「自分のWindowsはいつまで使えるの?」
そんな疑問を持っているなら、この記事が役に立ちます。
Windowsにはバージョンごとにサポート期間が設定されており、期間を過ぎると様々なリスクが発生するんです。
今回は、各Windowsバージョンのサポート期間を一覧で紹介し、サポート終了後の対策まで詳しく解説します。
Windowsのサポート期間とは
Windowsのサポート期間とは、Microsoftがセキュリティ更新プログラムや技術サポートを提供してくれる期間のことです。
ただし、この期間の決まり方はWindows 10を境に変わりました。
まず、Windows XPから8.1までに使われていた考え方から見ていきます。
メインストリームサポート(最低5年間)
製品発売後の最初の期間で、最も手厚いサポートが受けられます。
提供されるサポート内容は次のとおりです。
- セキュリティ更新プログラム
- セキュリティ以外の不具合修正
- 新機能の追加
- 無償サポート(保証対象の場合)
- 有償サポート
この期間中は、Windowsが積極的に改良され、新しい機能も追加されていきます。
延長サポート(最低5年間)
メインストリームサポート終了後に続く期間です。
提供されるのは、セキュリティ更新プログラムと有償サポートのみになります。
新機能の追加や仕様変更のリクエストは受け付けられなくなり、セキュリティに関する更新だけが届く状態です。
つまりXPから8.1までは、合計最低10年間のサポートが基本でした。
Windows 10以降はバージョンごとに期限が決まる
Windows 10からは、この2段階の方式ではなくなりました。
年に1〜2回リリースされるバージョンごとに、それぞれサポート期限が設定される方式です。
たとえばWindows 11なら、Home/Proは各バージョンのリリースから24か月、Enterprise/Educationは36か月と決まっています。
そのため「Windows 11を使っている」というだけでは安全かどうか判断できません。
バージョン番号まで確認する必要があるんです。
この違いを押さえておくと、以下の一覧が読みやすくなります。
主要Windowsバージョンのサポート期間一覧
まず全体像を表で確認しておきましょう。
| バージョン | Home/Pro | Enterprise/Education |
|---|---|---|
| Windows 11 26H1 | 2028年3月14日 | 2029年3月13日 |
| Windows 11 25H2 | 2027年10月12日 | 2028年10月10日 |
| Windows 11 24H2 | 2026年10月13日 | 2027年10月12日 |
| Windows 11 23H2 | 終了済み(2025年11月11日) | 2026年11月10日 |
| Windows 11 22H2 | 終了済み(2024年10月8日) | 終了済み(2025年10月14日) |
| Windows 11 21H2 | 終了済み(2023年10月10日) | 終了済み(2024年10月8日) |
| Windows 10 22H2 | 終了済み(2025年10月14日) | 終了済み(2025年10月14日) |
| Windows 10 21H2 | 終了済み(2023年6月13日) | 終了済み(2024年6月11日) |
| Windows 10 21H1 | 終了済み(2022年12月13日) | 終了済み(2022年12月13日) |
以下、それぞれ詳しく見ていきます。
Windows 11のサポート期間
Windows 11は年に1回、機能更新プログラムがリリースされます。
各バージョンごとにサポート期間が設定されているため、常に最新バージョンにアップデートすることが推奨されています。
バージョン26H1(2026年2月10日公開)
- Home/Pro: 2028年3月14日まで
- Enterprise/Education: 2029年3月13日まで
26H1は、2026年初頭に発売される一部の新しいパソコンにプリインストールされる特殊なバージョンです。
すでに24H2や25H2を使っているパソコンには配信されません。
バージョン25H2(2025年9月30日公開)
- Home/Pro: 2027年10月12日まで
- Enterprise/Education: 2028年10月10日まで
バージョン24H2(2024年10月1日公開)
- Home/Pro: 2026年10月13日まで
- Enterprise/Education: 2027年10月12日まで
バージョン23H2(2023年10月31日公開)
- Home/Pro: 2025年11月11日まで(終了済み)
- Enterprise/Education: 2026年11月10日まで
バージョン22H2
- Home/Pro: 2024年10月8日まで(終了済み)
- Enterprise/Education: 2025年10月14日まで(終了済み)
バージョン21H2(初期バージョン)
- Home/Pro: 2023年10月10日まで(終了済み)
- Enterprise/Education: 2024年10月8日まで(終了済み)
HomeとProエディションは約2年間、EnterpriseとEducationエディションは約3年間のサポートが提供されます。
24H2を使っている人は2026年10月13日に注意
いま特に確認してほしいのが、24H2を使っている場合です。
Home/Proは2026年10月13日で更新が止まります。
