アンケートやクイズを作れるMicrosoft Forms(マイクロソフト フォームズ)。便利なツールですが、「サインインってどうやるの?」「ログインできない!」という声をよく聞きます。
Microsoft Formsを使うには、Microsoftアカウントでのサインインが必要です。でも、アカウントの種類によって使える機能が違ったり、エラーが出たりすることがあるんです。
この記事では、Microsoft Formsへのサインイン方法を基本から解説します。サインインできない場合の対処法も詳しく説明しますよ。
Microsoft Formsとは?
アンケートやクイズが作れるツール
Microsoft Formsは、オンラインでアンケート、クイズ、投票などを作成できる無料ツールです。
- 学校のテストやアンケート
- 会社の社内調査
- イベントの出欠確認
- 顧客満足度調査
など、様々な場面で使われています。
回答するだけなら基本的にサインイン不要
重要なポイントですが、他の人が作ったフォームに回答するだけなら、サインインは不要です。
送られてきたリンクをクリックして、そのまま回答できます。
フォームを作る場合はサインインが必要
自分でアンケートやクイズを作りたい場合は、Microsoftアカウントでサインインする必要があります。
サインインの基本手順
パソコンからサインイン
手順1:Microsoft Formsにアクセス
ブラウザで「forms.microsoft.com」にアクセスします。
手順2:サインインをクリック
画面右上の「サインイン」ボタンをクリックします。
手順3:アカウント情報を入力
- メールアドレス、電話番号、またはSkype名を入力
- 「次へ」をクリック
- パスワードを入力
- 「サインイン」をクリック
手順4:フォーム作成画面へ
サインインが完了すると、フォームの一覧画面が表示されます。「新しいフォーム」をクリックすれば、すぐに作成を始められます。
スマホ・タブレットからサインイン
ブラウザを使う場合
パソコンと同じ手順です。ChromeやSafariなどのブラウザで「forms.microsoft.com」にアクセスしてサインインします。
Microsoft 365アプリを使う場合
- Microsoft 365アプリをインストール
- アプリを開いてサインイン
- 下部のメニューから「作成」を選択
- 「フォーム」を選ぶ
スマホでも使えますが、画面が小さいので、複雑なフォームを作る場合はパソコンの方が便利です。
使えるアカウントの種類
Microsoft Formsには、使えるアカウントの種類がいくつかあります。
個人用Microsoftアカウント
無料で作れる個人のアカウントです。
- Outlook.com、Hotmail.com、Live.comのメールアドレス
- または、任意のメールアドレスでMicrosoftアカウントを作成
使える機能
- 基本的なフォーム作成
- 最大200件までの回答収集
- 結果の閲覧と分析
制限
- 一部の高度な機能が使えない
- チーム共有機能に制限がある
職場または学校アカウント(Microsoft 365)
会社や学校から支給されるアカウントです。
- 「○○@会社名.com」「○○@学校名.ac.jp」のような形式
- Microsoft 365(旧Office 365)のライセンスが含まれる
使える機能
- すべての機能が使える
- 無制限の回答数
- チームでのフォーム共同編集
- 組織内での共有機能
- より詳細な分析機能
- Forms Proへのアップグレード可能(有料プランの場合)
違いを簡単にまとめると
| 機能 | 個人アカウント | 職場/学校アカウント |
|---|---|---|
| フォーム作成 | ○ | ○ |
| 回答数制限 | 200件まで | 無制限 |
| 共同編集 | △(制限あり) | ○ |
| 高度な分析 | × | ○ |
| 料金 | 無料 | 組織によって異なる |
サインインできない原因と対処法
原因1:アカウント情報の間違い
メールアドレスやパスワードを間違えている
一番多いのがこれです。特にパスワードは、大文字小文字を区別するので注意が必要です。
対処法
- メールアドレスを再確認(スペースや全角文字が入っていないか)
- Caps Lockがオンになっていないか確認
