Microsoft Edgeがネットにつながらない!原因と12の解決方法

「Microsoft Edgeだけがインターネットに接続できない」というトラブルに遭遇したことはありませんか?

ChromeやFirefoxなど他のブラウザは問題なく動作するのに、Edgeだけが「接続されていません」「このページに到達できません」というエラーメッセージを表示する。このような状況は意外と多くのユーザーが経験しています。

この記事では、Microsoft Edgeがインターネットに接続できない原因を詳しく解説し、実際に効果のある解決方法を段階的にご紹介します。初心者の方でも安心して試せる方法から、少し高度な対処法まで網羅していますので、一緒に問題を解決していきましょう。


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  1. まず確認すべきこと
    1. 他のブラウザで接続できるか確認
    2. ネットワーク接続を確認
    3. Edgeのバージョンを確認
  2. エラーメッセージの種類と意味
    1. 「接続されていません」
    2. 「Hmm…このページに到達できません」
    3. 「ERR_CONNECTION_ABORTED」
    4. 「DNS_PROBE_FINISHED_BAD_SECURE_CONFIG」
  3. 【解決法1】パソコンとEdgeを再起動する
    1. パソコンの再起動
    2. Edgeの完全再起動
  4. 【解決法2】プロキシ設定を確認・修正する
    1. プロキシ設定とは
    2. 自動検出設定を有効にする方法
    3. コントロールパネルから設定する方法
  5. 【解決法3】IPv6を無効にする
    1. IPv6とIPv4の違い
    2. IPv6を無効にする手順
  6. 【解決法4】DNS設定を変更する
    1. DNSとは
    2. DNSキャッシュをクリアする
    3. GoogleのDNSサーバーを使用する
  7. 【解決法5】ネットワーク設定をリセットする
    1. リセットの注意点
    2. ネットワークリセットの手順
  8. 【解決法6】TLS設定を確認する
    1. TLS 1.0と1.1の無効化問題
    2. TLS設定を変更する手順
  9. 【解決法7】キャッシュと閲覧データを削除する
    1. 閲覧データの削除手順
  10. 【解決法8】Edgeの設定をリセットする
    1. リセットで保持されるもの
    2. リセット手順
  11. 【解決法9】セキュリティソフト・ファイアウォールを確認する
    1. 一時的に無効化してテストする
  12. 【解決法10】拡張機能を無効にする
    1. 拡張機能の無効化手順
  13. 【解決法11】Edgeを修復する
    1. 修復機能の利用手順
  14. 【解決法12】VPN接続を確認する
    1. VPNの一時的な無効化
  15. ネットワークトラブルシューティングツールを使う
    1. トラブルシューティングの実行手順
  16. 最終手段:Edgeの再インストール
    1. 再インストールの注意点
    2. 再インストール手順
  17. 予防策と日常のメンテナンス
    1. 定期的なアップデート
    2. キャッシュの定期的なクリア
    3. セキュリティソフトの設定確認
  18. まとめ

まず確認すべきこと

他のブラウザで接続できるか確認

最初に確認すべきなのは、「本当にEdgeだけの問題なのか」という点です。

Google ChromeやFirefox、Internet Explorerなど、他のブラウザでインターネットに接続できるか試してみてください。他のブラウザは正常に動作する場合、問題はEdge固有のものだと特定できます。

逆に、どのブラウザでも接続できない場合は、パソコン全体のネットワーク設定や、Wi-Fiルーターに問題がある可能性が高いです。

ネットワーク接続を確認

タスクバー右下のネットワークアイコンを確認してください。

Wi-Fiマークや地球儀のアイコンに×マークや!マークが表示されている場合、パソコン自体がインターネットに接続できていません。この場合は、まずパソコンとルーターの接続を確認しましょう。

確認ポイント

  • LANケーブルがしっかり差し込まれているか
  • Wi-Fiがオンになっているか
  • ルーターの電源が入っているか
  • ルーターのランプが正常に点灯しているか

Edgeのバージョンを確認

古いバージョンのEdgeを使用していると、既知のバグが原因で接続できないことがあります。

Edgeを開き、右上の「…」から「設定」→「Microsoft Edgeについて」を選択すると、自動的に更新がチェックされます。最新版でない場合は、まずアップデートしてから問題が解決するか確認してください。


