「Teamsを開いただけでPCが重くなる」「タスクマネージャーを見たらTeamsがメモリを大量に使っていた」——そんな経験はありませんか?
Teamsのメモリ消費は構造的な問題が根本にあり、完全な解決は難しいのが実情です。
ただし、設定変更やキャッシュ削除によって消費量を大幅に抑えることはできます。
この記事では、原因から具体的な対処法まで順を追って解説します。
Teams がメモリを食いすぎる根本原因

WebView2 というブラウザエンジンが使われている
現在の「新しいTeams」は内部にWebView2(ウェブビュー2)というMicrosoft Edge由来のブラウザエンジンを搭載しています。
TeamsはいわばEdgeブラウザの中で動く巨大なWebアプリのような構造になっており、これがメモリ大量消費の主な要因です。
タスクマネージャーを開くとmsedgewebview2.exeというプロセスが複数起動しているのが確認でき、これらがメモリを分け合って消費しています。
Microsoftは2025年11月時点でこの問題を公式に認めており、通常の使用でもアイドル時に最大1GB近くのRAMを消費すると報告されています(Windows Latest、2025年11月)。
補足: 旧TeamsはElectron(エレクトロン)というフレームワークを使っており、これもメモリ消費が多いことで知られていました。新しいTeamsはWebView2に移行することで改善が期待されていましたが、依然として高メモリ消費が続いています。
Teams が複数のプロセスを同時に起動する
TeamsはWebView2の仕様上、1つのアプリを動かすのに複数のプロセス(ms-teams.exe、msedgewebview2.exeなど)を立ち上げます。
タスクマネージャーで確認すると、Teamsだけで4〜8個以上のプロセスが動いていることが珍しくありません。
会議中はさらに映像・音声処理のプロセスが加わり、消費量が増加します。
長時間使用でメモリリークが起きることがある
長時間使い続けると、本来解放されるべきメモリが解放されずに蓄積し続ける「メモリリーク(メモリ解放の失敗)」が起きることがあります。
「朝は普通だったのに夕方には重くなっている」という現象はこれが原因のことが多いです。
Teams のメモリ使用量を確認する方法
対処する前に、現在の状況を把握しましょう。
- Ctrl+Shift+Esc を押してタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブを開く
- 「メモリ」列をクリックして使用量の多い順に並べ替える
- 「Microsoft Teams」および「Microsoft Edge WebView2」を探す
| プロセス名 | 役割 |
|---|---|
| ms-teams.exe | Teamsのメイン処理 |
| msedgewebview2.exe | チャット・会議画面の描画 |
メモリ全体の使用率が80%以上で常時推移している場合、Teamsが他のアプリのリソースを圧迫している可能性があります。
対処法1:Teamsを完全終了して再起動する
最もシンプルかつ即効性がある方法です。
長時間起動していると蓄積したメモリリークがリセットされます。
- タスクバー右下の通知領域にあるTeamsアイコンを右クリックする
- 「Teamsを終了する」を選択する(「×」ボタンではバックグラウンドで動き続けます)
- しばらく待ってからTeamsを再起動する
対処法2:キャッシュを削除する
蓄積したキャッシュ(一時ファイル)がメモリ消費を増やすことがあります。
削除してもチャット履歴などのデータはクラウドに保存されているため消えません。
新しいTeams(2024年以降)の場合(Windows)
- Teamsを完全終了する(対処法1の手順)
- OutlookなどのOfficeアプリもすべて終了する
- Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 以下のパスを入力してOKを押す
%userprofile%\appdata\local\Packages\MSTeams_8wekyb3d8bbwe\LocalCache\Microsoft\MSTeams
- フォルダ内をすべて選択して削除する
- PCを再起動してTeamsを起動する
Mac の場合
- TeamsをCommand+Qで完全終了する
- ターミナルを開いて以下のコマンドを実行する
rm -r ~/Library/Application\ Support/Microsoft/Teams
対処法3:GPUハードウェアアクセラレーションを無効にする
GPUハードウェアアクセラレーション(GPU処理を使った描画の高速化)が有効だと、環境によってはメモリやCPUに負荷をかけることがあります。
無効化することで改善するケースが多く報告されています。
Windows の場合
- Teamsを起動してプロフィールアイコンをクリックする
- 「設定」を開く
- 「全般」タブを選択する
- 「GPUハードウェアアクセラレーションを無効にする」にチェックを入れる
- Teamsを完全終了して再起動する
Mac の場合
- Teamsの「設定」を開く
- 「全般」から「GPUハードウェアアクセラレーションを無効にする」をオフにする
- Teamsを再起動する
対処法4:自動起動を無効にする
PC起動時にTeamsが自動で立ち上がる設定は、起動直後のメモリを大きく圧迫します。
会議の直前など必要なときだけ起動する運用にするだけで、日常的なメモリの節約になります。
Windows の場合
- Teamsの「設定」→「全般」を開く
- 「アプリケーションを自動起動する」のチェックを外す
