Clipchampを使い始めたけど、「カットって何?トリミングと何が違うの?」「編集した動画はどこに保存されるの?」と迷ったことはありませんか?
Clipchampは操作が直感的なぶん、説明書がなくても何となく触れてしまう一方で、機能の名前や正確な手順がわからないまま使っている人も多いのが実情です。
この記事では、Clipchampで動画編集をするうえで必ず使う基本操作——カット・トリミング・保存・結合・タイムライン拡大・映像のクロップ(拡大)——を、手順を追ってわかりやすく解説します。
Clipchampの概要・インストール方法についてはMicrosoft Clipchampとは?Windows標準の動画編集ソフトを完全マスター!で詳しく紹介しています。
カット・トリミング・クロップの違いをおさえておこう
操作に入る前に、Clipchampでよく使う3つの言葉の違いを整理しておきましょう。
混同したまま進めると思った通りの結果にならないことがあるので、ここだけ確認しておいてください。
| 用語 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| カット(スプリット) | 動画の途中の不要な部分を切り取って削除する | 「この部分だけ消したい」 |
| トリミング | 動画の先頭または末尾を短くする | 「最初と最後の余分な部分を切りたい」 |
| クロップ(トリミング) | 映像の外周から不要な部分を切り取り、画角を変える | 「映像の端の余計なものを隠したい」「特定部分をズームしたい」 |
「トリミング」は日本語として「動画の一部を切り取る」全般に使われがちですが、Clipchampでは上記3種類がそれぞれ別の操作として用意されています(Clipchamp公式より)。
操作1:カット(途中の不要な部分を削除する)
「NG部分」「沈黙している部分」など、動画の途中の一部だけを削除するのがカット操作です。
Clipchampではクリップを「スプリット(分割)」してから不要部分を削除する手順で行います。
操作手順:
- 編集したい動画をタイムラインに配置する
- カットしたい箇所の開始点にシーカー(白い縦線)を移動する
- タイムライン上部のハサミアイコン(✂️)をクリックするか、キーボードの「S」キーを押してクリップを分割する
- 続いてカットしたい箇所の終了点にシーカーを移動し、同じく「S」キーで再度分割する
- 不要なクリップ部分をクリックして選択し、ゴミ箱アイコンをクリックして削除する
- クリップ間に空白(ギャップ)ができるので、ギャップ部分をクリックするとゴミ箱マークが表示される
- ゴミ箱マークをクリックして「このギャップを削除」を選択すると、前後のクリップが詰まってつながる
ショートカットキー一覧(よく使うもの):
| 操作 | キー |
|---|---|
| 再生/一時停止 | スペース |
| 分割(スプリット) | S |
| 削除 | Delete / Backspace |
| 元に戻す | Ctrl + Z |
操作2:トリミング(先頭・末尾を短くする)
動画の最初と最後の余分な部分を削るのがトリミングです。
「撮影前後のカメラぶれ」「収録開始直後の無音」などを素早く処理できます。
操作手順:
- タイムライン上の動画をクリックして選択する(緑色の枠で強調表示される)
- クリップの左端にある緑色のハンドルを右方向にドラッグすると、先頭部分が短くなる
- クリップの右端にある緑色のハンドルを左方向にドラッグすると、末尾部分が短くなる
- トリミングしすぎた場合は、同じハンドルを逆方向にドラッグすると元の長さに戻せる
注意: トリミングはクリップの「表示範囲を変える」操作であり、元の動画ファイルは変更されません。
ハンドルを引き戻せば、いつでもトリミング前の状態に復元できます。
複数クリップを同時にトリミングする方法:
Shiftキー(MacはCommandキー)を押しながら複数のクリップをクリックして選択し、いずれかの緑ハンドルをドラッグすると、選択したクリップをまとめてトリミングできます(Clipchamp公式サポートより)。
操作3:動画を結合する(複数動画をつなぐ)
複数の動画・画像・音声をひとつの動画にまとめるのが結合操作です。
