iPhoneで文字を入力していると、ウェブサイトやアプリで「全角で入力してください」と表示されることがありますよね。
住所を入力するとき、会員登録するとき、フォームを送信するとき…。「全角ってどうやって入力するの?」「今入力しているのは全角?半角?」と戸惑った経験、ありませんか?
この記事では、iPhoneで全角スペース、全角英数字、全角カタカナを入力する方法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。これを読めば、全角入力で困ることはもうありません!
そもそも全角と半角って何?どう違うの?

まず基本から押さえておきましょう。「全角」と「半角」の違い、説明できますか?
全角と半角の違い
- 全角:縦幅と横幅の比率が1対1(正方形)の文字
- 半角:縦幅と横幅の比率が2対1(縦長)の文字
実際に見比べてみましょう。
全角:「ABCD 1234 カタカナ」
半角:「ABCD 1234 カタカナ」
全角のほうが文字の幅が広く、半角は文字の幅が狭いのがわかりますね。
全角と半角が存在する文字
- ひらがな、漢字:全角のみ
- カタカナ、英字、数字:全角と半角の両方が存在
つまり、「あいうえお」や「愛」には半角はありません。でも「アイウエオ」「ABC」「123」には全角と半角の両方があるんです。
なぜ使い分けるの?
Webフォームなどで全角入力を求められる理由は、データベースでの統一や、縦書き表示での見栄えを良くするためです。特に住所入力では、番地や建物名も全角で統一することが多いんですよ。
全角スペースの入力方法|スマート全角スペース機能を使おう
まずは一番よく使う「全角スペース」の入力方法から説明します。iOS 13以降のiPhoneなら、とても簡単に入力できるようになりました。
スマート全角スペース機能とは
iOS 13から追加された便利な機能で、入力している文字に応じて自動的に全角スペースと半角スペースを切り替えてくれます。
- 日本語入力中:全角スペースが入力される
- 英数字入力中:半角スペースが入力される
この機能がオンになっていれば、特別な操作をしなくても適切なスペースが入力されるんです。
スマート全角スペースの設定方法
スマート全角スペース機能は、初期設定でオンになっていますが、念のため確認しておきましょう。
設定アプリからの確認・変更方法
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「キーボード」を選択
- 下の方にスクロールして「スマート全角スペース」を探す
- スイッチがオン(緑色)になっているか確認
オフにしたい場合は、スイッチをタップして灰色にすればOKです。
キーボードから直接設定を変更する方法
文字入力中でも設定を変更できます。
- キーボードの左下にある「地球儀マーク」を長押し
- キーボード設定画面が表示される
- 「スマート全角スペース」の右側のスイッチをタップ
- オン・オフを切り替える
この方法なら、設定アプリを開かなくてもサッと変更できるので便利ですね。
スマート全角スペースがオンの時の使い方
スマート全角スペースがオンの状態で、全角・半角スペースを使い分ける方法を説明します。
全角スペースの入力方法
- 日本語の「かな」入力キーボードに切り替える
- 「空白」キーをタップ
- 全角スペースが入力される
文頭でも文中でも、日本語かなキーボードなら全角スペースになります。
半角スペースの入力方法
- 「ABC」または「☆123」キーボードに切り替える
- 「空白」キーをタップ
- 半角スペースが入力される
英字や数字の入力モードなら、自動的に半角スペースになるんです。
ローマ字入力キーボードでのスペース入力
日本語ローマ字キーボードを使っている方向けの方法です。
全角スペースの入力
そのまま「空白」キーをタップすれば全角スペースが入力されます。
半角スペースの入力
- キーボード左側の「↑」(シフトキー)をタップ
- 「空白」が「空白半角」に変わる
- 「空白半角」キーをタップ
- 半角スペースが入力される
ローマ字キーボードでも、シフトキーを使えば半角スペースが入れられるんですね。
iOS 12以前のiPhoneで全角スペースを入力する方法
古いiPhoneを使っている方向けの代替方法も紹介しておきます。
方法1:仮の文字を入力して変換
- 「空白」を入力
- 仮の文字を1文字入力(例:「あ」)
- 入力した文字を長押しして選択
- 変換候補から「全角スペース」を選ぶ
- 仮で入力した文字を削除
少し手間がかかりますが、確実に全角スペースを入力できます。
方法2:コピー&ペースト
- 全角スペースが表示されているサイトを開く
- 全角スペースの部分をコピー
- 入力したい場所にペースト
一度コピーしておけば、何度でも使い回せるので便利です。
方法3:ユーザー辞書に登録
- 設定 → 一般 → キーボード → ユーザー辞書
- 右上の「+」をタップ
- 「単語」に全角スペースをペースト
- 「よみ」に「ぜんかく」など覚えやすい言葉を入力
- 「保存」をタップ
これで「ぜんかく」と入力すれば、変換候補に全角スペースが表示されるようになります。
全角英数字の入力方法|3つの方法を紹介
次は全角英数字の入力方法です。住所の番地や建物名で必要になることが多いですね。
方法1:文字を長押しして全角を選択
一番簡単な方法がこれです。
- 日本語ローマ字キーボードを表示
- 入力したいアルファベットのキーを長押し
- 吹き出しが表示される
- 「全」と注記された文字へ指をスライド
- 指を離す
例えば「A」のキーを長押しすると、「a」「A」「A」「a」などが表示されます。「全」と書かれた「A」を選べば全角大文字、「a」を選べば全角小文字になります。
方法2:ローマ字入力して変換
長い英単語を全角で入力したいときに便利な方法です。
- 日本語ローマ字キーボードをかな変換モードにする
- アルファベットをローマ字で入力(例:「iphone」)
- 画面には「いpほね」と表示される
- キーボード右端の「∨」ボタンをタップ
- 変換候補を一番下までスクロール
- 全角の「iPhone」をタップ
1文字ずつ長押しするより、断然スピーディーですよ!