対処は2つあります。
- 25H2に上げる(期限が2027年10月12日まで延びる)
- 次のバージョン26H2を待って上げる
26H2は2026年秋の一般提供が予定されているバージョンです。
24H2・25H2のパソコンには「有効化パッケージ」という数百KBの小さなファイルで配信されるため、再起動1回で完了します。
サポート期間は従来どおり、Home/Proが24か月、Enterprise/Educationが36か月とされています。
正確な終了日は一般提供時に公表されます。
26H1と26H2は名前が似ていますが別物です
ここは間違えやすいので補足しておきます。
26H1と26H2は、名前が1文字違うだけですが中身が違います。
| 26H1 | 26H2 | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 特定の新型パソコン専用 | 通常の年次アップデート |
| 対象 | 対応する新品PCのみ | 24H2・25H2のPC |
| 入手方法 | プリインストール | Windows Update |
そして重要なのが、26H1のパソコンは26H2に更新できないという点です。
Windowsの中核部分が異なるため、上書きアップグレードができません。
26H1搭載のパソコンを買った場合は、2028年3月14日までそのバージョンを使い続ける形になります。
Windows 10のサポート期間
- サポート開始: 2015年7月29日
- サポート終了: 2025年10月14日(終了済み)
Windows 10は、バージョン22H2が最終バージョンとなりました。
2025年10月14日以降、すべてのエディション(Home、Pro、Enterprise、Education)でサポートが終了しています。
ただし、拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)に登録すれば、2027年10月12日まではセキュリティ更新を受け取れます。
詳しくは後半で説明します。
Windows 10の各バージョン別サポート期間
| バージョン | Home/Pro | Enterprise/Education |
|---|---|---|
| 22H2(最終版) | 2025年10月14日 | 2025年10月14日 |
| 21H2 | 2023年6月13日 | 2024年6月11日 |
| 21H1 | 2022年12月13日 | 2022年12月13日 |
21H2のように、エディションによって1年の差がつくバージョンもあります。
なお、法人向けの「Windows 10 Enterprise LTSC 2021」は例外で、2027年1月12日までサポートが続きます。
Windows 10は当初、年2回の大型アップデートが提供されていました。
2021年に年1回へ変更することが発表され、21H2以降は年1回のリリースになっています。
旧バージョンWindowsのサポート期間
すでにサポートが終了している古いWindowsも確認しておきましょう。
| バージョン | メインストリーム終了 | 延長サポート終了 |
|---|---|---|
| Windows 8 / 8.1 | 2018年1月9日 | 2023年1月10日 |
| Windows 7 | 2015年1月13日 | 2020年1月14日 |
| Windows Vista | 2012年4月10日 | 2017年4月11日 |
| Windows XP | 2009年4月14日 | 2014年4月8日 |
Windows 8だけは少し事情が複雑です。
「Windows 8は2016年1月12日に終わった」という情報を見たことがあるかもしれません。
これも間違いではありません。
Windows 8.1は、Windows 8に対する「サービスパック相当」の扱いでした。
この場合、元のバージョンを使い続けられる猶予は、新しい版の一般提供から24か月と決まっています。
そのため8.1を適用しなかったパソコンは、2016年1月12日で更新が止まりました。
一方、8.1を適用したパソコンは上の表のとおり2023年1月10日まで更新を受け取れています。
同じWindows 8でも、8.1を当てたかどうかで7年の差がついたということです。
これらのバージョンは既にすべてのサポートが終了しているため、使用は非常に危険です。
自分のWindowsバージョンを確認する方法
「今使っているWindowsはどのバージョンなんだろう?」
そんな時は、以下の手順で簡単に確認できます。
Windows 11での確認方法
- 「スタート」メニューをクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「システム」をクリック
- 「バージョン情報」を選択
ここで、Windowsのエディション(HomeやProなど)とバージョン番号が確認できます。
Windows 10での確認方法
- 「スタート」メニューをクリック
- 「設定」を選択
- 「システム」をクリック
- 「詳細情報」を選択
どちらのWindowsでも使える方法
- キーボードで「Windowsキー + R」を押す
- 「ファイル名を指定して実行」が開くので「winver」と入力
- 「OK」をクリック
すると、Windowsのバージョン情報が表示されるウィンドウが開きます。
エディション名とバージョン番号の両方をメモしておくと、上の一覧表と照らし合わせやすくなります。
サポート終了後はどうなる?
