Adobe AcrobatやAcrobat ReaderでPDFを開くと、画面左側に「しおり」パネルが自動的に表示されて困っていませんか?
画面が狭くなるし、毎回閉じるのは面倒ですよね。
この記事では、しおりパネルを非表示にする方法と、できるだけ表示させない設定方法を詳しく解説します。
先に結論:完全な「常に非表示」設定は存在しない
残念ながら、Adobe AcrobatやAcrobat Readerには、すべてのPDFで「しおりを常に非表示」にするグローバル設定は存在しません。
しおりパネルの表示・非表示は、各PDF文書の設定で決まっています。
つまり、PDFを作成した人が「しおりを表示する」設定にしていれば、開くたびにしおりパネルが表示されてしまいます。
ただし、いくつかの対処法があるので、これから詳しく解説します。
しおりパネルとは?
「しおり」とは、PDF内の目次のような機能です。
画面左側に表示され、クリックすると該当ページにジャンプできます。
長い文書では便利ですが、短い文書や、しおりを使わない人にとっては邪魔になることも多いです。
しおりが自動的に表示される理由
しおりパネルが自動的に表示されるのは、PDFファイル自体に「初期表示設定」が保存されているからです。
この設定は、PDFを作成した人が決めています。
たとえば、Microsoft WordからPDF変換したときに自動的に「しおりを表示」設定になることがあります。
対処法1:ショートカットキーで素早く非表示にする
毎回しおりパネルを閉じるのが面倒な場合、ショートカットキーを使うと一瞬で非表示にできます。
Windowsの場合
F6キーを押す
または
Shift + F4キーを押す
Macの場合
F6キーを押す
または
Shift + Fn + F4キーを押す
これでしおりパネルが一瞬で消えます。
毎回手動で閉じるより、圧倒的に速いです。
対処法2:環境設定で「前回の表示状態を記憶」させる
同じPDFファイルを何度も開く場合、この設定が有効です。
手順
- Adobe Acrobatを開く
- メニューバーから「編集」→「環境設定」をクリック(WindowsはCtrl+K、MacはCmd+K)
- 左側のメニューから「文書」を選択
- 「文書を再び開くときに前回のビュー設定を復元」にチェックを入れる
- 「OK」をクリック
次回からの動作:
- PDFを開く
- しおりパネルを閉じる(左上の◀ボタンをクリック)
- PDFを閉じる
- 次回同じPDFを開くと、しおりパネルが閉じた状態で開く
注意点
- この設定は同じPDFファイルにのみ有効
- 新しいPDFを開くと、また最初からしおりパネルが表示される
対処法3:PDF作成者なら「初期表示設定」を変更できる(Acrobat Proのみ)
自分でPDFを作成する場合、またはAcrobat Pro(有料版)を持っている場合、PDFの初期表示設定を変更できます。
手順
- Adobe Acrobat ProでPDFを開く
- メニューバーから「ファイル」→「プロパティ」をクリック(WindowsはCtrl+D、MacはCmd+D)
- 「初期表示」タブをクリック
- 「ナビゲーションタブ」のドロップダウンメニューから「ページのみ」を選択
- 「OK」をクリック
- ファイルを保存
これで、このPDFを誰が開いても、しおりパネルは表示されなくなります。
注意点
- Acrobat Reader(無料版)ではこの設定を変更できません
- 他人から受け取ったPDFでも、Acrobat Proがあれば変更できます(ただし、保護されているPDFは変更不可)
対処法4:新UIを無効にして旧UIに戻す(Acrobat Reader)
Adobe Acrobat Readerの新しいバージョンでは、UIが大きく変更されました。
新UIでは左側に「すべてのツール」が表示され、設定項目が見つけにくくなっています。
旧UIに戻す手順
- Adobe Acrobat Readerを開く
- 左上の三本線アイコン(≡)をクリック
- 「新しいAcrobat Readerを無効にする」をクリック
- Acrobat Readerを再起動
これで従来のUIに戻ります。
旧UIでの設定手順
