「Googleカレンダーに『タスク』ってあるけど、これって何?」「予定と何が違うの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
Googleカレンダーには、予定(イベント)とは別に「タスク」という機能があります。実は、この2つを使い分けることで、スケジュール管理が劇的に効率化できるんです。
タスクは、時間が明確に決まっていない「やるべきこと」を管理するための機能で、To Doリスト(やることリスト)として活用できます。
この記事では、Googleカレンダーのタスク機能について、基本から応用まで分かりやすく解説します。
タスクと予定の違い、具体的な使い方、そして2025年11月に追加された最新機能まで、すべてご紹介します!
Googleカレンダーの「タスク」とは?

まず、タスクの基本を理解しましょう。
タスクの定義
タスクとは、時間が明確に決まっていない作業やTo Do(やるべきこと)を管理するための機能です。
例えば:
- 「〇日までにメールを送る」
- 「報告書を作成する」
- 「資料を確認する」
- 「買い物リストをチェックする」
といった、期限はあるけど、何時に行うかは決まっていない作業がタスクに該当します。
タスクの特徴
Googleカレンダーのタスク機能には、以下の特徴があります:
1. シンプルな構成
- タイトル
- 期限(日付・時刻)
- 説明文
- サブタスク(小さなタスクを追加)
2. 完了管理
- チェックボックスで完了・未完了を管理
- 完了したタスクは取り消し線が表示される
3. 繰り返し設定可能
- 日次、週次、月次、年次で繰り返せる
- 定期的なルーティン作業に便利
4. プライベート
- タスクは自分だけが見える
- 共有カレンダーでも他人には表示されない
5. Googleサービスと連携
- Gmailのメールをタスクに変換できる
- Google ToDoリストと同期される
- すべてのデバイスで自動同期
「タスク」と「予定(イベント)」の違い
タスクと予定、どう使い分けるべきなのでしょうか?
タスクと予定の比較表
| 項目 | タスク | 予定(イベント) |
|---|---|---|
| 主な用途 | やることリスト | 時間が決まった予定 |
| 時間設定 | 期限のみ(開始時刻・終了時刻は任意) | 開始時刻・終了時刻が必須 |
| 時間の融通 | 柔軟に変更可能 | 時間が固定されている |
| 添付ファイル | 不可 | 可能 |
| 場所の指定 | 不可 | 可能 |
| ゲスト招待 | 不可 | 可能 |
| Google Meet | 不可 | ビデオ会議リンクを追加可能 |
| 色分け | タスク全体で1色 | 個別に色分け可能 |
| 共有 | 自分だけ | 他人と共有可能 |
| 通知 | リマインダー | 通知・メール通知 |
具体的な使い分けの例
タスクに向いている:
- 「週末までに資料を読む」
- 「金曜日までに見積書を作成」
- 「月末までに経費精算」
- 「明日中にメール返信」
予定に向いている:
- 「14:00〜15:00 営業会議」
- 「10:00〜12:00 クライアントとの打ち合わせ」
- 「18:30〜19:30 歯医者の予約」
- 「13:00〜14:00 ランチミーティング」
使い分けのポイント
タスクを使うべき場面:
- 期限内であればいつでも実行できる作業
- 時間的な融通が利く仕事
- 完了・未完了を管理したいもの
予定を使うべき場面:
- 決まった時間に行う必要がある
- 他の人が関わる会議やミーティング
- 場所や詳細な情報が必要
- 時間をブロックして確保したい
タスクの基本的な使い方
それでは、実際にタスクを使ってみましょう。
【パソコン版】タスクの作成方法
方法1:空いている日付からタスクを作成
- Googleカレンダーを開く
- カレンダーの空いているスロットをクリック
- 表示される画面で「タスク」を選択
- タスクの情報を入力
- 「保存」をクリック