エラーメッセージの種類と意味

「接続されていません」

Edgeが起動時に表示するエラーで、新しいタブページは開くものの、ニュースや天気が表示されません。別のWebページを開こうとすると、同様のエラーが表示されます。

「Hmm…このページに到達できません」

「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」というメッセージとともに表示されることが多いエラーです。DNS(ドメインネームシステム)の解決に問題があることを示唆しています。

「ERR_CONNECTION_ABORTED」

接続が中断されたことを示すエラーコードです。セキュリティソフトやファイアウォールがEdgeの通信をブロックしている可能性があります。

「DNS_PROBE_FINISHED_BAD_SECURE_CONFIG」

DNSの設定に問題があることを示すエラーです。プロキシ設定やDNSサーバーの設定を確認する必要があります。


【解決法1】パソコンとEdgeを再起動する

最も基本的ですが、意外と効果的な対処法です。

パソコンの再起動

一時的なシステムエラーが原因の場合、パソコンを再起動するだけで問題が解決することがあります。

「スタート」メニューから「電源」→「再起動」を選択して、パソコンを再起動してください。再起動後、もう一度Edgeでインターネット接続を試してみましょう。

Edgeの完全再起動

Edgeが正常に終了していない場合、バックグラウンドでプロセスが残っていることがあります。

手順

タスクマネージャーを開きます(Ctrl + Shift + Esc)。

「プロセス」タブで「Microsoft Edge」を探し、すべてのEdgeプロセスを右クリックして「タスクの終了」を選択します。

すべてのプロセスを終了したら、再度Edgeを起動してみてください。


【解決法2】プロキシ設定を確認・修正する

プロキシ設定が原因でEdgeだけが接続できないケースは非常に多いです。

プロキシ設定とは

プロキシは、パソコンとインターネットの間に立って通信を中継するサーバーのことです。企業や学校などの環境では使用されることがありますが、一般家庭では通常必要ありません。

間違ってプロキシが設定されていると、Edgeがインターネットに接続できなくなることがあります。

自動検出設定を有効にする方法

手順1:設定画面を開く

Edgeのアドレスバーに「edge://settings/system」と入力してEnterキーを押します。

「コンピューターのプロキシ設定を開く」をクリックします。

手順2:自動検出をオンにする

「設定を自動的に検出する」のスイッチをオンにします。

もし「プロキシサーバーを使う」がオンになっている場合は、オフに切り替えてください(企業などで指定されている場合を除く)。

設定を変更したら、パソコンを再起動してEdgeを起動してみてください。

コントロールパネルから設定する方法

手順

キーボードで「Windows + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。

「inetcpl.cpl」と入力してEnterキーを押すと、「インターネットのプロパティ」が開きます。

「接続」タブをクリックし、「LANの設定」ボタンをクリックします。

「設定を自動的に検出する」にチェックを入れます。

「プロキシサーバー」の項目がチェックされている場合は、チェックを外します(企業環境で必要な場合を除く)。

「OK」をクリックして設定を保存します。


【解決法3】IPv6を無効にする

IPv6の設定が原因でEdgeが接続できなくなることがあります。

IPv6とIPv4の違い

インターネット通信には、IPv4とIPv6という2種類のプロトコル(通信規約)があります。Windows 10以降では、IPv6が優先的に使用されるように設定されていますが、一部の環境ではこれが接続トラブルの原因になることがあります。

IPv6を無効にする手順

ネットワーク接続を開く

「Windows + R」キーを押して「ncpa.cpl」と入力し、Enterキーを押します。

接続のプロパティを開く

使用しているネットワーク接続(Wi-Fiまたはイーサネット)を右クリックして「プロパティ」を選択します。

IPv6のチェックを外す

表示された項目の中から「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」のチェックを外します。

「OK」をクリックして設定を保存します。

パソコンを再起動して、Edgeで接続できるか確認してください。


【解決法4】DNS設定を変更する

DNSサーバーの問題でEdgeが接続できないことがあります。

DNSとは

DNS(ドメインネームシステム)は、Webサイトの名前(例:www.example.com)をコンピュータが理解できるIPアドレスに変換する仕組みです。DNSサーバーに問題があると、Webサイトにアクセスできなくなります。

DNSキャッシュをクリアする

手順

キーボードで「Windows + R」を押して「cmd」と入力し、Ctrl + Shift + Enterキーを同時に押して管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。

