Microsoft Edge「接続が閉じているようです」エラーの原因と解決方法

プログラミング・IT

Microsoft Edgeでウェブサイトを閲覧中に「接続が閉じているようです」というエラーメッセージが表示されることがあります。
このエラーは正式には「ERR_CONNECTION_CLOSED」と呼ばれ、ブラウザがウェブサーバーとの通信を確立できなかった場合に表示されます。
この記事では、このエラーが発生する原因と、段階的な解決方法をわかりやすく解説します。

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「接続が閉じているようです」エラーとは

「接続が閉じているようです」(ERR_CONNECTION_CLOSED)は、Microsoft Edgeがウェブサイトのサーバーとの接続を確立しようとしたものの、何らかの理由で接続が閉じられてしまったことを示すエラーメッセージです。
このエラーは、ネットワーク接続の問題、ブラウザの設定、システムの構成など、さまざまな原因で発生します。

同様のエラーには「ERR_CONNECTION_RESET」「ERR_CONNECTION_ABORTED」「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」などがあり、いずれもネットワーク関連の問題を示しています。

エラーが発生する主な原因

このエラーが発生する原因は多岐にわたります。

ネットワーク接続の問題

インターネット接続が不安定な場合や、ルーターやモデムに問題が発生している場合に、このエラーが表示されることがあります。
Wi-Fi接続が一時的に切断されたり、有線接続のケーブルが緩んでいたりする場合も該当します。

DNSの問題

DNS(Domain Name System)は、ウェブサイトのドメイン名をIPアドレスに変換する役割を担っています。
DNSキャッシュが破損していたり、DNSサーバーが応答しなかったりすると、接続エラーが発生します。

ブラウザのキャッシュとCookieの問題

Edgeは一度表示したウェブページの情報をキャッシュとして保存し、次回以降の表示を高速化しています。
このキャッシュやCookieが蓄積しすぎたり、破損したりすると、正常な接続を妨げることがあります。

セキュリティソフトウェアやファイアウォールの干渉

ウイルス対策ソフトやファイアウォールが、特定のウェブサイトへの接続をブロックしている可能性があります。
過度に厳格なセキュリティ設定が、正規のウェブサイトへのアクセスまで遮断してしまうケースがあります。

TLS/SSL設定の問題

Edge 124以降のバージョンでは、TLS 1.3のKyber対応により、一部のファイアウォールやプロキシサーバーとの互換性問題が報告されています。
SSL Deep Inspectionを使用している環境では、特にこの問題が発生しやすくなります。

ネットワークアダプターのドライバー問題

ネットワークアダプター(LANカードやWi-Fiアダプター)のドライバーに問題がある場合、インターネット接続が不安定になります。
ドライバーが古かったり、破損していたりすると、接続エラーの原因となります。

Edge自体の不具合

Edgeブラウザ自体にバグがあったり、拡張機能が干渉していたりする場合も、このエラーが発生することがあります。

基本的な対処方法

まずは簡単な対処方法から試してみましょう。

1. ページの再読み込み

最も基本的な対処方法は、ページの再読み込みです。
キーボードのF5キーを押すか、アドレスバー横の更新ボタンをクリックしてください。
一時的なネットワークの問題であれば、これだけで解決することがあります。

より強力な再読み込みを行う場合は、Ctrl + F5キー(Windows)またはCmd + Shift + Rキー(Mac)を押してください。
これにより、キャッシュを無視して最新のページを読み込みます。

2. インターネット接続の確認

インターネットに正しく接続されているか確認してください。
他のウェブサイトを開いてみて、同じエラーが表示されるか確認します。
すべてのサイトでエラーが出る場合は、インターネット接続自体に問題がある可能性が高いです。

Wi-Fi接続の場合は、接続アイコンを確認し、接続状態を確かめてください。
有線接続の場合は、LANケーブルがしっかり接続されているか確認します。

3. PCの再起動

PCを再起動することで、一時的なシステムの問題やネットワーク接続の問題が解決することがあります。
すべてのアプリケーションを閉じてから、PCを再起動してください。

4. ルーターとモデムの再起動

ルーターやモデムを再起動することで、ネットワーク機器の一時的な不具合を解消できます。

ルーターとモデムの電源を切ります。
30秒程度待ちます。
モデムの電源を入れ、完全に起動するまで待ちます(1〜2分程度)。
ルーターの電源を入れ、完全に起動するまで待ちます(1〜2分程度)。
PCでインターネット接続を確認します。

