iCloud「保存停止中」から抜け出せない!同期一時停止を確実に解決する方法

プログラミング・IT

iPhoneやiPadを使っていると、突然「iCloudへのアップロードが一時停止されました」「iCloudとの同期が一時停止」というメッセージが表示されて困ったことはありませんか?

このメッセージが出ると、写真やメッセージ、書類などのデータがiCloudに保存されない状態になってしまいます。「デバイスを接続してWi-Fiに接続してください」と言われても、ちゃんとWi-Fiにつながっているし、充電もしているのに…なぜ?

この記事では、iCloudの「保存停止中」「同期一時停止」が起こる原因と、確実に解決する方法を分かりやすく解説していきます。iPhone、iPad、Mac、どのデバイスでも使える対処法をまとめました。


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  1. iCloud「保存停止中」って何?基本を理解しよう
    1. 「保存停止中」「同期一時停止」の意味
    2. なぜ一時停止が起こるの?
    3. でも、条件を満たしているのに停止している場合は?
  2. iCloud保存停止・同期一時停止の主な原因
    1. 1. バッテリー残量が少ない(20%以下)
    2. 2. 低電力モードがオンになっている
    3. 3. Wi-Fi接続が不安定
    4. 4. 低データモードがオンになっている
    5. 5. iCloudストレージ容量が満杯
    6. 6. モバイルデータ通信の設定問題
    7. 7. iCloudの設定がオフになっている
    8. 8. iOSのバージョンが古い
    9. 9. 大容量ファイルのアップロード中
    10. 10. iCloudアカウントの問題
    11. 11. Appleのサーバー側の問題
    12. 12. システムの一時的な不具合
  3. 【iPhone・iPad】保存停止中を解除する方法
    1. ステップ1:基本条件を確認
    2. ステップ2:低電力モードをオフにする
    3. ステップ3:充電する
    4. ステップ4:Wi-Fi接続を確認・再接続
    5. ステップ5:低データモードをオフにする
    6. ステップ6:iCloudストレージ容量を確認
    7. ステップ7:iCloud設定を確認
    8. ステップ8:デバイスを再起動
    9. ステップ9:日付と時刻の設定を確認
    10. ステップ10:iCloudからサインアウト→サインイン
    11. ステップ11:iOSを最新版にアップデート
    12. ステップ12:ネットワーク設定をリセット
  4. 【Mac】保存停止中を解除する方法
    1. ステップ1:インターネット接続を確認
    2. ステップ2:iCloud設定を確認
    3. ステップ3:Macを再起動
    4. ステップ4:iCloudからサインアウト→サインイン
  5. 特定のアプリで保存停止が起こる場合
    1. 写真アプリの場合
    2. メッセージアプリの場合
    3. iCloud Driveの場合
  6. Apple側のシステム状況を確認する
    1. システム状況ページで確認
    2. SNSで他のユーザーの状況を確認
  7. それでも解決しない場合の最終手段
    1. デバイスの設定を全てリセット
    2. バックアップを別の方法で取る
    3. Appleサポートに相談
  8. 保存停止を予防する方法
    1. 定期的に容量を確認
    2. 自動バックアップの時間帯を意識
    3. Wi-Fi環境を改善
    4. 有料プランを検討
    5. 不要な写真・動画はこまめに整理
    6. 大容量ファイルはWi-Fi環境で扱う
  9. よくある質問と回答
    1. Q1:一晩充電して放置しても再開されないのはなぜ?
    2. Q2:写真は何枚くらいアップロードするのに時間がかかりますか?
    3. Q3:「残り時間を計算中」のまま進まない
    4. Q4:モバイルデータ通信でもアップロードできますか?
    5. Q5:同期が進んでいるか確認する方法は?
    6. Q6:複数のデバイスで同時に同期するとどうなる?
    7. Q7:「アップロードが待機中」と「一時停止」の違いは?
    8. Q8:iCloud Driveとicloud写真は別物ですか?
  10. まとめ:焦らず一つずつ確認しよう

iCloud「保存停止中」って何?基本を理解しよう

まずは、このメッセージが何を意味しているのか確認しておきましょう。

「保存停止中」「同期一時停止」の意味

iCloudに関する一時停止メッセージには、いくつかのパターンがあります:

よく見るメッセージ:

  • 「iCloudへのアップロードが一時停止されました」
  • 「デバイスを接続してWi-Fiに接続してください」
  • 「iCloudとの同期が一時停止」
  • 「iCloudバックアップが一時停止」
  • 「アップロードを待機中」

これらは全て、iPhoneやiPadのデータがiCloudに保存されていない状態を示しています。

具体的には:

  • 写真や動画がiCloudフォトライブラリにアップロードされない
  • メッセージがiCloudに同期されない
  • 書類やファイルがiCloud Driveに保存されない
  • デバイス全体のバックアップが作成されない

なぜ一時停止が起こるの?

iCloudは、バッテリーやデータ通信量を無駄に消費しないよう、条件が整ったときだけ同期やアップロードを実行する仕組みになっています。

通常、iCloudが動作する条件は:

  1. Wi-Fiに接続されている
  2. デバイスが充電中または十分なバッテリー残量がある
  3. iCloudストレージに十分な空き容量がある
  4. 画面がロックされている(バックアップの場合)

これらの条件が満たされないと、自動的に一時停止します。「デバイスを接続してWi-Fiに接続してください」というメッセージは、これらの条件を満たすよう促しているんです。

でも、条件を満たしているのに停止している場合は?

ここが問題なんです。多くの人が困っているのは、ちゃんとWi-Fiにつながっていて、充電もしているのに、いつまでも一時停止が解除されない状況です。

この場合、設定やシステムに何か問題がある可能性が高いので、対処が必要になります。


iCloud保存停止・同期一時停止の主な原因

一時停止が解除されない理由は、意外とたくさんあります。一つずつ見ていきましょう。

1. バッテリー残量が少ない(20%以下)

バッテリー残量が20%を下回ると、iOSは自動的にiCloudへのアップロードを停止します。

これは、バッテリーを節約するための仕様で、充電すれば自動的に再開されるはずです。

2. 低電力モードがオンになっている

低電力モードを有効にすると、バックグラウンドでのデータ更新が制限されるため、iCloud同期も一時停止します。

低電力モードのアイコン(バッテリーが黄色)が表示されていたら、これが原因です。

3. Wi-Fi接続が不安定

Wi-Fiに接続されているように見えても、実際には:

  • 電波が弱い
  • 通信速度が遅い
  • 接続が不安定で途切れがち

このような状況では、iCloudのアップロードが止まってしまいます。

4. 低データモードがオンになっている

iOS 13以降に追加された「低データモード」がオンになっていると、iCloud同期が制限されます。

この設定はWi-Fiごとに個別に設定できるので、気づかずにオンになっていることがあります。

5. iCloudストレージ容量が満杯

iCloudの無料プラン(5GB)を使っていて、容量がいっぱいになると、新しいデータをアップロードできなくなります。

特に写真や動画、バックアップが容量を圧迫しやすいです。

6. モバイルデータ通信の設定問題

Wi-Fiに接続しているつもりでも、実際にはモバイルデータ通信を使っている場合があります。

iCloudは基本的にWi-Fi接続時のみアップロードするので、モバイルデータ通信では停止します。

7. iCloudの設定がオフになっている

写真、メッセージ、iCloud Driveなど、個別のアプリのiCloud設定がオフになっていると、そのデータは同期されません。

8. iOSのバージョンが古い

古いバージョンのiOSには、iCloud同期に関するバグが含まれていることがあります。

9. 大容量ファイルのアップロード中

非常に大きなファイル(数GBの動画など)をアップロードしようとすると、時間がかかりすぎて停止しているように見えることがあります。

10. iCloudアカウントの問題

Apple IDにサインインできていない、または認証に問題がある場合、同期が停止します。

11. Appleのサーバー側の問題

まれに、Apple側のiCloudサーバーに障害やメンテナンスが発生していることがあります。

12. システムの一時的な不具合

アプリやシステムの一時的なバグで、同期プロセスが止まってしまうことがあります。


【iPhone・iPad】保存停止中を解除する方法

それでは、具体的な解決方法を見ていきましょう。簡単なものから順番に試してください。

ステップ1:基本条件を確認

まず、iCloudが動作するための基本条件を満たしているか確認しましょう。

チェック項目:

  1. Wi-Fiに接続されているか
  2. バッテリー残量が20%以上あるか、または充電中か
  3. 画面をロックしているか(バックアップの場合)
  4. 時間帯(深夜の方が通信が安定している)

ステップ2:低電力モードをオフにする

低電力モードがオンになっていないか確認します。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「バッテリー」をタップ
  3. 「低電力モード」がオフになっているか確認
  4. オンになっていたら、タップしてオフにする

または、コントロールセンター(画面を下または右上から下にスワイプ)でバッテリーアイコンをタップしてもオフにできます。

ステップ3:充電する

バッテリー残量が少ない場合は、デバイスを充電しましょう。

ポイント:

  • 80%以上まで充電すると、同期が再開されやすい
  • 充電中は画面をロックしておく
  • できれば30分〜1時間は充電したまま放置

多くの場合、充電して少し待つだけで自動的に再開されます。

ステップ4:Wi-Fi接続を確認・再接続

Wi-Fi接続に問題がないか確認します。

確認方法:

  1. 「設定」→「Wi-Fi」をタップ
  2. 接続中のネットワーク名の横にチェックマークがあるか確認
  3. 電波の強さ(アンテナ3本が理想)を確認

再接続の手順:

  1. Wi-Fiの横のスイッチをオフにする
  2. 10秒待つ
  3. 再度オンにする
  4. ネットワークを選択して接続

または:

  1. 接続中のWi-Fi名の横の「i」アイコンをタップ
  2. 「このネットワークを削除」をタップ
  3. 再度Wi-Fiを選択してパスワードを入力

ステップ5:低データモードをオフにする

低データモードがオンになっていないか確認します。

Wi-Fiの低データモード:

  1. 「設定」→「Wi-Fi」をタップ
  2. 接続中のWi-Fi名の横の「i」アイコンをタップ
  3. 「低データモード」をオフにする

モバイルデータ通信の低データモード:

  1. 「設定」→「モバイル通信」をタップ
  2. 「通信のオプション」をタップ
  3. 「データモード」をタップ
  4. 「標準」を選択

ステップ6:iCloudストレージ容量を確認

ストレージに十分な空き容量があるか確認しましょう。

  1. 「設定」→画面上部の自分の名前をタップ
  2. 「iCloud」をタップ
  3. 上部にストレージの使用状況が表示される

空き容量が少ない場合の対処法:

方法1:不要な写真・動画を削除

  • 写真アプリで不要なものを削除
  • 「最近削除した項目」からも完全に削除

方法2:古いバックアップを削除

  1. 「設定」→「iCloud」→「ストレージを管理」
  2. 「バックアップ」をタップ
  3. 古いデバイスのバックアップを削除

方法3:有料プランにアップグレード

  • 50GB:月額130円
  • 200GB:月額400円
  • 2TB:月額1,300円

ステップ7:iCloud設定を確認

各アプリのiCloud設定がオンになっているか確認します。

写真の場合:

  1. 「設定」→「写真」をタップ
  2. 「iCloud写真」がオンになっているか確認

メッセージの場合:

  1. 「設定」→「メッセージ」をタップ
  2. 「iCloudにメッセージを保管」がオンになっているか確認

iCloud Drive全般:

  1. 「設定」→自分の名前→「iCloud」
  2. 「iCloud Drive」がオンになっているか確認
  3. 「すべてを表示」で個別アプリの設定も確認

ステップ8:デバイスを再起動

シンプルですが、多くの問題を解決できる方法です。

iPhone X以降:

  1. 音量ボタン(上または下)とサイドボタンを同時に長押し
  2. 「スライドで電源オフ」をスライド
  3. 完全に電源が切れたら、サイドボタンを長押しして再起動

iPhone 8以前:

  1. 電源ボタンを長押し
  2. 「スライドで電源オフ」をスライド
  3. 電源ボタンを長押しして再起動

再起動後、Wi-Fiに接続して充電し、10〜15分待ってみてください。

ステップ9:日付と時刻の設定を確認

日付や時刻がズレていると、同期に問題が起こることがあります。

  1. 「設定」→「一般」→「日付と時刻」をタップ
  2. 「自動設定」がオンになっているか確認
  3. オフになっていたら、オンにする
  4. 一度オフにしてから再度オンにしてみる

ステップ10:iCloudからサインアウト→サインイン

これで同期がリセットされることがあります。

重要:この操作を行う前に、重要なデータがバックアップされているか確認してください。

  1. 「設定」→自分の名前をタップ
  2. 一番下までスクロールして「サインアウト」をタップ
  3. Apple IDのパスワードを入力
  4. デバイスに残すデータを選択
  5. 「サインアウト」をタップ
  6. 再度「設定」を開き、画面上部の「iPhoneにサインイン」をタップ
  7. Apple IDとパスワードを入力してサインイン

ステップ11:iOSを最新版にアップデート

ソフトウェアが古いと、同期に問題が起こることがあります。

  1. 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」をタップ
  2. アップデートがあれば「ダウンロードしてインストール」をタップ
  3. 画面の指示に従ってアップデート

注意:

  • Wi-Fi接続が必要
  • 十分なバッテリー残量(50%以上)が必要
  • アップデートには時間がかかる場合がある

ステップ12:ネットワーク設定をリセット

Wi-Fi関連の設定に問題がある場合、リセットで解決することがあります。

注意:この操作を行うと、保存されているWi-Fiパスワードが全て削除されます。

  1. 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
  2. 「リセット」をタップ
  3. 「ネットワーク設定をリセット」をタップ
  4. パスコードを入力
  5. 確認画面で「ネットワーク設定をリセット」をタップ

リセット後、Wi-Fiネットワークに再接続してください。


【Mac】保存停止中を解除する方法

Macでの対処法を見ていきます。

ステップ1:インターネット接続を確認

Macが安定したインターネットに接続されているか確認します。

  1. 画面右上のWi-Fiアイコンをクリック
  2. 接続状況を確認
  3. 必要に応じて再接続

ステップ2:iCloud設定を確認

macOS Ventura(13)以降:

  1. Appleメニュー→「システム設定」
  2. 自分の名前をクリック
  3. 「iCloud」を選択
  4. 各サービスがオンになっているか確認

ステップ3:Macを再起動

  1. Appleメニュー→「再起動」をクリック
  2. 確認ダイアログで「再起動」をクリック

ステップ4:iCloudからサインアウト→サインイン

  1. システム設定→「Apple ID」
  2. 下にスクロールして「サインアウト」
  3. 再度サインイン

特定のアプリで保存停止が起こる場合

アプリごとに対処法が少し異なります。

写真アプリの場合

「iCloud写真のアップロードが一時停止」と表示される場合:

  1. 「設定」→「写真」を開く
  2. 「iCloud写真」をオフにする
  3. 「iPhoneのストレージを最適化」または「オリジナルをダウンロード」を確認
  4. 再度「iCloud写真」をオンにする

ヒント:

  • 大量の写真がある場合、完全にアップロードされるまで数時間〜数日かかることがある
  • 画面下部に「〇〇枚をアップロード中」と表示されていれば、正常に動作している

メッセージアプリの場合

「iCloudへのメッセージのアップロードが一時停止」と表示される場合:

  1. 「設定」→「メッセージ」を開く
  2. 「iCloudにメッセージを保管」をオフにする
  3. 10秒待つ
  4. 再度オンにする

注意:

  • メッセージの同期には時間がかかる場合がある
  • 古いメッセージが多いほど、完了まで時間がかかる

iCloud Driveの場合

「iCloud Driveのアップロードが待機中」と表示される場合:

  1. 「設定」→自分の名前→「iCloud」
  2. 「iCloud Drive」をオフにする
  3. 「iPhoneから削除」または「iPhoneに残す」を選択
  4. 再度「iCloud Drive」をオンにする