以下のコマンドを順番に入力してEnterキーを押します。

ipconfig /flushdns
ipconfig /release
ipconfig /renew

完了したら、パソコンを再起動してEdgeを試してみてください。

GoogleのDNSサーバーを使用する

プロバイダーのDNSサーバーに問題がある場合、GoogleやCloudflareの公開DNSサーバーを使用することで解決できます。

手順

「Windows + R」キーを押して「ncpa.cpl」と入力し、Enterキーを押します。

使用しているネットワーク接続を右クリックして「プロパティ」を選択します。

「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」をダブルクリックします。

「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、以下の値を入力します。

優先DNSサーバー:8.8.8.8
代替DNSサーバー:8.8.4.4

または、Cloudflareの場合:

優先DNSサーバー:1.1.1.1
代替DNSサーバー:1.0.0.1

「OK」をクリックして設定を保存し、パソコンを再起動します。


【解決法5】ネットワーク設定をリセットする

パソコンのネットワーク設定全体をリセットすることで、問題が解決することがあります。

リセットの注意点

この操作を行うと、すべてのネットワークアダプターと設定が初期化されます。保存されているWi-Fiのパスワードなども削除されるため、再設定が必要になります。

ネットワークリセットの手順

Windowsの設定を開く

「Windows + I」キーを押して設定を開きます。

「ネットワークとインターネット」をクリックします。

リセットを実行

左側のメニューから「状態」を選択します。

下にスクロールして「ネットワークのリセット」をクリックします。

「今すぐリセット」をクリックし、確認メッセージで「はい」を選択します。

パソコンが自動的に再起動されます。再起動後、Wi-Fiに再接続してEdgeを試してください。


【解決法6】TLS設定を確認する

TLS(Transport Layer Security)の設定が原因でEdgeが接続できない場合があります。

TLS 1.0と1.1の無効化問題

2022年8月頃のWindows Updateから、Edgeではセキュリティ上の理由でTLS 1.0と1.1がデフォルトで無効化されました。古いWebサイトにアクセスする必要がある場合、この設定を有効にする必要があります。

TLS設定を変更する手順

インターネットオプションを開く

コントロールパネルを開き、右上の検索窓に「インターネットオプション」と入力します。

表示された「インターネットオプション」をクリックします。

TLSを有効にする

「詳細設定」タブをクリックします。

下にスクロールして「セキュリティ」セクションを探します。

以下の項目すべてにチェックを入れます。

  • TLS 1.0を使用する
  • TLS 1.1を使用する
  • TLS 1.2を使用する
  • TLS 1.3を使用する(表示される場合)

「適用」をクリックしてから「OK」をクリックします。

Edgeを再起動して、接続できるか確認してください。


【解決法7】キャッシュと閲覧データを削除する

蓄積されたキャッシュや破損したCookieが原因で接続できないことがあります。

閲覧データの削除手順

設定画面を開く

Edgeを起動し、「Ctrl + Shift + Delete」キーを同時に押すと、閲覧データのクリア画面が開きます。

削除する項目を選択

時間の範囲で「すべての期間」を選択します。

以下の項目にチェックを入れます。

  • 閲覧履歴
  • Cookieおよびその他のサイトデータ
  • キャッシュされた画像とファイル

データを削除

「今すぐクリア」をクリックします。

削除が完了したら、Edgeを再起動して接続を試してください。


【解決法8】Edgeの設定をリセットする

Edgeの設定に問題がある場合、リセットすることで初期状態に戻せます。

リセットで保持されるもの

お気に入りやブックマーク、保存されているパスワードは削除されません。ただし、拡張機能は無効になり、ホームページなどの設定は初期状態に戻ります。

リセット手順

設定画面を開く

Edgeで「edge://settings/reset」とアドレスバーに入力してEnterキーを押します。

リセットを実行

「設定を復元して既定値に戻す」をクリックします。

確認ダイアログが表示されたら「リセット」をクリックします。

Edgeが再起動されるので、接続できるか確認してください。


【解決法9】セキュリティソフト・ファイアウォールを確認する

セキュリティソフトやWindowsファイアウォールがEdgeの通信をブロックしている可能性があります。

一時的に無効化してテストする

サードパーティ製セキュリティソフトの場合

ノートン、マカフィー、カスペルスキーなどのセキュリティソフトを使用している場合、一時的に保護機能を無効にしてEdgeで接続できるか試してください。

接続できた場合は、セキュリティソフトの設定でEdgeを許可リストに追加する必要があります。詳しい設定方法は、各セキュリティソフトのマニュアルを参照してください。

Windowsファイアウォールの場合

「Windows + I」キーを押して設定を開き、「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」→「ファイアウォールとネットワーク保護」へ進みます。

