「OneDriveにサインインしようとしたら、エラーコード0x8004de44が表示された…」
「Officeアプリにログインできなくなった!」
こんな経験はありませんか?
エラーコード0x8004de44 は、Microsoft OneDriveやOffice 365アプリケーション(Word、Excel、PowerPoint、Teamsなど)にサインインする際に発生する認証エラーです。
このエラーが表示されると、以下のような問題が発生します:
- OneDriveにサインインできない
- Officeアプリにログインできない
- ファイルの同期ができない
- メールアドレスを入力しても先に進めない
この記事では、エラーコード0x8004de44の意味、主な原因、そして効果的な解決方法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
- エラーコード0x8004de44とは?
- エラーコード0x8004de44の主な原因
- エラーコード0x8004de44の解決方法
- 【解決方法1】PCを再起動する
- 【解決方法2】インターネット接続を確認する
- 【解決方法3】OneDriveを最新版に更新する
- 【解決方法4】Officeアプリを更新する
- 【解決方法5】OneDriveをリセットする
- 【解決方法6】TLSプロトコルを有効にする
- 【解決方法7】Windows資格情報マネージャーをクリアする
- 【解決方法8】プロキシ設定を無効にする
- 【解決方法9】レジストリのIdentityフォルダを削除する
- 【解決方法10】新しいWindowsユーザープロファイルを作成する
- 【解決方法11】OneDriveを完全にアンインストール・再インストールする
- 【解決方法12】Microsoftサーバーの状態を確認する
- 【解決方法13】Webブラウザでサインインできるか確認する
- トラブルシューティングのフローチャート
- よくある質問
- このエラーを予防するには
- まとめ
エラーコード0x8004de44とは?

エラーメッセージの内容
このエラーが発生すると、以下のようなメッセージが表示されます:
サインインするときに問題が発生しました。
数分後にもう一度やり直してください。
(エラーコード: 0x8004de44)
英語版では:
There was a problem signing you in.
Please try again in a few minutes.
(Error code: 0x8004de44)
どんな時に発生する?
主な発生状況:
- OneDriveへのサインイン時
- Windows版OneDriveアプリでサインインしようとした時
- メールアドレスを入力した直後
- Officeアプリへのサインイン時
- Word、Excel、PowerPointなどのOffice 365アプリ
- Microsoft Teamsへのログイン
- Outlookへのサインイン
- 複数デバイスでの同期時
- 複数のPCでファイルを同期しようとした時
このエラーが示すこと
エラーコード0x8004de44は、Microsoftサービスとの認証に失敗した ことを意味します。
具体的には:
- Microsoftアカウントの認証情報が正しく処理されなかった
- デバイスとMicrosoftサーバー間の通信に問題がある
- アプリケーションの設定やキャッシュに問題がある
エラーコード0x8004de44の主な原因
このエラーが発生する原因は複数あります。
1. ネットワーク接続の問題
最も多い原因:
- インターネット接続が不安定
- WiFi接続が弱い
- プロキシサーバーの設定問題
2. OneDrive/Officeアプリが古い
バージョンの不一致:
- 古いバージョンのOneDriveを使用している
- Officeアプリが最新版にアップデートされていない
- Microsoftサーバーとの互換性の問題
3. 破損したキャッシュやプロファイル
データの破損:
- OneDriveのキャッシュファイルが破損
- Windowsユーザープロファイルの問題
- 認証情報のキャッシュが古い
4. 認証プロキシの使用
サポートされない接続方法:
- 認証が必要なプロキシサーバーを使用している
- 企業ネットワークで特殊な設定がある
注意: OneDriveは認証プロキシをサポートしていません。
5. TLS設定の問題
セキュリティプロトコルの不一致:
- TLS 1.0、1.1、1.2が有効になっていない
- 古いWindowsで最新のセキュリティプロトコルが無効
6. Microsoftサーバーの問題
サーバー側の要因:
- Microsoftサーバーがメンテナンス中
- 一時的なサービス障害
7. Windows資格情報の問題
保存された認証情報の不整合:
- Windows資格情報マネージャーに古い情報が残っている
- 複数アカウントの認証情報が競合
エラーコード0x8004de44の解決方法
それでは、具体的な解決方法を、効果の高い順にご紹介します。
【解決方法1】PCを再起動する
最もシンプルですが、意外と効果的な方法です。
手順:
- 開いているすべてのアプリケーションを閉じる
- Windowsの 「スタート」 → 「電源」 → 「再起動」
- PC起動後、OneDriveまたはOfficeアプリにサインイン
なぜ効果的?
