iPhoneのリフレッシュレートを完全解説!120Hz対応機種から設定方法まで

プログラミング・IT

「iPhoneのリフレッシュレートって何?」「ProMotionって聞いたことあるけど、どういう意味?」

最近のiPhoneには、画面をより滑らかに表示する「リフレッシュレート120Hz」という機能が搭載されています。でも、実際にどれくらい違うのか、自分のiPhoneは対応しているのか、よく分からないという人も多いはず。

この記事では、iPhoneのリフレッシュレートについて基本から丁寧に解説します。対応機種の一覧、設定変更の方法、バッテリーへの影響、ゲームでの活用法まで、知りたい情報をすべて網羅しました。

あなたのiPhoneを最大限に活用して、より快適な操作体験を手に入れましょう!


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  1. リフレッシュレートとは?基本をやさしく解説
    1. リフレッシュレートの意味
    2. パラパラ漫画で考えてみよう
    3. リフレッシュレートとフレームレートの違い
  2. ProMotionテクノロジーとは?Appleの革新技術
    1. ProMotionの特徴
    2. 可変リフレッシュレートのメリット
    3. Always-On Display(常時表示)との関係
  3. リフレッシュレート120Hz対応機種一覧
    1. ProMotion対応iPhone(120Hz)
    2. 60Hz固定のiPhone(ProMotion非対応)
    3. 自分のiPhoneの機種を確認する方法
  4. リフレッシュレートを60Hzに制限する方法
    1. 設定変更の手順
    2. 元に戻す方法
    3. 設定項目が見つからない場合
  5. 60Hzに制限するメリットとデメリット
    1. メリット:バッテリー持ちが良くなる
    2. デメリット:滑らかさが失われる
    3. 低電力モードでも自動的に制限される
  6. 実際の使用感:120Hzと60Hzの違いを体感する
    1. どんな時に違いを感じる?
    2. 違いを感じにくい場面
    3. 比較テストをしてみよう
    4. 慣れの問題もある
  7. ゲームでのリフレッシュレート活用法
    1. 120Hzに対応しているゲーム
    2. ゲーム側の設定を確認しよう
    3. 120Hzゲームのメリット
    4. 注意点:バッテリー消費とデバイス発熱
  8. リフレッシュレートに関するトラブルと対処法
    1. トラブル1:120Hzになっている気がしない
    2. トラブル2:設定後も変化が感じられない
    3. トラブル3:特定のアプリで動きがカクつく
    4. トラブル4:iOS 18で80Hzに制限される
    5. トラブル5:画面収録中だけ滑らかになる
  9. リフレッシュレートを確認する方法
    1. 方法1:体感で判断する
    2. 方法2:アプリを使って数値確認
    3. 方法3:ハイスピードカメラで撮影(上級者向け)
  10. バッテリー持ちへの影響を詳しく解説
    1. ProMotionは思ったよりバッテリーに優しい
    2. LTPO(低温ポリシリコン酸化物)技術
    3. 実際のバッテリー消費テスト結果
    4. 使い方による違い
    5. バッテリーを節約したい時の設定
  11. よくある質問(Q&A)
    1. Q1:120Hzに対応していないiPhoneで設定できますか?
    2. Q2:120Hzを常にオンにすることはできますか?
    3. Q3:動画を見る時も120Hzですか?
    4. Q4:iPhone 17の標準モデルもProMotion対応ですか?
    5. Q5:120Hzにすると画面が明るくなりますか?
    6. Q6:他人に見せても違いが分かりませんか?
    7. Q7:ProMotionは目に優しいですか?
  12. まとめ:あなたに最適なリフレッシュレート設定を見つけよう

リフレッシュレートとは?基本をやさしく解説

まずは、リフレッシュレートの基本を押さえておきましょう。

リフレッシュレートの意味

リフレッシュレートとは、画面が1秒間に何回書き換わるかを表す数値です。単位は「Hz(ヘルツ)」で表します。

具体例で理解しよう:

  • 60Hz:1秒間に60回画面が更新される
  • 120Hz:1秒間に120回画面が更新される

数字が大きいほど、画面の書き換え回数が多くなります。その結果、動きが滑らかに見えるんです。

パラパラ漫画で考えてみよう

分かりやすく例えると、パラパラ漫画を想像してください。

60Hzの場合:

  • 1秒間に60枚の絵を見せる
  • 動きはスムーズだけど、少しカクつくこともある

120Hzの場合:

