PDFファイルを開こうとしたら、「このファイルを開くアプリがありません」と表示された経験はありませんか?
そんな時に必要なのが、Adobe Acrobat Readerです。
この記事では、Adobe Acrobat Readerのダウンロードからインストールまで、初心者でもわかるように画像付きで丁寧に解説します。
Windows、Mac、スマートフォン、すべてのデバイスに対応した手順をまとめているので、どなたでも安心して進められます。
Adobe Acrobat Readerとは

Adobe Acrobat Readerは、PDFファイルを閲覧するための無料ソフトウェアです。
世界中で6億3500万回以上インストールされている、業界標準のPDFリーダーとして知られています。
PDFの表示だけでなく、印刷、署名、注釈の追加など、様々な機能を無料で利用できます。
Adobe社が開発・提供しているため、すべてのPDFファイルと完全に互換性があります。
Adobe Acrobat Readerでできること
無料版のAcrobat Readerでは、以下の機能が利用できます。
- PDFファイルの閲覧
- PDFファイルの印刷
- PDFへの注釈(コメント、ハイライト、付箋)の追加
- フォームへの入力
- 電子署名の追加
- PDFファイルの共有
- 基本的な検索機能
5GBの無料クラウドストレージも利用できるので、ファイルの保存や共有も簡単です。
有料版との違い
Adobe Acrobat Readerは無料で使えますが、有料版のAdobe Acrobat ProやStandardもあります。
有料版では以下の追加機能が利用できます。
- PDFの編集(テキスト修正、画像入れ替え)
- PDFの作成
- PDFからWord、Excel、PowerPointへの変換
- PDFの結合や分割
- OCR(文字認識)機能
- 高度なセキュリティ設定
日常的にPDFを閲覧するだけなら、無料版で十分です。
システム要件を確認する
ダウンロード前に、お使いのデバイスがシステム要件を満たしているか確認しましょう。
Windows版の要件
- Windows 11(64ビット)
- Windows 10(64ビット)バージョン1809以降
- Windows Server 2016、2019、2022(64ビット)
- 1.5GHz以上のプロセッサ(Intel・AMD)
- 2GB以上のRAM
- 1GB以上のハードディスク空き容量
- 1024×768以上の画面解像度
2023年1月以降、32ビット版のWindowsはサポートされていません。
64ビット版のWindowsが必要です。
Mac版の要件
- macOS 15(Sequoia)
- macOS 14(Sonoma)
- macOS 13(Ventura)
- macOS 12(Monterey)
- macOS 11(Big Sur)
- 2GB以上のRAM
- 1GB以上のハードディスク空き容量
- 1024×768以上の画面解像度
macOS 10.15 Catalina以前のバージョンでは、最新のAcrobat Readerが動作しない可能性があります。
モバイル版の要件
iOS版
- iOS 14.0以降
- iPhone、iPad、iPod touch対応
Android版
- Android 6.0以降
- Google Playからダウンロード可能
モバイル版は、デスクトップ版と同じく無料で利用できます。
ダウンロード方法【Windows・Mac】
パソコン版のAdobe Acrobat Readerをダウンロードする手順を説明します。
公式サイトからダウンロードする
Adobe Acrobat Readerは、公式サイトから無料でダウンロードできます。
- Adobe Acrobat Readerダウンロードページにアクセスします
- お使いのOSとバージョンが自動的に検出されます
- 「Acrobat Readerをダウンロード」ボタンをクリックします
- ダウンロードが自動的に開始されます
McAfee Security Scanなどのオプションソフトのインストールを避けたい場合は、チェックボックスのチェックを外してからダウンロードしてください。
ダウンロードファイルの確認
ダウンロードが完了したら、ファイルの場所を確認します。
通常、「ダウンロード」フォルダに保存されています。
Windowsの場合
- ファイル名: 「AcroRdrDC[バージョン番号]_ja_JP.exe」
- ファイルサイズ: 約670MB
Macの場合
- ファイル名: 「AcroRdrDC[バージョン番号]_ja_JP.dmg」
- ファイルサイズ: 約570MB
ダウンロードが途中で止まった場合は、ブラウザを変更するか、インターネット接続を確認してみてください。
インストール方法【Windows】
Windowsでのインストール手順を詳しく説明します。
基本的なインストール手順
- ダウンロードした「AcroRdrDC[バージョン番号]_ja_JP.exe」ファイルをダブルクリックします
- ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします
- インストーラーが起動します
- 画面の指示に従って、インストールを進めます
- インストールが完了すると、確認メッセージが表示されます
- 「終了」をクリックして、インストールを完了します
