「Slackの動作が重くて、メッセージの読み込みに時間がかかる…」
「通知が来なかったり、表示がおかしくなったりする…」
Slackを使っていて、このような問題に悩まされていませんか?
この記事では、Slackのキャッシュを削除して再起動する方法を、デスクトップ(Windows・Mac)、モバイル(iPhone・Android)、ブラウザ版に分けて詳しく解説します。キャッシュ削除で解決できるトラブルから、実行時の注意点まで、すべて網羅しています。
Slackのキャッシュとは?基本を理解しよう

キャッシュ削除の方法を説明する前に、まずキャッシュの役割を理解しておきましょう。
キャッシュの役割
キャッシュ(Cache)とは、アプリが過去に読み込んだデータを一時的に保存しておく仕組みです。
Slackでは、以下のようなデータがキャッシュとして保存されています。
キャッシュに保存されるもの
- メッセージ履歴
- 送受信された画像ファイル
- 絵文字やアイコン
- チャンネル情報
- ユーザープロフィール画像
- その他の表示に必要なデータ
なぜキャッシュがあるの?
キャッシュがあることで、Slackは次のメリットを得られます。
読み込み速度の向上
一度読み込んだデータを保存しておくことで、次回からは素早く表示できます。
毎回サーバーからデータをダウンロードする必要がないため、通信量も節約できます。
オフラインでの閲覧
一部のデータはキャッシュから読み込めるため、インターネット接続が不安定な時でも過去のメッセージを確認できます。
キャッシュが溜まりすぎると問題発生
便利なキャッシュですが、長期間使い続けると以下のような問題が起こります。
動作が重くなる
キャッシュファイルが数百MB~数GBに達すると、アプリの起動や操作が遅くなります。
表示の不具合
古いキャッシュが残っていると、画像が表示されない、レイアウトが崩れる、などの問題が起こります。
通知が来ない
キャッシュの破損により、通知機能が正常に動作しなくなることがあります。
未読バッジが消えない
実際には読んだメッセージなのに、未読の赤いバッジが消えない問題もキャッシュが原因のことが多いです。
キャッシュ削除で解決できる問題
キャッシュを削除することで、以下のような問題が解決できる可能性があります。
問題1:Slackの動作が重い・遅い
症状
- アプリの起動に時間がかかる
- メッセージの読み込みが遅い
- チャンネル切り替えに時間がかかる
- スクロールがカクカクする
原因
キャッシュファイルが蓄積して、メモリやストレージを圧迫しているためです。
解決方法
キャッシュを削除することで、不要なファイルが消去され、動作が軽快になります。
問題2:画像やアイコンが表示されない
症状
- プロフィール写真が表示されない
- 送信された画像が真っ白
- 絵文字が正しく表示されない
- レイアウトが崩れている
原因
キャッシュされた画像ファイルが破損しているためです。
解決方法
キャッシュを削除することで、Slackがサーバーから新しい画像を再ダウンロードします。
問題3:通知が来ない・遅れる
症状
- メッセージを受信しても通知が来ない
- 通知が数分~数十分遅れる
- 通知音が鳴らない
原因
キャッシュの破損や、アプリ内部の通信エラーが原因の可能性があります。
解決方法
キャッシュ削除と再起動により、通知システムがリフレッシュされます。
問題4:メッセージが同期されない
症状
- 新しいメッセージが表示されない
- 「最終更新:1分未満前…」と表示され続ける
- 他のデバイスでは見えるメッセージが見えない
原因
WebSocket接続の問題や、キャッシュの不整合が原因です。
解決方法
キャッシュを削除することで、強制的にサーバーから最新データを取得します。
問題5:未読バッジが消えない
症状
- すべて読んだのに、未読の赤いバッジ(1)が消えない
- チャンネル名が太字のまま
原因
キャッシュに保存された未読情報が正しく更新されていないためです。
解決方法
キャッシュを削除することで、未読情報がリセットされます。
問題6:スクロール位置がおかしい
症状
- アプリ起動時に、毎回変な位置から表示される
- 最新メッセージに自動スクロールされない
原因
キャッシュに保存されたスクロール位置情報が破損しています。
解決方法
キャッシュを削除することで、スクロール位置がリセットされます。
【デスクトップ版】Windows・Macでのキャッシュ削除方法

デスクトップアプリ(WindowsとMac)でのキャッシュ削除方法は、基本的に同じです。
基本手順:ヘルプメニューから削除(推奨)
これが最も簡単で安全な方法です。
手順
- Slackアプリを起動する
- メニューバーから「ヘルプ」を選択
- Macの場合:画面上部のメニューバーから「ヘルプ」
- Windowsの場合:アプリ左上の「≡」(三本線)アイコンをクリック→「ヘルプ」
- 「トラブルシューティング」を選択
- 「キャッシュを消去して再起動する」をクリック
- 確認ダイアログが表示されるので、「OK」または「再起動」をクリック
- Slackが自動的に終了し、数秒後に再起動します
完了の確認
再起動後、Slackが正常に動作するか確認しましょう。
- メッセージの読み込み速度
- 画像の表示
- 通知の動作
Windowsでの追加手順:タスクマネージャーでの完全終了
上記の方法でうまくいかない場合、手動で完全に終了してから再起動します。
手順
- Ctrl + Shift + Escキーを同時に押して、タスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブでSlackを探す
- Slackを選択して、「タスクの終了」をクリック
- タスクマネージャーを閉じる
- スタートメニューまたはデスクトップショートカットからSlackを再起動
Macでの追加手順:アクティビティモニタでの完全終了
手順
- Command + スペースキーを押して、Spotlightを開く
- 「アクティビティモニタ」と入力してEnterキー
- 検索窓に「Slack」と入力
- Slackのプロセスを選択して、左上の「×」(プロセスを終了)をクリック
- 確認ダイアログで「強制終了」をクリック
- アプリケーションフォルダからSlackを再起動
上級者向け:キャッシュフォルダを手動で削除
通常は推奨しませんが、上記の方法で解決しない場合の最終手段です。
Windowsの場合
キャッシュの場所:
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Roaming\Slack\Cache
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Roaming\Slack\Code Cache
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Roaming\Slack\GPUCache
手順
- Slackを完全に終了
- エクスプローラーで上記のフォルダを開く
- フォルダ内のファイルをすべて削除(フォルダ自体は削除しない)
- Slackを再起動
Macの場合
キャッシュの場所:
~/Library/Application Support/Slack/Cache
~/Library/Application Support/Slack/Code Cache
~/Library/Application Support/Slack/GPUCache
手順
- Slackを完全に終了
- Finderで「移動」→「フォルダへ移動…」を選択
- 上記のパスを入力してEnter
- フォルダ内のファイルをすべて削除(フォルダ自体は削除しない)
- Slackを再起動
【モバイル版】iPhone・Androidでのキャッシュ削除方法
スマートフォンでSlackを使っている場合のキャッシュ削除方法です。
Android版Slackのキャッシュ削除
Androidでは、アプリ内とシステム設定の2つの方法があります。
方法1:Slackアプリ内から削除(推奨)
- Slackアプリを開く
- 画面右下の「あなた」(プロフィールアイコン)をタップ
- 「環境設定」をタップ
- 「詳細設定」をタップ
- 「キャッシュをリセット」をタップ
- 確認ダイアログで「はい」をタップ
- アプリが自動的に再起動します
方法2:Android設定から削除
- スマートフォンの「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリケーション管理」をタップ
- アプリ一覧から「Slack」を探してタップ
- 「ストレージ」または「ストレージとキャッシュ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
重要な注意点
「データを削除」や「ストレージを消去」は押さないでください!
これを押すと、ログイン情報やアプリ設定まで消えてしまい、再ログインが必要になります。
iPhone(iOS)版Slackのキャッシュ削除
iPhoneでは、Androidのような直接的なキャッシュ削除機能がありません。
方法1:アプリ内からリセット(推奨)
- Slackアプリを開く
- 画面右下の「あなた」をタップ
- 「環境設定」をタップ
- 「詳細設定」をタップ
- 「次回起動時にキャッシュをリセット」のトグルをオンにする
- Slackアプリを完全に終了(ホームボタン2回押し、またはスワイプアップでアプリを閉じる)
- Slackを再起動
方法2:アプリの再インストール(最も確実)
iOSでキャッシュを完全に削除するには、アプリを再インストールする方法が最も確実です。
手順
- ホーム画面でSlackアプリのアイコンを長押し
- 表示されるメニューから「Appを削除」を選択
- 確認ダイアログで「Appを削除」をタップ
- App Storeを開く
- 「Slack」を検索
- 「入手」をタップしてダウンロード
- アプリを開いてログイン
注意点
再インストールしても、メッセージやファイルはサーバーに保存されているため消えません。
ただし、再ログインが必要になります。
モバイル版の注意事項
バックグラウンド更新を確認
キャッシュ削除後、バックグラウンド更新がオンになっているか確認しましょう。
iPhoneの場合
- 設定→Slack→バックグラウンド更新をオン
Androidの場合
- 設定→アプリ→Slack→バッテリー→バックグラウンドでの制限なし
【ブラウザ版】ChromeやSafariでのキャッシュ削除
ブラウザでSlackを使っている場合は、ブラウザのキャッシュを削除します。
Google Chromeでのキャッシュ削除
手順
- Chromeを開く
- 画面右上の「⋮」(三点リーダー)をクリック
- 「設定」を選択
- 左サイドバーから「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 期間を選択(推奨:全期間)
- 以下にチェックを入れる
- キャッシュされた画像とファイル
- Cookie と他のサイトデータ(オプション)
- 「データを削除」をクリック
- Slackのページをリロード(F5キーまたはCommand + R)
Microsoft Edgeでのキャッシュ削除
手順
- Edgeを開く
- 画面右上の「…」(三点リーダー)をクリック
- 「設定」を選択
- 左サイドバーから「プライバシー、検索、サービス」をクリック
- 「閲覧データをクリア」の下の「クリアするデータの選択」をクリック
- 期間を選択(推奨:すべての期間)
- 以下にチェックを入れる
- キャッシュされた画像とファイル
- Cookie およびその他のサイト データ(オプション)
- 「今すぐクリア」をクリック
- Slackのページをリロード
Safari(Mac)でのキャッシュ削除
手順
- Safariを開く
- 画面上部のメニューから「Safari」→「環境設定」を選択
- 「プライバシー」タブをクリック
- 「Webサイトデータを管理…」をクリック
- 検索窓に「slack」と入力
- 表示されたslack関連のデータを選択
- 「削除」をクリック
- 「完了」をクリック
- Slackのページをリロード
プライベート/シークレットモードで試す
キャッシュを削除する前に、プライベートモードで問題が解決するか試してみるのも有効です。
Chromeの場合
- Ctrl + Shift + N(Windows)
- Command + Shift + N(Mac)
Edgeの場合
- Ctrl + Shift + N
Safariの場合
- Command + Shift + N
プライベートモードでSlackが正常に動作する場合、キャッシュが原因である可能性が高いです。
キャッシュ削除後の確認事項
キャッシュを削除して再起動した後、以下を確認しましょう。
確認1:動作速度の改善
チェックポイント
- アプリの起動速度
- メッセージの読み込み速度
- チャンネル切り替えの速さ
- スクロールの滑らかさ
キャッシュ削除直後は、一時的に読み込みが遅く感じることがあります。
これは、新しくデータをダウンロードしているためです。数分使っていれば、徐々に高速化します。
確認2:表示の正常化
チェックポイント
- 画像が正しく表示されるか
- プロフィール写真が見えるか
- 絵文字が正しく表示されるか
- レイアウトが崩れていないか
すべての画像が表示されるまで、数分かかることがあります。
確認3:通知機能の復旧
チェックポイント
- 通知が届くか
- 通知音が鳴るか
- バッジ通知が表示されるか
テストとして、誰かに簡単なメッセージを送ってもらい、通知が来るか確認しましょう。
確認4:接続状態の確認
デスクトップアプリでの確認方法
- ヘルプメニューを開く
- 「トラブルシューティング」を選択
- 「接続テストを実行」をクリック
- テスト結果を確認
すべての項目が緑色のチェックマークなら正常です。
確認5:ディスク容量の確保
キャッシュ削除により、どれくらいの容量が空いたか確認しましょう。
Windowsの場合
- エクスプローラーでCドライブのプロパティを確認
Macの場合
- アップルメニュー→このMacについて→ストレージ
通常、数百MB~数GBの空き容量が増えるはずです。
キャッシュ削除に関する重要な注意点

キャッシュを削除する前に、必ず理解しておくべき注意点があります。
注意点1:メッセージやファイルは削除されない
安心してください!
キャッシュを削除しても、以下のデータは一切削除されません。
削除されないもの
- すべてのメッセージ履歴
- 送受信したファイル
- チャンネル情報
- ワークスペース設定
- 個人設定(通知設定など)
- ログイン情報(通常)
これらのデータは、Slackのサーバーに安全に保存されています。
注意点2:一時的に読み込みが遅くなる
キャッシュ削除直後は、すべてのデータを新しくダウンロードするため、一時的に以下の現象が起こります。
起こりうる現象
- 画像の読み込みに時間がかかる
- チャンネル一覧の表示が遅い
- 過去のメッセージの読み込みに時間がかかる
これは正常な動作です。数分~数十分使っていれば、徐々に快適になります。
注意点3:再ログインが必要な場合がある
環境によっては、キャッシュ削除後に再ログインを求められることがあります。
準備すること
- ワークスペースのURL
- メールアドレス
- パスワード
特にモバイル版で再インストールする場合は、必ず再ログインが必要です。
注意点4:複数ワークスペースへの再接続
複数のワークスペースに参加している場合、それぞれへの再接続が必要になることがあります。
対処法
- 各ワークスペースのURLとログイン情報を控えておく
- 可能であれば、SSOやGoogle認証を使う
注意点5:作業中のデータを保存
必ず実行前に!
キャッシュ削除と再起動を行うと、Slackが一旦終了します。
以下の作業中データは失われる可能性があるので、事前に保存しましょう。
保存すべきもの
- 下書き中のメッセージ
- 入力途中のコメント
- アップロード準備中のファイル
注意点6:定期的な実行は不要
キャッシュ削除は、問題が発生した時だけ実行すれば十分です。
実行すべきタイミング
- 動作が明らかに重くなった時
- 表示や通知に問題が起きた時
- 数ヶ月に1回程度のメンテナンス
毎日や毎週削除する必要はありません。
キャッシュ削除で解決しない場合の対処法
キャッシュを削除しても問題が解決しない場合の、次のステップを紹介します。
対処法1:Slackアプリの再インストール
キャッシュ削除より徹底的な方法です。
デスクトップ版の再インストール手順
- Slackを完全にアンインストール
- Windows:設定→アプリ→Slack→アンインストール
- Mac:アプリケーションフォルダからゴミ箱へ移動
- 公式サイトから最新版をダウンロード
- https://slack.com/downloads
- インストーラーを実行
- ログインして動作確認
モバイル版の再インストール
前述の「iPhone版Slackのキャッシュ削除」の「方法2」を参照してください。
対処法2:Slackのバージョン確認と更新
古いバージョンを使っていると、不具合が起こりやすくなります。
バージョン確認方法
デスクトップ版
- ヘルプメニューを開く
- 「Slackについて」を選択
- バージョン番号を確認
更新方法
通常は自動更新されますが、手動で確認する場合:
- ヘルプメニューを開く
- 「更新を確認」を選択
- 利用可能な更新があればインストール
対処法3:インターネット接続の確認
キャッシュ以外に、接続自体に問題がある可能性があります。
確認事項
- Wi-Fiやモバイルデータ接続は正常か
- 他のウェブサイトやアプリは正常に動作するか
- VPNやプロキシを使用している場合、それが原因ではないか
- ファイアウォールやセキュリティソフトがSlackをブロックしていないか
接続テストの実行
デスクトップ版:ヘルプ→トラブルシューティング→接続テストを実行
対処法4:デバイスの再起動
アプリだけでなく、デバイス全体を再起動することで解決することもあります。
再起動の効果
- メモリの解放
- システムプロセスのリフレッシュ
- ネットワーク接続のリセット
対処法5:ブラウザ版⇔アプリ版の切り替え
アプリ版で問題が起きている場合、ブラウザ版を試してみましょう。
逆も同様です。
メリット
- プラットフォーム固有の問題を回避できる
- 緊急時の代替手段として使える
対処法6:Slackサポートへの問い合わせ
上記すべてを試しても解決しない場合は、Slackサポートに連絡しましょう。
問い合わせ方法
- デスクトップアプリから
- ヘルプ→トラブルシューティング→問題を報告
- 自動的にログファイルが添付されます
- ブラウザから
- https://slack.com/help/requests/new
伝えるべき情報
- 発生している問題の詳細
- 使用しているデバイスとOS
- Slackのバージョン
- 試した対処法
キャッシュ削除のベストプラクティス
効果的にキャッシュを管理するためのコツを紹介します。
ベストプラクティス1:定期的なメンテナンス
問題が起きてからではなく、予防的にキャッシュを削除しましょう。
推奨頻度
- ヘビーユーザー:2~3ヶ月に1回
- 通常ユーザー:半年に1回
- ライトユーザー:1年に1回または問題発生時のみ
ベストプラクティス2:チャンネルの整理
キャッシュ削除と合わせて、不要なチャンネルを整理しましょう。
整理方法
- 退出したチャンネル:完全に退出
- 読まないチャンネル:ミュート設定
- アーカイブされたチャンネル:非表示
これにより、Slackが読み込むデータ量が減り、動作が軽くなります。
ベストプラクティス3:ファイルのダウンロード管理
Slackで共有されたファイルを頻繁にダウンロードする場合、ダウンロードフォルダも整理しましょう。
理由
Slackのキャッシュとは別に、ダウンロードしたファイルもストレージを圧迫します。
ベストプラクティス4:複数デバイスでの同期
複数のデバイスでSlackを使っている場合、それぞれでキャッシュを削除しましょう。
対象デバイス
- 職場のパソコン
- 自宅のパソコン
- スマートフォン
- タブレット
一つのデバイスだけ削除しても、他のデバイスで問題が残ることがあります。
ベストプラクティス5:営業時間外に実行
キャッシュ削除と再起動には数分かかります。
重要な会議やタスクの直前には実行せず、余裕のある時間に行いましょう。
推奨タイミング
- 昼休憩
- 業務終了後
- 週末
ベストプラクティス6:バックアップの確認
キャッシュ削除自体でデータは失われませんが、万が一に備えて重要な情報はバックアップしておきましょう。
バックアップすべきもの
- 重要なメッセージ(スター付きやピン留め)
- 必要なファイル(ローカルにダウンロード)
- カスタム絵文字やスタンプ(エクスポート可能な場合)
よくある質問と回答
Q1. キャッシュ削除でメッセージは消えますか?
いいえ、消えません。
キャッシュはあくまで一時保存データです。メッセージやファイルはすべてSlackのサーバーに保存されているため、キャッシュを削除しても影響ありません。
Q2. どれくらいの頻度でキャッシュを削除すべきですか?
問題が起きた時だけで十分です。
予防的に行う場合でも、2~3ヶ月に1回程度で問題ありません。毎日や毎週削除する必要はありません。
Q3. キャッシュ削除後、再ログインが必要ですか?
通常は不要です。
ただし、モバイル版で再インストールを行った場合や、一部の環境では再ログインを求められることがあります。
念のため、ログイン情報を控えておくことをおすすめします。
Q4. キャッシュ削除で空き容量はどれくらい増えますか?
使用状況によりますが、通常は以下の範囲です。
- ライトユーザー:50~200MB
- 通常ユーザー:200MB~1GB
- ヘビーユーザー:1~3GB
数ヶ月間削除していない場合は、さらに多くなることもあります。
Q5. ブラウザ版とアプリ版、どちらのキャッシュを削除すべきですか?
使っている方を削除してください。
両方使っている場合は、問題が起きている方を優先的に削除します。
念のため両方削除しても問題ありません。
Q6. キャッシュ削除後、動作が遅くなった気がします
それは正常です。
キャッシュ削除直後は、すべてのデータを新しくダウンロードするため、一時的に遅く感じることがあります。
数分~数十分使っていれば、徐々に快適になります。
Q7. 複数のワークスペースを使っていますが、まとめて削除できますか?
はい、できます。
キャッシュ削除は、Slackアプリ全体に対して行われるため、すべてのワークスペースのキャッシュが一度に削除されます。
Q8. Slackのステータスページはどこで確認できますか?
公式のステータスページがあります。

Slackのサーバー側で問題が起きている場合は、こちらに情報が掲載されます。
まとめ:Slackキャッシュ削除の重要ポイント
Slackのキャッシュ削除と再起動について、重要なポイントをおさらいしましょう。
キャッシュ削除で解決できる問題
- 動作が重い・遅い
- 画像やアイコンが表示されない
- 通知が来ない・遅れる
- メッセージが同期されない
- 未読バッジが消えない
- スクロール位置がおかしい
デバイス別の削除方法
Windows・Mac(デスクトップ)
- ヘルプ→トラブルシューティング→キャッシュを消去して再起動
Android
- 環境設定→詳細設定→キャッシュをリセット
- または:設定→アプリ→Slack→ストレージ→キャッシュを削除
iPhone(iOS)
- 環境設定→詳細設定→次回起動時にキャッシュをリセット
- または:アプリの再インストール
ブラウザ版
- ブラウザのキャッシュを削除
重要な注意点
- メッセージやファイルは削除されない
- 一時的に読み込みが遅くなることがある
- 作業中のデータは事前に保存する
- 定期的な削除は不要(問題発生時のみで十分)
それでも解決しない場合
- Slackアプリの再インストール
- バージョンの確認と更新
- インターネット接続の確認
- デバイスの再起動
- ブラウザ版⇔アプリ版の切り替え
- Slackサポートへの問い合わせ
Slackは日々のコミュニケーションに欠かせないツールです。キャッシュ削除と再起動の方法を理解しておくことで、トラブル時に素早く対処でき、常に快適な環境でSlackを使い続けることができます。
動作が重い、表示がおかしいなどの問題が起きたら、まずはキャッシュ削除を試してみましょう。多くの場合、これだけで問題が解決します!

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