  • 1秒間に120枚の絵を見せる
  • 枚数が2倍なので、動きがとても滑らか

つまり、リフレッシュレートが高いほど、映像の動きがなめらかに感じられるというわけです。

リフレッシュレートとフレームレートの違い

似た言葉に「フレームレート」があります。この2つは混同しやすいので、違いを整理しましょう。

リフレッシュレート:

  • ディスプレイ(画面)の性能
  • 画面が1秒間に何回更新できるか
  • ハードウェアの仕様

フレームレート(fps):

  • 映像やゲームの性能
  • 1秒間に何コマの映像を表示するか
  • ソフトウェアやコンテンツの仕様

例えば、リフレッシュレート120Hzのディスプレイでも、ゲーム側が60fpsにしか対応していなければ、実際の映像は60fpsでしか表示されません。


ProMotionテクノロジーとは?Appleの革新技術

iPhoneの高リフレッシュレート機能には、「ProMotion(プロモーション)」という名前がついています。

ProMotionの特徴

ProMotionは、ただ単に120Hzで動くだけではありません。可変リフレッシュレートという賢い仕組みを採用しています。

ProMotionの動作範囲:

  • 最低:10Hz(または1Hz)
  • 最高:120Hz
  • 状況に応じて自動調整

可変リフレッシュレートのメリット

画面の動きに合わせて、自動的にリフレッシュレートが変わります。

使用シーン別の動作:

操作・シーンリフレッシュレート理由
画面を素早くスクロール120Hz滑らかさが重要
ゲームプレイ(対応ゲーム)120Hz反応速度が必要
静止画を見ている10Hz~1Hz更新の必要がない
動画視聴(24fps)24Hz動画に合わせる
動画視聴(30fps)30Hz動画に合わせる
読書アプリ低Hz文字は動かない

この賢い調整により、バッテリー消費を抑えながら、必要な時だけ高いリフレッシュレートを使えるんです。

Always-On Display(常時表示)との関係

iPhone 14 Pro以降では、画面を常に表示しておける「Always-On Display」機能が追加されました。

この機能が使えるのも、ProMotionのおかげです。画面を表示したまま、リフレッシュレートを1Hzまで下げることで、バッテリー消費を最小限に抑えています。


リフレッシュレート120Hz対応機種一覧

どのiPhoneがProMotionに対応しているのか、詳しく見ていきましょう。

ProMotion対応iPhone(120Hz)

2021年発売:

  • iPhone 13 Pro(6.1インチ)
  • iPhone 13 Pro Max(6.7インチ)

iPhoneで初めてProMotionを搭載したモデルです。

2022年発売:

  • iPhone 14 Pro(6.1インチ)
  • iPhone 14 Pro Max(6.7インチ)

Always-On Display機能が追加されました。

2023年発売:

  • iPhone 15 Pro(6.1インチ)
  • iPhone 15 Pro Max(6.7インチ)

USB-Cポートとチタニウムボディを採用。

2024年発売:

  • iPhone 16 Pro(6.3インチ)
  • iPhone 16 Pro Max(6.9インチ)

画面サイズが大きくなりました。

2025年発売:

  • iPhone 17(6.3インチ)
  • iPhone 17 Pro(6.3インチ)
  • iPhone 17 Pro Max(6.9インチ)
  • iPhone 17 Air

iPhone 17シリーズでは、全モデルがProMotionに対応しました!これまでProモデル限定だった滑らかな表示が、標準モデルでも楽しめるようになったんです。

60Hz固定のiPhone(ProMotion非対応)

以下のモデルは、リフレッシュレート60Hzで固定されています。

iPhone SE シリーズ:

  • iPhone SE(第1世代)
  • iPhone SE(第2世代)
  • iPhone SE(第3世代)

iPhone 12 シリーズ:

  • iPhone 12 mini
  • iPhone 12
  • iPhone 12 Pro
  • iPhone 12 Pro Max

iPhone 13 シリーズ:

  • iPhone 13 mini
  • iPhone 13

iPhone 14 シリーズ:

  • iPhone 14
  • iPhone 14 Plus

iPhone 15 シリーズ:

  • iPhone 15
  • iPhone 15 Plus

iPhone 16 シリーズ:

  • iPhone 16
  • iPhone 16 Plus

これらのモデルでは、設定でリフレッシュレートを変更することはできません。

自分のiPhoneの機種を確認する方法

「自分のiPhoneがどの機種か分からない」という場合は、以下の手順で確認できます。

確認手順:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「一般」をタップ
  3. 「情報」をタップ
  4. 「機種名」を確認