方法3:半角で入力後に全角へ変換
すでに半角で入力してしまった場合の変換方法です。
- 半角で入力した文字を長押し
- 「選択」をタップ
- 選択範囲を調整して変換したい文字列全体を選ぶ
- 変換候補を右から左にスライド
- 「全」と書かれた候補をタップ
逆に、全角から半角への変換も同じ方法でできます。
全角カタカナの入力方法|かな入力キーボードを活用
最後に全角カタカナの入力方法を説明します。
事前準備:日本語かなキーボードの追加
全角カタカナを入力するには、「日本語-かな」キーボードが必要です。まず設定を確認しましょう。
- 設定 → 一般 → キーボード → キーボード
- 「日本語-かな」が表示されているか確認
- なければ「新しいキーボードを追加」から追加
全角カタカナの入力手順
日本語かなキーボードを追加したら、実際に入力してみましょう。
基本的な入力方法
- キーボード左下の「地球儀マーク」をタップして「日本語-かな」に切り替え
- 普通にひらがなで入力(例:「あいふぉん」)
- 変換候補を表示
- カタカナの「アイフォン」を選択
変換候補には、全角カタカナだけでなく、全角ひらがな、漢字、半角カタカナなども表示されます。
フリック入力での全角カタカナ
- 「日本語-かな」キーボードでフリック入力
- 入力後に変換候補から全角カタカナを選択
iPhoneのフリック入力はひらがなが基本ですが、変換すればカタカナにできます。
全角と半角の見分け方|間違えないためのコツ
「今入力しているのは全角?それとも半角?」と迷ったときのチェック方法です。
見た目で判断
- 文字の幅が広い → 全角
- 文字の幅が狭い → 半角
特に「123」(全角)と「123」(半角)を見比べると、幅の違いがはっきりわかります。
キーボードで判断
- 日本語かなキーボード:基本的に全角
- 英数字キーボード:基本的に半角
- ローマ字キーボード+スマート全角スペースオン:全角スペース
どのキーボードを使っているかで、入力される文字の種類がある程度予測できます。
入力後に確認する癖をつける
住所や名前など、間違えられない入力の場合は、入力後に一度確認しましょう。特にハイフン「ー」(全角)と「-」(半角)は間違えやすいので要注意です。
よくあるトラブルと解決方法
全角入力でよくあるトラブルと、その解決方法をまとめました。
Q1:全角で入力しているのに「半角で入力してください」と言われる
フォームの仕様が間違っている可能性があります。多くの場合、実際には全角で問題ありません。それでもエラーになる場合は、別のキーボード(ローマ字⇔かな)を試してみてください。
Q2:全角スペースが勝手に入って困る
スマート全角スペース機能をオフにしましょう。設定 → 一般 → キーボード → スマート全角スペースをオフ。これで常に半角スペースが入力されるようになります。
Q3:変換候補に全角が出てこない
英数字キーボードで入力していませんか?日本語ローマ字キーボードに切り替えて、変換候補の一番下までスクロールしてみてください。
Q4:全角カタカナが入力できない
「日本語-かな」キーボードが追加されていない可能性があります。設定からキーボードを追加してください。
Q5:住所の番地が全角で入力できない
半角で入力してから、文字を選択して全角に変換する方法が確実です。または、ローマ字キーボードで1文字ずつ長押しして「全」を選択しましょう。
まとめ|全角入力をマスターしよう
iPhoneでの全角入力は、コツさえ掴めば簡単です。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
全角入力の基本まとめ
- 全角スペース:日本語かなキーボードで「空白」をタップ(スマート全角スペースオン時)
- 全角英数字:文字を長押しして「全」を選ぶ、または入力後に変換
- 全角カタカナ:日本語かなキーボードでひらがな入力 → 変換候補からカタカナを選択
設定のポイント
- iOS 13以降:スマート全角スペース機能をオンにする
- iOS 12以前:ユーザー辞書に全角スペースを登録しておく
- 日本語-かなキーボードを追加しておく
使い分けのコツ
- 住所・名前:全角で統一
- メールアドレス・URL:半角
- パスワード:基本的に半角
- フォーム入力:指示に従う
全角入力が必要な場面は意外と多いものです。会員登録、住所入力、フォーム送信など、日常的に使う機会がたくさんあります。
この記事で紹介した方法を覚えておけば、「全角で入力してください」と言われても、もう慌てることはありません。スムーズに全角入力ができるようになって、iPhoneライフをもっと快適に楽しみましょう!

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