Adobeアプリを起動したら「この製品のライセンスがありません」というエラーが…
さっきまで普通に使えていたのに、急に使えなくなると困りますよね。
このエラーは、Adobe Creative CloudやAcrobatなどで、ライセンス認証に問題があるときに表示されます。
この記事では、エラーが出る原因と、状況別の具体的な解決方法をわかりやすく解説していきます。
「この製品のライセンスがありません」とは
「この製品のライセンスがありません」は、Adobe製品のライセンス認証に問題があるときに表示されるエラーメッセージです。
このメッセージが表示されると、アプリは体験版モードになったり、一部の機能が使えなくなったりします。
場合によっては、「体験版の期限が切れました」「今すぐ購入」といったメッセージが同時に表示されることもあります。
ライセンスは有効なはずなのに、なぜこのエラーが出るのでしょうか?
エラーが出る主な原因
このエラーが表示される原因は、大きく分けて8つあります。
原因1:サブスクリプションの期限切れ
最もよくあるのが、サブスクリプションの期限が切れているケースです。
こんな場合に起こる
- 月額/年額の支払いができていない
- クレジットカードの有効期限が切れている
- 支払い情報が正しくない
- 無料体験版の期間が終了した
原因2:間違ったAdobe IDでログイン
複数のAdobe IDを持っている場合、間違ったアカウントでログインしているかもしれません。
こんな場合に起こる
- 個人用と仕事用のAdobe IDを両方持っている
- 購入時と違うメールアドレスでログインしている
- 複数のプロファイルがあり、間違ったものを選択している
原因3:ライセンスが割り当てられていない(法人版)
会社や学校からAdobe製品が提供されている場合、管理者がライセンスを割り当てていない可能性があります。
こんな場合に起こる
- 管理者がまだライセンスを付与していない
- 以前使っていた社員が退職し、ライセンスが再割り当てされていない
- 組織のライセンス数が上限に達している
原因4:ライセンス認証サーバーへの接続問題
Adobeのライセンス認証サーバーに接続できないと、ライセンスを確認できません。
こんな場合に起こる
- インターネット接続が切れている
- ファイアウォールがAdobe通信をブロックしている
- プロキシサーバーの設定に問題がある
- hostsファイルが正しく設定されていない
原因5:複数デバイスでの上限到達
Adobe Creative Cloudは、1つのライセンスで2台まで同時にログインできます。
こんな場合に起こる
- すでに2台のパソコンでログインしている
- 古いパソコンでログアウトせずに新しいパソコンで使おうとしている
原因6:システムクロックの不具合
パソコンの日付や時刻が正しくないと、ライセンス認証に失敗することがあります。
こんな場合に起こる
- 日付設定が大幅にずれている
- タイムゾーンが正しく設定されていない
原因7:セキュリティソフトの干渉
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが、Adobeの通信を妨害していることがあります。
こんな場合に起こる
- セキュリティソフトがAdobe通信をブロックしている
- 企業のセキュリティポリシーで制限されている
原因8:キャッシュやライセンス情報の破損
Creative Cloudアプリやライセンスファイルが破損していると、正しく認証できなくなります。
こんな場合に起こる
- アプリのアップデート中にエラーが発生した
- システムが不正にシャットダウンされた
- ファイルが破損した
対処法:まず確認すべき基本事項
エラーが出たら、まず以下を確認しましょう。
サブスクリプション状況を確認
手順
- Adobe アカウントページにアクセス
- 「プラン」セクションを確認
- サブスクリプションが「アクティブ」になっているか確認
支払いに問題がある場合は、「請求の問題」などの警告が表示されます。
正しいAdobe IDでログインしているか確認
手順
- Creative Cloudアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 表示されているメールアドレスを確認
- 購入時に使ったメールアドレスと一致しているか確認
一致していない場合は、一度ログアウトして正しいAdobe IDでログインし直しましょう。
インターネット接続を確認
ブラウザでhttps://www.adobe.comにアクセスできるか確認します。
アクセスできない場合は、インターネット接続に問題があります。
対処法:状況別の解決方法
基本事項を確認しても解決しない場合、以下の方法を試します。
個人版の場合:ログアウト→ログインし直す
最も効果的で簡単な方法です。
手順
- Creative Cloudデスクトップアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「ログアウト」を選択
- ログアウト確認画面で「続行」をクリック
- アプリを再起動
- 購入時に使ったAdobe IDとパスワードでログイン
これだけで解決することが非常に多いんです。
複数のプロファイルがある場合
個人用と法人用など、複数のAdobe IDを同じメールアドレスで使っている場合は、プロファイルを選択する必要があります。
手順
- Creative Cloudからログアウト
- 再度ログイン時に「プロファイルを選択」画面が表示される
- 正しいプロファイル(個人/仕事/学校)を選択
プロファイル選択画面が表示されない場合:
- account.adobe.comにアクセス
- 「アカウントとセキュリティ」→「ログインとセキュリティ」
- 「プロファイルを自動的に選択する」をオフにする
法人版の場合:管理者に確認
会社や学校からAdobe製品が提供されている場合は、管理者に連絡してライセンスを確認してもらいましょう。
確認してもらうこと
- 自分にライセンスが割り当てられているか
- ライセンスがアクティブになっているか
- 組織のライセンス数に空きがあるか
管理者は、Adobe Admin Consoleで「ユーザー」セクションからあなたのライセンス状況を確認・再割り当てできます。
デバイスの上限に達している場合
手順
- Adobe アカウントページにアクセス
- 「プラン」→「プランを管理」
- 「デバイス」セクションで現在ログインしているデバイスを確認
- 使っていないデバイスから「削除」をクリック
- 新しいデバイスで再度ログイン