Apple側のシステム状況を確認する

自分の設定に問題がなければ、Apple側のサーバーに障害が起きているかもしれません。

システム状況ページで確認

  1. ブラウザで「apple.com/jp/support/systemstatus」にアクセス
  2. 以下の項目を確認:
  • iCloud Drive
  • iCloud写真
  • iCloudバックアップ
  • iCloudメール
  1. 緑色:正常稼働中
  2. 黄色または赤色:障害発生中

障害が発生している場合は、Appleが復旧するまで待つしかありません。

SNSで他のユーザーの状況を確認

TwitterやXで「iCloud 停止」「iCloud アップロード」などで検索すると、同じ問題を抱えているユーザーの投稿が見つかることがあります。

多くの人が同じ時期に報告していたら、Apple側の一時的な問題の可能性が高いです。


それでも解決しない場合の最終手段

ここまでの方法を試してもダメなら、以下の最終手段を検討してください。

デバイスの設定を全てリセット

警告:この操作を行うと、デバイスが工場出荷状態に戻ります。必ず事前にバックアップを取ってください。

  1. 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
  2. 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
  3. パスコードとApple IDパスワードを入力
  4. 「iPhoneを消去」をタップ
  5. 復元後、iCloudからバックアップを復元

バックアップを別の方法で取る

iCloudが使えない間は、別の方法でバックアップを取りましょう。

iTunesまたはFinderを使う(パソコン必要):

  1. iPhoneをパソコンに接続
  2. Mac:Finderを開く / Windows:iTunesを開く
  3. デバイスを選択
  4. 「今すぐバックアップ」をクリック

サードパーティアプリを使う:

  • Googleフォト(写真・動画)
  • Googleドライブ(ファイル)
  • Dropbox(ファイル)

Appleサポートに相談

どうしても解決しない場合は、Appleの公式サポートに連絡しましょう。

電話サポート:

  • 電話番号:0120-277-535(無料)
  • 受付時間:9:00〜21:00(年中無休)

チャットサポート:

  1. 「support.apple.com/ja-jp」にアクセス
  2. 「サポートを受ける」をクリック
  3. 「iCloud」を選択
  4. チャットで相談

Apple Store直接訪問:

  • Genius Barで予約を取って相談
  • デバイスを持参

サポートに連絡する際は、以下の情報を準備しておくとスムーズです:

  • デバイスのモデルとiOSバージョン
  • いつから問題が発生しているか
  • すでに試した対処法
  • エラーメッセージのスクリーンショット

保存停止を予防する方法

今後同じ問題に悩まされないために、予防策を取っておきましょう。

定期的に容量を確認

月に1回程度、iCloudストレージの使用状況を確認する習慣をつけましょう。

確認手順:

  1. 「設定」→自分の名前→「iCloud」
  2. 上部のグラフで使用状況を確認
  3. 残り容量が1GB以下になったら整理

自動バックアップの時間帯を意識

iCloudバックアップは通常、以下の条件で自動実行されます:

  • 深夜(0時〜6時頃)
  • デバイスがロック中
  • Wi-Fi接続中
  • 充電中

この条件を満たすよう、就寝前に充電器につなぐ習慣をつけるとよいでしょう。

Wi-Fi環境を改善

家のWi-Fi環境が不安定な場合:

  • ルーターを再起動する
  • ルーターの位置を変える(デバイスの近くに)
  • Wi-Fi中継器を設置する
  • より高速なインターネットプランに変更

有料プランを検討

写真や動画が多い人は、有料プランへのアップグレードを検討しましょう。

コストパフォーマンス比較:

  • 無料:5GB
  • 50GB:月額130円(約4円/日)
  • 200GB:月額400円(約13円/日、家族共有可能)
  • 2TB:月額1,300円(約43円/日)

毎月コーヒー1〜2杯分の料金で、ストレージ不足の悩みから解放されます。

不要な写真・動画はこまめに整理

撮影した写真・動画は定期的に整理しましょう:

  • 重複している写真を削除
  • ぼやけた失敗写真を削除
  • 不要なスクリーンショットを削除
  • 「最近削除した項目」を空にする

大容量ファイルはWi-Fi環境で扱う

数GBある動画ファイルなどは、安定したWi-Fi環境でアップロードしましょう。

モバイルデータ通信やカフェの無料Wi-Fiでは、アップロードが途中で止まることがあります。


よくある質問と回答

最後に、保存停止・同期一時停止についてよく寄せられる質問をまとめました。

Q1:一晩充電して放置しても再開されないのはなぜ?

