Androidデュアル SIM完全ガイド|主回線・副回線の設定と使い分け

プログラミング・IT

「仕事用とプライベート用で電話番号を分けたい」

「通信障害に備えて2つのキャリアを使いたい」

「通話とデータ通信で料金プランを使い分けたい」

そんな願いを叶えるのが、デュアルSIM機能です。

Androidスマホの多くは、1台で2つのSIM(主回線・副回線)を使えます。

この記事では、Androidデュアル SIMの完全ガイドをお届けします。

  • デュアルSIMとは何か
  • 主回線と副回線の違い
  • 設定方法と切り替え方法
  • おすすめの組み合わせ
  • メリット・デメリット
  • トラブルシューティング

初心者の方でも分かるよう、丁寧に解説します。

デュアルSIMを使いこなして、通信費を節約しながら快適なスマホライフを送りましょう!

スポンサーリンク
  1. デュアルSIMとは?
    1. デュアルSIMの定義
    2. デュアルSIMの形態
    3. 主回線と副回線の違い
  2. デュアルSIMの種類(動作モード)
    1. DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)
    2. DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)
    3. DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)
    4. DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)
    5. 自分のスマホがどのタイプか確認する方法
  3. デュアルSIMの設定方法
    1. 事前準備
    2. SIMカード×2枚の設定
    3. SIMカード+eSIMの設定
    4. 主回線・副回線の設定
    5. SIMに名前をつける
  4. 主回線・副回線の切り替え方法
    1. モバイルデータ通信の切り替え
    2. 通話時のSIM選択
    3. SMS送信時のSIM選択
    4. アプリで簡単切り替え
  5. デュアルSIMのメリット
    1. メリット1:通信費の節約
    2. メリット2:2つの電話番号を使い分け
    3. メリット3:通信障害への備え
    4. メリット4:エリアの補完
    5. メリット5:海外旅行で便利
    6. メリット6:データ容量の使い分け
  6. デュアルSIMのデメリット
    1. デメリット1:バッテリー消費が早い
    2. デメリット2:設定が複雑
    3. デメリット3:通話中はデータ通信できない(DSDS/DSDVの場合)
    4. デメリット4:microSDカードが使えない機種がある
    5. デメリット5:片方のSIMが圏外になることがある
    6. デメリット6:月額料金が2倍になる可能性
  7. おすすめのデュアルSIM組み合わせ
    1. 組み合わせ1:通信費節約重視
    2. 組み合わせ2:仕事・プライベート分け
    3. 組み合わせ3:通信障害対策重視
    4. 組み合わせ4:データ大容量+通話
    5. 組み合わせ5:海外利用重視
  8. よくあるトラブルと解決方法
    1. トラブル1:片方のSIMが認識されない
    2. トラブル2:モバイルデータ通信ができない
    3. トラブル3:片方のSIMで電話ができない
    4. トラブル4:バッテリーの減りが異常に早い
    5. トラブル5:SMSが送れない・届かない
    6. トラブル6:通話中にデータ通信ができない
    7. トラブル7:eSIMが削除できない
    8. トラブル8:5Gに接続できない
  9. デュアルSIMの便利な使い方
    1. 使い方1:用途別に完全に分ける
    2. 使い方2:通話とデータを分ける
    3. 使い方3:メインとバックアップ
    4. 使い方4:国内と海外で使い分け
    5. 使い方5:キャンペーンを活用
  10. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. デュアルSIMは誰でも使えますか?
    2. Q2. 2つの回線で同時に通話できますか?
    3. Q3. LINEは2つのアカウントを使えますか?
    4. Q4. eSIMはどうやって契約しますか?
    5. Q5. 2つの番号で着信を受けられますか?
    6. Q6. microSDカードも使えますか?
    7. Q7. デュアルSIMで5Gは使えますか?
    8. Q8. 料金は2倍になりますか?
  11. まとめ:デュアルSIMで賢く節約

デュアルSIMとは?

