Adobe Creative Cloud(アドビ クリエイティブ クラウド)という名前を聞いたことはあるけれど、「具体的に何ができるの?」「料金はどれくらい?」「自分に必要なの?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、Adobe Creative Cloudについて初心者の方にもわかりやすく詳しく解説します。
2026年最新のプラン変更情報、含まれるアプリケーション、料金体系、メリット・デメリット、そしてあなたに最適なプランの選び方まで網羅していますので、Adobe Creative Cloudの導入を検討している方は必見です。
Adobe Creative Cloudとは

基本的な説明
Adobe Creative Cloud(略称:CC)は、Adobe(アドビ)が提供するクリエイティブツールのサブスクリプション(定額制)サービスです。
含まれる主なツール:
- Photoshop(フォトショップ):画像編集
- Illustrator(イラストレーター):グラフィックデザイン
- Premiere Pro(プレミア プロ):動画編集
- After Effects(アフター エフェクト):モーショングラフィックス
- InDesign(インデザイン):DTP・レイアウト
- その他20種類以上のアプリケーション
サブスクリプション方式とは
以前のAdobe製品(Creative Suite)は、数十万円する買い切り型のソフトウェアでした。
2013年からCreative Cloudに移行し、月額または年額を支払って利用する方式に変わりました。
サブスクリプション方式のメリット:
- 初期費用が安い
- 常に最新バージョンを使える
- アップデートが無料
- クラウドサービスも利用できる
クラウドサービスとの違い
「Creative Cloud」という名前ですが、アプリケーション自体はパソコンにインストールして使用します。
インターネット接続が常に必要というわけではありません。
「クラウド」という名前は、以下のクラウドサービスが含まれることに由来します:
- クラウドストレージ
- ファイル共有機能
- Adobe Fonts(フォントサービス)
- Adobe Stock(素材サービス)との連携
2026年の重要な変更点
プラン名称の変更(2025年8月〜)
2025年8月1日、Adobe Creative Cloudのプラン体系が大きく変更されました。
従来:
- Creative Cloud コンプリートプラン(1種類のみ)
2025年8月以降:
- Creative Cloud Pro(プロ)
- Creative Cloud Standard(スタンダード)
既存ユーザーへの影響:
コンプリートプランを契約していた方は、自動的にCreative Cloud Proに移行されます。
ただし、価格改定は次回の更新日から適用されます。
価格改定
2025年8月の変更により、価格が改定されました。
旧コンプリートプラン:
月額7,780円(年間プラン・月々払い)
新プラン(2025年8月以降):
- Creative Cloud Pro:月額9,080円(年間プラン・月々払い)→1,300円値上げ
- Creative Cloud Standard:月額6,480円(年間プラン・月々払い)→1,300円値下げ
年間で見ると、約3万円の価格差があります。
ProとStandardの違い
最大の違いは、生成AI機能とモバイル・Web版アプリへのアクセス範囲です。
Creative Cloud Pro:
- 生成AI:無制限(標準機能)、月間4,000クレジット(プレミアム機能)
- モバイル・Web版:すべてのアプリにフルアクセス
- Adobe Firefly:すべての機能を無制限で利用可能
Creative Cloud Standard:
- 生成AI:月間25クレジットのみ
- モバイル・Web版:一部アプリは基本機能のみ
- Adobe Firefly:制限あり
デスクトップ版アプリ:
ProもStandardも、すべてのデスクトップ版アプリ(Photoshop、Illustrator、Premiere Proなど20種類以上)を制限なく使用できます。
Creative Cloud 2026の発表
2025年10月29日、Creative Cloud 2026が発表されました。
主なアップデート内容:
- Adobe Fireflyの大幅強化(動画生成、効果音生成など)
- Photoshop:生成塗りつぶしに他社AIモデル対応、生成アップスケール機能追加
- Illustrator:フォントライブラリ機能、ベクター生成の新モデル追加
- InDesign:フレックスレイアウト機能追加
- Premiere Pro:オブジェクトマスク機能追加
Adobe Creative Cloudに含まれるアプリケーション
デスクトップアプリ(20種類以上)
画像編集:
- Photoshop:写真編集・画像加工
- Lightroom:写真管理・RAW現像
- Lightroom Classic:プロ向け写真管理
グラフィックデザイン:
- Illustrator:ロゴ・イラスト制作
- InDesign:雑誌・書籍のレイアウト
- Acrobat Pro:PDF作成・編集
動画編集:
- Premiere Pro:プロ向け動画編集