Clipchampではタイムラインに素材を並べるだけで結合できます。
操作手順:
- 画面左の「メディア」タブで「メディアのインポート」をクリックし、使いたい動画ファイルを読み込む
- インポートした動画を順番にタイムラインにドラッグ&ドロップする(または動画にカーソルを合わせると表示される「+」アイコンをクリック)
- タイムライン上での並び順がそのまま再生順になる
- 順番を変えたい場合は、タイムライン上でクリップをドラッグ&ドロップして移動する
- クリップとクリップの間に隙間(ギャップ)ができている場合は、ギャップ部分に表示されるゴミ箱アイコンをクリックして「このギャップを削除」を選択する
クリップの切り替えにトランジションを追加したい場合:
画面左の「切り替え」タブからトランジション一覧を開き、クリップ間の境界部分にドラッグ&ドロップすれば適用できます。
無料版で使えるトランジションは20種類以上あります。
操作4:保存(エクスポート)する
Clipchampでは編集中のプロジェクトデータは自動保存されますが、動画ファイルとしてPCに保存するには「エクスポート」操作が必要です。
自動保存について
編集を進めるたびに、プロジェクトの状態はClipchampのサーバーに自動保存されます。
途中で閉じても次回開いたときに続きから再開できるため、手動で「保存」ボタンを押す必要はありません(Microsoft公式サポートより)。
動画ファイルとして書き出す手順
- 編集が完了したら、画面右上の「エクスポート」ボタンをクリックする
- 動画の画質(解像度)を選択する画面が表示される
| 画質 | 解像度 | 用途 |
|---|---|---|
| 480p | 854×480px | 確認用・容量を抑えたいとき |
| 720p | 1280×720px | SNS投稿・一般共有 |
| 1080p(推奨) | 1920×1080px | YouTube・プレゼン・高画質配布 |
- 画質を選択するとエクスポート処理が始まる。プログレスバーが100%になるまで待つ
- 処理完了後、PCの「ダウンロード」フォルダにMP4ファイルとして保存される
- 保存先を変更したい場合は「コンピューターに保存」をクリックすると保存場所を指定できる
エクスポートの仕様(2025年時点):
無料プランでも1080pまで出力可能です(Clipchamp公式ブログ「1080pのエクスポートが無料に」より)。
出力形式はMP4のみで、フレームレートは30fps固定です。
MOVやAVIなど他の形式に変換したい場合は外部の動画変換ソフトが必要になります。
⚠️ 注意: エクスポート後にPC上の保存ファイルを誤って削除しても、Clipchampのプロジェクト自体は残っています。
ただし、元に戻してから再エクスポートする必要があります。
操作5:タイムラインを拡大・縮小する
「クリップが細かくて編集しにくい」「動画全体を俯瞰して確認したい」というときに使う操作です。
操作手順:
- タイムラインパネルの右上にある虫眼鏡アイコン(「+」「-」「画面に合わせてズーム」)をクリックする
- 「+」でタイムラインをズームイン(細かいフレームレベルで表示)
- 「-」でタイムラインをズームアウト(動画全体を広い視野で表示)
- 「画面に合わせてズーム」で全クリップが画面内に収まるよう自動調整される(FMVサポートより)
活用場面: カット位置を正確に決めたい場合はズームインして1フレーム単位で確認できます。
動画全体の構成を確認・並べ替えたい場合はズームアウトが有効です。
操作6:映像を拡大する(クロップ・ズーム)
「映像の端に余計なものが映っている」「特定の場所をアップにしたい」というときに使う操作です。
Clipchampではこれを「クロップ(切り取り)」と呼んでいます。
方法①:プレビュー画面でサイズ変更する
- タイムライン上のクリップをクリックして選択する
- プレビュー画面に動画が表示された状態で、映像の四隅のハンドルをドラッグして拡大・縮小する
- 映像の位置も移動できるため、アップにしたい部分を中央に持ってくることができる
方法②:フローティングツールバーの「トリミング」を使う
- タイムライン上のクリップをクリックして選択する
