モンスターハンターワイルズ(PC/Steam版)でMODを導入していたところ、ゲームが起動しなくなった、黒画面のまま止まってしまった、という悩みを抱えていないだろうか。
特にゲームのアップデート後にこの問題が起きやすく、対処の順番を間違えると余計にハマることもある。
この記事では、MOD導入環境で起動しない主な原因と、段階的な対処法をまとめて解説する。
MOD導入後に起動しない主な原因

モンハンワイルズのPC版でMODを使う場合、ほぼ必須となるのがREFramework(リフレームワーク)というツールだ。
REFrameworkは、カプコンが採用しているゲームエンジン「RE Engine」に対応したオープンソースのMODフレームワークで、開発者のpraydogが公開している。
ゲームの実行ファイル(.exe)のメモリ領域に直接介入(フック)することで、MODを動作させる仕組みになっている。
この設計上の特性から、ゲーム本体がアップデートされると実行ファイルの構造が変わり、REFrameworkが誤ったメモリ領域にアクセスしてクラッシュするという事態が発生しやすい。
特にカプコンのタイトルアップデート(TU)の直後は、REFramework対応版の更新を待つ必要がある場合がある。
起動しない原因のまとめ
- REFrameworkのバージョンが古い:ゲームのアップデート後、旧バージョンのREFrameworkが残っていると起動できなくなる
- 特定のMODが非対応になっている:アイテム量・ステータス系のMODはアップデートで動作しなくなりやすい
- MOD同士が競合している:同じ効果を持つMODを複数入れていると起動しない場合がある
- LooseFileLoaderが有効になっている:REFramework内のLooseFileLoader設定が有効だと黒画面になるケースが確認されている
- 古いdinput8.dllが残留している:REFrameworkをアンインストールした後でもdinput8.dllが残っていると起動に影響する
対処法:まずMODの影響を切り離す
手順1:REFrameworkを一時的に無効化して起動確認する
最初に試すべきは、MODの影響をゼロにすることだ。
Fluffy Mod Manager等でMODを「無効」にするだけでは不十分な場合があるため、以下の手順でREFramework本体を無効化する。
- Steamライブラリから「モンスターハンターワイルズ」を右クリック
- 「管理」→「ローカルファイルを閲覧」を選択
- ゲームフォルダ内にある
dinput8.dllを別の場所(デスクトップなど)に移動させる
移動先のデフォルトパス(初期設定の場合):
C:\Program Files (x86)\Steam\SteamApps\common\MonsterHunterWilds
この操作でREFrameworkが無効になり、全てのMODが使えない状態に戻る。
この状態でゲームが起動できれば、原因はREFrameworkまたはいずれかのMODにあると判断できる。
⚠️ Fluffy Mod ManagerのMODもREFramework経由で動作しているため、dinput8.dllを退避させると同時に無効になる。
手順2:REFrameworkを最新版に更新する
手順1でゲームが起動できた場合、REFrameworkのバージョンが古くなっている可能性が高い。
最新のREFrameworkは以下から入手できる。
- REFramework(Nexus Mods)
- ナイトリービルド(最新の修正が含まれる開発版)はpraydog/REFramework-nightly(GitHub)から入手する
更新手順は以下のとおりだ。
- 上記ページから最新版のREFramework(dinput8.dllを含むzipファイル)をダウンロードする
- ゲームフォルダ内の古い
dinput8.dllを削除する - 新しい
dinput8.dllをゲームフォルダに配置する - ゲームを起動して動作を確認する
更新後もMODを入れる前にREFrameworkのみの状態でゲームが起動するかを先に確認するとよい。
手順3:LooseFileLoaderを無効化する
REFrameworkの設定画面内にある「LooseFileLoader」を有効にした状態で起動すると、次回以降のゲーム起動時に黒画面のまま止まるという現象が報告されている。
LooseFileLoaderを有効にした心当たりがある場合は、以下の手順で対処する。
- ゲームフォルダ内のREFramework関連ファイルを全て削除する
dinput8.dllreframeworkフォルダre2_fw_config.txtre2_framework_log.txtreframework_crash.dmp(存在する場合)
