Adobe Creative Cloudとは?デザイナー必携のサブスクサービスを徹底解説

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Adobe Creative Cloudの基本

Adobe Creative Cloud(アドビ クリエイティブ クラウド)は、アドビ株式会社が提供するクリエイティブソフトウェアのサブスクリプションサービスです。

略称は「CC」または「Adobe CC」と呼ばれています。

PhotoshopやIllustratorなど、プロのデザイナーや映像クリエイターが使う業界標準のソフトウェアを、月額制で利用できるのが特徴です。

サービス開始の経緯

Adobe Creative Cloudは2012年5月7日にリリースされました。

当時は買い切り型のCreative Suite 6(CS6)と併売されていましたが、2013年5月6日にCreative SuiteからCreative Cloudへの完全移行が正式発表されました。

これにより、アドビのクリエイティブソフトは買い切り型からサブスクリプション型へと大きく転換したのです。

サブスクリプション型の仕組み

Adobe Creative Cloudは、従来の買い切り型とは異なる仕組みで提供されています。

月額制・年額制での利用

Creative Cloudは月額または年額の契約で利用します。

契約期間中は常に最新バージョンのソフトウェアが使えて、新機能が追加されても追加料金は不要です。

ただし、契約を解約するとソフトウェアは使えなくなります。

クラウドサービスではない?

「クラウド」という名前から誤解されやすいのですが、ソフトウェア自体はパソコンにインストールして使う従来と同じ形式です。

インターネットに常時接続していなくても、インストールしたソフトは動作します。

「クラウド」という名称は、クラウドストレージやオンラインサービスが付属していることからきています。

利用できるアプリケーション

Creative Cloudには、20種類以上のデスクトップアプリケーションが含まれています。

画像編集・グラフィックデザイン

Photoshopは写真編集や画像加工に特化したソフトウェアです。

写真の補正から複雑なデジタルイラストの制作まで、幅広い用途に対応します。

Illustratorはロゴやアイコンなどのベクターグラフィックを制作するツールです。

拡大縮小しても画質が劣化しないベクター形式のデザインを作成できます。

動画編集・映像制作

Premiere Proはプロフェッショナル向けの動画編集ソフトウェアです。

映画や広告の制作現場でも使われている業界標準のツールとなっています。

After Effectsはモーショングラフィックスや視覚効果の制作に使われます。

複雑なアニメーションや合成映像を作成できるソフトウェアです。

出版・レイアウトデザイン

InDesignは書籍やカタログなどのページレイアウトに適したツールです。

文字量やページ数が多い制作物に向いており、印刷・出版業界で広く使われています。

ウェブデザイン・UI/UXデザイン

Adobe XDはウェブサイトやモバイルアプリのデザインに特化したツールです。

コーディングの知識がなくても、直感的な操作でユーザーインターフェースを設計できます。

その他の主要アプリ

Acrobat ProはPDFの作成・編集・管理ができるソフトウェアです。

Lightroomは写真の整理と編集に特化したフォトグラファー向けのツールとなっています。

付属するクラウドサービス

Adobe Creative Cloudには、ソフトウェア以外にも便利なサービスが付属しています。

クラウドストレージ

契約プランに応じて、20GBから1TBのクラウドストレージが利用できます。

ファイルをオンラインで保存・管理でき、どのデバイスからでもアクセス可能です。

Adobe Fonts

数千種類のフォントを無料で使用できるサービスです。

商用利用も可能で、ウェブフォントとしても利用できます。

Adobe Stock

高品質な写真・イラスト・動画などの素材を購入できるストックフォトサービスです。

約4億点以上の素材がストックされており、一部は無料で利用できます。

Adobe Express

ソーシャルメディア用の投稿画像やポスターを簡単に作成できるウェブアプリです。

テンプレートを使って素早くデザインを制作できます。

Adobe Portfolio

ポートフォリオサイトを無料で作成できるサービスです。

デザイナーや写真家が自分の作品を公開するウェブサイトを簡単に構築できます。

料金プラン(2026年最新版)

Adobe Creative Cloudには、用途に応じた複数の料金プランが用意されています。

Creative Cloud Pro

2025年8月1日から、従来の「コンプリートプラン」は「Creative Cloud Pro」に名称変更されました。

すべてのデスクトップアプリケーションが利用でき、生成AI機能も無制限に使えるフルプランです。

個人向け料金

  • 年間プラン(月々払い):9,080円/月(税込)
  • 年間プラン(一括払い):86,880円/年(税込)

学生・教職員向け料金

  • 初年度:2,180円/月(税込)
  • 2年目以降:3,610円/月(税込)

Creative Cloud Standard

2025年8月1日に新たに追加された廉価版プランです。

すべてのデスクトップアプリは利用できますが、生成AI機能は月25クレジットまでの制限があり、一部のモバイルアプリやウェブアプリの機能が制限されます。

個人向け料金

  • 年間プラン(月々払い):6,480円/月(税込)
  • 年間プラン(一括払い):65,760円/年(税込)

単体プラン

特定のアプリケーション1つだけを利用するプランです。

料金

  • 一般:3,280円/月(税込)
  • Acrobat DCのみ:1,738円/月(税込)