モデル番号も記載されているので、Appleの公式サイトで詳細を調べることもできます。


リフレッシュレートを60Hzに制限する方法

ProMotion対応iPhoneでは、リフレッシュレートを60Hzに固定することもできます。

設定変更の手順

所要時間:約30秒

ステップ1:設定アプリを開く

ホーム画面から「設定」アプリ(歯車のアイコン)をタップします。

ステップ2:「アクセシビリティ」を選択

設定画面を下にスクロールして、「アクセシビリティ」をタップしてください。

ステップ3:「動作」をタップ

アクセシビリティの画面で、「動作」という項目を探してタップします。

ステップ4:「フレームレートを制限」をオンにする

「フレームレートを制限」というスイッチが表示されます。これをオンにすれば完了です。

設定完了!

これで、リフレッシュレートが最大60Hzに制限されます。ProMotionの可変機能は無効になり、常に60Hz以下で動作するようになります。

元に戻す方法

120Hzに戻したい場合は、同じ手順で「フレームレートを制限」をオフにするだけです。

いつでも自由に切り替えられるので、使い分けてみるのもいいでしょう。

設定項目が見つからない場合

「フレームレートを制限」という項目が表示されない場合、以下の理由が考えられます。

理由1:ProMotion非対応機種

お使いのiPhoneがProMotionに対応していません。iPhone 13 Pro以降のProモデル、またはiPhone 17シリーズ以降が必要です。

理由2:iOSのバージョンが古い

iOS 15以降にアップデートする必要があります。「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から最新版を確認しましょう。


60Hzに制限するメリットとデメリット

リフレッシュレートを制限すると、どんな影響があるのでしょうか。

メリット:バッテリー持ちが良くなる

最大のメリットはバッテリー節約です。

理論上、120Hzは60Hzの2倍の回数画面を更新するため、消費電力が増えます。60Hzに制限することで、バッテリーの減りを抑えられる可能性があります。

ただし、注意点があります:

ProMotionは可変リフレッシュレートなので、必要ない時は自動的に低いHz数に下がります。そのため、実際のバッテリー節約効果は、それほど大きくない可能性もあるんです。

制限が効果的な場合:

  • 常に高負荷のゲームをプレイする
  • 一日中スクロール作業が多い
  • バッテリー残量が少ない状況

こういった場合は、60Hzに制限する価値があるかもしれません。

デメリット:滑らかさが失われる

画面の動きが以前のiPhoneと同じになります。

ProMotionの最大の魅力である「ぬるぬる感」が失われてしまいます。

具体的な影響:

  • スクロールが少しカクつく感じがする
  • ゲームの動きが滑らかでなくなる
  • アニメーションが以前のモデルと同じになる

せっかくProMotion対応モデルを使っているのに、その機能を活かせないのはもったいないですよね。

低電力モードでも自動的に制限される

実は、低電力モードをオンにすると、自動的にリフレッシュレートが60Hzに制限されます。

バッテリーを節約したい時は、低電力モードを使えば、わざわざ設定を変更する必要はありません。

低電力モードの有効化:

  1. コントロールセンターを開く
  2. バッテリーアイコンをタップ
  3. または「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」をオン

低電力モードをオフにすれば、ProMotionも自動的に復活します。


実際の使用感:120Hzと60Hzの違いを体感する

数字だけ見ても、実際の違いがイメージしにくいですよね。

どんな時に違いを感じる?

最も違いが分かりやすい場面:

1. Webページやアプリのスクロール

Safariでニュースサイトを読む時や、SNSのタイムラインをスクロールする時、120Hzだと文字が滑らかに流れます。

60Hzだと、ほんの少しカクつく感じがあります。特に素早くスクロールする時に違いが顕著です。

2. ホーム画面のページ切り替え

アプリアイコンが並ぶホーム画面を左右にスワイプする時、120Hzではヌルヌル動きます。

3. 設定アプリなどの縦スクロール

長いリストを上下にスクロールする時、120Hzだと指の動きに吸い付くような滑らかさがあります。

違いを感じにくい場面

逆に、以下のような場面ではあまり違いが分かりません。

  • 静止画を見ている時
  • 文章を読んでいる時(スクロールしない)
  • 動画を視聴している時(動画自体が24~60fps)
  • 音楽を聴いている時

比較テストをしてみよう

ProMotion対応iPhoneを持っている人は、以下のテストで違いを実感できます。

テスト手順:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. リストを素早く上下にスクロール→滑らかさを覚えておく
  3. 「フレームレートを制限」をオンにする
  4. 再度、設定アプリを素早くスクロール
  5. 違いを比較する