- プレビュー画面上に表示されるフローティングツールバーの「トリミング」ボタンをクリックする
- プレビュー画面の上下左右の端にフリーハンドのハンドルが表示される
- ハンドルをドラッグして映像の表示範囲を絞り込む
- 完了したら「完了」ボタンをクリックする
注意: Clipchampのクロップ機能(トリミング)は、動画の「表示範囲」を変えるものです。
元の映像データは変更されないため、「完了」を押した後でも「元に戻す」(Ctrl+Z)で操作を取り消せます(Microsoft公式サポートより)。
「動画を一時停止した状態にしたい」場合の対処法
検索キーワード「動画編集 一時停止」について補足します。
Clipchampには、特定のシーンを静止した状態で数秒間表示し続ける「フリーズフレーム」機能は現時点で搭載されていません(複数情報源で確認済み)。
フリーズフレームが必要な場合は以下の方法で代用できます。
代用手順:
- 動画を再生して、一時停止したいシーンで停止する(スペースキーで一時停止)
- そのシーンのスクリーンショットを撮影する(Windowsは
PrtScキー→ペイントで貼り付けて保存) - 撮影した静止画(PNG/JPEG)をClipchampにインポートする
- タイムライン上のカット済みのクリップの間に、静止画を挿入する
- 静止画の表示時間を両端のハンドルで調整する(数秒間停止したい効果を出せる)
よくある質問
Q. カットした部分のデータは完全に消えますか?
Clipchampのタイムライン上での操作はすべて「元に戻す」(Ctrl+Z)で取り消せます。
また、元のインポートした動画ファイル自体は変更されないため、PCに残ったままです。
Q. 保存先をダウンロードフォルダ以外に変更できますか?
はい。エクスポート完了後に表示される「コンピューターに保存」をクリックすることで、任意のフォルダを保存先に指定できます。
Q. 動画をGIFとして保存することはできますか?
15秒以内の動画に限り、エクスポート時にGIF形式を選択できます。
15秒を超える動画はGIFへのエクスポートができません(Microsoft公式サポートより)。
Q. エクスポートが途中で止まる・完了しない場合はどうすればよいですか?
動画ファイルが大きすぎることが原因として多いです。動画を短く分割して別プロジェクトでエクスポートするか、解像度を1080pから720pに下げることで改善する場合があります。
まとめ
Clipchampの基本的な動画編集操作をまとめます。
| 操作 | 手順のポイント |
|---|---|
| カット | シーカーを移動→「S」で分割×2→不要部分削除→ギャップ削除 |
| トリミング(端を短くする) | 緑のハンドルをドラッグ。引き戻せばやり直し可能 |
| 結合(複数動画をつなぐ) | タイムラインに順番にD&D→ギャップを削除 |
| 保存(エクスポート) | 右上「エクスポート」→画質選択→ダウンロードフォルダにMP4で保存 |
| タイムライン拡大 | タイムライン右上の「+」「-」虫眼鏡アイコン |
| 映像を拡大(クロップ) | クリップ選択→プレビューの四隅ドラッグ または フローティングツールバー「トリミング」 |
| 一時停止(フリーズフレーム) | 機能なし。スクリーンショットを静止画として挿入して代用 |
Clipchampはシンプルな操作体系なので、この7つの基本操作をマスターするだけで日常的な動画編集のほとんどに対応できます。
プロジェクトデータは自動保存されているため、気軽に試してみてください。
参考情報源:
- Clipchamp「動画を無料でトリミングする方法」(Clipchamp公式ブログ)
- Microsoft サポート「Clipchampでのビデオのエクスポートと保存」(Microsoft公式)
- Microsoft サポート「Clipchampでビデオや画像をトリミングする方法」(Microsoft公式)
- FMVサポート「Clipchampで動画を編集する方法」(富士通)
- Clipchamp「1080pのエクスポートが無料に」(Clipchamp公式ブログ 2022年)

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