net useコマンドとは?ネットワークドライブを簡単に操作する方法

会社のファイルサーバーや共有フォルダに頻繁にアクセスする方、毎回「\サーバー名\共有フォルダ」という長いパスを入力するのは面倒ですよね。

そんな時に便利なのがnet useコマンドです。

このコマンドを使えば、ネットワーク上の共有フォルダを、あなたのパソコンの「Zドライブ」や「Yドライブ」のように扱えるようになります。毎回長いパスを入力する必要がなくなり、作業効率が大幅にアップします。

この記事では、net useコマンドの基本から応用まで、初心者でも分かるように詳しく解説します。

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  1. net useコマンドとは?【基本の説明】
    1. 簡単に言うと何?
    2. どんな場面で使う?
    3. GUIとの違いは?
  2. net useコマンドの基本構文【書き方のルール】
    1. 基本の書き方
    2. 最もシンプルな例
  3. net useコマンドの主な使い方【6つの基本パターン】
    1. 使い方1:ネットワークドライブを割り当てる【基本】
    2. 使い方2:ユーザー名とパスワードを指定して接続
    3. 使い方3:永続的な接続にする(再起動後も有効)
    4. 使い方4:ネットワークドライブを切断する
    5. 使い方5:現在の接続状況を確認する
    6. 使い方6:次に使えるドライブ文字を自動で割り当て
  4. オプション一覧【詳しい説明】
    1. /USER:ユーザー名
    2. /PERSISTENT:{YES | NO}
    3. /DELETE
    4. /SAVECRED
    5. /HOME
  5. 実践例【よくある使い方10選】
    1. 例1:会社のファイルサーバーにZドライブとして接続
    2. 例2:IPアドレスで指定して接続
    3. 例3:ドメインユーザーで接続
    4. 例4:NAS(自宅のネットワークストレージ)に接続
    5. 例5:複数の共有フォルダに一括で接続
    6. 例6:パスワードを毎回入力する方式
    7. 例7:ドライブレターを自動選択
    8. 例8:ドライブレターなしで接続(デバイスレス接続)
    9. 例9:既存の接続を確認してから新しい接続を作る
    10. 例10:接続を切断してから再接続
  6. トラブルシューティング【よくあるエラーと対処法】
    1. エラー1:「システムエラー5が発生しました。アクセスが拒否されました。」
    2. エラー2:「システムエラー53が発生しました。ネットワークパスが見つかりません。」
    3. エラー3:「システムエラー67が発生しました。ネットワーク名が見つかりません。」
    4. エラー4:「複数の接続はサポートされていません」
    5. エラー5:「ローカルデバイス名は既に使用されています」
    6. エラー6:再起動後にドライブが消える
    7. エラー7:「パスワードまたはユーザー名が無効です」(実際は正しい)
  7. コマンドプロンプトの開き方【初心者向け】
    1. 開き方1:検索から開く
    2. 開き方2:ファイル名を指定して実行
    3. 開き方3:Windows Terminal(Windows 11)
  8. バッチファイルで自動化【応用編】
    1. バッチファイルとは?
    2. 基本的なバッチファイルの作り方
    3. 実用的なバッチファイル例1:ログイン時に自動接続
    4. 実用的なバッチファイル例2:接続を切断
    5. 実用的なバッチファイル例3:接続状況を確認
    6. バッチファイルの実行方法
    7. スタートアップに登録して自動実行
  9. セキュリティ上の注意点【重要】
    1. 注意1:パスワードを平文で書かない
    2. 注意2:/SAVECREDの危険性
    3. 注意3:共有パソコンでは永続接続を避ける
    4. 注意4:管理者権限の必要性
  10. よくある質問
    1. Q1. net useとネットワークドライブの割り当て(GUI)の違いは?
    2. Q2. 割り当てられるドライブ文字に制限はある?
    3. Q3. パスワードに特殊文字が含まれる場合は?
    4. Q4. 同じサーバーに複数のユーザーで接続できる?
    5. Q5. net useコマンドが使えない場合は?
    6. Q6. Macでも使える?
    7. Q7. PowerShellでも使える?
    8. Q8. 接続が遅い場合の対処法は?
    9. Q9. 接続したドライブが勝手に切断される
    10. Q10. エラーコードの意味は?
  11. まとめ:net useコマンドでネットワークドライブを快適に管理

net useコマンドとは?【基本の説明】

簡単に言うと何?

net useコマンドとは、Windowsでネットワーク上の共有フォルダやプリンターに接続・切断するためのコマンドです。

主な機能

  • ネットワークドライブの割り当て(マッピング)
  • ネットワークドライブの切断
  • 現在の接続状況の確認
  • プリンターへの接続

具体的にできること

会社のファイルサーバー(例:\\FileServer\Documents)を、自分のパソコンの「Zドライブ」として使えるようにする、といったことが簡単にできます。

どんな場面で使う?