まず、デュアルSIMの基本を理解しましょう。

デュアルSIMの定義

デュアルSIMとは、1台のスマートフォンで2枚のSIMカードを使える機能です。

2つの電話番号や通信プランを、1台のスマホで併用できます。

通常のスマホ(シングルSIM)

  • SIMカード1枚のみ
  • 電話番号1つ
  • 1つのキャリアのみ使用

デュアルSIM対応スマホ

  • SIMカード2枚使用可能
  • 電話番号2つ
  • 2つのキャリアを使い分け

デュアルSIMの形態

デュアルSIMには、2つの形態があります。

1. SIMカード×2枚

物理的なSIMカードを2枚挿入するタイプです。

  • SIMスロットが2つある
  • 両方とも通常のSIMカード(nanoSIM)
  • 一部の機種のみ対応

2. SIMカード+eSIM

物理SIMカード1枚とeSIM(埋め込み型SIM)の組み合わせです。

  • SIMスロット1つ+eSIM
  • eSIMは端末内蔵のチップ
  • 最近の機種に多い

3. eSIM×2枚

eSIMを2つ使用するタイプです。

  • 物理SIMスロットなし
  • 両方ともeSIM
  • 最新機種で対応開始

現在の主流は「SIMカード+eSIM」です。

主回線と副回線の違い

デュアルSIMでは、2つの回線を「主回線(メイン回線)」と「副回線(サブ回線)」と呼びます。

主回線(Primary SIM)

  • メインで使う回線
  • データ通信のデフォルト
  • 通話の優先回線

副回線(Secondary SIM)

  • サブで使う回線
  • 必要に応じて切り替え
  • バックアップ用

ただし、これは単なる呼び方で、機能的な差はありません。

どちらも同等に使えます。

デュアルSIMの種類(動作モード)

デュアルSIMには、4つの動作モードがあります。

DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)

Dual SIM Single Standby

特徴

  • 最も基本的なタイプ
  • 同時に1つのSIMしか使えない
  • 使いたい方のSIMを手動で切り替え

動作

  • SIM1を使っている時は、SIM2は圏外
  • SIM2を使いたい場合は、手動で切り替え

メリット

  • シンプル
  • バッテリー消費が少ない

デメリット

  • 不便
  • もう一方のSIMで着信を受けられない

現在の状況

  • 古い機種に搭載
  • 最近の機種ではほぼ見かけない

DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)

Dual SIM Dual Standby

特徴

  • 2つのSIMが同時に待ち受け状態
  • 両方で着信を受けられる
  • データ通信は1つのSIMのみ

動作

  • SIM1とSIM2の両方で電話の着信可能
  • SIM1で通話中は、SIM2の着信・データ通信は不可
  • データ通信は設定した1つのSIMのみ

メリット

  • 2つの番号で着信を受けられる
  • 切り替えが不要
  • 実用的

デメリット

  • 通話中は、もう一方のSIMでデータ通信できない
  • 同時通話は不可

現在の状況

  • 少し前の主流
  • 多くの機種が対応

DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)

Dual SIM Dual VoLTE

特徴

  • DSDSの進化版
  • 両方のSIMで4G(VoLTE)を使える
  • 高音質通話が両方で可能

動作

  • DSDSと基本的に同じ
  • 両方のSIMで4G接続
  • VoLTE(高音質通話)が両方で利用可能

メリット

  • 高速データ通信が両方で可能
  • 高音質通話に対応
  • 将来性がある

デメリット

  • DSDSと同じ制限あり
  • 通話中はもう一方のSIMでデータ通信不可

現在の状況

  • 現在の主流
  • 新しい機種のほとんどがDSDV対応

DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)