方法2:作成メニューから作成
- 画面左上の「作成」ボタンをクリック
- 「タスク」を選択
- タスクの詳細を入力
- 「保存」をクリック
方法3:ToDoリストパネルから作成
- 画面右側のToDoリストアイコン(チェックマーク)をクリック
- 「タスクを追加」をクリック
- タスク名を入力してEnter
タスクに設定できる項目
タイトル(必須)
タスクの名前を入力します。
期限(任意)
タスクを完了すべき日付を設定します。日付を設定すると、カレンダー上に表示されます。
開始日と終了時刻(任意)
2025年11月の新機能で、タスクに開始時刻と終了時刻を設定できるようになりました。これにより、カレンダー上で時間をブロックできます。
説明(任意)
タスクの詳細や補足情報を記入できます。
繰り返し(任意)
定期的に繰り返すタスクを設定できます。
タスクリスト(任意)
複数のタスクリストを作成している場合、どのリストに追加するか選択します。
【スマホ版】タスクの作成方法(Android/iPhone)
手順:
- Googleカレンダーアプリを開く
- 画面右下の「+」ボタンをタップ
- 「タスク」を選択
- タスクの詳細を入力:
- タイトル
- 期限(日付と時刻)
- 説明
- 繰り返し設定
- 右上の「保存」をタップ
タスクの表示・非表示設定

タスクをカレンダーに表示させる方法です。
パソコンでタスクを表示
手順:
- Googleカレンダーを開く
- 画面左側の「マイカレンダー」を確認
- 「ToDoリスト」の横にあるチェックボックスをオンにする
これで、日付が設定されているタスクがカレンダー上に表示されます。
スマホでタスクを表示
手順:
- Googleカレンダーアプリを開く
- 左上の「≡」(メニュー)をタップ
- 「マイカレンダー」の中の「ToDoリスト」にチェックを入れる
完了済みタスクを非表示にする
完了したタスクは取り消し線付きで表示されますが、非表示にすることもできます。
パソコン版:
- 画面右上の設定メニューの横にある切り替えメニューをクリック
- 「完了したタスクを表示する」のチェックを外す
スマホ版:
- メニュー→「設定」→「全般」
- 「完了したタスクを表示する」をオフにする
タスクの編集・完了・削除
作成したタスクを管理する方法です。
タスクを編集する
パソコン:
- カレンダー上のタスクをクリック
- 編集アイコン(鉛筆マーク)をクリック
- 内容を変更
- 「保存」をクリック
スマホ:
- タスクをタップ
- 編集アイコンをタップ
- 内容を変更
- 「保存」をタップ
タスクを完了にする
パソコン:
- タスク名の左側の丸いチェックボックスをクリック
- または、タスクを開いて右下の「完了とする」をクリック
スマホ:
- タスクを右にスワイプ
- または、タスクをタップして「完了とする」をタップ
完了したタスクは取り消し線が表示され、カレンダー上に残ります(設定で非表示にもできます)。
タスクを削除する
パソコン:
- タスクをクリック
- 削除アイコンをクリック
スマホ:
- タスクをタップ
- 右上のメニュー(⋮)→「削除」をタップ
サブタスクの使い方
大きなタスクを小さなステップに分解できます。
サブタスクとは
サブタスクは、メインのタスクに紐づけられた小さなタスクです。
例えば、「プロジェクト資料を作成」というタスクに対して:
- データを収集
- グラフを作成
- 文章を書く
- 上司に確認
といったサブタスクを追加できます。
サブタスクの作成方法
パソコン版:
- タスクをクリックして編集画面を開く
- 「サブタスクを追加」をクリック
- サブタスク名を入力してEnter
- 複数のサブタスクを追加可能
スマホ版:
- タスクをタップして編集画面を開く
- 「サブタスクを追加」をタップ
- サブタスク名を入力
- 「保存」をタップ
サブタスクも個別にチェックして完了にできます。
【2025年11月新機能】タスクに時間をブロックする
最新のアップデートで、タスクがさらに便利になりました!