よくある使用シーン

  • 会社の共有フォルダに毎日アクセスする
  • 複数の共有フォルダを頻繁に使う
  • NAS(ネットワークストレージ)を自宅で使っている
  • リモートワークで会社のサーバーにアクセスする
  • バッチファイルで自動化したい

GUIとの違いは?

エクスプローラーの「ネットワークドライブの割り当て」でも同じことができますが、net useコマンドには以下のメリットがあります。

コマンドのメリット

  • バッチファイルで自動化できる
  • 複数のドライブを一括で設定できる
  • スクリプトに組み込める
  • リモート操作で使える
  • 詳細なオプション設定が可能

net useコマンドの基本構文【書き方のルール】

基本の書き方

net use [ドライブ文字:] [\\サーバー名\共有フォルダ名] [パスワード] [/USER:ユーザー名]

それぞれの意味

  • ドライブ文字:割り当てるドライブの文字(Z:、Y:など)
  • サーバー名:接続先のサーバー名またはIPアドレス
  • 共有フォルダ名:アクセスしたい共有フォルダの名前
  • パスワード:認証に必要なパスワード(省略可能)
  • /USER:ユーザー名:認証に使うユーザー名(省略可能)

最もシンプルな例

net use Z: \\FileServer\Documents

この例では、\\FileServer\Documentsという共有フォルダを、Zドライブとして割り当てています。

net useコマンドの主な使い方【6つの基本パターン】

使い方1:ネットワークドライブを割り当てる【基本】

コマンド例

net use Z: \\192.168.1.100\share

何が起きるか

  • IPアドレス192.168.1.100のサーバーにある「share」フォルダが、Zドライブとして使えるようになります
  • エクスプローラーで「PC」を開くと、Zドライブが表示されます

サーバー名でも指定できます

net use Z: \\FileServer\Documents

使い方2:ユーザー名とパスワードを指定して接続

認証が必要な共有フォルダに接続する場合です。

コマンド例

net use Z: \\192.168.1.100\share /user:yamada password123

解説

  • /user:yamada:ユーザー名「yamada」で認証
  • password123:パスワード

ドメイン環境の場合

net use Z: \\FileServer\Documents /user:COMPANY\yamada password123

COMPANYの部分がドメイン名です。

使い方3:永続的な接続にする(再起動後も有効)

コマンド例

net use Z: \\FileServer\Documents /persistent:yes

何が起きるか

  • パソコンを再起動しても、Zドライブの割り当てが残ります
  • 毎回コマンドを実行する必要がなくなります

注意点

/persistent:yesを付けないと、再起動するとドライブの割り当てが消えてしまいます。

使い方4:ネットワークドライブを切断する

コマンド例

net use Z: /delete

何が起きるか

  • Zドライブの割り当てが解除されます
  • エクスプローラーからZドライブが消えます

すべてのネットワークドライブを一括で切断

net use * /delete

*(アスタリスク)を使うと、すべてのネットワークドライブが切断されます。

使い方5:現在の接続状況を確認する

コマンド例

net use

パラメータなしで実行すると、現在接続されているネットワークドライブの一覧が表示されます。

表示される内容の例

状態           ローカル名    リモート名
-------------------------------------------------------------------------------
OK             Z:           \\FileServer\Documents    Microsoft Windows Network
OK             Y:           \\192.168.1.100\share     Microsoft Windows Network

使い方6:次に使えるドライブ文字を自動で割り当て

コマンド例

net use * \\FileServer\Documents

何が起きるか

  • ドライブ文字の部分に*を指定すると、Windowsが自動的に空いているドライブ文字を選んでくれます
  • 例えば、Z、Y、Xがすでに使われていたら、自動的にWドライブが割り当てられます

オプション一覧【詳しい説明】

/USER:ユーザー名

認証に使うユーザー名を指定します。

書き方のパターン

/USER:yamada                     (ローカルユーザー)
/USER:COMPANY\yamada             (ドメインユーザー)
/USER:yamada@company.local       (UPN形式)