- REFrameworkを新規インストールする(手順2と同様)
- 再インストール後はLooseFileLoaderを有効にしない
手順4:問題のMODを特定する(二分法)
REFrameworkを最新にしてもMODが原因で起動しない場合は、MODを1つずつ確認して問題のMODを絞り込む。
- 全てのMODを無効化した状態でゲームが起動するか確認する
- MODを半分だけ有効にして起動するか確認する
- 起動できない場合は、有効にした半分の中に問題のMODがあると判断し、さらに半分に絞る
- 起動できる場合は、無効にした半分の中に問題のMODがある
- この手順を繰り返して問題のMODを特定する
特にアップデート後はアイテム量・ステータス・ショップ系のMODが非対応になりやすいと報告されている。
MOD作成者がバージョン対応の更新を公開するまで、該当MODの使用を一時停止することが現実的な対応だ。
MODとは無関係に起動しない場合:カプコン公式の対処法
MODを全て外した状態でも起動しない場合は、MOD以外の問題が考えられる。
カプコン公式サポートページ(2026年3月時点)では、以下を含む対処法が案内されている(主要項目を抜粋)。
- ゲームの最低システム要件を満たしているか確認する
- ビデオ/グラフィックスドライバを最新版に更新する
- Windowsアップデートを実行して最新状態にする
- ビデオドライバセットのクリーンインストールを試す(手順3で改善しない場合)
- DirectXを最新バージョンに更新する
- アンチウイルスソフトの除外リストにゲームのフォルダとファイルを追加する
- 除外するパス(デフォルト):
C:\Program Files (x86)\Steam\SteamApps\common\MonsterHunterWildsC:\Program Files (x86)\Steam\SteamApps\common\MonsterHunterWilds\MonsterHunterWilds.exe
- アンチウイルスソフトの除外リストにSteamのフォルダとファイルも追加する
- 除外するパス(デフォルト):
C:\Program Files (x86)\SteamC:\Program Files (x86)\Steam\Steam.exe
- Steamを管理者モードで実行する(Steam.exeを右クリック →「管理者として実行」)
- 管理者モードでPCにログオンしてMonsterHunterWilds.exeを直接実行する(手順8で改善しない場合)
- Steamで「ゲームファイルの整合性を確認する」を実行する(下記手順)
- 互換モードが有効になっている場合はOFFにする
Steamでゲームファイルの整合性を確認する手順(公式):
- コンピュータを再起動してSteamを起動する
- 「ライブラリ」からモンスターハンターワイルズを右クリック →「プロパティ」を選択
- 「インストール済みファイル」タブを開き、「ゲームファイルの整合性を確認する」をクリックする
- 確認が完了するまで数分待つ
全項目と最新の対処情報はカプコン公式サポート「起動しない、動かない/クラッシュする/その他正常に動作しない (Steam)」で確認することを勧める。
まとめ
モンハンワイルズでMOD導入後に起動しなくなる原因の多くは、ゲームアップデートによるREFrameworkの非対応か、特定MODとの競合・非対応化だ。
まずはdinput8.dllをゲームフォルダから退避させてREFrameworkを無効化し、ゲームが起動できるか確認するのが最初のステップとなる。
起動できれば次はREFrameworkを最新版に更新し、MODを1つずつ有効にして問題のあるMODを特定する流れで対処しよう。
MOD非対応の問題はMOD作成者側のアップデートを待つ必要があるため、カプコンの公式アップデート後はしばらく様子を見ることも一つの選択だ。
参考情報源:
- カプコン公式サポート「起動しない、動かない/クラッシュする/その他正常に動作しない (Steam)」(2026年3月確認)
- REFramework(Nexus Mods)(2026年3月確認)
- praydog/REFramework-nightly(GitHub)(2026年3月確認)
- praydog/REFramework Issues #1469(GitHub)(2025年12月18日)
- reframework.dev「How to Update REFramework for RE Engine Games」(2025年10月9日)

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