「SlackのDM(ダイレクトメッセージ)に、途中から他のメンバーを追加したい」そんな場面に遭遇したことはありませんか?
1対1で話していたDMに、急に別のメンバーの意見が必要になったり、もう一人プロジェクトメンバーを加えたくなったり。実は、Slackでは簡単にDMへメンバーを追加できるんです。
この記事では、SlackのDMにメンバーを追加する具体的な手順から、会話履歴の扱い方、注意点まで、すべてを詳しく解説します。
SlackのDMにメンバーを追加するとどうなる?
まず最初に、DMにメンバーを追加したときに何が起こるのかを理解しておきましょう。
新しいグループDMが自動的に作成される
SlackでDMにメンバーを追加すると、元のDMはそのまま残り、新しいグループDMが自動的に作成されます。
つまり、既存のDMに直接メンバーが加わるのではなく、新旧のメンバー全員が参加する新しい会話スペースができるイメージです。
会話履歴を含めるかどうかを選択できる
メンバー追加時には、過去の会話履歴を新しいメンバーに見せるかどうかを選択できます。
これにより、新しいメンバーに背景情報を共有したい場合も、プライバシーを守りたい場合も、柔軟に対応できますよ。
全員に通知が届く
メンバーを追加すると、DM内に自動的にメッセージが投稿され、全員に通知が届きます。
「〇〇さんが△△さんを追加しました」という形で、誰が誰を追加したのかが明確に分かるようになっています。
DMにメンバーを追加する基本手順(デスクトップ版)
それでは、デスクトップ版Slackを使って、DMにメンバーを追加する具体的な手順を見ていきましょう。
手順1:メンバーを追加したいDMを開く
まず、左サイドバーの「ダイレクトメッセージ」セクションから、メンバーを追加したい既存のDMをクリックして開きます。
手順2:会話ヘッダーの名前をクリック
DM画面の上部、会話ヘッダーに表示されている相手の名前(または複数の名前)をクリックしてください。
すると、メニューが表示されます。
手順3:「メンバーを追加する」を選択
表示されたメニューから「メンバーを追加する」または「Add people」という項目を探してクリックします。
手順4:追加したいメンバーの名前を入力
ポップアップウィンドウが開くので、追加したいメンバーの名前を入力し始めてください。
入力すると、候補がリストで表示されるので、正しいメンバーを選択します。複数のメンバーを同時に追加することもできますよ。
手順5:会話履歴を含めるかどうかを選択
次の画面で、「会話履歴を含める」というオプションが表示されます。
選択肢は通常、以下のようなものです:
- すべてのメッセージを含める:過去のすべてのメッセージが新メンバーに表示される
- 最近のメッセージのみ含める:直近のメッセージだけが表示される
- メッセージを含めない:新メンバーは追加された時点以降のメッセージしか見られない
用途に応じて適切なオプションを選んでください。
手順6:「完了」をクリックして確定
選択が終わったら、「完了」ボタンをクリックします。
確認画面が表示されたら、「確認」をクリックして、メンバーの追加を完了させましょう。
完了!新しいグループDMが作成される
これで、選択したメンバーが加わった新しいグループDMが作成されます。
左サイドバーの「ダイレクトメッセージ」セクションに、新しいグループDMが表示されているはずです。
モバイルアプリでDMにメンバーを追加する方法
スマホやタブレットのSlackアプリからも、DMにメンバーを追加できます。
iPhoneまたはiPad(iOS)での手順
手順1:DMを開く
Slackアプリを開き、画面下部の「DM」タブをタップします。メンバーを追加したいDMを選んで開いてください。
手順2:上部の名前をタップ
会話画面の上部に表示されている相手の名前をタップします。
手順3:「メンバーを追加」を選択
表示されたメニューから「メンバーを追加」を選びます。
手順4:メンバーを選択
追加したいメンバーの名前を入力するか、リストから選択します。複数選択も可能です。
手順5:会話履歴のオプションを選ぶ
会話履歴を含めるかどうかのオプションを選択してください。
手順6:「完了」をタップ
選択が終わったら「完了」をタップして確定します。
Android端末での手順
基本的な流れはiOSと同じです。
手順1:DMを開く
画面下部の「DM」タブから、対象のDMを開きます。
手順2:上部の名前をタップ
会話画面上部の名前をタップしてください。
手順3:「メンバーを追加」を選択
メニューから「メンバーを追加」を選びます。
手順4:メンバーを選択して確定
追加したいメンバーを選び、会話履歴のオプションを設定したら、「完了」をタップします。
複数人に一度にDMを送る方法(新規グループDM作成)
既存のDMにメンバーを追加するのではなく、最初から複数人でグループDMを始めたい場合の手順も紹介します。
デスクトップでの新規グループDM作成
手順1:新規メッセージを作成
左サイドバー上部の「新規メッセージ」ボタン(✎マーク)をクリックします。
手順2:複数のメンバーを指定
宛先欄に、最初のメンバーの名前を入力して選択します。続けて、2人目、3人目…と、DMを送りたいすべてのメンバーを追加していきます。
手順3:メッセージを入力して送信
メッセージボックスにメッセージを入力し、送信すれば、グループDMが開始されます。
モバイルでの新規グループDM作成
手順1:「DM」タブを開く
画面下部の「DM」タブをタップします。
手順2:新規メッセージアイコンをタップ
右上の「新規メッセージ」アイコン(✎マーク)をタップしてください。