- 一時的なネットワークやアプリの不具合がリセットされる
- メモリやキャッシュがクリアされる
【解決方法2】インターネット接続を確認する
ネットワーク接続に問題がないか確認します。
確認項目:
- 他のWebサイトにアクセスできるか確認
- ブラウザで任意のサイトを開いてみる
- WiFi接続の強度を確認
- WiFiアイコンを確認
- 弱い場合はルーターに近づく
- 有線接続に切り替える
- 可能であれば、LANケーブルで接続
- 別のネットワークを試す
- スマホのテザリング(モバイルホットスポット)を試す
- 別のWiFiネットワークに接続
ルーターを再起動:
- ルーターの電源を切る
- 30秒待つ
- 電源を入れて、完全に起動するまで待つ
- OneDriveまたはOfficeアプリにサインイン
【解決方法3】OneDriveを最新版に更新する
古いバージョンが原因の可能性があります。
手順:
- Windows + R キーを押して 「ファイル名を指定して実行」 を開く
- 以下を入力して Enter キーを押す:
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\update
- フォルダが開いたら、OneDriveSetup.exe をダブルクリック
- 最新版のOneDriveがインストールされる
- インストール完了後、サインインを試す
【解決方法4】Officeアプリを更新する
OneDriveだけでなく、Officeアプリも最新にします。
手順:
- Word、Excel、PowerPointなど、いずれかのOfficeアプリを開く
- 「ファイル」 → 「アカウント」 をクリック
- 「更新オプション」 → 「今すぐ更新」 をクリック
- 更新が完了するまで待つ
- アプリを再起動
【解決方法5】OneDriveをリセットする
OneDriveの設定をすべてリセットします。
注意: この操作でファイルが削除されることはありません。
手順:
- Windows + R キーを押して 「ファイル名を指定して実行」 を開く
- 以下を入力して Enter キーを押す:
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset
- OneDriveが一時的に消える(正常な動作)
- 2~3分待つ
- OneDriveが自動的に再起動しない場合:
- Windows + R キーを押す
- 以下を入力して Enter キーを押す:
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe
- OneDriveにサインイン
設定アプリからリセット(Windows 11の場合):
- 「設定」 を開く
- 「アプリ」 → 「インストールされているアプリ」
- 「OneDrive」 を検索
- OneDriveの右にある 「…」(3つの点) をクリック
- 「詳細オプション」 をクリック
- 「リセット」 をクリック
【解決方法6】TLSプロトコルを有効にする
古いWindowsでは、TLS設定が原因の場合があります。
手順:
- Windows + R キーを押して 「ファイル名を指定して実行」 を開く
- 以下を入力して Enter キーを押す:
inetcpl.cpl
- 「インターネットのプロパティ」 ウィンドウが開く
- 「詳細設定」 タブをクリック
- 下にスクロールして、以下すべてにチェックを入れる:
- TLS 1.0 を使用する
- TLS 1.1 を使用する
- TLS 1.2 を使用する
- 「適用」 → 「OK」 をクリック
- PCを再起動
【解決方法7】Windows資格情報マネージャーをクリアする
古い認証情報が残っている場合があります。
手順:
- 「スタート」 メニューを開く
- 「コントロールパネル」 と入力して開く
- 「ユーザーアカウント」 → 「資格情報マネージャー」 をクリック
- 「Windows資格情報」 タブを選択
- Microsoftやe OneDriveに関連する項目を探す:
- 例:
virtualapp/didlogical - 例:
MicrosoftAccount:target= - 例:
OneDrive Cached Credential
- 各項目の右にある 「▼」 をクリック
- 「削除」 をクリック
- すべてのMicrosoft関連の認証情報を削除
- PCを再起動
- OneDriveまたはOfficeアプリにサインイン
【解決方法8】プロキシ設定を無効にする
プロキシサーバーが原因の場合があります。
手順:
- 「設定」 を開く(Windows + I)
- 「ネットワークとインターネット」 をクリック
- 「プロキシ」 をクリック
- 「設定を自動的に検出する」 を オフ にする
- 「手動プロキシセットアップ」 の 「プロキシサーバーを使う」 を オフ にする
- PCを再起動
- サインインを試す
【解決方法9】レジストリのIdentityフォルダを削除する
重要: この操作は上級者向けです。レジストリ編集は慎重に行ってください。
注意: レジストリを編集する前に、必ずバックアップを取ってください。
手順:
- Windows + R キーを押して 「ファイル名を指定して実行」 を開く
