Liquid Glass(リキッドグラス)とは|Appleの新デザイン言語を徹底解説

2025年9月にリリースされたiOS 26の最大の目玉が、新しいデザイン言語「Liquid Glass(リキッドグラス)」です。
ガラスのような半透明の質感と流動的な動きが特徴で、2013年のiOS 7以来、約12年ぶりとなるAppleの大規模なUI刷新として注目を集めています。
この記事では、Liquid Glassとは何か・どこに使われているか・評価や設定方法まで、まとめて解説します。


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Liquid Glassとは

Liquid Glassは、Appleが開発した新しいデザイン言語(UIの統一的な視覚スタイル)です。
2025年6月9日に開催されたWWDC25(世界開発者会議)で発表され、同年9月16日のiOS 26正式リリースとともに一般ユーザーへの提供が開始されました(Apple公式ニュースルーム)。

Appleは公式に、Liquid Glassを「ガラスの光学特性と、Appleにしか実現できない流動性を組み合わせた新素材」と説明しています。
具体的には、ボタンやナビゲーションバーなどのUI要素が半透明のガラスのような質感を持ち、背景にある壁紙やコンテンツをうっすら屈折・反射しながら表示します。
さらに、ユーザーの操作やデバイスの動きに反応してリアルタイムで光の反射(スペキュラーハイライト)が変化し、まるで本物のガラスが動いているような挙動を示します。


いつ・どのOSに導入されたか

Liquid Glassは初めて全プラットフォームを横断する形で導入されました。

OSバージョン
iPhone向けiOS 26(2025年9月16日リリース)
iPad向けiPadOS 26(同日リリース)
Mac向けmacOS 26 Tahoe(同日リリース)
Apple Watch向けwatchOS 26(同日リリース)
Apple TV向けtvOS 26(同日リリース)

すべてのプラットフォームで共通のデザイン言語が採用されたのは初めてのことです(Apple公式ニュースルーム)。


どこに使われているか

Liquid Glassは、OSのあらゆる部分に適用されています。

システム全体の要素:
ロック画面・ホーム画面・Dock・コントロールセンター・通知・メニューバーにLiquid Glassが適用されました。
たとえばロック画面では、時計の数字がLiquid Glassで構成され、背景の壁紙の被写体の後ろに自然に溶け込むよう動的に変形します。

アプリ内のUIコントロール:
ボタン・スライダー・スイッチ・テキスト・メディアコントロール・タブバー・サイドバーなど、アプリ内のほぼすべての操作要素が新素材に刷新されました。
コントロール類はスクロールやタップに連動して形状を変えたり、縮小・拡大したりします。
たとえばSafariのタブバーは、スクロール中に自動的に縮んでコンテンツの表示領域を広げます。

アプリアイコン:
アプリアイコンがvisionOSやtvOSで使われていたレイヤー構造に刷新されました。
半透明のガラスのような光沢効果が加わり、デバイスを傾けると反射が変化します。
ホーム画面では「クリア」外観を選択でき、アイコンを透明なガラス風の見た目にすることもできます(Wikipedia「Liquid Glass」)。


なぜ今このデザインが実現できたか

Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のCraig Federighi氏は、設計の背景についてこのように説明しています。
デザインチームと工学チームが協力し、実際にガラスの工業デザイン工房でさまざまな不透明度とレンズ特性を持つガラスを製作して、インターフェースの特性を本物のガラスに限りなく近づけたとのことです。
また、Apple Siliconがこのリアルタイムレンダリングに必要な計算能力を提供している点も重要な要因です(Wikipedia「Liquid Glass」)。

2013年のiOS 7でフラットデザインが導入された際、当時のA6チップの性能を活かしたものだったように、Liquid Glassも現在のApple Siliconの計算能力があってこそ実現したデザインです。


デザインの影響源

Liquid Glassは一から生まれたわけではなく、いくつかの過去のデザインや技術からインスピレーションを受けています(Wikipedia「Liquid Glass」)。

  • Aqua(初代macOSのガラス風デザイン言語)
  • iOS 7のリアルタイムガウスブラー(半透明効果の技術的源流)
  • iPhone XのFace IDアニメーション(動きの表現)
  • iPhone 14 ProのDynamic Island(文脈に応じて変形するUI要素)
  • visionOS(空間コンピューティング向けのガラス質感のUI)

また、2021年ごろ流行した「グラスモーフィズム」(すりガラス風デザイン)スタイルとも強い共通点があり、MicrosoftのWindows 11のFluent Designや、Windows Vistaの半透明UIとの類似を指摘する声もあります(Wikipedia「Liquid Glass」)。


対応機種

iOS 26のLiquid Glassが利用できる主な対応機種は以下の通りです(Impress Watch「iOS 26公開」)。

  • iPhone 11以降
  • iPhone SE(第2世代以降)

一方、iPhone XS・iPhone XS Max・iPhone XRはiOS 26の対象外となりました。
iOS 18まではサポートされていましたが、Liquid GlassおよびApple Intelligenceに必要なパフォーマンス要件を満たさないと判断されたとみられます。


評価と批判

Liquid Glassは発表直後から賛否両論の声が上がっています。

肯定的な意見としては、ビジュアルの美しさ・没入感・各プラットフォーム間のデザイン統一感が評価されています。

批判的な意見として最も多いのが可読性・視認性の問題です。
半透明効果が強すぎる場合、特に屋外や直射日光下ではテキストやアイコンが見えにくくなるという指摘が多数寄せられました(Wikipedia「Liquid Glass」)。
また、操作に伴う動きの多さが「画面酔いする」と感じるユーザーも一定数いることが報告されています。

Appleはこれらの声を受け、開発者向けベータ3でナビゲーションバーの不透明度を調整し、以降のベータでも継続的に修正を加えました。
さらに、2025年11月3日リリースのiOS 26.1では、Liquid Glassの透明度を段階的に選択できる設定が追加されています。


透明度を下げる設定方法

Liquid Glassの視覚効果を抑えたい場合は、アクセシビリティ設定から調整できます。

  1. 設定」アプリを開く
  2. アクセシビリティ」をタップ
  3. 画面表示とテキストサイズ」を選択
  4. 透明度を下げる」をオンにする

これにより、半透明効果が抑えられてテキストや要素が見やすくなります。
さらに視認性を高めたい場合は「コントラストを上げる」も有効です。
動きによる不快感がある場合は「視差効果を減らす」を併用する方法も知られています。

なお、Liquid Glassを完全にオフにして元のデザインに戻す設定は用意されていません(ガジェるニュース)。


まとめ

Liquid Glassは、Appleが2025年に発表した新しいデザイン言語で、半透明のガラス質感と流動的な動きが特徴です。
iOS 26・iPadOS 26・macOS 26 Tahoe・watchOS 26・tvOS 26に同時導入され、OS間のデザイン統一性を大幅に高めました。
視覚的な美しさが評価される一方で、可読性の問題も一部で指摘されており、Appleはアップデートを通じて継続的に調整を行っています。
透明度が気になる場合はアクセシビリティ設定から視覚効果を軽減できるため、自分の好みや見やすさに合わせて設定してみてください。


参考情報源:

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