Edgeの設定を変更して解決する方法

基本的な対処方法で解決しない場合は、Edgeの設定を変更してみましょう。

キャッシュとCookieのクリア

キャッシュとCookieをクリアすることで、破損したデータを削除できます。

Edgeを開き、右上の「…」(設定など)ボタンをクリックします。
「履歴」を選択します。
「履歴ページを開く」をクリックします。
「閲覧データのクリア」を選択します。
「時間範囲」で「すべての時間」を選択します。
「閲覧履歴」「Cookieおよびその他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます。
「今すぐクリア」をクリックします。

クリア後、Edgeを再起動し、問題のウェブサイトにアクセスしてみてください。

Edgeの修復

Edgeアプリ自体に問題がある場合は、修復機能を使用します。

すべてのEdgeウィンドウを閉じます。
「スタート」→「設定」→「アプリ」→「インストール済みアプリ」を開きます。
アプリ一覧から「Microsoft Edge」を見つけます。
「Microsoft Edge」の右側にある「…」をクリックし、「変更」を選択します。
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されたら「はい」をクリックします。
「修復」を選択します。

修復が完了したら、Edgeを再起動して問題が解決したか確認してください。

Edgeの設定をリセット

設定のリセットにより、Edgeを初期状態に戻すことができます。

Edgeを開き、アドレスバーにedge://settings/resetと入力してEnterキーを押します。
「設定を既定値に戻す」をクリックします。
確認画面が表示されたら「リセット」をクリックします。

設定をリセットすると、拡張機能が無効化され、閲覧データの一部が削除されます。
ただし、お気に入りやパスワードは保持されます。

ネットワーク設定を変更して解決する方法

ネットワーク関連の設定を変更することで、問題が解決する場合があります。

DNSキャッシュのクリア

DNSキャッシュをクリアすることで、古い接続情報を削除できます。

「スタート」を右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されたら「はい」をクリックします。
以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。

ipconfig /flushdns

「DNSリゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました。」と表示されれば成功です。
ターミナルを閉じて、Edgeでウェブサイトにアクセスしてみてください。

ネットワーク設定のリセット

ネットワーク設定を完全にリセットすることで、設定の問題を解決できます。

「スタート」→「設定」→「ネットワークとインターネット」を開きます。
「ネットワークの詳細設定」をクリックします。
「ネットワークのリセット」をクリックします。
「今すぐリセット」をクリックします。
確認画面が表示されたら「はい」をクリックします。

PCが再起動されます。
再起動後、ネットワークに再接続してください。

ネットワークのリセットを行うと、Wi-Fiパスワードなどの設定が削除されるため、再設定が必要になります。

パブリックDNSの設定

GoogleやCloudflareなどの公開DNSサーバーを使用することで、接続が改善する場合があります。

「スタート」→「設定」→「ネットワークとインターネット」を開きます。
使用している接続(Wi-Fiまたはイーサネット)をクリックします。
「ハードウェアのプロパティ」をクリックします。
「IP設定」の「編集」ボタンをクリックします。
「手動」を選択し、「IPv4」をオンにします。
以下の情報を入力します。

優先DNS:8.8.8.8(GoogleのパブリックDNS)
代替DNS:8.8.4.4(GoogleのパブリックDNS)

または

優先DNS:1.1.1.1(CloudflareのパブリックDNS)
代替DNS:1.0.0.1(CloudflareのパブリックDNS)

「保存」をクリックします。

設定後、ブラウザを再起動して接続を確認してください。

ネットワークアダプターのドライバー更新

ネットワークアダプターのドライバーを更新または再インストールすることで、問題が解決する場合があります。

「スタート」を右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
「ネットワークアダプター」を展開します。
使用しているネットワークアダプター(Wi-FiアダプターまたはEthernetアダプター)を右クリックします。
「ドライバーの更新」を選択します。
「ドライバーを自動的に検索」を選択します。

更新が完了したら、PCを再起動して接続を確認してください。

ドライバーの再インストールを行う場合は、デバイスマネージャーでネットワークアダプターを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
PCを再起動すると、ドライバーが自動的に再インストールされます。

セキュリティソフトウェアの確認

セキュリティソフトウェアがEdgeの接続をブロックしている可能性があります。

ファイアウォールとウイルス対策ソフトの確認

Windowsファイアウォールや、NortonやMcAfeeなどのサードパーティ製セキュリティソフトウェアを使用している場合、一時的に無効化して問題が解決するか確認してください。