regeditと入力して Enter キーを押す- 「ユーザーアカウント制御」 が表示されたら 「はい」 をクリック
- レジストリエディタが開く
- 以下のパスに移動:
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Office\16.0\Common\Identity
- 左側のパネルで 「Identity」 を右クリック
- 「削除」 を選択
- 確認画面で 「はい」 をクリック
- レジストリエディタを閉じる
- PCを再起動
- OneDriveまたはOfficeアプリにサインイン
【解決方法10】新しいWindowsユーザープロファイルを作成する
ユーザープロファイルが破損している可能性があります。
手順:
- 「設定」 を開く
- 「アカウント」 → 「家族とその他のユーザー」 をクリック
- 「その他のユーザーをこのPCに追加」 をクリック
- 画面の指示に従って、新しいローカルアカウントを作成
- 新しいアカウントを 「管理者」 に変更
- PCを再起動
- 新しいアカウントでログイン
- OneDriveまたはOfficeアプリにサインイン
もし新しいプロファイルで問題が解決したら:
元のプロファイルが破損していることが確認できます。新しいプロファイルに移行するか、元のプロファイルを修復する必要があります。
【解決方法11】OneDriveを完全にアンインストール・再インストールする
他のすべての方法で解決しない場合の最終手段です。
手順:
1. OneDriveをアンインストール:
- 「設定」 を開く
- 「アプリ」 → 「インストールされているアプリ」(Windows 11)または 「アプリと機能」(Windows 10)
- 「OneDrive」 を探す
- 右にある 「…」 または OneDriveをクリック
- 「アンインストール」 をクリック
- 確認画面で 「アンインストール」 をクリック
2. 残存ファイルを削除:
- Windows + R キーを押して 「ファイル名を指定して実行」 を開く
- 以下を入力して Enter キーを押す:
regedit
- 以下のパスに移動:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\OneDrive
- 「OneDrive」 フォルダを右クリック → 「削除」
- レジストリエディタを閉じる
3. PCを再起動
4. OneDriveを再インストール:
- Microsoft公式サイトにアクセス:
- https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/download
- 「OneDriveをダウンロード」 をクリック
- ダウンロードしたファイルを実行
- インストールが完了したら、Microsoftアカウントでサインイン
【解決方法12】Microsoftサーバーの状態を確認する
サーバー側の問題の可能性もあります。
確認方法:
- 以下のURLにアクセス:
- https://portal.office.com/servicestatus
- Microsoftアカウントでサインイン
- OneDriveやOffice 365のサービス状態を確認
- すべてに 緑色のチェックマーク が表示されていれば、サーバーは正常
もしサーバーに問題がある場合:
- 復旧を待つしかありません
- Microsoftの公式発表を確認しましょう
【解決方法13】Webブラウザでサインインできるか確認する
デスクトップアプリではなく、Webブラウザでサインインを試します。
手順:
- Webブラウザを開く
- 以下のURLにアクセス:
- OneDrive: https://onedrive.live.com
- Office 365: https://office.com
- Microsoftアカウントでサインイン
もしWebでサインインできた場合:
- アカウント自体には問題なし
- デスクトップアプリまたはWindowsの設定に問題がある
もしWebでもサインインできない場合:
- アカウント自体に問題がある可能性
- パスワードをリセットする
- Microsoftサポートに問い合わせる
トラブルシューティングのフローチャート

どの解決方法から試せばいいかわからない場合は、以下の順番で試してください:
ステップ1:基本的な対処
- PCを再起動 → 解決方法1
- インターネット接続を確認 → 解決方法2
- Webブラウザでサインインを試す → 解決方法13
ステップ2:アプリの更新・リセット
- OneDriveを最新版に更新 → 解決方法3
- Officeアプリを更新 → 解決方法4
- OneDriveをリセット → 解決方法5
ステップ3:設定の変更
- TLSプロトコルを有効にする → 解決方法6
- プロキシ設定を無効にする → 解決方法8
- Windows資格情報をクリア → 解決方法7
ステップ4:上級対処
- レジストリのIdentityフォルダを削除 → 解決方法9
- 新しいWindowsユーザープロファイルを作成 → 解決方法10
ステップ5:最終手段
- OneDriveを完全にアンインストール・再インストール → 解決方法11
よくある質問
Q1. エラーコード0x8004de44が出たら、まず何をすべきですか?