/PERSISTENT:{YES | NO}

接続を永続化するかどうかを指定します。

YES:再起動後も接続が残る
NO:再起動すると接続が消える

net use Z: \\FileServer\Documents /persistent:yes

/DELETE

ネットワークドライブの接続を切断します。

net use Z: /delete              (Zドライブのみ切断)
net use * /delete               (すべて切断)

/SAVECRED

資格情報(ユーザー名とパスワード)を保存して、次回以降は自動的に認証します。

net use Z: \\FileServer\Documents /user:yamada password123 /savecred

注意

セキュリティ上のリスクがあるため、重要なサーバーには使わないでください。

/HOME

Active Directoryで設定されているホームディレクトリに接続します。

net use H: /home

実践例【よくある使い方10選】

例1:会社のファイルサーバーにZドライブとして接続

net use Z: \\FileServer\Documents /persistent:yes

再起動後も接続が維持されます。

例2:IPアドレスで指定して接続

net use Y: \\192.168.1.50\share /user:admin password123

サーバー名が分からない時は、IPアドレスで指定できます。

例3:ドメインユーザーで接続

net use Z: \\FileServer\Documents /user:COMPANY\yamada password123 /persistent:yes

会社のActive Directory環境での典型的な使い方です。

例4:NAS(自宅のネットワークストレージ)に接続

net use N: \\192.168.0.10\photos /user:nas_user mypassword /persistent:yes

自宅のNASに「Nドライブ」として接続する例です。

例5:複数の共有フォルダに一括で接続

バッチファイル(connect_drives.bat)を作成:

@echo off
net use Z: \\FileServer\Documents /persistent:yes
net use Y: \\FileServer\Projects /persistent:yes
net use X: \\FileServer\Archives /persistent:yes
echo すべてのドライブの割り当てが完了しました。
pause

このバッチファイルを実行すると、3つのドライブが一度に割り当てられます。

例6:パスワードを毎回入力する方式

セキュリティを重視する場合、パスワードを*にすると、実行時に入力を求められます。

net use Z: \\FileServer\Documents /user:yamada *

実行すると、パスワードの入力画面が表示されます。

例7:ドライブレターを自動選択

net use * \\FileServer\Documents /persistent:yes

空いているドライブ文字が自動的に割り当てられます。

例8:ドライブレターなしで接続(デバイスレス接続)

net use \\FileServer\Documents /user:yamada password123

ドライブ文字を指定しないと、UNCパスで直接アクセスできるようになります。

例9:既存の接続を確認してから新しい接続を作る

@echo off
echo 現在の接続状況:
net use
echo.
echo 新しい接続を作成します...
net use Z: \\FileServer\Documents /persistent:yes
echo 完了しました!
pause

例10:接続を切断してから再接続

@echo off
echo 既存の接続を切断します...
net use Z: /delete /yes
echo 新しい接続を作成します...
net use Z: \\FileServer\Documents /user:yamada password123 /persistent:yes
echo 完了しました!
pause

トラブルシューティング【よくあるエラーと対処法】

エラー1:「システムエラー5が発生しました。アクセスが拒否されました。」

原因

  • ユーザー名またはパスワードが間違っている
  • 権限がない
  • 管理者権限が必要

対処法

  1. ユーザー名とパスワードを確認する
  2. コマンドプロンプトを「管理者として実行」で開く
  3. 正しい形式でユーザー名を指定する
net use Z: \\FileServer\Documents /user:COMPANY\yamada password123

エラー2:「システムエラー53が発生しました。ネットワークパスが見つかりません。」

原因

  • サーバー名またはIPアドレスが間違っている
  • サーバーが起動していない
  • ネットワークに接続されていない

対処法

  1. サーバー名が正しいか確認
  2. pingコマンドで接続確認
ping FileServer
  1. IPアドレスで試してみる
net use Z: \\192.168.1.100\share

エラー3:「システムエラー67が発生しました。ネットワーク名が見つかりません。」

原因

  • 共有フォルダ名が間違っている
  • 共有が無効になっている

対処法

  1. 共有フォルダ名を確認
  2. サーバー側で共有が有効か確認
  3. 利用可能な共有を確認
net view \\FileServer

エラー4:「複数の接続はサポートされていません」

原因

同じサーバーに対して、異なる資格情報で接続しようとしている

対処法

既存の接続を切断してから、再接続します。

net use \\FileServer /delete
net use Z: \\FileServer\Documents /user:yamada password123