- パスワードを忘れた場合は「パスワードを忘れた場合」をクリック
原因2:アカウントの種類を間違えている
個人アカウントと職場/学校アカウントを混同していることがあります。
対処法
サインイン画面で、正しいアカウントの種類を選択します。
- 「職場または学校アカウント」
- 「個人用アカウント」
間違ったアカウントタイプを選ぶと、正しいパスワードを入れてもエラーになります。
原因3:アカウントがロックされている
セキュリティのため、何度もパスワードを間違えるとアカウントがロックされます。
対処法
- 30分〜1時間待ってから再度試す
- Microsoftアカウントの復旧ページから本人確認を行う
- 職場/学校アカウントの場合は、IT管理者に連絡
原因4:ブラウザの問題
Cookieやキャッシュが原因でサインインできないことがあります。
対処法1:キャッシュとCookieをクリア
Chromeの場合
- 右上の「︙」→「設定」
- 「プライバシーとセキュリティ」
- 「閲覧履歴データの削除」
- 「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」
対処法2:シークレットモードで試す
- Ctrl + Shift + N(Windows)
- Command + Shift + N(Mac)
シークレットモードでサインインできれば、ブラウザの設定に問題があります。
対処法3:別のブラウザで試す
ChromeがダメならEdge、SafariがダメならChromeで試してみましょう。
原因5:2段階認証の問題
アカウントで2段階認証を設定している場合、確認コードの入力が必要です。
対処法
- スマホに届く認証コードを確認
- 認証アプリ(Microsoft Authenticatorなど)を開いてコードを取得
- 認証コードが届かない場合は、バックアップコードを使用
原因6:組織のアクセス制限
会社や学校のアカウントでは、IT管理者がMicrosoft Formsへのアクセスを制限していることがあります。
対処法
- IT管理者やヘルプデスクに連絡
- 組織のポリシーでFormsが許可されているか確認
原因7:サービスの障害
Microsoft側でサービス障害が起きている可能性もあります。
確認方法
- 「Microsoft 365 サービス正常性」で検索
- Twitterなどで「Microsoft Forms 障害」を検索
- 同僚や友人も同じ問題が起きているか確認
障害の場合は、復旧を待つしかありません。通常は数時間以内に解決します。
パスワードを忘れた場合
パスワードリセットの手順
個人アカウントの場合
- サインイン画面で「パスワードを忘れた場合」をクリック
- メールアドレスを入力
- 表示されたCAPTCHA(画像認証)を入力
- 本人確認方法を選択
- 登録済みメールアドレスに確認コードを送信
- 登録済み電話番号にSMSで送信
- 届いたコードを入力
- 新しいパスワードを設定
職場または学校アカウントの場合
組織によって手順が異なります。
- セルフサービスパスワードリセットが有効な場合:上記と同じ手順
- 無効な場合:IT管理者に連絡してリセットを依頼
パスワード設定のコツ
新しいパスワードを設定するときのポイント:
- 8文字以上
- 大文字と小文字を混ぜる
- 数字を含める
- 記号を含める(!@#$%など)
- 他のサービスと同じパスワードは使わない
パスワード管理アプリ(1Password、Bitwardenなど)を使うと、複雑なパスワードも簡単に管理できます。
よくある質問
Q. Microsoftアカウントを持っていない場合は?
A. 無料で作成できます。
- 「account.microsoft.com」にアクセス
- 「Microsoftアカウントを作成」をクリック
- メールアドレスを登録(既存のメールアドレスでOK)
- パスワードを設定
- 本人確認を完了
作成後、すぐにMicrosoft Formsが使えます。
Q. 複数のアカウントを持っている場合は?
A. サインイン時に使いたいアカウントを選べます。
すでにブラウザで別のアカウントにサインインしている場合、アカウントの切り替え画面が表示されます。「別のアカウントを使用」をクリックして、目的のアカウントでサインインしましょう。