インストールは通常、5〜10分程度で完了します。
インストール先について
Adobe Acrobat Readerのインストール先は、デフォルトの場所に固定されています。
Windowsの場合、通常は以下の場所にインストールされます。
C:\Program Files\Adobe\Acrobat DC\Acrobat
別のドライブやフォルダーを指定することはできません。
管理者権限が必要な場合
インストールには、管理者権限が必要です。
会社のパソコンなど、管理者権限がない場合は、システム管理者に連絡してインストールを依頼してください。
インストール方法【Mac】
Macでのインストール手順を説明します。
基本的なインストール手順
- ダウンロードした「AcroRdrDC[バージョン番号]_ja_JP.dmg」ファイルをダブルクリックします
- ディスクイメージがマウントされます
- インストーラーウィンドウが開きます
- 「Install Acrobat Reader.pkg」ファイルをダブルクリックします
- 画面の指示に従って、インストールを進めます
- Macの管理者パスワードを入力します
- インストールが完了すると、確認メッセージが表示されます
- 「閉じる」をクリックして、インストールを完了します
インストール完了後、ディスクイメージをアンマウントしても問題ありません。
セキュリティとプライバシーの設定
macOS 10.15 Catalina以降では、セキュリティの確認が必要な場合があります。
「開発元が未確認のため開けません」というメッセージが表示された場合は、以下の手順を実行します。
- システム環境設定(システム設定)を開きます
- 「セキュリティとプライバシー」を選択します
- 「一般」タブで「このまま開く」をクリックします
これで、インストーラーを実行できるようになります。
ダウンロード方法【スマートフォン・タブレット】
モバイルデバイスでAdobe Acrobat Readerを使う方法を説明します。
iPhone・iPadでのダウンロード
iOS版のAcrobat Readerは、App Storeから無料でダウンロードできます。
- iPhoneまたはiPadでApp Storeを開きます
- 検索欄に「Adobe Acrobat Reader」と入力します
- 検索結果から「Adobe Acrobat Reader: Sign PDF」を選択します
- 「入手」ボタンをタップします
- Face IDまたはTouch IDで認証します
- ダウンロードとインストールが自動的に開始されます
インストール完了後、ホーム画面にアイコンが表示されます。
Androidでのダウンロード
Android版のAcrobat Readerは、Google Playから無料でダウンロードできます。
- AndroidデバイスでGoogle Playストアを開きます
- 検索欄に「Adobe Acrobat Reader」と入力します
- 検索結果から「Adobe Acrobat Reader: PDF編集」を選択します
- 「インストール」ボタンをタップします
- ダウンロードとインストールが自動的に開始されます
インストール完了後、アプリドロワーにアイコンが表示されます。
モバイル版では、スマートフォンのカメラを使ってPDFをスキャンする機能もあります。
初回起動と初期設定
インストール後、初めてAcrobat Readerを起動する際の設定を説明します。
デスクトップ版の初回起動
- デスクトップまたはスタートメニューから、Adobe Acrobat Readerを起動します
- 使用許諾契約が表示されたら、内容を確認して「同意する」をクリックします
- Adobe IDでのサインインを求められることがあります(任意)
Adobe IDでサインインすると、クラウドストレージや同期機能が利用できます。
サインインしなくても、基本的なPDF閲覧機能は使えます。
デフォルトのPDFビューアーに設定する
Adobe Acrobat ReaderをデフォルトのPDFビューアーに設定すると、PDFファイルをダブルクリックするだけで自動的に開くようになります。
Windowsの場合
- PDFファイルを右クリックします
- 「プログラムから開く」→「別のプログラムを選択」を選びます
- 「Adobe Acrobat Reader」を選択します
- 「常にこのアプリを使って.pdfファイルを開く」にチェックを入れます
- 「OK」をクリックします
Macの場合
- PDFファイルを右クリックします
- 「情報を見る」を選択します
- 「このアプリケーションで開く」セクションを展開します
- 「Adobe Acrobat Reader」を選択します
- 「すべてを変更」をクリックします
これで、すべてのPDFファイルがAcrobat Readerで開くようになります。
基本的な使い方
Adobe Acrobat Readerの基本的な使い方を紹介します。
PDFファイルを開く
PDFファイルを開く方法は、いくつかあります。
方法1: ファイルをダブルクリック
デフォルトのPDFビューアーに設定している場合、PDFファイルをダブルクリックするだけで開きます。
方法2: Acrobat Readerから開く
- Adobe Acrobat Readerを起動します
- 「ファイル」メニューから「開く」を選択します