新機能の概要
これまで、タスクには期限を設定できましたが、特定の時間帯を確保することはできませんでした。
多くのユーザーは「集中時間」という名前の予定を作って時間をブロックしていましたが、それではタスクリストとの連携がありませんでした。
2025年11月のアップデートで、タスクに開始時刻と終了時刻を設定できるようになり、カレンダー上で時間をブロックできるようになりました。
新機能のポイント
1. タスクのまま時間をブロック
予定に変換せず、タスクとして時間を確保できます。
2. タスクリストに残る
時間をブロックしても、ToDoリストにはタスクとして残ります。
3. リマインダーが継続
タスクを完了にするまで、リマインダーが送られ続けます。
4. 柔軟な設定
- 表示・非表示の切り替え
- 取り込み中(Do Not Disturb)モードのオン・オフ
- 会議の招待を自動的に辞退
使い方
手順:
- カレンダーの空いている時間帯をクリック
- 「タスク」を選択
- 「時間を追加」をクリック
- 開始時刻と終了時刻を設定
- 必要に応じて以下の設定を変更:
- 「取り込み中」:オンにするとDo Not Disturb(応答不可)モードになる
- 「会議を自動的に辞退」:この時間帯の会議招待を自動で断る
- 「表示設定」:タスク名を非公開にできる
- 「保存」をクリック
これで、タスクに作業時間が確保され、誰からも邪魔されない集中時間が作れます!
タスクリストの活用
複数のタスクリストを作成して、タスクを整理できます。
タスクリストとは
タスクリストは、タスクをカテゴリごとに分けて管理するための機能です。
例えば:
- 「仕事」
- 「プライベート」
- 「プロジェクトA」
- 「買い物リスト」
- 「読書リスト」
タスクリストの作成方法
パソコン版:
- 画面右側のToDoリストパネルを開く
- 上部のリスト名(「マイタスク」など)をクリック
- 「新しいリストを作成」を選択
- リスト名を入力
- Enterキーで確定
スマホ版:
- Google ToDoリストアプリを開く(または、カレンダーアプリからToDoリストを表示)
- 画面下部のリスト名をタップ
- 「新しいリストを作成」をタップ
- リスト名を入力して保存
タスクリストの切り替え
複数のリストを作成している場合、タスクを追加する際にリストを選択できます。
また、ToDoリストパネルの上部でリストを切り替えて、表示するタスクを変更できます。
Gmailからタスクを作成する

メールをタスクに変換できる便利な機能です。
メールをタスクにする方法
手順:
- Gmailを開く
- タスクにしたいメールを開く
- 画面上部の「タスクに追加」アイコンをクリック(または、メール右上のメニュー→「タスクに追加」)
- タスクの詳細が自動的に入力される:
- メールの件名がタスク名になる
- メールへのリンクが説明に追加される
- 必要に応じて期限を設定
- 「保存」をクリック
これで、メールに関連するタスクを簡単に作成でき、ToDoリストとカレンダーの両方で管理できます。
Google ToDoリストアプリとの連携
GoogleカレンダーのタスクとGoogle ToDoリストは完全に同期されています。
Google ToDoリストとは
Google ToDoリストは、Googleが提供する独立したタスク管理アプリです。
以下の場所からアクセスできます:
- Webブラウザ:https://tasks.google.com
- GmailやGoogleカレンダーの右側パネル
- スマホアプリ(Android/iPhone)
連携のメリット
1. 完全同期
ToDoリストで作成したタスクは、自動的にGoogleカレンダーに反映されます。
2. どこからでもアクセス
パソコン、スマホ、タブレット、どのデバイスからでも同じタスクを確認・編集できます。
3. 全画面表示
ToDoリストアプリでは、すべてのタスクを一覧表示できます。
4. リスト管理
複数のタスクリストを作成し、プロジェクトごとに整理できます。
注意点
- カレンダーに表示されるのは日付が設定されているタスクのみ
- 日付のないタスクはToDoリストアプリでのみ表示される
タスク機能の制限事項
便利なタスク機能ですが、いくつか制限があります。
タスクでできないこと
1. 添付ファイルの追加
タスクにファイルを添付することはできません。予定(イベント)では可能です。
2. 場所の指定
タスクに場所情報を追加できません。
3. ゲストの招待
タスクは個人専用で、他の人を招待できません。
4. Google Meetリンクの追加
ビデオ会議リンクは予定にのみ追加できます。
5. カスタムカラー
タスク個別に色を設定できません。タスク全体で1色のみです。
6. 検索機能の制限
ToDoリストアプリでは、タスクの検索機能が限定的です。