Q. サインアウトするには?
A. 画面右上のプロフィールアイコンをクリックして「サインアウト」を選びます。
共有パソコンを使う場合は、必ずサインアウトしましょう。
Q. 自動サインインを無効にしたい
A. サインイン時に「サインインしたままにする」のチェックを外します。
すでに自動サインインになっている場合は、ブラウザのCookieを削除すれば解除されます。
Q. フォームの回答者もサインインが必要?
A. 基本的に不要です。
ただし、フォーム作成者が「組織内のユーザーのみ回答可能」という設定にしている場合は、回答者も組織のアカウントでサインインが必要になります。
Q. Googleアカウントでサインインできる?
A. できません。
Microsoft Formsを使うには、必ずMicrosoftアカウントが必要です。ただし、Googleのメールアドレス(@gmail.com)を使ってMicrosoftアカウントを作成することは可能です。
アカウント管理のヒント
セキュリティを高める設定
2段階認証を有効にする
- 「account.microsoft.com」にサインイン
- 「セキュリティ」を開く
- 「2段階認証」をオンにする
- スマホアプリ(Microsoft Authenticator推奨)または電話番号を登録
これで、パスワードだけでなく確認コードも必要になり、セキュリティが大幅に向上します。
セキュリティ情報を最新に保つ
- 予備のメールアドレスを登録
- 電話番号を登録
- セキュリティの質問を設定
これらを設定しておくと、パスワードを忘れたときの復旧がスムーズです。
複数デバイスでの使用
Microsoft Formsは、どのデバイスからでも同じアカウントでサインインできます。
- 会社のパソコン
- 自宅のパソコン
- スマホ
- タブレット
作成したフォームはクラウドに保存されるので、どこからでもアクセスして編集できます。
組織アカウント特有の注意点
ゲストアクセス
他の組織のMicrosoft Formsにゲストとして招待されることがあります。
その場合、自分のアカウントでサインインした後、ゲストとしてアクセス許可を求められます。「承諾」をクリックすれば使えるようになります。
管理者による制限
組織によっては、以下のような制限がかかっていることがあります。
- Microsoft Formsへのアクセス自体が禁止
- 外部ユーザーとの共有が禁止
- フォームの公開が禁止
- 特定のテンプレートの使用が禁止
これらの制限は、セキュリティやコンプライアンス(法令遵守)のために設定されています。必要な機能が使えない場合は、IT管理者に相談しましょう。
アカウントが無効化された場合
退職や卒業などでアカウントが無効化されると、作成したフォームにもアクセスできなくなります。
重要なフォームのデータは、事前にエクスポート(書き出し)しておくことをおすすめします。
トラブルシューティング補足
エラーメッセージ別の対処法
「このアカウントは存在しません」
- メールアドレスのスペルミスを確認
- 別のアカウントで登録していないか確認
- アカウントを作成していない場合は新規作成
「パスワードが正しくありません」
- Caps Lockがオンになっていないか確認
- パスワードをコピー&ペーストしている場合、余分なスペースが入っていないか確認
- パスワードリセットを実行
「アカウントがロックされています」
- 30分〜1時間待つ
- アカウント復旧ページから本人確認
「アクセスが拒否されました」
- 組織のアカウントで、Microsoft Formsへのアクセスが許可されていない
- IT管理者に連絡
ブラウザ設定の確認
Microsoft Formsを快適に使うための推奨ブラウザ設定:
Cookieを有効にする
- Cookieが無効だとサインインできません
- ブラウザの設定で「Cookieを許可」をオンに
JavaScriptを有効にする
- Microsoft FormsはJavaScriptを使用します
- ほとんどのブラウザでデフォルトで有効ですが、念のため確認
ポップアップブロックを解除
- 一部の機能でポップアップウィンドウが開きます
- forms.microsoft.comをポップアップ許可リストに追加
まとめ:サインインできない時は落ち着いて対処
Microsoft Formsへのサインインは、通常はスムーズです。でも、うまくいかないこともあります。
サインインできない時のチェックリスト
- メールアドレスとパスワードを再確認
- 正しいアカウントの種類を選択
- ブラウザのキャッシュをクリア
- 別のブラウザやシークレットモードで試す
- 2段階認証のコードを確認
- パスワードリセットを実行
- サービス障害情報を確認
職場や学校のアカウントで問題が続く場合は、IT管理者に連絡するのが確実です。
個人アカウントなら、Microsoftのサポートページから問い合わせができます。
一度サインインできれば、あとは簡単にフォームを作成できます。焦らず、順番に対処していけば必ず解決できますよ。


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