「VSCodeが全画面表示になってしまって戻せない!」
「メニューバーも消えて、どうやって元に戻すの?」
Visual Studio Code(VSCode)で作業中に、誤って全画面表示にしてしまった経験はありませんか?
全画面モードは集中して作業するには便利な機能ですが、意図せず全画面になってしまうと、メニューバーやタスクバーが見えなくなって焦ってしまいますよね。
この記事では、VSCodeの全画面表示を解除する複数の方法を、分かりやすく解説します。通常の全画面モードだけでなく、禅モード(Zen Mode)からの解除方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
全画面表示を解除する基本的な方法

方法1:F11キーで解除する(最も簡単)
VSCodeの全画面表示を解除する最も簡単な方法は、F11キーを押すことです。
これはWindows、Mac、Linuxの全てのOSで共通して使える方法で、全画面表示と通常表示を切り替えるトグル操作になっています。
操作手順:
- キーボードの F11キー を押す
- すぐに通常画面に戻ります
たったこれだけです。全画面表示を解除したい場合は、まずこの方法を試してみましょう。
F11キーが反応しない場合:
一部のノートパソコンでは、ファンクションキーがデフォルトで別の機能に割り当てられている場合があります。
そのような場合は、fn + F11 を押してみてください。これで全画面表示が解除されるはずです。
方法2:Macの場合はControl + Command + Fでも解除可能
Macユーザーの場合、F11キーの代わりに Control + Command + F というショートカットも使用できます。
このショートカットは、macOSの標準的な全画面表示切り替えキーと同じなので、Mac環境では覚えやすいでしょう。
操作手順:
- Controlキー + Commandキー + F を同時に押す
- 全画面表示が解除されます
方法3:メニューバーから解除する
キーボードショートカットが使えない状況では、メニューバーから全画面表示を解除することもできます。
ただし、全画面モードではメニューバーが隠れているため、まずメニューバーを表示させる必要があります。
操作手順:
- Altキー(Macの場合は Commandキー)を押す
- メニューバーが一時的に表示されます
- 「表示」(View)メニューをクリック
- 「外観」(Appearance)→「全画面表示の切り替え」(Toggle Full Screen)を選択
- 全画面表示が解除されます
方法4:コマンドパレットを使用する
VSCodeのコマンドパレットを使えば、メニューを探さなくても全画面表示を解除できます。
この方法は、F11キーが何らかの理由で動作しない場合に特に有効です。
操作手順:
- Ctrl + Shift + P(Macの場合は Cmd + Shift + P)を押す
- コマンドパレットが開きます
- 「view:toggle fullscreen」または「全画面表示」と入力
- 「View: Toggle Full Screen」を選択して Enterキーを押す
- 全画面表示が解除されます
この方法なら、たとえメニューバーが見えなくても、確実に全画面表示を解除できます。
禅モード(Zen Mode)を解除する方法
VSCodeには、通常の全画面表示とは別に「禅モード(Zen Mode)」という集中モードがあります。
禅モードは、全画面表示に加えて、サイドバー、ステータスバー、アクティビティバーなどのすべてのUI要素を非表示にする特別なモードです。エディタだけが画面中央に表示されるため、コーディングに完全集中できます。
禅モードの解除方法
禅モードを解除する方法は、通常の全画面表示とは少し異なります。
方法1:Escキーを2回押す
禅モードから抜け出す最も簡単な方法は、Escキーを2回連続で押すことです。
- Escキー を1回押す
- もう一度 Escキー を押す
- 禅モードが解除され、通常画面に戻ります
方法2:Ctrl + K → Z で解除
禅モードに入る時と同じショートカットを使って解除することもできます。
- Ctrl + K を押してから、Z を押す(Macの場合は Cmd + K → Z)
- 禅モードが解除されます
方法3:コマンドパレットから解除
- Ctrl + Shift + P(Macの場合は Cmd + Shift + P)でコマンドパレットを開く
- 「zen」または「禅モード」と入力
- 「View: Toggle Zen Mode」を選択
- 禅モードが解除されます
禅モードと通常の全画面表示の違い
混同しやすい2つのモードの違いを整理しておきましょう。
通常の全画面表示(F11):
- 画面全体にVSCodeが表示される
- サイドバーやステータスバーは表示されたまま
- タスクバーやウィンドウの閉じるボタンが非表示になる
禅モード(Ctrl/Cmd + K → Z):
- 画面全体にVSCodeが表示される(全画面表示状態)
- サイドバー、ステータスバー、アクティビティバーなどのUI要素がすべて非表示
- エディタだけが画面中央に表示される
- より集中できる究極のシンプル画面
トラブルシューティング:解除できない場合の対処法
F11キーが反応しない場合
対処法1:fn + F11 を試す
ノートパソコンでは、ファンクションキーに別の機能が割り当てられていることがあります。その場合は、fnキーとF11キーを同時に押してみてください。