- After Effects:モーショングラフィックス・VFX
- Premiere Rush:初心者向け動画編集(2025年9月で廃止)
Web・アプリデザイン:
- Adobe XD:UI/UXデザイン
- Dreamweaver:Webサイト制作
3Dデザイン:
- Dimension:3Dデザイン・レンダリング
オーディオ編集:
- Audition:音声編集・ミキシング
アニメーション:
- Animate:2Dアニメーション制作
- Character Animator:キャラクターアニメーション
その他:
- Adobe Express:SNS投稿・チラシ作成
- Adobe Firefly:生成AI(画像・動画生成)
- Bridge:ファイル管理
- Media Encoder:動画エンコード
- Adobe Fonts:フォントサービス
モバイル・Web版アプリ
iPad・iPhone・Android版:
- Photoshop(iPad版・iPhone版)
- Illustrator(iPad版)
- Premiere Pro(モバイル版)
- Lightroom(モバイル版)
- Adobe Express(モバイル版)
- Acrobat(モバイル版)
Web版(ブラウザで使用):
- Photoshop(Web版)
- Illustrator(Web版)
- Adobe Express(Web版)
注意点:
Creative Cloud Standardプランでは、モバイル・Web版アプリの一部機能が制限されます。
プランと料金
個人向けプラン
1. Creative Cloud Pro(年間プラン・月々払い)
- 月額9,080円(税込)
- すべてのデスクトップアプリ使用可能
- モバイル・Web版フルアクセス
- 生成AI無制限(標準機能)
- クラウドストレージ100GB
- Adobe Fonts全フォント利用可能
2. Creative Cloud Pro(年間プラン・一括払い)
- 年額86,880円(税込)
- 月々払いより年間14,400円お得
- 内容は月々払いと同じ
3. Creative Cloud Standard(年間プラン・月々払い)
- 月額6,480円(税込)
- すべてのデスクトップアプリ使用可能
- モバイル・Web版一部制限あり
- 生成AI月間25クレジット
- クラウドストレージ100GB
- Adobe Fonts全フォント利用可能
4. Creative Cloud Standard(年間プラン・一括払い)
- 年額72,336円(税込)
- 月々払いより年間5,424円お得
- 内容は月々払いと同じ
5. 単体プラン(例:Photoshop単体)
- 月額3,280円(税込・年間プラン・月々払い)
- 1つのアプリのみ使用可能
- 生成AI月間25クレジット
- クラウドストレージ100GB
6. フォトプラン
- 月額1,078円(税込・年間プラン・月々払い)
- Photoshop + Lightroom + Lightroom Classic
- クラウドストレージ20GB
- 写真編集に特化した最安プラン
学生・教職員向けプラン
Creative Cloud Pro(学生・教職員版)
- 初年度:月額2,180円(税込・年間プラン・月々払い)→65%OFF
- 2年目以降:月額4,180円(税込)
- すべてのデスクトップアプリ使用可能
- 内容は個人向けProと同じ
対象者:
- 13歳以上の学生(中学生、高校生、大学生、専門学校生など)
- 教職員
必要なもの:
- 学生証
- 学校発行のメールアドレス
法人向けプラン(グループ版)
Creative Cloud Pro(グループ版)
- 1ライセンス:月額10,780円(税込・年間プラン・月々払い)
- 個人向けより高額だが、法人管理機能あり
- 1〜100ライセンス向け
エンタープライズ版
- 50ライセンス以上向け
- 価格は要問い合わせ
- 高度な管理機能・サポートあり
その他のプラン
Adobe Firefly(生成AI専用プラン)
- Firefly Free:無料(月間25クレジット)
- Firefly Premium:月額1,180円(月間1,000クレジット)
- Firefly Pro:月額6,980円(無制限)
Adobe Stock(素材サービス)
- 通常アセット10点:月額3,828円(年間プラン)
- 様々なプランあり
Substance 3D(3Dデザイン専用)
- 月額7,380円(年間プラン・月々払い)
- 本格的な3Dデザインツール集
主な機能とサービス
1. クラウドストレージ
容量:
- Creative Cloud Pro / Standard:100GB
- フォトプラン:20GB または 1TB
できること:
- ファイルの保存・同期
- 複数デバイス間でのファイル共有
- 他のユーザーとのファイル共有
2. Adobe Fonts
概要:
Adobe Fontsは、1,000種類以上の日本語フォントを含む、30,000種類以上のフォントを無料で使えるサービスです。
できること:
- フォントの検索・アクティベート
- デスクトップアプリで使用
- Webフォントとして使用
注意点:
Creative Cloudを解約すると、Adobe Fontsで使用したフォントは使用できなくなります。