手順3:複数のメンバーを選択
メンバーのリストから、DMに参加させたい全員を選びます。
手順4:メッセージを送信
メッセージを入力して送信すれば、グループDMが作成されます。
DMに追加できるメンバー数の上限
SlackのDMには、追加できるメンバー数に上限があります。
最大9人まで(自分を含めると10人)
SlackのグループDMには、自分を除いて最大9人までメンバーを追加できます。
つまり、自分を含めると、最大10人まで同じDMでやり取りできるということです。
9人を超える場合はプライベートチャンネルに変換
もし10人を超えるメンバーとやり取りする必要がある場合は、DMではなくプライベートチャンネルを作成するか、既存のグループDMをプライベートチャンネルに変換する必要があります。
プライベートチャンネルなら、人数制限なく多くのメンバーと会話できますよ。
グループDMをプライベートチャンネルに変換する方法
9人を超えるメンバーが必要になった場合、または長期的な会話が予想される場合は、グループDMをプライベートチャンネルに変換できます。
変換の手順(デスクトップ)
手順1:グループDMを開く
変換したいグループDMを開きます。
手順2:会話ヘッダーのメンバー名をクリック
画面上部の会話ヘッダーに表示されているメンバー名をクリックします。
手順3:「プライベートチャンネルに変換」を選択
メニューから「プライベートチャンネルに変換」または「Convert to private channel」を選択してください。
手順4:チャンネル名を設定
新しいプライベートチャンネルの名前を入力します。
手順5:確認して変換
内容を確認したら、「チャンネルを作成」をクリックして変換完了です。
変換時の注意点
- 変換すると、グループDMのすべてのメッセージとファイルがプライベートチャンネルに移行します
- 後から追加した新しいメンバーにも、過去のメッセージがすべて表示されます
- 一度チャンネルに変換すると、DMに戻すことはできません
会話履歴を含める場合と含めない場合の違い
メンバー追加時に選択する「会話履歴を含める」オプションについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
すべてのメッセージを含める場合
メリット:
- 新しいメンバーが会話の背景をすべて理解できる
- 過去の決定事項や共有された情報を再度説明する手間が省ける
- プロジェクトの経緯を全員が把握できる
デメリット:
- プライベートな内容が新メンバーに見られる可能性がある
- 長い会話履歴がある場合、新メンバーが読むのに時間がかかる
メッセージを含めない場合
メリット:
- 過去の会話のプライバシーが守られる
- 新メンバーは新しい話題から参加できる
- 関係のない過去の議論を見せずに済む
デメリット:
- 新メンバーが背景情報を理解していない状態からスタートする
- 重要な情報を口頭で説明し直す必要がある
どちらを選ぶべき?
以下を参考に、状況に応じて選択しましょう。
履歴を含める方が良い場合:
- 業務上の引き継ぎや情報共有が目的
- プロジェクトの経緯を理解してもらう必要がある
- 過去の会話に機密情報が含まれていない
履歴を含めない方が良い場合:
- 個人的な雑談が多く含まれている
- 新しいメンバーに見られたくない内容がある
- 新しい話題から始めたい
DMにメンバーを追加する際の注意点
DMにメンバーを追加する際に、気をつけたいポイントをまとめました。
元のDMは残り続ける
メンバーを追加すると新しいグループDMが作成されますが、元の1対1のDMも削除されずに残ります。
つまり、同じ相手とのDMが2つ存在する状態になります。混同しないように注意しましょう。
追加したことは全員に通知される
メンバーを追加すると、DM内に自動的にメッセージが投稿され、全員に通知されます。
こっそりメンバーを追加することはできないので、注意してください。
会話履歴の選択は慎重に
一度「すべてのメッセージを含める」を選択すると、過去のすべての会話が新メンバーに見えるようになります。
プライベートな内容や機密情報が含まれていないか、事前に確認しましょう。
削除したメッセージも履歴に含まれる場合がある
メッセージを削除していても、エクスポート機能によっては履歴に残っている可能性があります。
本当に見られたくない内容がある場合は、「メッセージを含めない」を選ぶのが安全です。
組織の方針を確認する
会社によっては、DMの使い方やメンバー追加に関するルールが定められている場合があります。
特に機密性の高いプロジェクトの場合は、事前に上司やIT部門に確認しましょう。
DMとチャンネルの使い分け
「DMにメンバーを追加し続けるべきか、それともチャンネルを作るべきか」悩むこともありますよね。
DMを使うべき場合
- 2〜3人の小規模な会話
- 一時的な打ち合わせや調整
- プライベートな内容を含む会話
- 特定の個人への連絡事項
チャンネルを使うべき場合
- 4人以上のメンバーが継続的に関わる
- プロジェクト全体で情報を共有したい
- 長期的な議論が予想される
- 後から他のメンバーも参加する可能性がある
- 情報の透明性を保ちたい
プライベートチャンネルの活用
公開チャンネルは誰でも参加できますが、プライベートチャンネルは招待されたメンバーのみが参加できます。
DMと公開チャンネルの中間的な存在として、プライベートチャンネルを活用するのも良い選択です。
よくある質問(FAQ)
SlackのDMへのメンバー追加に関して、よく寄せられる質問をまとめました。
Q1: DMからメンバーを削除することはできますか?