別の方法として、使っていない古いパソコンでAdobe製品を起動してログアウトする方法もあります。
Creative Cloudアプリを修復・再インストール
ライセンス情報が破損している場合、Creative Cloudデスクトップアプリの再インストールが効果的です。
手順
- Creative Cloudデスクトップアプリをアンインストール
- Creative Cloudダウンロードページにアクセス
- 最新版をダウンロードしてインストール
- Adobe IDでログイン
これにより、破損したライセンスキャッシュもクリアされます。
Acrobatの場合:アプリ内から再ログイン
Acrobat ProやAcrobat DCで「ライセンスが期限切れ」エラーが出る場合の対処法です。
手順
- Acrobatを起動
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「サインアウト」を選択
- 確認画面で「ログアウト」をクリック
- Acrobatを再起動
- 「ログイン」をクリックして再度ログイン
または、Adobe PDFプリンターでエラーが出る場合:
- すべてのAdobe製品を閉じる
- Ctrl + Alt + Deleteでタスクマネージャーを開く
- 「AcroTray.exe」を探して「タスクの終了」
- Acrobatを再起動
高度なトラブルシューティング
上記の方法で解決しない場合、以下を試してみてください。
システムクロックを確認・修正
Windows
- タスクバーの時計を右クリック
- 「日付と時刻の調整」を選択
- 「時刻を自動的に設定する」をオンにする
- 日付、時刻、タイムゾーンが正しいか確認
Mac
- システム設定→「日付と時刻」
- 「日付と時刻を自動的に設定」をオンにする
セキュリティソフトを一時的に無効化
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが原因かテストします。
注意
セキュリティソフトを無効にする間は、インターネット閲覧を最小限にしましょう。
手順
- セキュリティソフトを一時的に無効化
- Creative Cloudアプリからログアウト→ログイン
- エラーが解決したか確認
- セキュリティソフトを再度有効化
解決した場合は、セキュリティソフトの設定でAdobe関連の通信を許可する必要があります。
hostsファイルをリセット
hostsファイルが正しく設定されていないと、Adobeサーバーに接続できません。
Adobeの修復ツールを使う(推奨)
- Adobeアクセス制限修復ツールをダウンロード
- 管理者として実行
- 画面の指示に従う
これにより、hostsファイルの問題が自動的に修正されます。
ライセンスキャッシュをクリア
ライセンス情報のキャッシュファイルを削除することで、問題が解決することがあります。
Windows
- すべてのAdobe製品を終了
- エクスプローラーで以下のフォルダを開く
C:\Program Files (x86)\Common Files\Adobe - 「SLCache」フォルダを「SLCache-old」に名前変更
- Creative Cloudアプリを再起動してログイン
Mac
- すべてのAdobe製品を終了
- Finderで「移動」→「フォルダへ移動」
/Library/Application Support/Adobeと入力- 「SLCache」フォルダを「SLCache-old」に名前変更
- Creative Cloudアプリを再起動してログイン
それでも解決しない場合
すべての方法を試してもエラーが消えない場合は、以下を検討してください。
Adobeサポートに連絡
Adobe公式サポートに問い合わせることで、個別の状況に応じたサポートを受けられます。
連絡前に準備する情報
- 使っているAdobe ID(メールアドレス)
- エラーメッセージの全文
- 試した対処法
- プランの種類(個人版/法人版)
- 使っているOS
サポートは、Adobe公式サイトの「サポート」セクションまたはCreative Cloudアプリ内の「サポート」タブから連絡できます。
法人版の場合:IT部門に相談
会社や学校のAdobe製品を使っている場合は、IT部門やシステム管理者に相談しましょう。
組織のセキュリティポリシーやネットワーク設定が原因のことも多いので、専門家の助けが必要です。
よくある質問
Q: 昨日まで使えていたのに急に使えなくなった
A: 最も可能性が高いのは、以下のいずれかです。
- サブスクリプションの自動更新に失敗した
- クレジットカードの有効期限が切れた
- システムが自動的にログアウトされた
まずはAdobe アカウントページでサブスクリプション状況を確認し、問題なければログイン→ログアウトを試してください。
Q: 体験版と表示されるが、有料版を購入している
A: 購入時と違うAdobe IDでログインしている可能性が高いです。
一度ログアウトして、購入時に使ったメールアドレスでログインし直してください。
Q: 「ライセンスが7日後に期限切れになります」と表示される
A: これは一時的なライセンス認証の問題です。
ログアウト→ログインで解決することがほとんどです。
7日経過してもライセンスは切れませんので、焦らず対処してください。
Q: 複数のパソコンで使いたい
A: Creative Cloudは2台まで同時にログインできます。
3台目で使いたい場合は、使っていないパソコンからログアウトする必要があります。
まとめ
Adobe「この製品のライセンスがありません」について、重要なポイントをまとめます。
- 最も多い原因は支払い問題と間違ったAdobe IDでのログイン
- まずサブスクリプション状況とログインアカウントを確認
- ログアウト→ログインし直すだけで解決することが多い
- 複数プロファイルがある場合は正しいプロファイルを選択
- 法人版の場合は管理者にライセンス割り当てを確認
- デバイス上限(2台)に達していないか確認
- システムクロックが正しいか確認
- セキュリティソフトやhostsファイルが原因のこともある
「この製品のライセンスがありません」エラーは、多くの場合、ログインし直すだけで解決します。
有料プランに加入しているのにこのエラーが出ると焦りますが、ほとんどは一時的な認証の問題です。
まずは落ち着いて、サブスクリプション状況の確認とログイン→ログアウトから試してみてください。
それでも解決しない場合は、この記事の対処法を順番に試すか、Adobeサポートに相談しましょう。

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