まずは PCを再起動 してみてください。
それでも解決しない場合は、インターネット接続を確認 し、OneDriveを最新版に更新 してください。
Q2. OneDriveをリセットすると、ファイルは削除されますか?
いいえ、ファイルは削除されません。
OneDriveのリセットは、アプリの設定をリセットするだけで、クラウド上やローカルのファイルには影響しません。
Q3. レジストリを編集するのは危険ですか?
はい、レジストリ編集は 上級者向け の操作です。
誤った操作をすると、Windowsが起動しなくなる可能性もあります。必ず バックアップを取ってから 編集してください。
不安な場合は、他の解決方法を先に試しましょう。
Q4. 複数のPCで同じエラーが出ます
複数のPCで同じエラーが出る場合、以下の可能性があります:
- Microsoftサーバーに問題がある → サーバー状態を確認
- ネットワーク設定に問題がある → ルーターやプロキシ設定を確認
- アカウント自体に問題がある → Microsoftサポートに問い合わせ
Q5. 企業アカウント(Microsoft 365 for Business)で発生しています
企業アカウントの場合、以下を確認してください:
- IT管理者に連絡 → 企業側の設定変更が必要な場合がある
- ライセンスの有効期限を確認 → サブスクリプションが切れていないか
- Azure ADの設定 → 管理者にAzure ADの設定を確認してもらう
Q6. 「プロキシ設定で認証が必要です」と表示されます
このメッセージが表示される場合、認証プロキシを使用しています。
OneDriveは認証プロキシをサポートしていないため、以下の対処が必要です:
- プロキシ設定を無効にする(解決方法8)
- 別のネットワークを使用する
- IT管理者に相談する
Q7. すべての方法を試しても解決しません
すべての方法を試しても解決しない場合:
- Microsoftサポートに問い合わせる
- https://support.microsoft.com/ja-jp
- サポートチケットを作成
- Microsoft 365管理センター:https://admin.microsoft.com/#/support/requests
- エラーの詳細情報を提供
- エラーコード:0x8004de44
- 使用しているWindowsのバージョン
- OneDrive/Officeのバージョン
- 試した解決方法
このエラーを予防するには
今後、同じエラーが発生しないようにするための予防策です。
1. 定期的にアプリを更新する
- OneDriveとOfficeアプリを常に最新版に保つ
- Windowsの更新プログラムも適用する
2. 安定したネットワークを使用する
- 可能な限り有線接続を使用
- WiFi接続の場合は、ルーターに近い場所で作業
3. 複雑なプロキシ設定を避ける
- 認証プロキシの使用を避ける
- 企業ネットワークでは、IT部門に相談
4. 定期的にキャッシュをクリアする
- 数ヶ月に1回、OneDriveのリセットを行う
- Windows資格情報マネージャーをチェック
5. Microsoftアカウントを正しく管理する
- パスワードを定期的に変更
- 二段階認証を有効にする
- 複数アカウントを使用している場合は、混同しないよう注意
まとめ
エラーコード0x8004de44について、重要なポイントをまとめます。
エラーコード0x8004de44とは:
- OneDriveやOffice 365へのサインイン時に発生する認証エラー
- Microsoftサービスとの通信に問題がある状態
主な原因:
- ネットワーク接続の問題
- OneDrive/Officeアプリが古い
- 破損したキャッシュやプロファイル
- 認証プロキシの使用
- TLS設定の問題
効果的な解決方法:
- PCを再起動
- インターネット接続を確認
- OneDrive/Officeを最新版に更新
- OneDriveをリセット
- TLSプロトコルを有効にする
- Windows資格情報をクリア
- プロキシ設定を無効にする
- OneDriveを再インストール
解決しない場合:
- Microsoftサーバーの状態を確認
- 新しいWindowsユーザープロファイルを作成
- Microsoftサポートに問い合わせ
多くの場合、PCの再起動、アプリの更新、OneDriveのリセット で解決できます。
それでも解決しない場合は、順番に他の方法を試してみてください。
問題が解決して、快適にOneDriveやOfficeアプリを使えるようになることを願っています!

コメント