または、Windowsのタスクマネージャーから設定する方法もあります。
- Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開く
- 「スタートアップ」タブを選択する
- 「Microsoft Teams」を右クリックして「無効化」を選択する
Mac の場合
- Teamsの「設定」→「全般」を開く
- 「コンピューターのサインイン時にアプリケーションを自動起動する」をオフにする
対処法5:不要な通知・バックグラウンド処理を減らす
通知を多く受け取るほど、バックグラウンドでのTeamsの処理量が増えます。
必要最小限に絞ることでメモリ消費を軽減できます。
- 「設定」→「通知」を開く
- 使用頻度の低いチャネルやチームの通知を「オフ」または「バナーのみ」に変更する
- 「メンションと返信」以外の通知は無効化を検討する
対処法6:WebView2 を修復・更新する
TeamsのメモリはWebView2に大きく依存しているため、WebView2を最新版に更新することで改善することがあります。
- Windowsキー+Iで「設定」を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 「WebView2」で検索する
- 「Microsoft Edge WebView2 Runtime」を選択して「変更」または「修復」をクリックする
- 修復後にTeamsを再起動する
最新版が必要な場合はMicrosoft Edge WebView2 公式ページからダウンロードできます。
対処法7:会議中のビデオ・エフェクト設定を見直す
会議中はビデオ映像の処理がメモリとCPUに大きな負荷をかけます。
以下の設定を見直すことで、特に会議中の消費量を抑えられます。
- 背景ぼかし・カスタム背景を使用しない(映像処理の負荷が大幅に下がります)
- カメラ解像度を下げる(設定 → デバイス → カメラ設定)
- ノイズ抑制を「低」または「オフ」にする(設定 → デバイス → ノイズ抑制)
それでも改善しない場合:ハードウェアの確認
上記をすべて試しても改善しない場合、PCのメモリ容量そのものが不足している可能性があります。
| 用途 | 推奨メモリ容量 |
|---|---|
| Teamsの基本機能(チャットのみ) | 8GB以上 |
| Teamsのビデオ会議を含む日常使用 | 16GB以上 |
| 多くのアプリを並行して使う場合 | 16〜32GB |
タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブでメモリ使用率が常時80%以上であれば、増設を検討するサインです。
現時点での構造的な限界について
2025年11月にMicrosoft公式が認めたとおり、TeamsのメモリはWebView2由来の問題が根本にあり、ユーザー側の設定変更だけで完全に解消するのは難しいのが実情です(Windows Latest「Microsoft admits Teams eats RAM on Windows doing nothing」、2025年11月)。
Microsoftは2026年1月に通話処理を別プロセス(ms-teams_modulehost.exe)に分離する更新を計画しており、これにより会議中の負荷が軽減される可能性があります。
ただし根本のWebView2構造は変わらないため、どの程度改善されるかは更新後の検証待ちです。
現実的な対応方針:
- 軽い作業(チャット確認・メッセージ送受信) はブラウザ版Teamsを使う
- 重要な会議・画面共有 はデスクトップアプリを使う
- 長時間起動する場合 は定期的に再起動してメモリリークをリセットする
- 根本的な解決 はMicrosoft側の改善アップデートを待つ
ブラウザ版Teamsはteams.microsoft.comからアクセスできます。
Teamsが重い・遅い場合もあわせて確認を
メモリ以外の原因で動作が遅くなっている場合は、Microsoft Teamsが重い・遅いときの原因と対処法も参考にしてください。
起動しない・真っ白になる場合の対処はMicrosoft Teamsが真っ白になる原因と対処法でまとめています。
まとめ
TeamsのメモリはWebView2という構造に起因しており、完全な解消には限界があります。
まずはキャッシュ削除とGPU無効化を試し、日常的には自動起動をオフにして必要なときだけ起動する運用が現実的な対策です。
会議が多い場合は背景ぼかしやエフェクトをオフにするだけで負荷が大幅に改善します。
根本的なメモリ不足には増設も視野に入れてみてください。
Teamsの基本的な使い方についてはMicrosoft Teamsとは?完全解説もあわせてご覧ください。
参考情報源:
- Microsoft Learn「Teamsクライアントキャッシュをクリアする」
- Microsoft Learn「Office apps using high memory utilization due WebView2 on W11 devices」
- Windows Latest「Microsoft admits Microsoft Teams eats RAM on Windows doing nothing, and ‘fix’ is just another EXE」(2025年11月)
- Microsoft Edge WebView2 公式ページ
- MySpyBot「Microsoft Teams (ms-teams.exe) High CPU Usage Problem: Technical Analysis and Fix Guide」(2025年11月)


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