エラー5:「ローカルデバイス名は既に使用されています」

原因

指定したドライブ文字が既に使われている

対処法

  1. 現在の接続を確認
net use
  1. 別のドライブ文字を使う、または既存の接続を切断
net use Z: /delete

エラー6:再起動後にドライブが消える

原因

/persistent:yesを指定していない

対処法

net use Z: \\FileServer\Documents /persistent:yes

エラー7:「パスワードまたはユーザー名が無効です」(実際は正しい)

原因

  • パスワードにスラッシュ(/)が含まれている
  • 特殊文字が正しく解釈されていない

対処法

パスワードをダブルクォーテーションで囲む

net use Z: \\FileServer\Documents "/user:yamada /p@ss123"

コマンドプロンプトの開き方【初心者向け】

net useコマンドを使うには、コマンドプロンプトを開く必要があります。

開き方1:検索から開く

Windows 10/11

  1. スタートメニューを開く
  2. 「cmd」と入力
  3. 「コマンドプロンプト」をクリック

管理者権限で開く場合

  1. 「cmd」と入力
  2. 「コマンドプロンプト」を右クリック
  3. 「管理者として実行」をクリック

開き方2:ファイル名を指定して実行

  1. Windowsキー + Rキーを同時に押す
  2. 「cmd」と入力
  3. Enterキーを押す

開き方3:Windows Terminal(Windows 11)

Windows 11では、Windows Terminalが標準です。

  1. スタートメニューから「ターミナル」を開く
  2. net useコマンドを入力

バッチファイルで自動化【応用編】

バッチファイルとは?

.batという拡張子のファイルで、複数のコマンドを自動実行できます。

基本的なバッチファイルの作り方

手順

  1. メモ帳を開く
  2. 以下のような内容を書く
  3. 「ファイル」→「名前を付けて保存」
  4. ファイル名:connect_drives.bat
  5. ファイルの種類:「すべてのファイル」
  6. 保存

実用的なバッチファイル例1:ログイン時に自動接続

ファイル名:auto_connect.bat

@echo off
echo ネットワークドライブに接続しています...

net use Z: \\FileServer\Documents /user:COMPANY\yamada password123 /persistent:yes
if %errorlevel% neq 0 (
    echo Zドライブの接続に失敗しました。
) else (
    echo Zドライブの接続に成功しました。
)

net use Y: \\FileServer\Projects /persistent:yes
if %errorlevel% neq 0 (
    echo Yドライブの接続に失敗しました。
) else (
    echo Yドライブの接続に成功しました。
)

echo.
echo すべての処理が完了しました。
pause

実用的なバッチファイル例2:接続を切断

ファイル名:disconnect_drives.bat

@echo off
echo すべてのネットワークドライブを切断します...
net use * /delete /yes
echo 切断が完了しました。
pause

実用的なバッチファイル例3:接続状況を確認

ファイル名:check_drives.bat

@echo off
echo 現在のネットワークドライブ接続状況:
echo ==========================================
net use
echo ==========================================
pause

バッチファイルの実行方法

  1. 作成した.batファイルをダブルクリック
  2. または、コマンドプロンプトからファイル名を入力

スタートアップに登録して自動実行

Windows起動時に自動的にバッチファイルを実行する方法です。

手順

  1. Windowsキー + Rキーを押す
  2. shell:startupと入力してEnter
  3. バッチファイルのショートカットを作成
  4. 作成したショートカットをスタートアップフォルダに置く

次回のWindows起動時から、自動的にネットワークドライブが接続されるようになります。

セキュリティ上の注意点【重要】

注意1:パスワードを平文で書かない

バッチファイルにパスワードを直接書くのは危険です。

悪い例

net use Z: \\FileServer\Documents /user:yamada password123

誰でもバッチファイルを開けば、パスワードが見えてしまいます。

より安全な方法

net use Z: \\FileServer\Documents /user:yamada *

*を使うと、実行時にパスワード入力を求められます。

注意2:/SAVECREDの危険性

/SAVECREDオプションは便利ですが、資格情報がWindowsに保存されるため、他の人がパソコンにアクセスできる環境では使わないでください。

注意3:共有パソコンでは永続接続を避ける

/persistent:yesを使うと、他の人がパソコンを使った時にもドライブが見えてしまいます。

注意4:管理者権限の必要性

システムの重要な共有フォルダに接続する場合は、「管理者として実行」でコマンドプロンプトを開いてください。

よくある質問

Q1. net useとネットワークドライブの割り当て(GUI)の違いは?