- 「編集」→「環境設定」をクリック
- 左側から「文書」を選択
- 「文書を再び開くときに前回のビュー設定を復元」にチェック
- 「OK」をクリック
- PDFを開いて、左側と右側のパネルを◀ボタンで閉じる
- PDFを閉じる
次回からは、同じPDFはパネルが閉じた状態で開きます。
対処法5:別のPDFビューアを使う
Adobe AcrobatやReaderにこだわらないなら、別のPDFビューアを使うのも選択肢です。
おすすめのPDFビューア
Google Chrome
Chromeブラウザで開くと、しおりパネルが自動的に表示されません。
PDFファイルを右クリック→「プログラムから開く」→「Google Chrome」を選択。
Microsoft Edge
Windowsの標準ブラウザ。しおりパネルは手動で開かない限り表示されません。
Foxit Reader
Adobe Readerの代替ソフト。しおりの表示設定が柔軟で、デフォルトで非表示にできます。
対処法6:読み取りモードを使う(Acrobat Pro)
Acrobat Proでは「読み取りモード」を使うと、すべてのパネルが非表示になります。
手順
Ctrl + H(Windowsの場合)
Cmd + H(Macの場合)
これで、画面がすっきりしてPDFだけが表示されます。
もう一度押すと、元の表示に戻ります。
よくある質問
Q1. Acrobat Readerでしおりを完全に消せますか?
A. Acrobat Reader(無料版)では、PDFの初期表示設定を変更できません。
ショートカットキー(F6)で手動で閉じるか、環境設定で「前回の表示状態を記憶」させるのが現実的です。
Q2. 新しいPDFを開くたびにしおりが表示されます
A. これは、各PDFファイルの「初期表示設定」が「しおりを表示」になっているためです。
Adobe側の仕様で、すべてのPDFで一括設定することはできません。
ショートカットキー(F6)で素早く閉じる習慣をつけるのがおすすめです。
Q3. 自分が作ったPDFでしおりを表示させたくない
A. Acrobat Proで「ファイル」→「プロパティ」→「初期表示」タブから「ページのみ」を選択してください。
これで、誰が開いてもしおりパネルは表示されなくなります。
Q4. 会社のPDFがすべてしおり表示になっていて困っています
A. セキュリティ設定で保護されているPDFの場合、初期表示設定を変更できません。
この場合は、ショートカットキー(F6)で閉じるか、IT部門に相談してください。
Q5. しおりパネルと右側のツールパネルを両方消したい
A. 読み取りモード(Ctrl + HまたはCmd + H)を使うと、すべてのパネルが一括で非表示になります。
または、環境設定で「ツールパネルの現在の状態を記憶」にチェックを入れて、すべてのパネルを閉じた状態で保存してください。
Q6. PDFを結合したらしおりが表示されるようになりました
A. PDFを結合すると、元のファイルの設定が引き継がれます。
結合後のPDFをAcrobat Proで開いて、「ファイル」→「プロパティ」→「初期表示」から「ページのみ」に変更してください。
まとめ
Adobe Acrobatで「しおりを常に非表示」にする方法をまとめます。
完全な解決策は存在しないが、以下の対処法があります:
- ショートカットキー(F6)で素早く閉じる
- 環境設定で「前回の表示状態を記憶」をオンにする
- Acrobat Proで初期表示設定を変更する(PDF作成者のみ)
- 新UIを無効にして旧UIに戻す
- Google ChromeやEdgeなどの別のPDFビューアを使う
- 読み取りモード(Ctrl + H)ですべてのパネルを非表示にする
最も現実的なのは、ショートカットキー(F6)を覚えて素早く閉じることです。
毎回手動で閉じるより、圧倒的に速くストレスが減ります。
多くのユーザーがこの問題に不満を持っており、Adobeのコミュニティフォーラムでも要望が出されていますが、現時点ではグローバル設定は提供されていません。
今後のアップデートに期待しましょう。

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