使用しているネットワーク(プライベートまたはパブリック)をクリックし、「Windowsファイアウォール」を一時的にオフにします。

Edgeで接続できるか確認後、必ずファイアウォールをオンに戻してください。


【解決法10】拡張機能を無効にする

Edge用の拡張機能が原因で接続できない場合があります。

拡張機能の無効化手順

拡張機能の管理画面を開く

Edgeで「edge://extensions/」とアドレスバーに入力してEnterキーを押します。

すべての拡張機能を無効化

インストールされているすべての拡張機能のトグルスイッチをオフにします。

動作を確認

Edgeで接続できるか確認します。接続できた場合は、拡張機能が原因です。

一つずつ拡張機能を有効化していき、どれが問題を引き起こしているか特定してください。問題の拡張機能が見つかったら、アンインストールするか更新してください。


【解決法11】Edgeを修復する

Edgeのファイルが破損している場合、Windowsの修復機能を使います。

修復機能の利用手順

設定を開く

「Windows + I」キーを押して設定を開きます。

「アプリ」→「インストールされているアプリ」(またはWindows 10では「アプリと機能」)へ進みます。

Edgeを修復

一覧から「Microsoft Edge」を探します。

右側の「…」をクリックして「変更」または「詳細オプション」を選択します。

「修復」ボタンをクリックします。

インターネットに接続されていることを確認して修復を実行してください。

修復が完了したら、Edgeを起動して接続を確認します。


【解決法12】VPN接続を確認する

VPNを使用している場合、それが原因で接続できないことがあります。

VPNの一時的な無効化

VPNソフトを起動している場合は、一時的に接続を切断してEdgeで接続できるか試してください。

VPNを切断して接続できるようになった場合は、VPNの設定を確認するか、VPNプロバイダーに問い合わせてください。


ネットワークトラブルシューティングツールを使う

Windowsには、ネットワークの問題を自動的に検出して修正する機能があります。

トラブルシューティングの実行手順

設定を開く

「Windows + I」キーを押して設定を開きます。

「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティング ツール」へ進みます。

ネットワークのトラブルシューティングを実行

「インターネット接続」または「ネットワークアダプター」を選択して「トラブルシューティング ツールの実行」をクリックします。

画面の指示に従ってトラブルシューティングを完了させてください。

検出された問題があれば自動的に修復が試みられます。


最終手段:Edgeの再インストール

上記すべての方法を試しても解決しない場合、Edgeを完全に再インストールすることを検討してください。

再インストールの注意点

Windows 10/11では、Edgeは標準で組み込まれているため、通常のアンインストールができません。再インストールには、Microsoftの公式サイトから最新版をダウンロードする必要があります。

再インストール手順

現在のEdgeを確認

まず、Edge以外のブラウザ(ChromeやFirefox)で、Microsoftの公式サイトにアクセスしてEdgeのインストーラーをダウンロードします。

Edgeをインストール

ダウンロードしたインストーラーを実行すると、既存のEdgeが最新版で上書きインストールされます。

インストール後、パソコンを再起動してEdgeを起動してみてください。


予防策と日常のメンテナンス

定期的なアップデート

Edgeを常に最新バージョンに保つことで、既知のバグを回避できます。月に一度は「Microsoft Edgeについて」の画面でアップデートを確認しましょう。

キャッシュの定期的なクリア

2〜3ヶ月に一度は、キャッシュと閲覧データをクリアすることをおすすめします。これにより、ブラウザの動作が軽快に保たれます。

セキュリティソフトの設定確認

新しいセキュリティソフトをインストールした後は、Edgeが正常に動作するか必ず確認してください。必要に応じて、Edgeを許可リストに追加しましょう。


まとめ

Microsoft Edgeがインターネットに接続できない問題は、さまざまな原因で発生しますが、ほとんどの場合、今回紹介した方法で解決できます。

最も効果的な対処法TOP5

  1. プロキシ設定の確認・修正
  2. DNSキャッシュのクリアとDNS設定の変更
  3. IPv6の無効化
  4. Edgeの設定リセット
  5. ネットワーク設定のリセット

トラブル解決の基本は、「簡単な方法から試す」ことです。まずはパソコンの再起動やプロキシ設定の確認から始めて、段階的により詳しい対処法を試していくのが効率的です。

それでも解決しない場合は、ネットワーク環境自体に問題がある可能性も考慮して、プロバイダーやネットワーク管理者に相談することも検討してください。

この記事が、あなたのEdge接続問題の解決に役立てば幸いです!

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