントの種類の変更」をクリックする
- 「アカウントの種類」のドロップダウンから「管理者」を選択する
- 「OK」をクリックして完了
Windows 10 の場合
- 「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」を開く
- 変更したいアカウントを選択してクリックする
- 「アカウントの種類の変更」をクリックする
- 「アカウントの種類」のドロップダウンから「管理者」を選択する
- 「OK」をクリックして完了
管理者アカウントはPCに対して大きな権限を持ちます。
信頼できるユーザーにのみ付与するようにしましょう。
ユーザー名に関する注意事項
ローカルアカウントのユーザー名には、半角英数字のみ使用することを推奨します。
日本語(ひらがな・漢字など全角文字)や半角スペース・特殊文字を使った場合、以下のトラブルが発生することがあります。
- Windows Updateが正常に完了しない
- アプリのインストールやアップデートが失敗する
また、以下の文字・単語はユーザー名に使用できません。
< > : " / \ | ? * @
CON、COM1〜COM9、LPT1〜LPT8、NUL、PRN
すでに全角文字のユーザー名を使用している場合は、新たに半角英数字のユーザー名でアカウントを作成し、そのアカウントでWindows Updateやアプリ操作を行うことで問題を回避できます。
ユーザー名を後から変更したい場合はWindowsのユーザー名を変更する方法を参考にしてください。
まとめ
Windowsにローカルユーザーを追加するには、「設定」→「アカウント」→「その他のユーザー(Windows 11)」または「家族とその他のユーザー(Windows 10)」から操作するのが基本です。
追加後のアカウントは「標準ユーザー」になるため、管理者権限が必要な場合は別途「アカウントの種類の変更」から昇格させましょう。
ユーザー名は半角英数字を使うことで、Windows Updateやアプリの不具合を避けられます。
複数アカウントをどう使い分けるか迷っている方は、Windowsアカウント追加を完全マスター!家族や仕事用の複数アカウント管理術やWindowsゲストログイン完全ガイドもあわせて参考にしてみてください。
参考情報源:


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