対処法2:BIOSやシステム設定を確認
それでも反応しない場合は、パソコンの設定でファンクションキーの動作モードが変更されている可能性があります。
- Windows:BIOSやメーカー提供のユーティリティソフトで「ファンクションキーの動作」を確認
- Mac:システム環境設定で「F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用」にチェックが入っているか確認
拡張機能がショートカットキーを奪っている場合
VSCodeの拡張機能によっては、F11キーなどのショートカットを上書きしてしまうことがあります。
対処法:キーボードショートカットの設定を確認
- Ctrl + K → Ctrl + S(Macの場合は Cmd + K → Cmd + S)でキーボードショートカット設定を開く
- 検索ボックスに「F11」と入力
- 「View: Toggle Full Screen」がF11に割り当てられているか確認
- もし別の機能が割り当てられている場合は、設定を変更する
リモート接続中の場合
VSCodeでリモートサーバーに接続している場合、設定変更が反映されにくいことがあります。
対処法:
- 一度リモート接続を切断する
- F11キーまたはコマンドパレットから全画面表示を解除する
- 必要に応じて再度リモート接続する
最終手段:VSCodeを再起動する
どうしても全画面表示が解除できない場合は、VSCodeを一度終了させることも選択肢です。
操作手順:
- Alt + F4(Windowsの場合)または Cmd + Q(Macの場合)でVSCodeを終了
- 再度VSCodeを起動すると、通常は全画面表示が解除された状態で起動します
ただし、設定によっては全画面表示のまま起動することもあるため、その場合は起動後すぐにF11キーを押して解除しましょう。
全画面表示の活用シーン
全画面表示は、解除方法を知っていれば便利に活用できる機能です。
集中してコーディングしたい時
サイドバーやタスクバーなどの余計な情報を排除して、コードだけに集中したい場合に最適です。
特に禅モードを使えば、究極にシンプルな作業環境を作れます。
プレゼンテーションやライブコーディングの時
他の人にコードを見せながら説明する場合、全画面表示にすることでコードが大きく見やすくなります。
会議やセミナーでの画面共有時にも効果的です。
小さな画面で作業する時
ノートパソコンなど画面が小さいデバイスで作業する場合、全画面表示にすることで作業領域を最大化できます。
ただし、頻繁に他のアプリケーションに切り替える必要がある場合は、通常表示の方が便利でしょう。
よくある質問
Q1. 全画面表示のショートカットキーを変更できますか?
はい、変更可能です。
- Ctrl + K → Ctrl + S でキーボードショートカット設定を開く
- 「View: Toggle Full Screen」を検索
- 現在のキーバインドをクリックして、新しいショートカットキーを設定
自分が使いやすいキーに変更することで、より快適に作業できます。
Q2. 全画面表示にならないようにする設定はありますか?
全画面表示機能そのものを無効化する設定はありませんが、誤操作を防ぐためにショートカットキーを無効化することは可能です。
キーボードショートカット設定から、F11キーのバインドを削除すれば、誤って全画面表示にしてしまうことを防げます。
Q3. 禅モードの設定をカスタマイズできますか?
はい、禅モードの動作は細かくカスタマイズできます。
設定(Ctrl + , または Cmd + ,)を開いて、「zen mode」と検索すると、以下のような設定項目が表示されます:
- zenMode.fullScreen:全画面表示にするかどうか(デフォルト:true)
- zenMode.centerLayout:エディタを中央に配置するかどうか(デフォルト:true)
- zenMode.hideActivityBar:アクティビティバーを非表示にするか
- zenMode.silentNotifications:通知を非表示にするか
自分の作業スタイルに合わせて調整してみましょう。
Q4. サイドバーだけ非表示にしたい場合は?
全画面表示にせず、サイドバーだけを非表示にしたい場合は、Ctrl + B(Macの場合は Cmd + B)を押してください。
これでサイドバーの表示/非表示を切り替えられます。
まとめ
VSCodeの全画面表示を解除する方法について解説しました。
重要なポイントをおさらいします:
- F11キーが最も簡単な解除方法(Windows/Mac/Linux共通)
- Mac では Control + Command + F でも解除可能
- F11が反応しない場合は fn + F11 を試す
- コマンドパレット(Ctrl/Cmd + Shift + P)から「toggle fullscreen」で解除
- 禅モードは Escキーを2回 または Ctrl/Cmd + K → Z で解除
全画面表示は、使い方を知っていれば集中力を高める便利な機能です。解除方法をマスターしておけば、安心して全画面モードを活用できます。
誤って全画面表示にしてしまっても、慌てずにF11キーを押せば大丈夫。この記事をブックマークしておけば、いつでも確認できますよ。
快適なVSCodeライフをお楽しみください!


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