ゆうパックプリントR(通称:ゆうプリR)を起動しようとしたら、エラーが出て動かなくなってしまった……そんなときに役立つ対処法をまとめました。
エラーメッセージごとに原因が異なるため、自分の症状に合った手順を選んで試してみてください。
ゆうパックプリントRとは
ゆうパックプリントR(ゆうプリR)は、日本郵便が無料で提供している送り状印刷ソフトです。
ゆうパックや郵便商品の送り状をPCで作成・印刷できます。
ただし動作にMicrosoft Access DatabaseEngine 2010(データベースエンジン)を使用しているため、OfficeソフトやWindowsアップデートの影響を受けてエラーが発生しやすいのが難点です。
起動できないときにまず試すこと
細かい原因の確認より先に、以下の基本操作を試してください。
意外とこれだけで解決するケースも多いです。
- PCを再起動する(起動し直すだけで直ることがある)
- ショートカットアイコンから起動する(exeファイルを直接ダブルクリックしない)
- インターネット接続を確認する(起動時にサーバーと通信するため、オフラインだと起動できない)
日本郵便公式サポートも、まずPCの再起動とショートカットからの起動を推奨しています(日本郵便「送り状印字ソフト ゆうパックプリントR」より)。
エラー別の対処法
エラー①「処理中にシステムエラーが発生しました。この操作は、このタイプのオブジェクトには実行できません。」
原因: Windowsアップデートに起因する不具合です。
2025年12月10日頃から一部環境で発生し、日本郵便が公式にアナウンスしました。
2026年1月14日にゆうプリR自体のバージョンアップが行われ、多くの環境で改善されています。
対処法(日本郵便公式案内の順番):
- PCを再起動してゆうプリRを起動し直す(バージョンアップが自動適用される場合がある)
- 起動できない場合は、ゆうプリRのbit数を確認する(確認方法は後述)
- bit数に合った差分データ更新ツール(MDB_1.3.76)をダウンロードして実行する
- 差分データ更新ツールでも解決しない場合はリカバリーツールを実行する
ツール類はすべて日本郵便「エラー等発生時の対応方法」から入手できます。
エラー②「データベースの接続に失敗しました」
原因: Microsoft Access DatabaseEngine 2010とゆうプリRのbit数(32bit・64bit)が一致していないケースが多いです。
64bit版のOfficeをインストールした後に発生しやすいエラーです。
対処法:
まずゆうプリRのbit数を確認します。
【ゆうプリRのbit数確認方法】
- ゆうプリRが正常起動できる場合:メニュー内のバージョン情報から確認する
- 正常起動できない場合:
C:\ゆうプリRフォルダ内のファイル名から確認する(日本郵便公式のゆうパックプリントRのbit数確認方法.pdfを参照)
64bit版Officeを使用している場合:
- コントロールパネル →「プログラムと機能」からゆうプリRをアンインストールする
C:\ゆうプリRフォルダを手動で削除する- ゆうプリRダウンロードページから64bit・MDB版インストーラーをダウンロードして再インストールする
64bit版インストール後もエラーが出る場合:
- Microsoft公式からMicrosoft Access DataBaseEngine 2010(64bit版)をダウンロードしてインストールする
- PCを再起動してゆうプリRを起動し直す
エラー③「通信エラー(-3)が発生しました」
原因: PCからインターネット経由で日本郵便のサーバーへ接続できていない状態です。
起動時にマスタデータを更新するために通信が必要なため、通信がブロックされると起動できません。
対処法(日本郵便公式案内):
手順1: しばらく待ってから再試行する
バージョンアップ直後など、サーバーアクセスが集中している時間帯に発生することがあります。
数十分〜数時間おいてから再度起動してみてください。
手順2: セキュリティソフトの例外設定を追加する
セキュリティソフトが通信をブロックしている可能性があります。C:\ゆうプリRフォルダ(またはC:\ゆうプリRフォルダ内のexeファイル)をセキュリティソフトの例外(除外)リストに追加してください。
設定方法は各セキュリティソフトのマニュアルを参照してください。
手順3: プロキシ設定を確認する
企業ネットワークなど、プロキシを使用している環境の場合は設定が必要です。
