弥生マイポータルは弥生製品のハブとなる重要なソフトです。
起動しない・エラーが表示されるといったトラブルは、ネットワーク接続の問題から .NET Frameworkの障害まで原因が複数あり、症状に合わせた対処が必要です。
この記事では、症状別に原因と対処法を順番に解説します。
症状を確認する
まず、どの状態で止まっているかを確認しましょう。
- アイコンをダブルクリックしても何も起動しない
- 「応答なし」または黒い画面になる
- エラーコード(1602-01〜05)が表示される
- Windows Update後から急に起動しなくなった
症状によって対処の優先順位が変わります。
対処法①:PCを再起動する(まず最初に試す)
Windows側が一時的に不安定な状態になっていると、弥生マイポータルに限らずさまざまなアプリに影響が出ます。
再起動後に現象が解消される場合は、OSの一時的な不調が原因です。
まず1回PCを再起動してから、再度弥生マイポータルの起動を試みてください。
対処法②:エラーコード別の対処(ネット接続系)
弥生マイポータルでは、起動・接続時にエラーコードが表示されることがあります。
弥生公式サポート情報に基づく各コードの原因と対処は以下のとおりです。
| エラーコード | 内容 | 対処 |
|---|---|---|
| 1602-01 | インターネット未接続 | ブラウザでサイト表示を確認。回線・Wi-Fiを確認する |
| 1602-02 | タイムアウト | 有線接続に切り替える。タイムアウト時間を120秒に延長する |
| 1602-03 | 情報配信サーバー接続失敗 | セキュリティソフトの通信許可設定を確認する(後述) |
| 1602-04 | 不明なエラー | .NET Framework 3.5 SP1 の状態を確認する(後述) |
| 1602-05 | アプリ起動失敗 | 修復インストールを実施する(後述) |
エラーコードが表示されない場合や「応答なし」になる場合は、後述の対処法③以降を試してください。
また、弥生サービス稼働状況ページで弥生マイポータル自体の稼働状況を確認することも重要です。
「●正常」でない場合は弥生側の障害のため、復旧を待ってから「更新」をクリックしてください。
対処法③:.NET Framework 3.5 SP1 を有効にする(Windows Update後によく発生)
Windows Updateが実行された後、弥生製品の起動に必要な「.NET Framework 3.5 SP1」が無効になるケースがあります。
弥生公式サポート情報によると、エラーコード1602-04や「Kaikei App Runオブジェクトの作成に失敗しました」といったメッセージが出る場合にこの原因が多いとされています。
確認・対処手順
- スタートメニューを開き、検索欄に「Windowsの機能」と入力して「Windowsの機能の有効化または無効化」を開く
- 一覧から「.NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む)」を探す
- チェックが外れていれば、チェックを入れて「OK」をクリックする
- インストールが完了したらPCを再起動して弥生マイポータルを起動する
対処法④:WPFフォントキャッシュを修復する(「応答なし」・黒い画面の場合)
弥生マイポータルが「応答なし」になったり黒い画面になって開けない場合、「WPF(Windows Presentation Foundation)のフォントキャッシュ」が破損している可能性があります。
弥生公式サポート情報によると、弥生製品は画面表示の多くにこの機能を使用しており、キャッシュ破損が画面表示エラーを引き起こします。
対処手順(管理者権限が必要)
- スタートボタンを右クリックし「コンピューターの管理」を開く
- 「サービスとアプリケーション」→「サービス」を開く
- 「Windows Presentation Foundation Font Cache 3.0.0.0」を見つけてダブルクリックする
- 「サービスの状態」の「停止」をクリックして停止させる(数秒〜数十秒かかる)
- 停止後、エクスプローラーで以下のフォルダを開く:
C:\Windows\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local
- ※「AppData」は隠しフォルダのため、フォルダオプションから隠しファイルを表示する設定が必要です
- フォルダ内の「FontCache3.0.0.0.dat」などのキャッシュファイルを削除する
- 弥生マイポータルを起動して現象が解消されるか確認する
- 確認後、手順2〜3に戻ってサービスのスタートアップの種類を元の設定(手動)に戻す
対処法⑤:セキュリティソフトの通信許可設定を確認する
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが弥生マイポータルの通信をブロックしているケースがあります。
弥生公式サポート情報では、セキュリティソフトで通信を許可するファイルの設定が案内されています。
各セキュリティソフトの設定画面で、弥生マイポータルのプログラム(YMyPortal.exeなど)を通信許可リストに追加してください。
詳細な設定方法は弥生サポート情報「弥生製品を使用するためにセキュリティプログラムで通信を許可するファイル」を参照してください。
対処法⑥:弥生マイポータルを修復インストールする
上記の対処を試しても解決しない場合、弥生マイポータルのプログラム自体に異常が発生している可能性があります。
修復インストールで元の状態に戻せます。
手順(Windows 11の場合)
- スタートボタン→「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 一覧から「弥生 マイポータル」を選択して「変更」をクリックする
- 「InstallShield ウィザードへようこそ」画面が表示されたら「次へ」をクリックする
- 「修復」を選択して、画面の指示に従い修復インストールを完了させる
- 完了後にPCを再起動して起動を確認する
手順(Windows 10の場合)
- スタートボタン→「設定」→「アプリ」を開く
- 以降は Windows 11 と同様の手順で進める
まとめ
弥生マイポータルが起動しない場合は、まずPCの再起動とエラーコードの確認が優先です。
Windows Update後に急に起動しなくなった場合は「.NET Framework 3.5 SP1」の無効化が原因である可能性が高いため、Windowsの機能設定を確認してください。
「応答なし」や黒い画面になる場合はWPFフォントキャッシュの修復を試してみましょう。
いずれの対処でも解決しない場合は、弥生カスタマーセンターへのお問い合わせをおすすめします。
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