多くの人は、「あれ?ちょっとカクついてる?」と感じるはずです。

慣れの問題もある

面白いことに、120Hzに慣れてしまうと、60Hzが物足りなく感じます。

逆に、最初から60Hzしか使ったことがない人は、120Hzの滑らかさに最初は違和感を覚えることもあるんです。

「どうしても120Hzが気持ち悪い」という場合は、60Hzに制限して使うのもアリでしょう。


ゲームでのリフレッシュレート活用法

ゲームプレイにおいて、リフレッシュレートは重要な要素です。

120Hzに対応しているゲーム

残念ながら、すべてのゲームが120fpsに対応しているわけではありません。

多くのスマホゲームは、30fpsや60fpsで動作します。

120fps対応の主なゲーム例:

  • Call of Duty: Mobile
  • PUBG Mobile(一部設定)
  • Genshin Impact(設定変更が必要)
  • Asphalt 9: Legends
  • Real Racing 3

対応ゲームでは、設定画面で「高フレームレート」や「120fps」などのオプションを有効にする必要があります。

ゲーム側の設定を確認しよう

iPhone側で120Hzが有効でも、ゲーム側で設定しないと意味がありません。

確認方法:

  1. ゲームを起動
  2. 設定・オプション画面を開く
  3. 「グラフィック」や「画質」の項目を探す
  4. 「フレームレート」や「リフレッシュレート」の設定を確認
  5. 「高」「最高」「120fps」などを選択

ゲームによっては、グラフィック品質を下げないと120fpsが選べない場合もあります。

120Hzゲームのメリット

対応ゲームで120fpsプレイすると、以下のメリットがあります。

1. 反応速度が向上

敵の動きがより滑らかに見えるため、素早く反応できます。特にシューティングゲームでは有利です。

2. 操作の正確性が上がる

タッチ入力から画面表示までの遅延(レイテンシー)が減り、狙った通りに操作できます。

3. 視認性が良くなる

素早く動くキャラクターや背景がブレにくく、見やすくなります。

注意点:バッテリー消費とデバイス発熱

120fpsでゲームをプレイすると、以下の問題が起こりやすくなります。

バッテリー消費が激しい:

高フレームレートでのゲームは、バッテリーを大量に消費します。長時間プレイする場合は、充電しながらがおすすめです。

本体が熱くなる:

CPUとGPUがフル稼働するため、iPhoneが熱を持ちます。

過熱を検知すると、iOSが自動的にリフレッシュレートを下げることがあります。こまめに休憩を取りましょう。


リフレッシュレートに関するトラブルと対処法

ProMotionがうまく動作しない時の解決策を紹介します。

トラブル1:120Hzになっている気がしない

「ProMotion対応モデルなのに、滑らかに感じない」という場合の対処法です。

原因1:フレームレート制限がオンになっている

「設定」→「アクセシビリティ」→「動作」→「フレームレートを制限」を確認してください。

オンになっている場合は、オフに切り替えましょう。

原因2:低電力モードが有効

低電力モードでは、自動的に60Hzに制限されます。

「設定」→「バッテリー」で低電力モードを確認し、必要に応じてオフにしてください。

原因3:本体が過熱している

iPhoneが熱を持っていると、保護のためにリフレッシュレートが下がります。

デバイスを冷ましてから、再度試してみましょう。

原因4:バッテリー残量が少ない

バッテリーが20%以下になると、自動的にProMotionが制限される場合があります。

充電してから確認してください。

原因5:特定のアプリでの制限

一部のアプリは、意図的に60fps以下で動作するよう設計されています。

Safari や設定アプリなど、確実に120Hzで動くアプリで試してみましょう。

トラブル2:設定後も変化が感じられない

設定を変更したのに、違いが分からない場合があります。

対処法1:iPhoneを再起動する

設定変更後、一度再起動してみてください。

再起動の方法:

  • iPhone X以降:音量ボタン(どちらか)とサイドボタンを同時に長押し→スライダーで電源オフ
  • iPhone SE・8以前:サイドボタン(または上部ボタン)長押し→スライダーで電源オフ

30秒ほど待ってから、電源を入れ直します。

対処法2:iOSを最新版にアップデート

古いバージョンのiOSにバグがある可能性があります。

「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から、最新版があればインストールしましょう。

対処法3:全設定をリセット(最終手段)

どうしても改善しない場合、設定をリセットできます。

「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「すべての設定をリセット」

注意:写真やアプリは消えませんが、Wi-Fi設定などは再設定が必要です。

トラブル3:特定のアプリで動きがカクつく

一部のアプリだけ滑らかに動かない場合があります。

原因:アプリ側の対応不足

すべてのアプリが120Hzに最適化されているわけではありません。

特に古いアプリや、開発が止まっているアプリでは、60fps以下で動作することがあります。

対処法:

  • アプリを最新版にアップデート
  • アプリ開発者にフィードバックを送る
  • 代替アプリを探す

トラブル4:iOS 18で80Hzに制限される

iOS 18では、一部のスクロール動作で最大80Hzに制限されるという報告があります。

対処法:

現時点では、iOSの仕様の可能性があり、ユーザー側での解決は難しいです。

Appleのアップデートで改善される可能性があるため、最新のiOSを常に確認しましょう。

トラブル5:画面収録中だけ滑らかになる

「画面収録をオンにすると、なぜか滑らかになる」という不思議な現象があります。

原因:iOSの省電力制御

通常時は、バッテリー節約のために一部の場面で120Hzまで上げていない可能性があります。

画面収録中は、品質を保つために強制的に高いリフレッシュレートになることがあるようです。

対処法:

これもiOS側の制御なので、ユーザーが直接解決するのは難しいです。気になる場合は、Appleにフィードバックを送りましょう。


リフレッシュレートを確認する方法

「今、本当に120Hzで動いているのか?」を確認したい場合の方法です。

方法1:体感で判断する

最も簡単なのは、実際に操作して違いを感じることです。

チェック手順:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. リストを素早く上下にスクロール
  3. 滑らかさを確認

120Hzだと、文字が残像なくスーッと流れます。60Hzだと、少しカクついた感じがあります。

方法2:アプリを使って数値確認

より正確に確認したい場合は、専用アプリを使います。

おすすめアプリ:CPU-x

App Storeから無料でダウンロードできます。

使い方:

  1. CPU-xアプリをインストール
  2. アプリを起動
  3. 「Display」タブをタップ
  4. 「Current Screen Hz」の数値を確認
  5. 画面をスクロールすると、数値がリアルタイムで変化

静止時は低い数値、スクロール時は120近くまで上がれば、ProMotionが正常に動作しています。

方法3:ハイスピードカメラで撮影(上級者向け)

デジタルカメラのハイスピード撮影機能を使って、画面を撮影する方法もあります。

再生時にコマ送りで確認すると、1秒間に何回画面が更新されているかが分かります。

ただし、専門的な機材と知識が必要なので、一般ユーザーには現実的ではありません。


バッテリー持ちへの影響を詳しく解説

「120Hzってバッテリー食うんでしょ?」という疑問にお答えします。

ProMotionは思ったよりバッテリーに優しい

結論から言うと、ProMotionの可変リフレッシュレート技術により、バッテリー消費は最小限に抑えられています。

LTPO(低温ポリシリコン酸化物)技術

ProMotion対応iPhoneには、LTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)ディスプレイが採用されています。

この技術により、リフレッシュレートを細かく調整できるんです。

LTPOのメリット:

  • 1Hzから120Hzまで柔軟に変化
  • 静止画表示時の消費電力が極めて低い
  • 必要な時だけ高いリフレッシュレートを使う

実際のバッテリー消費テスト結果

複数のテストによると、ProMotionによるバッテリー消費の増加は5~10%程度という結果が出ています。

常に120Hzで固定する場合と比べると、可変リフレッシュレートは大幅にバッテリーを節約できます。

使い方による違い

バッテリー消費が多くなる使い方:

  • 高負荷ゲームを長時間プレイ
  • 動画編集など重い作業
  • 常にスクロールやアニメーションを伴う操作

バッテリー消費が少ない使い方:

  • 電子書籍やニュース記事を読む(静止画)
  • 音楽を聴く(画面オフ)
  • メッセージの閲覧(あまり動かない)

バッテリーを節約したい時の設定

どうしてもバッテリーが心配な場合は、以下の方法があります。

1. 低電力モードを使う

最も簡単な方法です。自動的に60Hzに制限され、他の省電力設定も有効になります。

2. フレームレートを制限する

前述の方法で、60Hzに固定できます。

3. 明るさを下げる

ディスプレイの明るさは、バッテリー消費の大部分を占めます。リフレッシュレートより、明るさ調整の方が効果的な場合もあります。

4. バックグラウンド更新をオフにする

「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」から、不要なアプリの更新を止めましょう。


よくある質問(Q&A)

リフレッシュレートについて、よくある疑問にお答えします。

Q1:120Hzに対応していないiPhoneで設定できますか?

A:いいえ、できません。

60Hz固定のiPhoneでは、設定項目自体が表示されません。ハードウェア(ディスプレイ)の性能なので、ソフトウェアで変更することは不可能です。

ProMotionを使いたい場合は、対応機種への買い替えが必要です。

Q2:120Hzを常にオンにすることはできますか?

A:基本的にはできません。

ProMotionは可変リフレッシュレートなので、常に120Hzで固定することはできない仕様です。iOSが自動的に最適なリフレッシュレートを選択します。

ゲームなど、アプリ側が120fpsに対応していれば、プレイ中は120Hzを維持できます。

Q3:動画を見る時も120Hzですか?

A:いいえ、動画のフレームレートに合わせます。

ほとんどの動画は24fps、30fps、または60fpsで制作されています。ProMotionは、動画のフレームレートに合わせて24Hz、30Hz、60Hzに調整されます。

これにより、カクつき(ジャダー)を防いで、スムーズな映像を楽しめます。

Q4:iPhone 17の標準モデルもProMotion対応ですか?

A:はい、対応しています!

iPhone 17シリーズでは、全モデルがProMotionに対応しました。これまでProモデル限定だった機能が、ついに標準モデルにも搭載されたんです。

ただし、初期設定では60Hzになっている可能性があるので、設定を確認しましょう。

Q5:120Hzにすると画面が明るくなりますか?

A:いいえ、明るさは変わりません。

リフレッシュレートは、画面の更新回数であって、明るさとは関係ありません。

ただし、120Hzで動作している時は消費電力が増えるため、バッテリーの減りが早くなる可能性はあります。

Q6:他人に見せても違いが分かりませんか?

A:分かりにくい場合もあります。

リフレッシュレートの違いは、実際に操作している本人が最も感じやすいです。

画面を見ているだけの人には、違いが分かりにくいこともあります。特に動画撮影すると、カメラのフレームレートによって違いが見えなくなることがあります。

Q7:ProMotionは目に優しいですか?

A:滑らかな表示は、目の疲れを軽減する可能性があります。

カクついた動きは、無意識のうちに目に負担をかけることがあります。ProMotionの滑らかな表示は、長時間使用する際の疲労感を減らすかもしれません。

ただし、画面の明るさやブルーライトの方が、目への影響は大きいです。


まとめ:あなたに最適なリフレッシュレート設定を見つけよう

iPhoneのリフレッシュレートについて、基本から応用まで詳しく解説しました。

この記事のポイント:

リフレッシュレートの基本:

  • 1秒間に画面が何回更新されるかの数値
  • 120Hzは60Hzの2倍滑らか
  • ProMotionは10Hz~120Hzの可変式

対応機種:

  • iPhone 13 Pro以降のProモデル
  • iPhone 17シリーズ全モデル
  • それ以外は60Hz固定

設定変更方法:

  • 設定→アクセシビリティ→動作→フレームレートを制限
  • 低電力モードでも自動的に60Hzに制限される

60Hzに制限するメリット・デメリット:

  • メリット:バッテリー節約(効果は限定的)
  • デメリット:滑らかさが失われる

ゲームでの活用:

  • アプリ側が120fpsに対応している必要がある
  • 設定でフレームレートを「高」にする
  • バッテリー消費と発熱に注意

トラブル対処:

  • フレームレート制限や低電力モードを確認
  • 過熱や低バッテリーでも制限される
  • 再起動やiOSアップデートを試す

おすすめの使い方:

基本的には、ProMotionをオン(フレームレート制限オフ)のまま使うのがおすすめです。

Appleが開発した可変リフレッシュレート技術は非常に優秀で、バッテリー消費を抑えながら滑らかな表示を実現しています。

どうしてもバッテリーが気になる場合は、低電力モードを使うか、フレームレート制限を有効にしましょう。

ProMotionの滑らかさは、一度体験すると元に戻れなくなるほど快適です。あなたのiPhoneが対応機種なら、ぜひその恩恵を存分に楽しんでください!

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