Dual SIM Dual Active

特徴

  • 最も高機能
  • 2つのSIMを完全に同時使用可能
  • 通話中でもデータ通信できる

動作

  • SIM1で通話中も、SIM2でデータ通信可能
  • 両方のSIMで同時に電話の着信可能
  • 完全な並列動作

メリット

  • 制限なく使える
  • 理想的なデュアルSIM

デメリット

  • バッテリー消費が大きい
  • 対応機種が少ない
  • 価格が高い

現在の状況

  • 一部のハイエンド機種のみ
  • 日本では稀

自分のスマホがどのタイプか確認する方法

仕様を確認

メーカーの公式サイトで仕様を確認します。

「デュアルSIM」「DSDS」「DSDV」などの記載があります。

実際に試す

2つのSIMを挿入して、以下を確認します。

  • 両方のSIMで同時に電波が立つか
  • 片方で通話中に、もう片方で着信があるか
  • 通話中にデータ通信できるか

デュアルSIMの設定方法

Androidスマホでデュアル SIMを設定する方法を解説します。

事前準備

必要なもの

  • デュアルSIM対応のAndroidスマホ
  • 2枚のSIMカード(またはSIMカード+eSIM)
  • 各キャリアの契約情報

対応機種の確認

自分のスマホがデュアルSIM対応か確認します。

主なデュアルSIM対応機種

  • Google Pixel(Pixel 4以降)
  • Samsung Galaxy(S20以降、A52以降など)
  • Sony Xperia(1 II以降、5 II以降など)
  • SHARP AQUOS(sense7、R7など)
  • Xiaomi(Redmi、POCO シリーズ)
  • OPPO(Reno、Find シリーズ)
  • Motorola(各機種)

SIMカード×2枚の設定

手順1:SIMカードを挿入

スマホの電源を切ります。

SIMトレイをピンで開けます。

2枚のSIMカードをそれぞれのスロットに挿入します。

手順2:電源を入れる

スマホの電源を入れます。

2つのSIMが自動的に認識されます。

手順3:APN設定(必要な場合)

MVNO(格安SIM)を使う場合、APN設定が必要です。

設定→ネットワークとインターネット→SIM→各SIMのAPN設定

手順4:確認

ステータスバーに2つの電波アイコンが表示されれば成功です。

SIMカード+eSIMの設定

手順1:物理SIMを挿入

まず、物理SIMカードを挿入します。

手順2:eSIMを追加

設定→ネットワークとインターネット→SIM→SIMを追加

手順3:eSIMをダウンロード

「代わりにSIMをダウンロードしますか?」をタップします。

キャリアから提供されたQRコードをスキャンします。

手順4:プロファイルのインストール

画面の指示に従って、eSIMプロファイルをインストールします。

手順5:2つのSIMを使うか確認

「2つのSIMを使いますか?」と表示されたら「はい」をタップします。

手順6:完了

スマホが更新されます。

更新後、設定画面で2つのSIMが表示されます。

主回線・副回線の設定

2つのSIMを設定したら、用途ごとに使い分けを設定します。

設定できる項目

  • モバイルデータ通信(インターネット)
  • 通話(電話の発信)
  • SMS(テキストメッセージ)

設定方法

手順1:SIM設定を開く

設定→ネットワークとインターネット→SIM

手順2:モバイルデータを設定

使いたいSIMをタップします。

「モバイルデータ」をオンにします。

注意:モバイルデータは1つのSIMのみ有効にできます。

もう一方のSIMのモバイルデータは自動的にオフになります。

手順3:通話の優先設定

「通話の設定」または「デフォルトの音声回線」をタップします。

選択肢

  • SIM1(主回線)
  • SIM2(副回線)
  • 毎回確認する

「毎回確認する」を選ぶと、電話をかける度にSIMを選べます。

手順4:SMSの優先設定

「SMSの設定」をタップします。

選択肢

  • SIM1(主回線)
  • SIM2(副回線)
  • 毎回確認する

SIMに名前をつける

2つのSIMを区別しやすくするため、名前をつけられます。

設定方法

設定→ネットワークとインターネット→SIM→各SIM→SIM名

名前の例

  • 「docomo」「au」(キャリア名)
  • 「仕事」「プライベート」(用途)
  • 「通話用」「データ用」(機能)
  • 「主回線」「副回線」(役割)

分かりやすい名前にすると、切り替えが楽になります。

主回線・副回線の切り替え方法

状況に応じて、主回線と副回線を切り替える方法を紹介します。

モバイルデータ通信の切り替え

インターネット接続に使うSIMを切り替えます。

方法1:設定アプリから

手順1:SIM設定を開く

設定→ネットワークとインターネット→SIM

手順2:切り替えたいSIMを選択

現在使っていない方のSIMをタップします。

手順3:モバイルデータをオンにする

「モバイルデータを使用」をオンにします。

メッセージが表示されて、切り替わります。

方法2:クイック設定パネル(機種により異なる)