A: 基本的には同じことができます。

GUIの利点

  • 視覚的に分かりやすい
  • 初心者でも使いやすい

net useコマンドの利点

  • バッチファイルで自動化できる
  • スクリプトに組み込める
  • 複数のドライブを一括で設定できる
  • リモートで実行できる

Q2. 割り当てられるドライブ文字に制限はある?

A: はい、使えるのはA〜Zの26文字です。

通常使われないドライブ文字

  • A:フロッピードライブ(古いパソコン)
  • B:フロッピードライブ(古いパソコン)
  • C:システムドライブ

ネットワークドライブでよく使われる文字

  • Z、Y、X、W、V など

Q3. パスワードに特殊文字が含まれる場合は?

A: ダブルクォーテーションで囲んでください。

net use Z: \\FileServer\Documents "/user:yamada p@ss#123"

特にスラッシュ(/)が含まれる場合は必須です。

Q4. 同じサーバーに複数のユーザーで接続できる?

A: いいえ、できません。

Windowsは同じサーバーに対して、一度に1つの資格情報しか使えません。

対処法

既存の接続を切断してから、別のユーザーで接続します。

net use \\FileServer /delete
net use Z: \\FileServer\Documents /user:別のユーザー パスワード

Q5. net useコマンドが使えない場合は?

A: 以下を確認してください。

  1. Windowsのバージョン:古すぎるバージョンでは動作しないことがあります
  2. ネットワーク接続:インターネットやネットワークに接続しているか確認
  3. 管理者権限:「管理者として実行」で開いているか確認
  4. ファイアウォール:セキュリティソフトが接続をブロックしていないか確認

Q6. Macでも使える?

A: いいえ、net useはWindowsのコマンドです。

Macでネットワークドライブに接続する場合は、Finderの「サーバへ接続」機能を使います。

Q7. PowerShellでも使える?

A: はい、PowerShellでもnet useコマンドは使えます。

ただし、PowerShellには専用のコマンドレットNew-PSDriveもあります。

PowerShellでの例

New-PSDrive -Name "Z" -PSProvider FileSystem -Root "\\FileServer\Documents" -Persist

Q8. 接続が遅い場合の対処法は?

A: いくつかの原因が考えられます。

対処法

  1. ネットワーク速度を確認
  2. サーバーの応答速度を確認
  3. 不要なネットワークドライブを切断
  4. セッションタイムアウトを調整(高度な設定)

Q9. 接続したドライブが勝手に切断される

A: セッションタイムアウトが原因の可能性があります。

Windowsは、15分間使用されないネットワークドライブを自動的に切断することがあります。

対処法

レジストリを編集してタイムアウト時間を延長する(高度な操作のため、慎重に行ってください)。

Q10. エラーコードの意味は?

A: 主なエラーコードとその意味は以下の通りです。

  • エラー5:アクセス拒否(認証エラー)
  • エラー53:ネットワークパスが見つからない(サーバーに接続できない)
  • エラー67:ネットワーク名が見つからない(共有フォルダが存在しない)
  • エラー85:ローカルデバイス名が既に使用されている
  • エラー86:指定されたネットワークパスワードが間違っている
  • エラー1219:同じユーザーで複数の接続は不可

まとめ:net useコマンドでネットワークドライブを快適に管理

net useコマンドの3つの重要ポイント

1. 基本的な使い方は3パターン

  • 接続:net use Z: \\FileServer\Documents /persistent:yes
  • 切断:net use Z: /delete
  • 確認:net use

この3つを覚えれば、基本的な操作はすべてできます。

2. 再起動後も接続を維持するには/persistent:yes

毎回コマンドを実行するのが面倒な場合は、必ず/persistent:yesオプションを付けましょう。

3. バッチファイルで自動化すると便利

複数のネットワークドライブを使う場合は、バッチファイルを作っておくと、ワンクリックで全部接続できて便利です。

最後に

net useコマンドは、一見難しそうに見えますが、基本的な使い方を覚えてしまえばとても便利です。会社のファイルサーバーや自宅のNASを快適に使いこなして、作業効率をアップさせましょう!

トラブルが発生した場合は、この記事のトラブルシューティングセクションを参考にしてください。ほとんどの問題は、ユーザー名やパスワードの確認、ネットワーク接続の確認で解決できます。


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