サポート期間が終了すると、具体的にどのような問題が起こるのでしょうか。
セキュリティリスクの増大
サポート終了後は、新しく見つかったセキュリティの脆弱性(弱点)に対する修正プログラムが提供されなくなります。
想定されるリスクは次のとおりです。
- ウイルスやマルウェアへの感染
- ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)による攻撃
- フィッシング詐欺や個人情報の漏えい
- なりすまし被害
ここで、更新プログラムの重みがわかる事例を1つ紹介します。
2017年に世界150か国へ広がったランサムウェア「WannaCry」です。
Kaspersky Labの調査によると、感染したパソコンの約98%はWindows 7でした。
当時のWindows 7はまだサポート期間内で、この攻撃を防ぐ更新プログラムは流行の2か月前にあたる2017年3月に公開されていました。
それでも、更新を当てていなかったパソコンが大量に被害を受けたのです。
更新プログラムが配られていてさえ、適用しなければこうなります。
サポートが終了するということは、その更新プログラム自体が二度と配られなくなるということです。
ソフトウェアの互換性問題
サポート終了後にリリースされる新しいソフトウェアは、古いWindowsでの動作を保証していません。
起こりうる問題は次のとおりです。
- 新しいアプリがインストールできない
- 既存のアプリが正常に動作しなくなる
- ブラウザの最新版が使えなくなる
- 周辺機器のドライバが対応しなくなる
時間が経つにつれて、使えないソフトウェアが増えていきます。
技術サポートの打ち切り
Microsoftからの技術サポートが受けられなくなります。
問題が発生しても、公式なサポートや解決方法の提供がなくなるため、自己責任で対処する必要があります。
パフォーマンスの低下
セキュリティ更新以外の不具合修正が行われないため、システムが不安定になったり、パフォーマンスが低下したりする可能性があります。
Windows 10ユーザーへの重要なお知らせ
Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了しました。
現在Windows 10を使用している方は、早急な対応が必要です。
拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)について
Microsoftは、すぐにWindows 11へ移行できないユーザー向けに、拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)を提供しています。
当初は2026年10月13日までの1年間とされていましたが、2026年6月に1年延長されました。
ESUの概要
- 提供期間: 2027年10月12日まで
- 内容: セキュリティ更新プログラムのみ(「緊急」と「重要」のみ)
- 対象: Windows 10 バージョン22H2を実行しているデバイス
- 含まれないもの: 機能の追加、不具合の修正、技術サポート
個人向けは、次の3つのどれかで登録できます。
- Windowsの設定をOneDriveに同期する(追加費用なし)
- Microsoft Rewardsのポイントを1,000ポイント使う(追加費用なし)
- 30ドル(または相当額)を1回だけ支払う
つまり個人の場合、条件を満たせば無料で登録できます。
1つのMicrosoftアカウントで、最大10台までカバーできます。
すでに登録している場合は、2027年10月12日まで自動で延長されるので、追加の手続きは要りません。
まだ登録していない場合も、2027年10月12日までならいつでも登録できます。
ただし登録するまでのあいだは、セキュリティ更新が届かない状態が続きます。
なお法人向けのESUは別枠で、有償で最大3年間(2028年10月まで)提供されます。
ESUはあくまで時間を稼ぐための仕組みで、長期的な解決にはなりません。
2027年10月12日でプログラム自体が終わるため、それまでにWindows 11への移行か買い替えを済ませる必要があります。
Microsoft 365・Officeへの影響
Windows 10のサポート終了は、Officeにも影響します。
Microsoft 365 Apps
- Windows 10上でも引き続き動作する
- ただし、パフォーマンスと信頼性に問題が出る可能性がある
- セキュリティ更新は2028年10月10日まで継続提供される
買い切り版Office
| 製品 | 状態 |
|---|---|
| Office 2016 | サポート終了済み |
| Office 2019 | サポート終了済み |
| Office 2021 | Windows 10上で動作するがサポート対象外 |
| Office 2024 | Windows 10上で動作するがサポート対象外 |
Office 2021をお使いの方は、もう1点注意が必要です。
Office 2021とOffice LTSC 2021は、Windowsとは関係なく製品自体のサポートが2026年10月に終了します。
Windows 11へ移行しても、Office 2021のサポートは戻りません。
OneDriveデスクトップアプリ
Windows 10 バージョン22H2では、2028年10月10日まで更新プログラムを受け取れます。
それより前のバージョンのWindows 10では、2026年8月15日以降、更新が届かなくなっています。
サポート終了前にやるべきこと
Windowsのサポート終了が近づいたら、以下の対策を検討しましょう。
Windows 11へのアップグレード(無料)
お使いのパソコンがWindows 11の最小システム要件を満たしていれば、無料でアップグレードできます。