手順1:クイック設定を開く

画面上部から下にスワイプして、クイック設定パネルを開きます。

手順2:インターネットをタップ

「インターネット」または「モバイルデータ」をタップします。

手順3:SIMを選択

表示された2つのSIMから、使いたい方をタップします。

注意:Android 13以降では、この方法が使えない機種があります。

通話時のSIM選択

電話をかける時に、使うSIMを選べます。

方法1:毎回選択する

設定で「通話の設定」を「毎回確認する」にしている場合:

電話をかけると、SIMを選択する画面が表示されます。

使いたいSIMをタップして発信します。

方法2:ダイヤラーアプリで選択(機種により異なる)

電話アプリで番号を入力後、発信ボタンが2つ表示されます。

  • SIM1の発信ボタン
  • SIM2の発信ボタン

使いたい方をタップします。

方法3:連絡先ごとに設定

特定の連絡先を、常に特定のSIMで発信するよう設定できます。

連絡先を開く→編集→SIM設定→使いたいSIMを選択

SMS送信時のSIM選択

メッセージアプリで選択

メッセージを作成すると、SIM選択ボタンが表示されます。

タップしてSIMを切り替えられます。

アプリで簡単切り替え

頻繁にSIMを切り替える場合、専用アプリが便利です。

おすすめアプリ

SIM Switch Quick Settings

  • クイック設定からSIM設定画面を素早く開ける
  • Android 13以降で特に便利
  • 無料

SIM切替スイッチ

  • ホーム画面のウィジェットでワンタップ切り替え
  • データ通信の切り替えに便利
  • 無料

インストール方法

Google Playストアで検索してインストールします。

デュアルSIMのメリット

デュアルSIMを使うメリットを紹介します。

メリット1:通信費の節約

通話とデータ通信で、最適なプランを組み合わせられます。

  • 主回線:通話無料プラン(月額1,000円)
  • 副回線:データ専用SIM(月額1,500円、20GB)
  • 合計:月額2,500円

シングルSIMで同等のサービスを受けると、月額4,000円以上かかることも。

年間で18,000円以上の節約になります。

メリット2:2つの電話番号を使い分け

仕事とプライベートで番号を分けられます。

メリット

  • 電話番号を教える相手を使い分けられる
  • 通話料金を分けて管理できる
  • プライベートの番号を守れる

2台持ちする必要がなくなります。

メリット3:通信障害への備え

異なるキャリアを使えば、通信障害のリスクを分散できます。

  • 主回線:docomo
  • 副回線:au

docomoで障害が起きても、auに切り替えて通信できます。

2022年7月のau大規模障害のような時に威力を発揮します。

メリット4:エリアの補完

キャリアによって電波の強さが違う場所があります。

  • 主回線:ソフトバンク(都市部に強い)
  • 副回線:楽天モバイル(地方でも比較的強い)

場所に応じて使い分けられます。

メリット5:海外旅行で便利

日本のSIMと現地のSIMを併用できます。

メリット

  • 日本のSIMで着信を受けられる
  • 現地SIMで安くデータ通信できる
  • SIMの入れ替え不要

メリット6:データ容量の使い分け

用途に応じてSIMを使い分けられます。

  • 主回線:月3GB(普段使い)
  • 副回線:月20GB(動画視聴用)

容量を効率的に使えます。

デュアルSIMのデメリット

デメリットも理解しておきましょう。

デメリット1:バッテリー消費が早い

2つのSIMがそれぞれ電波を探すため、バッテリー消費が増えます。

体感で10〜20%程度バッテリー持ちが悪くなることがあります。

対策

  • 使わない方のSIMを一時的にオフにする
  • バッテリーセーバーを使う
  • 充電器を持ち歩く

デメリット2:設定が複雑

シングルSIMに比べて、設定項目が増えます。

最初の設定が面倒

  • 2つのSIMの設定
  • APN設定(格安SIMの場合)
  • 用途の割り当て

慣れるまで時間がかかることもあります。

デメリット3:通話中はデータ通信できない(DSDS/DSDVの場合)

