Outlookテンプレートの呼び出し方法を完全ガイド!最速で使える5つのテクニック

せっかくOutlookでテンプレートを作ったのに、呼び出し方が分かりづらくて結局使っていない…そんな経験はありませんか?

テンプレートは作っただけでは意味がなく、スムーズに呼び出せてこそ真価を発揮します。呼び出し方法を知らないと、テンプレートを探すだけで時間がかかってしまい、かえって非効率になってしまうんです。

この記事では、Outlookテンプレートを素早く呼び出す5つの方法を、初心者向けから上級者向けまで順番に解説していきます。

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  1. テンプレート呼び出しの基本知識
    1. テンプレートファイルの形式
    2. デフォルトの保存場所
  2. 【方法1】ファイルから直接開く(最も簡単)
    1. 手順
    2. メリットとデメリット
    3. さらに便利に:デスクトップにショートカットを作る
  3. 【方法2】Outlook内のメニューから開く(標準的な方法)
    1. 基本手順
    2. ショートカットキーで素早く開く
    3. この方法が向いている場面
  4. 【方法3】クイックアクセスツールバーに登録(おすすめ)
    1. クイックアクセスツールバーとは?
    2. 登録手順(詳細版)
    3. アイコンとボタン名を変更する
  5. 【方法4】キーボードショートカットで開く(上級者向け)
    1. 独自のショートカットキーを割り当てる
    2. 設定方法の概要
  6. 【方法5】Web版Outlookでの呼び出し方法
    1. Web版の制限事項
    2. 代替案1: 下書きを使う
    3. 代替案2: ブラウザ拡張機能を活用
    4. 代替案3: OneNoteに保存
  7. よくあるトラブルと解決方法
    1. Q: テンプレートをダブルクリックしても開きません
    2. Q: クイックアクセスツールバーにテンプレートが表示されません
    3. Q: テンプレートを開いても内容が空白です
  8. 効率を最大化するベストプラクティス
    1. 使用頻度に応じた呼び出し方法を選ぶ
    2. テンプレート名を工夫する
    3. 複数のPCで同じテンプレートを使う方法
  9. チーム全体でテンプレートを共有する方法
    1. 共有フォルダに保存する
    2. SharePointやOneDrive for Businessを活用
  10. まとめ

テンプレート呼び出しの基本知識

テンプレートファイルの形式

Outlookのテンプレートは「.oft」という拡張子で保存されています。

これは「Outlook Form Template(アウトルック・フォーム・テンプレート)」の略で、メールの雛形として使える専用のファイル形式です。通常のメールとは異なり、開くたびに新しいメール画面として立ち上がる仕組みになっています。

デフォルトの保存場所

テンプレートを呼び出す前に、保存場所を知っておくことが大切です。

Windows環境では、通常次の場所に保存されています。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Templates

または

C:\Users\ユーザー名\Documents\カスタムOfficeテンプレート

保存場所が分からない場合は、エクスプローラーで「*.oft」と検索すれば見つかります。

【方法1】ファイルから直接開く(最も簡単)

手順

一番シンプルな方法は、テンプレートファイルを直接ダブルクリックする方法です。

  1. エクスプローラーを開く
  2. テンプレートの保存フォルダに移動
  3. 使いたいテンプレートファイル(.oft)をダブルクリック
  4. 新しいメール画面が開く

これだけで、テンプレートの内容が反映されたメールが作成されます。

メリットとデメリット

メリット:

  • 操作が簡単で初心者でも分かりやすい
  • Outlookの操作に慣れていなくても使える
  • 複数のテンプレートを視覚的に確認できる

デメリット:

  • 毎回フォルダを開く必要がある
  • クリック数が多く、やや時間がかかる
  • 頻繁に使うには不便

たまにしか使わないテンプレートなら、この方法で十分です。

さらに便利に:デスクトップにショートカットを作る

よく使うテンプレートは、デスクトップにショートカットを作成しておくと便利です。

  1. テンプレートファイルを右クリック
  2. 「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」を選択
  3. デスクトップにアイコンが表示される