Windowsセキュリティを開きます。
「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックします。
使用しているネットワーク(プライベートまたはパブリック)をクリックします。
「Microsoft Defender ファイアウォール」をオフにします。

問題が解決した場合は、ファイアウォールがEdgeの接続をブロックしていることになります。
その場合は、ファイアウォールの設定でEdgeを許可リストに追加してください。

セキュリティソフトウェアを無効化する際は、インターネット上の脅威にさらされるリスクがあるため、テスト後は必ず有効に戻してください。

SSL Deep Inspectionの確認

企業ネットワークや一部のファイアウォール製品でSSL Deep Inspectionが有効になっている場合、Edge 124以降でERR_CONNECTION_CLOSEDエラーが発生することがあります。
この場合は、ネットワーク管理者に相談し、SSL Deep Inspectionの設定を調整してもらう必要があります。

特定のウェブサイトでのみエラーが出る場合

特定のウェブサイトでのみエラーが表示される場合は、以下を確認してください。

ウェブサイト側の問題

ウェブサイト自体がメンテナンス中だったり、サーバーに問題が発生していたりする可能性があります。
他のブラウザ(ChromeやFirefoxなど)で同じサイトを開いてみてください。
他のブラウザでも開けない場合は、ウェブサイト側の問題です。
時間を置いてから再度アクセスしてみましょう。

URLの確認

入力したURLに誤りがないか確認してください。
スペルミスや、httpとhttpsの違いなどが原因でエラーが出ることがあります。

拡張機能の無効化

Edge拡張機能が特定のサイトの動作を妨げている可能性があります。

Edgeでedge://extensions/を開きます。
インストールされている拡張機能を一つずつ無効化します。
各拡張機能を無効化するたびに、問題のサイトにアクセスしてみます。

特定の拡張機能を無効化したときに問題が解決した場合、その拡張機能が原因です。
その拡張機能を削除するか、設定を調整してください。

Edge 124以降でのKyber関連の問題

Edge 124以降では、TLS 1.3のKyber対応が追加されましたが、一部の環境で接続エラーが発生することが報告されています。

Kyber機能の無効化

Edgeでアドレスバーにedge://flags/と入力してEnterキーを押します。
検索ボックスに「Kyber」と入力します。
「TLS 1.3 hybridized Kyber support」を「Disabled」に変更します。
「Relaunch」ボタンをクリックしてEdgeを再起動します。

企業環境でIntuneなどを使用している場合は、グループポリシーで「Enable post-quantum key agreement for TLS」を無効に設定することもできます。

その他の確認事項

Edgeのアップデート確認

Edgeが最新バージョンであることを確認してください。

Edgeを開き、右上の「…」(設定など)ボタンをクリックします。
「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」を選択します。
利用可能なアップデートがある場合は、自動的にダウンロードとインストールが開始されます。

更新後、Edgeを再起動して問題が解決したか確認してください。

Windowsアップデートの確認

Windows自体のアップデートも重要です。

「スタート」→「設定」→「Windows Update」を開きます。
「更新プログラムのチェック」をクリックします。
利用可能な更新プログラムがある場合は、インストールします。

更新後、PCを再起動してください。

別のユーザープロファイルで確認

Edgeのユーザープロファイルが破損している可能性があります。
新しいプロファイルを作成して問題が解決するか確認してください。

Edgeを開き、右上のプロファイルアイコンをクリックします。
「プロファイルの管理」→「プロファイルの追加」を選択します。
新しいプロファイルを作成します。
新しいプロファイルで問題のサイトにアクセスしてみます。

新しいプロファイルで問題が解決した場合は、古いプロファイルに問題があったことになります。

まとめ

Microsoft Edgeの「接続が閉じているようです」(ERR_CONNECTION_CLOSED)エラーは、ネットワーク接続、ブラウザの設定、システム構成など、さまざまな原因で発生します。
この記事で紹介した対処方法を順番に試していくことで、多くの場合は問題を解決できます。

基本的な対処方法(ページの再読み込み、PC再起動、ルーター再起動)から始め、それでも解決しない場合はEdgeの設定変更やネットワーク設定の調整を試してください。
特定のウェブサイトでのみエラーが出る場合は、ウェブサイト側の問題や拡張機能の干渉を疑ってみましょう。

問題が解決しない場合は、Edgeの設定をリセットする、または新しいプロファイルを作成することも検討してください。
それでも解決しない場合は、Microsoftサポートに問い合わせることをお勧めします。

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