DSDS・DSDVでは、片方のSIMで通話中は、もう一方のSIMでデータ通信できません。

  • SIM1で電話中
  • SIM2でネット閲覧できない

DSDA対応機種なら問題ありませんが、対応機種は少ないです。

デメリット4:microSDカードが使えない機種がある

SIMスロット×2の機種では、SIM2とmicroSDが排他利用のことがあります。

選択肢

  • SIM2枚を使う
  • SIM1枚+microSDを使う

両方は使えません。

eSIM対応機種ならこの問題はありません。

デメリット5:片方のSIMが圏外になることがある

Androidの一部機種では、データ通信専用SIMを圏外と誤認識することがあります。

症状

  • 使っていない方のSIMが圏外表示
  • 電波を探し続けてバッテリー消費

対策

  • 使わない時はSIMをオフにする
  • 機種変更を検討

デメリット6:月額料金が2倍になる可能性

組み合わせ次第では、逆に高くなることもあります。

良い例

  • 主回線:通話無料(月1,000円)
  • 副回線:データ専用(月1,500円)
  • 合計:月2,500円

悪い例

  • 主回線:大手キャリア(月7,000円)
  • 副回線:格安SIM(月2,000円)
  • 合計:月9,000円

プランの選択が重要です。

おすすめのデュアルSIM組み合わせ

用途別におすすめの組み合わせを紹介します。

組み合わせ1:通信費節約重視

主回線:楽天モバイル

  • 月額:1,078円(3GB未満)〜3,278円(無制限)
  • 通話無料(Rakuten Link使用時)
  • データ無制限

副回線:IIJmio(eSIM・データ専用)

  • 月額:440円(2GB)〜1,100円(10GB)
  • ドコモ回線
  • バックアップ用

合計:月1,518円〜

通信障害への備えもできて安い。

組み合わせ2:仕事・プライベート分け

主回線:大手キャリア(docomo/au/SoftBank)

  • 安定した通信
  • 仕事用の電話番号
  • 月額:3,000〜7,000円

副回線:LINEMO(ミニプラン)

  • 月額:990円(3GB)
  • LINEギガフリー
  • プライベート用

合計:月3,990円〜

仕事とプライベートを完全に分けられる。

組み合わせ3:通信障害対策重視

主回線:docomo系(ahamo、IIJmioなど)

  • 月額:2,970円(ahamo 20GB)
  • ドコモ回線

副回線:au系(povo、UQモバイルなど)

  • 月額:0円〜(povo、使う時だけチャージ)
  • au回線

合計:月2,970円〜

異なるキャリアで障害リスクを分散。

組み合わせ4:データ大容量+通話

主回線:楽天モバイル

  • 月額:3,278円(無制限)
  • データ無制限
  • 通話無料

副回線:日本通信SIM(合理的シンプル290プラン)

  • 月額:290円(1GB)
  • バックアップ用
  • docomo回線

合計:月3,568円

データ無制限+バックアップで安心。

組み合わせ5:海外利用重視

主回線:楽天モバイル

  • 海外ローミング無料(2GBまで)
  • 通話無料

副回線:現地SIM(旅行時に購入)