- 開きたいPDFファイルを選択します
- 「開く」をクリックします
方法3: ドラッグ&ドロップ
PDFファイルをAcrobat Readerのウィンドウにドラッグ&ドロップしても開けます。
ページの移動方法
PDFファイル内のページを移動する方法を説明します。
- マウスホイール: 上下にスクロールしてページを移動
- 矢印キー: キーボードの上下矢印キーでページ移動
- ページパネル: 左側のパネルからサムネイルをクリック
- ページ番号入力: 画面上部のページ番号欄に直接入力
複数ページのPDFでも、スムーズに目的のページに移動できます。
表示の拡大・縮小
PDFの表示サイズを調整する方法です。
- ズームツール: 画面上部のズームボタン(+/-)をクリック
- Ctrlキー + マウスホイール: Windowsの場合
- Commandキー + マウスホイール: Macの場合
- ショートカットキー: Ctrl(Command) + 「+」で拡大、Ctrl(Command) + 「-」で縮小
「ページに合わせる」「幅に合わせる」などの表示モードも選択できます。
注釈を追加する
PDFに注釈を追加する方法を説明します。
- 画面右側の「注釈」ツールをクリックします
- 追加したい注釈の種類を選択します
- ハイライト: テキストを蛍光ペンでマーク
- 付箋: コメントを付箋として追加
- テキスト注釈: テキストを直接入力
- 図形: 四角形や円を描画
- PDFの該当箇所をクリックまたはドラッグして、注釈を追加します
追加した注釈は、後から編集・削除することもできます。
Microsoft Storeからのインストール

Windows 10/11では、Microsoft Storeからもインストールできます。
Microsoft Store版のメリット
Microsoft Store版には、以下のメリットがあります。
- 自動アップデート機能
- セキュリティが強化された環境での実行
- クリーンなインストールとアンインストール
ただし、一部の企業環境では、Microsoft Store版が制限されている場合があります。
Microsoft Storeからのインストール手順
- Windowsのスタートメニューから「Microsoft Store」を開きます
- 検索欄に「Adobe Acrobat Reader」と入力します
- 検索結果から「Adobe Acrobat Reader DC」を選択します
- 「入手」または「インストール」ボタンをクリックします
- ダウンロードとインストールが自動的に開始されます
インストール完了後、スタートメニューにアイコンが追加されます。
よくあるトラブルと解決方法
ダウンロードやインストール時に発生する問題の解決方法を紹介します。
ダウンロードが始まらない
ダウンロードボタンをクリックしても何も起こらない場合の対処法です。
- ブラウザのポップアップブロックを無効にします
- ブラウザのキャッシュとCookieをクリアします
- 別のブラウザを試します(Chrome、Firefox、Edge)
- インターネット接続を確認します
ファイアウォールやセキュリティソフトが、ダウンロードをブロックしている可能性もあります。
インストールが途中で止まる
インストールが進まなくなった場合の対処法です。
- ウイルス対策ソフトを一時的に無効にします
- 管理者権限でインストーラーを実行します
- 既存のAdobe製品をアンインストールしてから、再度インストールします
- パソコンを再起動してから、再度インストールを試します
インストールには十分なハードディスク空き容量(1GB以上)が必要です。
「インストールに失敗しました」というエラーが表示される
インストールエラーが発生した場合の対処法です。
- 一時フォルダを削除します
- Windows:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Temp - Mac:
/Library/Application Support/Adobe/
- Adobe Creative Cloud Cleaner Toolを使用して、残留ファイルを削除します
- パソコンを再起動します
- 公式サイトから再度ダウンロードして、インストールします
Windows Updateが保留中の場合も、インストールに失敗することがあります。
PDFが正しく表示されない
PDFファイルが文字化けしたり、正しく表示されない場合の対処法です。
- Adobe Acrobat Readerを最新バージョンに更新します
- PDFファイル自体が破損していないか確認します
- 別のPDFファイルで同じ問題が発生するか確認します
- フォントが正しくインストールされているか確認します
特定のPDFだけが表示できない場合は、そのPDFファイル自体に問題がある可能性があります。
起動が遅い
Acrobat Readerの起動に時間がかかる場合の対処法です。
- 環境設定で不要なプラグインを無効にします
- 「保護モードを有効にする」を一時的に無効にします(セキュリティリスクに注意)
- 最新バージョンに更新します
- パソコンのメモリ(RAM)を増設することを検討します
複数のPDFファイルを同時に開いている場合も、動作が遅くなることがあります。
macOSで「開発元が未確認」と表示される
macOSのセキュリティ設定により、インストールできない場合の対処法です。