いくつかの原因が考えられます:

  1. iCloudストレージが満杯:容量を確認してください
  2. 低電力モードがオン:オフにしてください
  3. システムに不具合:デバイスを再起動してください
  4. Apple側の障害:システム状況ページを確認してください

Q2:写真は何枚くらいアップロードするのに時間がかかりますか?

環境によって大きく異なりますが、目安は:

  • 100枚:5〜10分
  • 1,000枚:30分〜1時間
  • 10,000枚:数時間〜1日

大量の写真がある場合は、数日かかることもあります。

Q3:「残り時間を計算中」のまま進まない

これは、iCloudバックアップでよく起こる問題です。

対処法:

  1. バックアップをキャンセルして再開
  2. 不要なアプリのバックアップをオフにする
  3. Wi-Fi接続を確認
  4. デバイスを再起動

Q4:モバイルデータ通信でもアップロードできますか?

基本的にできません。iCloudはWi-Fi接続時のみ同期・アップロードを行う設計になっています。

ただし、iOS 13以降では、「設定」→「モバイル通信」で一部の機能にモバイルデータ使用を許可できます。

Q5:同期が進んでいるか確認する方法は?

写真の場合:

  1. 写真アプリを開く
  2. 画面下部に「〇〇枚をアップロード中」と表示されているか確認

その他:

  1. 「設定」→自分の名前→「iCloud」
  2. 各アプリの下に小さく状態が表示される

Q6:複数のデバイスで同時に同期するとどうなる?

問題ありません。iCloudは複数のデバイスから同時にアップロードされるように設計されています。

ただし、同じファイルを同時に編集すると、競合が発生することがあります。

Q7:「アップロードが待機中」と「一時停止」の違いは?

アップロードが待機中:

  • ファイルはアップロードキューに入っている
  • 順番が来れば自動的にアップロードされる
  • 他のファイルのアップロード中など

一時停止:

  • アップロードプロセス自体が止まっている
  • 条件が整わないと再開されない
  • バッテリー不足、Wi-Fi切断など

Q8:iCloud Driveとicloud写真は別物ですか?

はい、別のサービスです。

iCloud写真:

  • 写真と動画専用
  • 写真アプリで管理

iCloud Drive:

  • あらゆるファイルを保存
  • ファイルアプリで管理
  • Pages、Numbers、Keynoteなどのファイルも含む

両方とも同じiCloudストレージ容量を共有しています。


まとめ:焦らず一つずつ確認しよう

iCloudの「保存停止中」「同期一時停止」の問題、長い記事になりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

この問題は本当に多くの人が経験していますが、ほとんどの場合は設定の確認や簡単な操作で解決できます。

解決の基本ステップ:

  1. 充電とWi-Fi:まず基本条件を確認
  2. 低電力モード:オフにする
  3. ストレージ容量:空き容量を確保
  4. 再起動:デバイスを再起動
  5. 設定確認:各アプリのiCloud設定を確認
  6. 再接続:iCloudからサインアウト→サインイン
  7. Apple確認:システム状況ページをチェック

特に多い原因トップ5:

  1. バッテリー残量が少ない・低電力モード
  2. iCloudストレージ容量不足
  3. Wi-Fi接続が不安定
  4. 低データモードがオン
  5. システムの一時的な不具合

まずはこの5つを確認すると、解決できる可能性が高いです。

iCloudの自動同期は本当に便利な機能です。一度設定すれば、あとは自動的にデータを守ってくれます。一時停止の問題が解決したら、定期的に容量を確認して、快適にiCloudを使い続けてくださいね。

困ったときはこの記事を参考に、一つずつ確認してみてください。きっと解決できるはずです!

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