いいえ、一度追加したメンバーをDMから削除することはできません。どうしても除外したい場合は、対象メンバー以外で新しいグループDMを作り直す必要があります。
Q2: 自分がグループDMから退出することはできますか?
はい、できます。DMのメニューから「会話から退出」を選択すれば、自分だけグループDMから抜けることができます。ただし、他のメンバーには退出したことが通知されます。
Q3: 追加された側は、過去の会話履歴をどこまで見られますか?
メンバーを追加した人が選択した「会話履歴を含める」オプションによって決まります。「すべてのメッセージを含める」が選ばれていれば、過去のすべてのメッセージが見られます。
Q4: 元の1対1のDMを削除することはできますか?
DMそのものを削除することはできませんが、サイドバーのリストから非表示にすることはできます。DM名の横の「×」をクリックすれば、リストから消えます(ただし完全に削除されたわけではありません)。
Q5: グループDMの名前は変更できますか?
いいえ、グループDMの名前は自動的に参加メンバーの名前が表示されるため、カスタマイズできません。名前を付けたい場合は、プライベートチャンネルに変換する必要があります。
Q6: 社外の人(ゲスト)をDMに追加できますか?
Slack Connectが有効になっている場合、他社のメンバーともDMができます。ただし、組織の設定によって制限されている場合があります。詳しくは管理者に確認してください。
Q7: DMに追加できる人数に制限はありますか?
はい、自分を除いて最大9人(自分を含めると10人)までです。それ以上必要な場合は、プライベートチャンネルへの変換が必要です。
Q8: メンバー追加時の通知を消すことはできますか?
いいえ、メンバーを追加すると必ず通知が送られます。通知を消すことはできません。
DMへのメンバー追加を活用するシーン
実際にどんな場面でDMへのメンバー追加機能が役立つのか、具体例を紹介します。
急な業務相談で専門家を呼びたい
AさんとBさんで技術的な問題を話していたところ、専門知識を持つCさんの意見が必要になった。そんな時、CさんをDMに追加すれば、スムーズに相談できます。
プロジェクトメンバーの追加
2人でプロジェクトの打ち合わせをしていたが、新しいメンバーDさんがチームに加わることになった。DさんをDMに追加して、これまでの経緯を共有できます。
上司への報告に同僚を同席させる
上司に個別報告をしていたが、同僚の意見も聞きたくなった。同僚をDMに追加すれば、3人で議論できます。
取引先との連絡に社内メンバーを追加
取引先の担当者とSlack Connectで連絡を取っていたが、社内の別部署のメンバーも会話に入れたくなった。そんな時にも便利です。
一時的なタスクチーム
急ぎの案件で、一時的に3〜4人で集まって話し合いたい。新しいチャンネルを作るほどではないけれど、情報共有は必要。そんな時にグループDMが最適です。
まとめ
SlackのDMへのメンバー追加は、柔軟なコミュニケーションを実現する便利な機能です。
この記事の重要ポイント:
- DMにメンバーを追加すると、新しいグループDMが自動的に作成される
- 会話履歴を含めるかどうかを選択できる
- デスクトップ、モバイルどちらからでも簡単に追加可能
- 最大9人まで追加可能(自分を含めると10人)
- 10人以上必要な場合はプライベートチャンネルへの変換が必要
- 追加したことは全員に通知される
- 元の1対1のDMも残り続ける
DMにメンバーを追加する手順(デスクトップ):
- メンバーを追加したいDMを開く
- 会話ヘッダーの名前をクリック
- 「メンバーを追加する」を選択
- 追加したいメンバーの名前を入力して選択
- 会話履歴を含めるかどうかを選択
- 「完了」をクリックして確定
使い分けのポイント:
- 2〜3人の一時的な会話:DM
- 4人以上の継続的な会話:プライベートチャンネル
- 長期プロジェクト:チャンネル
SlackのDMへのメンバー追加機能を上手に活用して、チーム内のコミュニケーションをもっとスムーズにしましょう!
状況に応じてDM、グループDM、チャンネルを使い分けることで、効率的で快適な情報共有が実現できますよ。

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