- システム環境設定(システム設定)を開きます
- 「セキュリティとプライバシー」を選択します
- 「一般」タブを開きます
- 「このまま開く」ボタンをクリックします
- 管理者パスワードを入力します
または、インストーラーを右クリックして「開く」を選択する方法もあります。
アップデート方法
Adobe Acrobat Readerは、定期的にアップデートされます。
最新のセキュリティ修正や機能改善を受けるために、常に最新バージョンを使用することをおすすめします。
自動アップデートの設定
デフォルトでは、自動アップデートが有効になっています。
自動アップデートの設定を確認する方法です。
- Adobe Acrobat Readerを起動します
- 「編集」メニュー→「環境設定」を選択します(Macは「Acrobat Reader」メニュー→「環境設定」)
- 左側のカテゴリから「アップデーター」を選択します
- 「アップデートを自動的にインストールする」が選択されているか確認します
自動アップデートを有効にしておくと、手動で確認する必要がありません。
手動でアップデートを確認する
手動でアップデートを確認する方法です。
- Adobe Acrobat Readerを起動します
- 「ヘルプ」メニュー→「アップデートの有無をチェック」を選択します
- 利用可能なアップデートがある場合、ダウンロードが開始されます
- 画面の指示に従って、アップデートをインストールします
アップデート後は、Acrobat Readerを再起動する必要があります。
アンインストール方法
Adobe Acrobat Readerが不要になった場合の、アンインストール方法を説明します。
Windowsでのアンインストール
- Windowsの「設定」を開きます
- 「アプリ」→「アプリと機能」を選択します
- 一覧から「Adobe Acrobat Reader DC」を探します
- 「Adobe Acrobat Reader DC」を選択して、「アンインストール」をクリックします
- 確認ダイアログで「アンインストール」をクリックします
- 画面の指示に従って、アンインストールを完了します
コントロールパネルの「プログラムと機能」からもアンインストールできます。
Macでのアンインストール
- Finderを開きます
- 「移動」メニュー→「アプリケーション」を選択します
- 「Adobe Acrobat Reader」を見つけます
- 「Adobe Acrobat Reader」を右クリックして、「ゴミ箱に入れる」を選択します
- 管理者パスワードを入力します(求められた場合)
- ゴミ箱を空にします
完全にクリーンアンインストールしたい場合は、Adobe Creative Cloud Cleaner Toolを使用することをおすすめします。
Adobe IDについて
Adobe Acrobat Readerでは、Adobe IDでサインインすることで、追加機能を利用できます。
Adobe IDのメリット
Adobe IDでサインインすると、以下の機能が利用できます。
- 5GBの無料クラウドストレージ
- ファイルの同期(複数のデバイス間)
- PDFの共有とコラボレーション機能
- 電子署名の送信と追跡
- 設定の同期
Adobe IDは無料で作成できます。
Adobe IDの作成方法
Adobe IDをまだ持っていない場合は、以下の手順で作成できます。
- Adobe ID作成ページにアクセスします
- メールアドレスを入力します
- パスワードを設定します
- 名前と生年月日を入力します
- 利用規約に同意して、「アカウントを作成」をクリックします
- 入力したメールアドレスに確認メールが届きます
- メール内の確認リンクをクリックして、アカウントを有効化します
既存のGoogle、Facebook、Appleアカウントでもサインインできます。
参考情報
この記事は、以下のAdobe公式ドキュメントを参考に作成しました。
- Windows および macOS に Acrobat Reader をインストールする
- Adobe Acrobat Reader ダウンロードページ
- Adobe Acrobat の必要システム構成
- Adobe Acrobat Reader の必要システム構成
- PDF reader: The original PDF solution | Adobe Acrobat Reader
- Install Acrobat Reader on Windows and macOS
まとめ
Adobe Acrobat Readerのダウンロードとインストールは、とても簡単です。
公式サイトからダウンロードして、インストーラーを実行するだけで完了します。
Windows、Mac、スマートフォン、どのデバイスでも無料で利用できます。
PDFの閲覧、印刷、注釈の追加など、基本的な機能はすべて無料です。
システム要件を事前に確認しておくことで、トラブルを避けられます。
もしエラーが発生しても、この記事で紹介した解決方法を試してみてください。
Adobe Acrobat Readerを活用して、快適なPDF閲覧環境を整えましょう。
それでも解決しない場合は、Adobeのサポートページで詳しい情報を確認できます。

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