7. 共有機能
タスクやタスクリストを他の人と共有することはできません。
チーム作業には向かない
タスク機能は個人のTo Do管理に最適化されています。
チームでタスクを管理したい場合は、以下のツールが適しています:
- Google Keep
- Google Chat のスペース
- Asana、Trello、Backlogなどの専門的なプロジェクト管理ツール
タスク活用のコツ
タスク機能を最大限に活用するためのヒントです。
1. タスク名に規則性を持たせる
タスクの種類が一目で分かるように、接頭辞を付けるのがおすすめです。
例:
- 【メール】〇〇社に見積書送付
- 【資料】プレゼン資料の最終確認
- 【買い物】文房具を購入
- 【電話】△△さんに折り返し連絡
2. サブタスクで作業を分解
大きなタスクは、サブタスクで細かいステップに分けましょう。
これにより:
- 何から始めればいいか明確になる
- 進捗が見えやすくなる
- 達成感が得られやすい
3. 期限を必ず設定
期限を設定しないと、カレンダーに表示されません。
「いつか」ではなく、「〇日まで」と具体的な期限を設定しましょう。
4. 繰り返しタスクを活用
定期的な作業は繰り返し設定を使いましょう。
例:
- 毎週月曜:週報を提出
- 毎月末:経費精算
- 毎朝:メールチェック
5. 保留中のタスクを定期的に確認
過去365日間の未完了タスクは「保留中のタスク」として表示されます。
定期的にチェックして:
- 不要なタスクは削除
- 期限を再設定
- 優先順位を見直し
6. スター機能で優先度管理
重要なタスクには「スター」を付けて、優先的に取り組みましょう。
7. 予定と組み合わせる
- タスク:何をするか
- 予定:いつするか
この2つを組み合わせることで、時間管理とタスク管理を同時に行えます。
よくある質問(FAQ)
Q1. タスクは無料で使えますか?
A. はい、完全無料です。Googleアカウントがあれば、誰でも利用できます。Google Workspaceの有料プランでも無料プランでも、タスク機能は同じです。
Q2. タスクを他の人と共有できますか?
A. いいえ、できません。タスクは完全に個人専用の機能です。共有カレンダーを使用していても、あなたのタスクは他の人には見えません。
Q3. タスクに通知は来ますか?
A. はい、日付と時刻を設定したタスクには、リマインダー通知が届きます。通知設定は、カレンダーの設定から変更できます。
Q4. ToDoリストのタスクとカレンダーのタスクは別物ですか?
A. いいえ、同じものです。Google ToDoリストとGoogleカレンダーのタスクは完全に同期されています。どちらで作成・編集しても、自動的に反映されます。
Q5. タスクの色を変更できますか?
A. タスク全体の色は変更できますが、個別のタスクごとに色を設定することはできません。色を変更するには、左側の「マイカレンダー」の「ToDoリスト」の横にある三点メニューから色を選択します。
Q6. Googleリマインダーはどうなったんですか?
A. Googleリマインダー機能は、2023年にGoogle Tasksに統合されました。リマインダーで行っていたことは、現在はタスクで行います。
Q7. タスクが表示されないのはなぜ?
A. 以下を確認してください:
- タスクに日付が設定されているか
- 「マイカレンダー」の「ToDoリスト」にチェックが入っているか
- 正しいGoogleアカウントでログインしているか
Q8. タスクを予定に変換できますか?
A. Googleカレンダー内で直接変換する機能はありません。タスクの情報をコピーして、手動で予定として作成し直す必要があります。ただし、Zapierなどの自動化ツールを使えば変換できる場合があります。
まとめ
Googleカレンダーのタスク機能は、やるべきことを管理するための強力なツールです。
この記事のポイント:
- タスクは時間が決まっていない「やること」を管理する機能
- 予定は時間が固定、タスクは柔軟に変更可能
- 期限を設定すればカレンダーに表示される
- サブタスクで大きな作業を細分化できる
- 複数のタスクリストでカテゴリ別に整理可能
- Gmailのメールをタスクに変換できる
- Google ToDoリストと完全同期
- 2025年11月の新機能で、タスクに作業時間をブロックできる
- タスクは完全にプライベートで、他人には見えない
- 無料で誰でも利用可能
タスクと予定を上手に使い分けることで、「いつ何をするか」が一目で分かるようになります。
まずは今日のタスクを1つ、Googleカレンダーに追加してみましょう。
きっと、スケジュール管理が今よりもっと楽になるはずです!

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