  • 大容量データ
  • 現地の安い料金

渡航先で現地SIMを購入して使う。

よくあるトラブルと解決方法

デュアルSIM使用時のトラブル対処法を紹介します。

トラブル1:片方のSIMが認識されない

原因と対処法

SIMが正しく挿入されていない

一度SIMを取り出して、正しく挿入し直します。

SIMロックがかかっている

他社のSIMを使う場合、SIMロック解除が必要です。

キャリアのウェブサイトまたはショップで解除手続きをします。

eSIMのプロファイルがダウンロードされていない

eSIMの場合、プロファイルを再ダウンロードします。

設定→ネットワークとインターネット→SIM→SIMを追加

スマホの再起動

スマホを再起動すると認識することがあります。

トラブル2:モバイルデータ通信ができない

原因と対処法

間違ったSIMでデータ通信しようとしている

設定→ネットワークとインターネット→SIM

正しいSIMで「モバイルデータ」がオンか確認します。

APN設定が間違っている

格安SIMの場合、APN設定が必要です。

各キャリアの指定するAPNを正しく設定します。

データ容量を使い切った

契約のデータ容量を確認します。

機内モードがオンになっている

機内モードをオフにします。

トラブル3:片方のSIMで電話ができない

原因と対処法

SIMが音声通話非対応

データ専用SIMでは、音声通話できません。

音声通話対応SIMか確認します。

VoLTE設定

設定→ネットワークとインターネット→SIM→該当のSIM

「VoLTE通話を有効」をオンにします。

通話アプリの設定

通話アプリの設定で、正しいSIMが選択されているか確認します。

トラブル4:バッテリーの減りが異常に早い

原因と対処法

片方のSIMが圏外を探し続けている

特にAndroidでは、データ専用SIMを圏外と誤認識することがあります。

対策

  • 使わない時は該当のSIMをオフにする
  • 設定→ネットワークとインターネット→SIM→該当のSIM→「SIMを使用」をオフ

両方のSIMがアクティブ

使わない方のSIMを一時的にオフにします。

バックグラウンドアプリ

バックグラウンドで動くアプリを制限します。

トラブル5:SMSが送れない・届かない

原因と対処法

データ専用SIMを使っている

データ専用SIMでは、SMSが使えません。

SMS対応SIMか確認します。

SMSセンター番号の設定

一部の機種では、SMSセンター番号の設定が必要です。

メッセージアプリの設定を確認します。

間違ったSIMから送信しようとしている

メッセージ作成画面で、正しいSIMが選択されているか確認します。

トラブル6:通話中にデータ通信ができない

原因と対処法

DSDS/DSDV機種の仕様

DSDS・DSDVでは、通話中はもう一方のSIMでデータ通信できません。

これは仕様なので、解決方法はありません。

対策

  • Wi-Fiに接続する
  • DSDA対応機種に買い替える
  • 通話を切ってからデータ通信する

トラブル7:eSIMが削除できない

原因と対処法

削除保護が有効

一部の機種では、誤削除防止機能があります。

設定→セキュリティ→詳細設定→SIM削除の確認

ここで保護を解除してから削除します。

キャリアの制限

一部のキャリアでは、eSIMの削除に制限があります。

キャリアに問い合わせます。

トラブル8:5Gに接続できない

原因と対処法

片方のSIMが5G非対応

デュアルSIM使用時、両方のSIMが5G対応でないと5Gに接続できない機種があります。

データ通信に使っているSIMが5G非対応

5G対応SIMをデータ通信に設定します。

5G設定がオフ

設定→ネットワークとインターネット→SIM→該当のSIM

「優先ネットワークタイプ」で「5G」を選択します。

デュアルSIMの便利な使い方

活用術を紹介します。

使い方1:用途別に完全に分ける

仕事用とプライベート用

主回線:仕事用(会社から支給されたSIM)
副回線:プライベート用(自分で契約)

メリット

  • 電話番号を使い分けられる
  • 通話履歴が混ざらない
  • 経費精算が楽

使い方2:通話とデータを分ける

通話専用SIMとデータ専用SIM

主回線:通話無料プラン(楽天モバイルなど)
副回線:大容量データSIM(IIJmioなど)

メリット

  • 通信費を最小限に抑えられる
  • 最適なプランを組み合わせられる

使い方3:メインとバックアップ

普段使いとバックアップ

主回線:メインの大手キャリア
副回線:格安SIM(最小プラン)

メリット

  • 通信障害に備えられる
  • 副回線の維持費が安い

使い方4:国内と海外で使い分け

日本用と海外用

主回線:日本の契約(docomo/au/SoftBankなど)
副回線:eSIM(現地SIMまたは国際ローミング対応)

メリット

  • 海外でも日本の番号で着信を受けられる
  • 現地SIMで安くデータ通信
  • SIMの入れ替え不要

使い方5:キャンペーンを活用

複数キャリアのキャンペーンを同時に受ける

新規契約や乗り換えキャンペーンを活用します。

例:

  • 主回線:楽天モバイル(ポイント還元)
  • 副回線:LINEMO(PayPayポイント還元)

両方のキャンペーンを受けられます。

よくある質問(FAQ)

デュアルSIMについて、よくある質問に答えます。

Q1. デュアルSIMは誰でも使えますか?