3. Adobe Stock(別途契約が必要)
概要:
3億点以上の写真、イラスト、動画、テンプレートなどの素材を提供するサービスです。
料金:
別途契約が必要(月額3,828円〜)
できること:
- 高品質な素材の購入・ダウンロード
- Adobe製品から直接検索・使用
4. 生成AI(Adobe Firefly)
概要:
Adobe Fireflyは、テキストから画像や動画を生成できるAIサービスです。
主な機能:
- テキストから画像生成
- 画像の生成塗りつぶし
- 画像の生成拡張
- テキストから動画生成(β版)
- 効果音生成(β版)
クレジット制:
生成AIの使用には「生成クレジット」が必要です。
- Creative Cloud Pro:月間4,000クレジット(プレミアム機能)、標準機能は無制限
- Creative Cloud Standard:月間25クレジット
- 単体プラン:月間25クレジット
5. Adobe Express
概要:
SNS投稿、チラシ、ポスター、動画などを簡単に作成できるWebベースのツールです。
できること:
- テンプレートを使った簡単なデザイン作成
- SNS投稿の作成
- 動画の作成・編集
- 画像の背景削除
6. チュートリアルとサポート
含まれるサービス:
- アプリ内チュートリアル
- Adobe公式のオンラインチュートリアル
- Adobeコミュニティフォーラム
- チャット・電話サポート
メリット

1. 業界標準のツールを使える
Adobe製品は、デザイン・映像業界の標準ツールです。
多くの企業や制作会社で使用されているため、習得すれば仕事に直結します。
2. すべてのツールが使い放題
Creative Cloud ProまたはStandardを契約すれば、20種類以上のアプリをすべて使えます。
単体プランを2〜3個契約するより、圧倒的にお得です。
3. 常に最新バージョンを使える
サブスクリプション方式のため、新機能が追加されるたびに無料でアップデートできます。
買い切り型のように、バージョンアップのたびに追加費用を支払う必要がありません。
4. 複数デバイスで使える
1つのアカウントで、最大2台のデバイスにログイン(ライセンス認証)できます。
自宅のデスクトップPCと外出先のノートPCの両方で使用できます。
5. クラウドサービスが充実
クラウドストレージ、Adobe Fonts、ファイル共有など、クラウドサービスも充実しています。
複数デバイス間でのファイル共有や、他のユーザーとのコラボレーションが簡単にできます。
6. モバイル・Web版も使える
Creative Cloud Proなら、iPad版Photoshop、iPhone版Premiere Proなど、モバイル・Web版アプリもフルアクセスできます。
外出先でも作業を続けられます。
7. 生成AI機能が使える
Adobe Fireflyの生成AI機能を使えば、テキストから画像や動画を生成できます。
作業効率が大幅にアップします。
8. 学割が充実
学生・教職員なら、初年度65%OFFで利用できます。
学習にも仕事にも役立つツールを格安で使えます。
デメリット
1. 料金が高い
Creative Cloud Proは、月額9,080円(年間10万円超)とかなり高額です。
趣味で使う程度なら、負担が大きいかもしれません。
2. サブスクリプション方式
買い切り型ではないため、解約するとアプリが使えなくなります。
長期間使用しない場合でも、月額料金が発生し続けます。
3. 解約時の早期解約料
年間プランを契約期間中に解約すると、残りの契約期間の50%の早期解約料が発生します。
4. インターネット接続が必要(定期的に)
ライセンス認証のため、30日に1回はインターネット接続が必要です。
完全オフラインでは使用できません。
5. 学習コストが高い
Adobe製品は、プロ向けに作られているため、機能が非常に多く複雑です。
初心者が使いこなすまでには、相当な学習時間が必要です。
6. スペックの高いパソコンが必要
Adobe製品は、高性能なパソコンを前提に作られています。
古いパソコンや低スペックのパソコンでは、動作が遅くなる可能性があります。
7. 値上げされた
2025年8月の価格改定により、月額1,300円(年間15,600円)値上げされました。
今後も値上げされる可能性があります。
プランの選び方
Creative Cloud Proを選ぶべき人
- 3種類以上のアプリを使用する
- 生成AI機能を頻繁に使用する
- モバイル・Web版アプリをフル活用したい
- プロとして仕事で使用する
Creative Cloud Standardを選ぶべき人
- 3種類以上のアプリを使用する
- デスクトップ版だけで十分
- 生成AI機能はあまり使わない
- コストを抑えたい
単体プランを選ぶべき人
- 1〜2種類のアプリしか使わない
- Photoshopだけ、Illustratorだけなど
フォトプランを選ぶべき人
- 写真編集だけがしたい
- PhotoshopとLightroomだけで十分
- 最小限のコストで使いたい
学生・教職員プランを選ぶべき人
- 学生または教職員である
- 学生証や学校発行のメールアドレスがある
- 初年度65%OFFで利用したい
よくある質問
Q1. Adobe Creative Cloudは買い切りで購入できますか?