C:\ゆうプリRフォルダ内のHttpSettingsXMLWindow.exeをダブルクリックして起動する
2.「環境設定 変更」画面で「プロキシを手動で設定する」を選択する- プロキシサーバーのアドレスとポート番号を入力して保存する
手順4: SSL/TLS証明書の期限を確認する
上記1〜3で解決しない場合は、SSL/TLS証明書の有効期限が切れている可能性があります。
社内のシステム担当者に確認・更新を依頼してください(日本郵便通信エラー(-3)の対応手順書.pdfより)。
エラー④「会員台帳マスタがありません」「420107K01P01V01は動作を停止しました」
原因: 会員情報やアプリ本体のデータが破損・消失している状態です。
対処法:
日本郵便「エラー等発生時の対応方法」からリカバリーツールをダウンロードして実行してください。
リカバリーツールで対処できるエラー例:
- 「会員台帳マスタがありません」
- 「420107K01P01V01は動作を停止しました」
- 「処理中にシステムエラーが発生しました。オブジェクト参照がオブジェクトインスタンスに設定されていません。会員台帳の有効期限が切れています。」
- 「startIndexに文字列の長さより大きい値を指定することはできません。」
エラー⑤「データベースの形式 ‘C:\ゆうプリR\labelprint.accdb’ を認識できません」
原因: データベースファイル自体が破損している状態です。
対処法:
日本郵便「エラー等発生時の対応方法」からデータベース最適化ツールをダウンロードして実行してください。
エラー⑥ アクセス権限が不足している
原因: PCのログインユーザーにゆうプリRフォルダへのアクセス権限がない場合に発生します。
会社の共有PCや、ユーザーアカウントを変更した後などに起きやすいエラーです。
対処法:
C:\ゆうプリRフォルダを右クリック →「プロパティ」を開く
2.「セキュリティ」タブ →「編集」をクリックする
3.「追加」からEveryoneユーザーを追加する- フルコントロールにチェックを入れて「適用」→「OK」をクリックする
- ゆうプリRを再起動する
詳細な設定方法は日本郵便の操作説明書(PDFドキュメント)の「⑦アクセス権限の設定方法」を参照してください。
それでも解決しない場合
上記の対処法をすべて試しても解決しない場合は、送り状印字システムサポートセンターに問い合わせましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号 | 0570-064-389 |
| 受付時間 | 平日・土日祝 9:00〜18:00(年末年始12月30日〜1月3日を除く) |
| メールアドレス | k019000.injihelp.jj@jp-post.jp |
問い合わせ時は会員番号・パソコンID・パスワードを手元に用意しておくとスムーズです。
参考:対処法の早見表
| エラーメッセージ | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 処理中にシステムエラー(この操作はこのタイプのオブジェクトには…) | Windowsアップデートの影響 | 差分データ更新ツール → リカバリーツール |
| データベースの接続に失敗しました | bit数の不一致・DatabaseEngine問題 | bit数を確認して対応版を再インストール |
| 通信エラー(-3) | サーバー接続不可 | セキュリティソフト例外設定・プロキシ設定確認 |
| 会員台帳マスタがありません | データ破損・消失 | リカバリーツールを実行 |
| データベースの形式を認識できません | データベースファイル破損 | データベース最適化ツールを実行 |
| (起動できない・権限エラー) | アクセス権限不足 | ゆうプリRフォルダにEveryoneのフルコントロールを付与 |
まとめ
ゆうパックプリントRが起動しないときの原因は、大きく分けてデータベースエンジンの問題・通信エラー・データ破損・アクセス権限不足の4つです。
まずはPCの再起動とショートカットからの起動を試し、それでも解決しない場合はエラーメッセージを確認して対応するツールを使いましょう。
対処ツール類はすべて日本郵便「エラー等発生時の対応方法」から無料で入手できます。
いずれの方法でも解決しない場合は、サポートセンター(0570-064-389)へ直接問い合わせるのが確実です。
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