はい、デュアルSIM対応のスマホがあれば誰でも使えます。

特別な契約や手続きは不要です。

ただし、対応スマホが必要です。

Q2. 2つの回線で同時に通話できますか?

DSDA対応機種なら可能ですが、ほとんどの機種はDSDS/DSDVです。

DSDS/DSDVでは、同時通話はできません。

ただし、通話中にもう一方の着信があった場合、キャッチホンのように切り替えられる機種もあります。

Q3. LINEは2つのアカウントを使えますか?

LINEは電話番号に紐づくため、理論的には2つのアカウントを使えます。

ただし、1台のスマホで2つのLINEアカウントを同時に使うことはできません。

対策

  • LINE公式の「デュアルメッセンジャー」機能を使う(Samsung、一部のOPPOなど)
  • 別のメッセージアプリを使う

Q4. eSIMはどうやって契約しますか?

各キャリアのウェブサイトまたはアプリから契約できます。

主なeSIM提供キャリア

  • 楽天モバイル
  • ahamo
  • povo
  • LINEMO
  • IIJmio
  • mineo

契約後、QRコードが発行されます。

スマホでQRコードをスキャンして、プロファイルをダウンロードします。

Q5. 2つの番号で着信を受けられますか?

はい、DSDS以上の機種なら、両方の番号で同時に着信を受けられます。

どちらの番号にかかってきたかも分かります。

Q6. microSDカードも使えますか?

機種によります。

SIMカード×2の機種

  • SIM2スロットとmicroSDスロットが共用の場合、どちらか一方のみ

SIMカード+eSIMの機種

  • microSDスロットは別なので、両方使える

eSIM対応機種がおすすめです。

Q7. デュアルSIMで5Gは使えますか?

はい、多くの最新機種はデュアルSIM使用時も5Gに対応しています。

ただし、両方のSIMが5G対応である必要がある機種もあります。

Q8. 料金は2倍になりますか?

契約内容次第です。

適切に組み合わせれば、逆に安くなることが多いです。

例:

  • 通話無料SIM(月1,000円)+データ専用SIM(月1,500円)= 月2,500円
  • これは大手キャリアの1回線より安い

まとめ:デュアルSIMで賢く節約

Androidデュアル SIMについて、詳しく解説しました。

この記事のポイント

デュアルSIMとは

  • 1台で2つのSIMを使える
  • 主回線・副回線を使い分け
  • SIMカード×2またはSIMカード+eSIM

デュアルSIMの種類

  • DSSS:1つずつ切り替え(古い)
  • DSDS:両方待ち受け、データは1つ
  • DSDV:両方4G対応(現在の主流)
  • DSDA:完全同時使用(最高性能)

メリット

  • 通信費を節約できる
  • 2つの番号を使い分けられる
  • 通信障害への備え
  • エリアの補完
  • 海外旅行で便利

デメリット

  • バッテリー消費が増える
  • 設定が複雑
  • 通話中はデータ通信できない(DSDS/DSDV)
  • 一部機種でmicroSD使用不可

おすすめ組み合わせ

  • 楽天モバイル+IIJmio(節約重視)
  • 大手キャリア+LINEMO(仕事・プライベート分け)
  • docomo系+au系(障害対策)

トラブル対処

  • SIM認識されない→再挿入、SIMロック解除
  • データ通信できない→APN設定確認
  • バッテリー消費→使わない方をオフ

デュアルSIMは、使いこなせば通信費を大幅に節約できます。

活用のコツ

  • 自分の使い方に合った組み合わせを選ぶ
  • 最初は主流のDSDV機種を選ぶ
  • eSIM対応機種がおすすめ
  • バッテリー対策を忘れずに

この記事を参考に、デュアルSIMを使いこなして、快適で経済的なスマホライフを送りましょう!

最終チェックリスト

  • [ ] 自分のスマホがデュアルSIM対応か確認した
  • [ ] 2つのSIMの用途を決めた
  • [ ] 最適な組み合わせを選んだ
  • [ ] SIMの設定を完了した
  • [ ] モバイルデータ・通話・SMSの優先設定をした
  • [ ] バッテリー対策を理解した

これで、Androidデュアル SIMをマスターできました!

賢く節約して、快適な通信環境を手に入れてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました