PDFファイルを開こうとしたら「この文書を開くときにエラーが発生しました」というメッセージが…
仕事の資料、大事な書類、締め切り間近のファイル——開けないと困りますよね。
実はこのエラー、メッセージの続きによっていくつかのパターンがあり、それぞれ原因と対処法が違うんです。
この記事では、よくあるエラーパターンごとに、具体的な解決方法をわかりやすく解説していきます。
「この文書を開くときにエラーが発生しました」とは
「この文書を開くときにエラーが発生しました」は、Adobe AcrobatやAcrobat ReaderでPDFファイルを開こうとしたときに表示されるエラーメッセージです。
このメッセージだけでは原因がわからないので、通常は続きに具体的な理由が表示されます。
その続きの文章によって、何が問題なのか、どう対処すればいいのかが変わってくるんです。
エラーメッセージのパターンと原因
「この文書を開くときにエラーが発生しました」の後に表示される代表的なパターンを見ていきましょう。
パターン1:「ファイルが壊れています。修復できませんでした」
完全なメッセージ
「この文書を開くときにエラーが発生しました。ファイルが壊れています。修復できませんでした。」
これは文字通り、PDFファイル自体が破損している可能性を示しています。
主な原因
- ダウンロード中に通信が中断された
- 保存中にエラーが発生した
- メール添付で送信中にファイルが壊れた
- ストレージの不具合でデータが破損した
ただし、ファイル自体は問題なくても、Adobe側の問題で このメッセージが出ることもあります。
パターン2:「文書を読み取り中に問題が発生しました(エラーコード)」
完全なメッセージ
「この文書を開くときにエラーが発生しました。文書を読み取り中に問題が発生しました(14)。」
「この文書を開くときにエラーが発生しました。文書を読み取り中に問題が発生しました(57)。」
括弧内の数字はエラーコードで、14、57、109、110などさまざまです。
主な原因
- PDFの内部構造に問題がある
- 互換性のないフォントが使われている
- Adobe以外のツールで作成されたPDFに不整合がある
- Acrobatのバージョンが古い
特にエラーコード57は、パスワード付きPDFを古いバージョンのAcrobatで開こうとしたときに出やすいようです。
パターン3:「このファイルは開いているか、別のアプリケーションで使用中です」
完全なメッセージ
「この文書を開くときにエラーが発生しました。このファイルは開いているか、別のアプリケーションで使用中です。」
これは、ファイルがロックされている状態を示しています。
主な原因
- 他のユーザーが同じファイルを開いている
- 別のアプリケーションがファイルを使用中
- ネットワークドライブ上のファイルに排他制御がかかっている
- セキュリティソフトがファイルをスキャン中
パターン4:「アクセスが拒否されました」
完全なメッセージ
「この文書を開くときにエラーが発生しました。アクセスが拒否されました。」
ファイルへのアクセス権限に問題があることを示しています。
主な原因
- 保護モード(Protected Mode)がファイルをブロックしている
- ファイルのアクセス権限が設定されている
- ネットワークドライブのアクセス権限が不足
- セキュリティポリシーによる制限
パターン5:「記憶域ポリシーによりブロックされた」
完全なメッセージ
「この文書を開くときにエラーが発生しました。記憶域ポリシーによりその種類のファイルがブロックされたので、要求されたファイル操作に失敗しました。」
企業などの組織で設定されているセキュリティポリシーによって、ファイルがブロックされています。
主な原因
- Windowsのグループポリシー設定
- 企業のセキュリティポリシー
- ウイルス対策ソフトの設定
- ネットワークセキュリティの制限
対処法:まず試すべき基本的な方法
エラーの種類に関わらず、まず試してみるべき基本的な対処法があります。
別のPDFビューアで開いてみる
Acrobatで開けなくても、他のアプリでは開けることがよくあります。
試してみるアプリ
- Google Chrome(ブラウザ)
- Microsoft Edge(ブラウザ)
- Firefox(ブラウザ)
- PDFファイルを右クリック→「プログラムから開く」で上記を選択
ブラウザで開けた場合、そのまま「印刷」→「PDFとして保存」で新しいPDFファイルとして保存すれば、Acrobatでも開けるようになることがあります。
ファイルをローカルにコピーする
ネットワークドライブやクラウドストレージ上のファイルは、エラーが出やすい傾向があります。
手順
- ファイルをデスクトップやドキュメントフォルダにコピー
- コピーしたファイルを開いてみる
これだけで解決することも多いんです。
ファイルパスを短くする
ファイルの保存場所までのパス(フォルダの階層)が長すぎると、Acrobatが開けないことがあります。
NG例C:\Users\UserName\Documents\会社\2025年度\プロジェクト\資料\最終版\20250126更新\重要\参考資料\詳細データ\file.pdf
OK例C:\temp\file.pdf
フォルダ名やファイル名を短くするか、階層が浅い場所に移動してみましょう。
Acrobat/Readerを最新版に更新する
古いバージョンのAcrobatは、新しいPDFに対応していないことがあります。
更新方法
- Acrobatを起動
- 「ヘルプ」→「アップデートの有無をチェック」
- アップデートがあればインストール
エラーパターン別の対処法
基本的な方法で解決しなかった場合、エラーメッセージに応じた対処法を試します。
「ファイルが壊れています」の場合
対処法1:ブラウザで開いて再保存
- Google ChromeやEdgeでPDFを開く
- 正常に表示されたら「印刷」をクリック
- プリンターで「PDFとして保存」を選択