アップグレードの手順
- 「スタート」→「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」をクリック
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- Windows 11へのアップグレードが表示されたら、画面の指示に従う
Windows 11の最小システム要件を確認
アップグレード前に、パソコンが要件を満たしているか確認しましょう。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| プロセッサ | 1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSoC |
| RAM | 4GB以上 |
| ストレージ | 64GB以上 |
| システムファームウェア | UEFI、セキュアブート対応 |
| TPM | TPM 2.0 |
Microsoftが配布している「PC正常性チェックアプリ」を使えば、ボタン1つで判定できます。
要件を満たしていない場合は、どの項目が引っかかっているかも表示されます。
パソコンの買い替えを検討
古いパソコンでWindows 11の要件を満たさない場合は、新しいパソコンへの買い替えを検討しましょう。
買い替えのメリットは次のとおりです。
- 最新のセキュリティ機能
- より高速なパフォーマンス
- 最新のハードウェアとソフトウェアの互換性
- より長いサポート期間
データのバックアップ
アップグレードや買い替えの前に、必ずデータのバックアップを取りましょう。
外付けハードディスクやクラウドストレージを活用して、大切なデータを守ってください。
サポート期間を意識した計画的な運用
Windowsを安全に使い続けるためには、サポート期間を意識した計画が重要です。
余裕を持った移行計画を立てる
サポート終了の直前に慌てて対応するのではなく、期限の半年前には次のバージョンへの移行計画を立てることをおすすめします。
特に企業や組織では、以下の点を考慮する必要があります。
- 対象となるパソコンの台数
- 必要な予算
- 業務への影響
- 使用中のソフトウェアの互換性
- 従業員のトレーニング
定期的なアップデート習慣をつける
Windows 11では、定期的に最新バージョンへのアップデートが必要です。
- 月に1回は「更新プログラムのチェック」を実行
- 重要な更新はすぐに適用
- 時間に余裕がある時に実行(再起動が必要な場合がある)
先ほどのWannaCryの事例のとおり、更新プログラムは届いているだけでは意味がありません。
適用して初めて効果を持ちます。
セキュリティソフトの併用
サポート期間内でも、セキュリティソフトの導入は推奨されます。
Windowsの標準機能に加えて、総合的なセキュリティ対策を行うことで、より安全にパソコンを使えます。
まとめ:Windowsのサポート期間を把握して安全に使おう
Windowsのサポート期間について、重要なポイントをまとめます。
サポート期間の基本
- XPから8.1までは、メインストリーム最低5年+延長最低5年の合計最低10年
- Windows 10以降は、バージョンごとにサポート期限が設定される方式
- Windows 11はHome/Proが約2年、Enterprise/Educationが約3年
いま特に確認すべきこと
- Windows 11 24H2のHome/Proは2026年10月13日に期限を迎える
- 25H2に上げるか、2026年秋の26H2を待つかで対応する
- Windows 10はESUに登録すれば2027年10月12日まで更新を受け取れる
- Office 2021は2026年10月に製品自体のサポートが終了する
サポート終了後のリスク
- セキュリティ更新が停止し、攻撃に対して無防備になる
- 新しいソフトウェアや周辺機器が使えなくなる
- 技術サポートが受けられなくなる
- システムが不安定になる可能性がある
まずは「Windowsキー + R」で winver を実行し、自分のバージョン番号を確認してみてください。
そのうえで一覧表と照らし合わせれば、残り期間が何か月あるかがすぐにわかります。
WannaCryの被害の約98%が、サポート期間内のWindows 7で起きたという事実が示しているのは、更新は届くだけでは意味がないということです。
期限を把握して、届いた更新をきちんと当てる。
この2つができていれば、Windowsは安全に使い続けられます。
参考情報源
- Microsoft Learn「Windows 11 リリース情報」
- Microsoft「Windows 11、IT 担当者向けのバージョン 26H1」
- Microsoft「Windows 10 コンシューマー向け拡張セキュリティ更新 (ESU)」
- Microsoft「Windows 10 サポートは 2025 年 10 月 14 日に終了しました」
- Microsoft「Office と Microsoft 365 の Windows サポート終了の意味」
- Microsoft Lifecycle「Windows 10, version 21H2 end of updates (Enterprise, Education)」
- 窓の杜「『Windows 10』が無償でまた延命、個人向け『ESU』が1年延長 ~2027年10月まで」
- 窓の杜「『Windows 11 バージョン 26H1』のサポート期間は通常と同じ、2026年2月正式リリース扱い」
- ITmedia NEWS「『WannaCry』感染の98%は『Windows 7』で『XP』はほぼゼロ」
- ScanNetSecurity「米国時間1月12日で『Windows 8』のサポートが終了、アップデートを呼びかけ」