orgファイル(.org)とは?種類・開き方をわかりやすく解説

「.orgってどんなファイル?」「送られてきたけど開けない…」と困ったことはありませんか?
実は .org という拡張子は、用途がひとつではないという少し変わった特徴があります。
この記事では、初心者の方に向けてorgファイルの種類・特徴・開き方を順番に解説していきます。


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そもそも「拡張子」って何?

ファイル名の末尾についている .txt.jpg などの文字列を拡張子(かくちょうし)といいます。
拡張子は「このファイルはどんな種類か」を示す目印で、パソコンはこれを見てどのアプリで開くかを判断しています。

たとえば、document.org というファイルであれば、.org の部分が拡張子です。

拡張子についてさらに詳しく知りたい方は、ファイル拡張子完全一覧もあわせてご覧ください。

また、拡張子が表示されていない場合はWindows拡張子を表示する方法を参考に設定を変更してみてください。


.org ファイルの主な種類

.org という拡張子には、大きく分けて4つの用途があります。
同じ拡張子でも中身はまったく別物なので、まずは「どの種類か」を確認することが大切です。

1. Emacs org-mode のテキストファイル

現在最も広く使われているのが、テキストエディタ「GNU Emacs(グヌー・イーマックス)」の機能「org-mode」で作成されたファイルです。

中身は普通のテキストファイルで、見出しやリスト・チェックボックスなどをシンプルな記号で表現できます。

主な用途:

  • メモ・ノートの作成
  • TODO リスト・タスク管理
  • スケジュール管理
  • HTML や PDF への書き出し

プログラマーや研究者を中心に人気の形式で、GitHub や GitLab などのコードホスティングサービスでも表示に対応しています。

Org-mode は2003年にCarsten Dominikによって開発され、2007年リリースのGNU Emacs 22.1以降、標準搭載されています(Wikipedia「Org-mode」より)。

開き方:
中身はプレーンテキストなので、メモ帳(Windows)やテキストエディット(macOS)などで開けます。
本格的に使いたい場合は GNU Emacs 公式サイトから Emacs をダウンロードして使うのがおすすめです。


2. Organyaミュージックファイル(Cave Story)

2004年に公開されたゲーム「洞窟物語(Cave Story)」の作者・天谷大輔(ピクセル)氏が、ゲーム内BGMの制作に使用したファイル形式です。

専用ツール「OrgMaker」で作成・再生できますが、一般的なメディアプレイヤーでは再生できません(fileinfo.com「ORG File」より)。

洞窟物語はその後、Steam・Switchなど複数のプラットフォームにも移植されており、ファンコミュニティによる楽曲制作ツールも存在します。

開き方:
通常のメディアプレイヤーでは開けません。
再生したい場合は、OrgMaker(日本語版・英語版あり)を使用してください。


3. Lotus Organizer のデータファイル

かつてLotus Development Corporation(のちにIBMが買収)が販売していた個人情報管理ソフト「Lotus Organizer(ロータス・オーガナイザー)」のデータファイルとしても .org 拡張子が使われていました。

カレンダー・連絡先・TODO リスト・メモなどの個人情報がまとめて保存されている形式です。

Lotus Organizer は2013年5月14日にIBMが廃止を発表し、同年6月に販売が終了、翌2014年9月30日に全サポートが終了しています(Wikipedia「IBM Lotus Organizer」より)。現在は公式には入手できない状態です。

なお、ORG拡張子を使用していたのはLotus Organizerのバージョン1および1.1のみです。
バージョン2以降はそれぞれ異なる拡張子(.or2〜.or6)が使われていました(fileinfo.com「ORG File」より)。

もし古いパソコンや古いバックアップの中に .org ファイルが残っている場合、このLotus Organizer形式である可能性があります。

開き方:
専用ソフトが必要なため、現在では開くのが難しいケースもあります。
汎用ファイルビューワーを試してみるか、内容をあきらめてバックアップとして保管しておくのが現実的な選択肢です。


4. バックアップや「元ファイル」として付けられた拡張子

「original(オリジナル)」の略として、ファイルを変更する前の元データを保存するとき.org をつける慣習があります。

たとえば、設定ファイル.conf を編集する前に 設定ファイル.conf.org という名前でコピーしておくような使い方です。

この場合、.org ファイルの中身はさまざまで、元ファイルの拡張子や形式によって内容が変わります。

開き方:
ファイル名に隠れている「本来の拡張子」を確認しましょう。
readme.txt.org なら、テキストエディタで開けるはずです。


どの種類かを見分けるには?

受け取った .org ファイルが「どの種類か」を判断するには、次の3点を確認するのが有効です。

  1. 誰から受け取ったか — エンジニアや研究者からなら Emacs org-mode の可能性が高い
  2. ファイル名readme.txt.org のように別の拡張子が含まれていればバックアップ用
  3. テキストエディタで開いてみる — 文字が読める形で表示されれば、Emacs org-mode またはバックアップ用。意味不明な記号の羅列であれば Lotus Organizer(バイナリ)または Organya音楽ファイルの可能性がある

各種類の比較まとめ

種類中身現在の主流開き方
Emacs org-modeプレーンテキスト◎ よく使われるメモ帳・Emacs など
Organyaミュージック(Cave Story)音楽データ△ ゲームファン向けOrgMaker
Lotus Organizerバイナリデータ× 廃止済み(販売終了2013年6月、サポート終了2014年9月)専用ソフト(入手困難)
バックアップ用(慣習)元ファイルによる△ 慣習的に使われる元の拡張子に合わせて開く

テキストエディタで開く手順(Windows)

Emacs org-mode ファイルやバックアップ用ファイルは、メモ帳で開くことができます。
次の手順を試してみてください。

  1. .org ファイルを右クリックする
  2. 「プログラムから開く」→「メモ帳」を選択する
  3. 文字が読める形で表示されれば内容を確認できる

なお、文字化けする場合や意味不明な記号の羅列が表示される場合は、バイナリ形式(Lotus Organizerなど)の可能性が高いです。


まとめ

.org ファイルは「一つの拡張子に複数の意味がある」という、少し特殊なファイル形式です。

現在のメインの用途は「Emacs org-mode のテキストファイル」で、メモ帳などの普通のテキストエディタで開くことができます。
ゲーム「洞窟物語」の音楽ファイルや、古いパソコンに残った Lotus Organizer 形式(販売終了2013年6月・サポート終了2014年9月)の場合もあります。

「どうしても開き方がわからない」という場合は、ファイルの送り主に形式を確認してみるのが一番の近道です。

拡張子に関連する記事として、MSIファイルとは何かISOファイルとは何かもあわせて参考にしてみてください。


参考情報源:

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