- 新しいファイル名で保存(元のファイルは上書きしない)
- 新しく保存したファイルを開く
対処法2:Acrobatの修復インストール
- Acrobatを起動
- 「ヘルプ」→「インストールの修復」
- 画面の指示に従って修復
対処法3:Acrobatを再インストール
修復で解決しない場合は、完全にアンインストールしてから再インストールします。
「文書を読み取り中に問題が発生しました(57)」の場合
エラーコード57は、パスワード付きPDFで特に発生しやすいエラーです。
対処法:Acrobat Readerを最新版に更新
- Acrobat Readerを完全にアンインストール
- Adobe公式サイトから最新版をダウンロード
- インストールして再度開く
古いバージョンのAcrobat Readerが原因のことが多いので、これで解決するケースがほとんどです。
「ファイルは開いているか使用中です」の場合
対処法1:他のユーザーが開いていないか確認
ネットワーク上の共有ファイルの場合、他の人が開いている可能性があります。
確認して、誰も使っていなければ閉じてもらいましょう。
対処法2:Acrobatのプロセスを終了
- Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブで「Adobe Acrobat」を探す
- 右クリック→「タスクの終了」
- バックグラウンドで動いているAcrobatプロセスもすべて終了
- 再度ファイルを開く
対処法3:セキュリティソフトを一時的に無効化
McAfeeなどのセキュリティソフトがファイルをスキャン中で、ロックしていることがあります。
セキュリティソフトを一時的に無効化して、開けるか試してみましょう。
「アクセスが拒否されました」の場合
対処法:保護モードを無効化
保護モード(Protected Mode)は、セキュリティ機能ですが、時には無害なファイルもブロックしてしまいます。
手順
- Acrobatを起動
- 「編集」→「環境設定」(Macは「Acrobat Reader」→「環境設定」)
- 左側から「セキュリティ(拡張)」を選択
- 「起動時に保護モードを有効にする」のチェックを外す
- 「OK」をクリック
- Acrobatを再起動して、ファイルを開く
「記憶域ポリシーによりブロック」の場合
対処法1:ネットワークドライブをホワイトリストに追加
- Acrobatを起動
- 「編集」→「環境設定」
- 「セキュリティ(拡張)」を選択
- 「特権の場所」で「追加」をクリック
- ファイルがあるネットワークパスを追加
対処法2:ファイルをローカルにコピー
企業のポリシー設定が原因の場合、ローカルにコピーすれば開けることがあります。
対処法3:IT部門に相談
組織のセキュリティポリシーが原因の場合、自分では変更できません。
IT部門やシステム管理者に相談しましょう。
その他のチェックポイント
上記の方法でも解決しない場合、以下を確認してみてください。
管理者として実行
Windowsのアクセス権限の問題で開けないことがあります。
手順
- Acrobatのショートカットを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
毎回管理者として実行したい場合は:
- ショートカットを右クリック→「プロパティ」
- 「互換性」タブ
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック
- 「OK」
互換モードを試す
古いPDFファイルの場合、互換モードで開けることがあります。
手順
- Acrobatのショートカットを右クリック→「プロパティ」
- 「互換性」タブ
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック
- Windows 7やWindows 8など、古いバージョンを選択
- 「OK」
ファイル名に特殊文字が含まれていないか確認
ファイル名に全角文字や特殊記号(#、&、%など)が含まれていると、問題が起きることがあります。
ファイル名を半角英数字のシンプルな名前に変更してみましょう。
それでも開けない場合
すべての方法を試してもダメな場合は、以下を検討してください。
ファイルの送信元に連絡
ファイルを送ってくれた人に、以下を確認してみましょう:
- 別のファイル形式(Wordなど)で送ってもらえないか
- PDFを再作成して送り直してもらえないか
- 他の人も同じエラーが出ているか
Adobe公式サポートに相談
Adobeの公式サポートページでは、より詳細なトラブルシューティング情報が提供されています。
コミュニティフォーラムで同じ問題を抱えている人の解決策を探すのも有効です。
まとめ
Adobe「この文書を開くときにエラーが発生しました」について、重要なポイントをまとめます。
- エラーメッセージの続きを確認して、原因を特定することが大切
- まず別のPDFビューア(ブラウザなど)で開くことを試す
- ファイルをローカルにコピーしたりファイルパスを短くすると解決することも
- Acrobat/Readerを最新版に更新または再インストールが効果的
- 保護モードを無効化すれば「アクセス拒否」エラーが解決することが多い
- セキュリティソフトを一時無効化して原因を切り分ける
- 管理者として実行するとアクセス権限の問題が解決
- それでもダメならブラウザで開いて再保存してみる
PDFが開けないと焦ってしまいますが、多くの場合は上記の方法で解決できます。
「ファイルが壊れています」と表示されても、実際にはファイルに問題がなく、Acrobat側の設定やバージョンの問題であることも多いんです。
まずは落ち着いて、基本的な対処法から順番に試してみてください。
どうしても解決しない場合は、ファイルの送信元に連絡するか、Adobe公式サポートに相談しましょう。


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