フォトプラン

PhotoshopとLightroomの2つがセットになったプランです。

料金

  • 1,078円/月(税込)から
  • 1TBのクラウドストレージ付き

写真編集を主な用途とする人にとって、非常にコストパフォーマンスの高いプランとなっています。

法人向けプラン

個人事業主や中小企業向けに「グループ版」が用意されています。

ライセンスの一元管理機能や、より大容量のクラウドストレージ(1TB/ユーザー)が提供されます。

Creative Cloud ProとStandardの違い

2025年8月の料金改定で、2つのプランに分かれました。

生成AI機能の利用制限

最大の違いは生成AIの利用範囲です。

Proでは生成塗りつぶし、生成拡張、AI動画生成などのプレミアム機能が無制限に使えます。

一方、Standardでは基本的な生成AI機能(生成塗りつぶしなど)は使えますが、月25クレジットまでの制限があります。

モバイル・ウェブアプリの機能差

ProではPhotoshopのiPad版やiPhone版がフル機能で利用できます。

Standardでは基本機能のみの利用となり、一部の高度な機能は使えません。

ただし、Adobe ExpressやAcrobatのモバイル版は両プランでフルアクセス可能です。

どちらを選ぶべきか

生成AI機能を頻繁に使う人や、モバイル・iPadでも本格的な編集作業をする人はProがおすすめです。

一方、デスクトップアプリのみを使用し、生成AIをあまり使わない人はStandardで十分でしょう。

年間で約3万円の価格差があるため、自分の用途をしっかり見極めることが大切です。

メリット

Adobe Creative Cloudには、買い切り型ソフトウェアにはない多くのメリットがあります。

常に最新バージョンが使える

アップデートが公開されたら、追加料金なしで最新機能を利用できます。

新しいツールや性能改善がリリースされるたびに、自動的に最新状態を保てるのです。

複数デバイスでの利用

同じアカウントで複数のコンピューターにインストールできます(同時使用は1台のみ)。

自宅のデスクトップと外出先のノートパソコンの両方で作業を続けられます。

シームレスなファイル共有

クラウドストレージを活用することで、チームメンバーとのファイル共有がスムーズに行えます。

複数のアプリ間でのファイル連携も容易で、効率的なワークフローを実現できます。

充実した学習リソース

アドビ公式のチュートリアルやヘルプが豊富に用意されています。

初心者でもステップバイステップで学習できる環境が整っているのです。

デメリット

メリットの多いCreative Cloudですが、いくつかのデメリットも存在します。

継続的なコストが発生

買い切り型と異なり、使い続ける限り月額料金を支払い続ける必要があります。

長期間使用する場合、トータルコストは買い切り型より高くなる可能性があります。

解約後は使えなくなる

契約を解約すると、すべてのソフトウェアが使用できなくなります。

プロプライエタリ形式で保存したファイルも開けなくなるため、注意が必要です。

インターネット接続が必要な場面がある

ソフトウェア自体はオフラインでも動作しますが、ライセンス認証やクラウド機能の利用にはインターネット接続が必要です。

定期的なライセンス確認も行われます。

どんな人におすすめ?

Adobe Creative Cloudは以下のような人に特におすすめです。

プロのクリエイター

デザイナー、映像クリエイター、写真家など、クリエイティブ業界で働くプロフェッショナルにとっては必須のツールです。

業界標準のソフトウェアを使うことで、他のクリエイターとの協業もスムーズに進みます。

複数のアプリを使う人

PhotoshopとIllustratorの両方を使うデザイナーや、Premiere ProとAfter Effectsを併用する映像クリエイターなら、Creative Cloud ProやStandardを契約するのが経済的です。

単体プランを2〜3つ契約するより、コンプリートプランの方が割安になります。

学生・教職員

学割料金が適用されれば、通常の約70%オフで利用できます。

学生のうちにプロフェッショナルなツールを使って技術を磨けるのは大きなメリットです。

最新機能を常に使いたい人

アドビは定期的に新機能を追加しています。

生成AI機能などの最新技術をいち早く活用したい人にとって、Creative Cloudは最適な選択肢となります。

無料体験期間

Adobe Creative Cloudには7日間の無料体験期間が用意されています。

すべてのアプリケーションとサービスを制限なく利用できるため、購入前に実際の使用感を確認できます。

体験期間中に解約すれば料金は請求されないので、まずは試してみることをおすすめします。

まとめ

Adobe Creative Cloudは、PhotoshopやIllustratorなど20種類以上のプロフェッショナル向けクリエイティブソフトを、サブスクリプション方式で利用できるサービスです。

2012年5月7日にリリースされ、2013年には買い切り型のCreative Suiteから完全に移行しました。

最大の特徴は、常に最新バージョンが使えることと、クラウドストレージやAdobe Fontsなどの付属サービスが充実していることです。

2025年8月からはCreative Cloud ProとStandardの2つのプランに分かれ、生成AI機能の利用範囲に応じて選択できるようになりました。

継続的なコストが発生するというデメリットはありますが、プロのクリエイターや複数のアプリを使用する人にとっては、業界標準のツールを常に最新の状態で使えるという大きなメリットがあります。

7日間の無料体験も用意されているので、興味がある人はまず試してみてから契約を検討するとよいでしょう。

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