いいえ、買い切りでは購入できません。
すべてサブスクリプション(定額制)方式です。
以前のCreative Suite(買い切り型)は、2013年に販売終了しています。
Q2. 無料体験版はありますか?
はい、7日間の無料体験版があります。
Illustrator、Photoshop、Premiere Proなど、ほとんどのアプリで無料体験が可能です。
Q3. 1つのアカウントで何台のパソコンにインストールできますか?
何台でもインストールできます。
ただし、同時にログイン(ライセンス認証)できるのは最大2台までで、同時使用は1台のみです。
Q4. WindowsとMacの両方で使えますか?
はい、使えます。
Windows PCとMacの両方にログインして、時間を分けて使用できます。
Q5. オフラインでも使えますか?
はい、使えます。
ただし、ライセンス認証のため、30日に1回はインターネット接続が必要です。
Q6. Creative Cloud ProとStandardの違いは何ですか?
デスクトップ版アプリは両方とも全て使えます。
違いは、生成AI機能の利用クレジット数と、モバイル・Web版アプリへのアクセス範囲です。
Proは生成AIが無制限(標準機能)でモバイル・Web版もフルアクセス、Standardは生成AIが月間25クレジットでモバイル・Web版は一部制限ありです。
Q7. 既存のコンプリートプランユーザーはどうなりますか?
自動的にCreative Cloud Proに移行されます。
価格改定は、次回の更新日から適用されます。
Standardに変更したい場合は、更新日の30日前に通知メールが届くので、その時に変更できます。
Q8. 学生・教職員プランは卒業後どうなりますか?
卒業後は、通常の個人向けプランに自動的に移行されます。
学割価格は、在学期間中のみ適用されます。
Q9. 法人で複数人が使いたい場合は?
法人向けCreative Cloud グループ版の契約をおすすめします。
各ユーザーに個別のライセンスを割り当てることができ、管理機能も充実しています。
Q10. セールはありますか?
はい、定期的にセールがあります。
特に、新規購入者向けに、初年度50%OFFのセールが不定期で開催されます。
春(新年度)、年末年始、Adobe MAX(10月頃)のタイミングが狙い目です。
まとめ
Adobe Creative Cloudについて詳しく解説しました。
重要なポイント:
- Adobe Creative Cloudは、20種類以上のクリエイティブアプリが使えるサブスクリプションサービス
- 2025年8月から、Creative Cloud ProとStandardの2つのプランに分割
- Proは月額9,080円、Standardは月額6,480円(年間プラン・月々払い)
- デスクトップ版アプリは両プランとも全て使える
- 違いは、生成AI機能とモバイル・Web版アプリのアクセス範囲
- 学生・教職員なら、初年度65%OFFで利用可能
- 1アカウントで2台までログイン可能、同時使用は1台のみ
- 買い切り型はなく、すべてサブスクリプション方式
- 7日間の無料体験版あり
- 定期的にセールあり(新規購入者向け)
おすすめの選び方:
- 3種類以上のアプリを使う→Creative Cloud ProまたはStandard
- 生成AIを頻繁に使う→Creative Cloud Pro
- デスクトップ版だけで十分→Creative Cloud Standard
- 1〜2種類のアプリだけ→単体プラン
- 写真編集だけ→フォトプラン
- 学生・教職員→学生・教職員プラン
Adobe Creative Cloudは、デザイン・映像業界の標準ツールです。
仕事で使用する場合はもちろん、趣味でクリエイティブな作品を作りたい方にもおすすめです。
まずは7日間の無料体験版で試してみて、自分に合っているか確認してから契約することをおすすめします。

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