これで、デスクトップからワンクリックでテンプレートを呼び出せるようになります。

【方法2】Outlook内のメニューから開く(標準的な方法)

基本手順

Outlookのメニューから正式な手順で呼び出す方法です。

  1. Outlookを開く
  2. 「ホーム」タブをクリック
  3. 「新しいアイテム」をクリック
  4. 「その他のアイテム」→「フォームの選択」を選ぶ
  5. 「参照」ボタンをクリック
  6. テンプレートファイルを選択して「開く」

この方法は、Microsoft公式の呼び出し方法なので、動作が安定しています。

ショートカットキーで素早く開く

上記の手順を少しだけ速くする方法があります。

「新しいアイテム」をクリックする代わりに、Ctrl + Shift + P を押すと、すぐに「フォームの選択」画面が開きます。これだけでも数秒の時短になりますよ。

この方法が向いている場面

  • 複数のテンプレートを使い分けている
  • 社内で正式な手順が決まっている
  • 初めて使うテンプレートを開く時

安全性と確実性を重視するなら、この方法がおすすめです。

【方法3】クイックアクセスツールバーに登録(おすすめ)

クイックアクセスツールバーとは?

クイックアクセスツールバーは、Outlook画面の左上にある小さなアイコン群のことです。

ここによく使う機能を登録しておくと、どの画面からでもワンクリックでアクセスできます。テンプレートをここに登録すれば、最速で呼び出せるようになるんです。

登録手順(詳細版)

少し手順が複雑ですが、一度設定すれば非常に便利です。

ステップ1: クイックアクセスツールバーのカスタマイズを開く

  1. 画面左上の「クイックアクセスツールバー」の右にある▼をクリック
  2. 「その他のコマンド」を選択

ステップ2: マクロを作成する

  1. 「リボンのユーザー設定」の画面が開く
  2. 左側の「コマンドの選択」で「マクロ」を選ぶ
  3. 「Project1.NewFromTemplate」を探す(見つからない場合は後述の方法で作成)
  4. 「追加」ボタンをクリック
  5. 「OK」をクリック

ステップ3: マクロコードを作成する(見つからない場合)

「Project1.NewFromTemplate」が見つからない場合は、自分で作成する必要があります。

  1. Alt + F11 を押してVBAエディタを開く
  2. 「挿入」→「標準モジュール」をクリック
  3. 以下のコードを貼り付ける
Sub お礼メール()
    Dim myItem As Outlook.MailItem
    Set myItem = Application.CreateItemFromTemplate("C:\Users\ユーザー名\Documents\カスタムOfficeテンプレート\お礼メール.oft")
    myItem.Display
End Sub
  1. 「C:\Users…」の部分は、自分のテンプレートファイルのパスに変更
  2. ファイルを保存して閉じる

これで、クイックアクセスツールバーから一発でテンプレートを呼び出せるようになります。

アイコンとボタン名を変更する

登録したボタンは、アイコンと名前を変更できます。

  1. クイックアクセスツールバーの▼をクリック
  2. 「その他のコマンド」を選択
  3. 追加したマクロを選択
  4. 「変更」ボタンをクリック
  5. アイコンと表示名を設定

分かりやすいアイコンと名前を付けておくと、間違えずに使えます。

【方法4】キーボードショートカットで開く(上級者向け)

独自のショートカットキーを割り当てる

VBAマクロを使えば、独自のショートカットキーを設定できます。

例えば、Ctrl + Alt + 1 で「お礼メール」テンプレートが開くようにする、といった設定が可能です。

ただし、この方法は他のショートカットキーと干渉しないよう注意が必要。すでに使われているキーの組み合わせを設定すると、既存の機能が使えなくなってしまいます。

設定方法の概要

  1. VBAエディタ(Alt + F11)を開く
  2. マクロにショートカットキーを関連付ける
  3. 「ツール」→「マクロ」→「マクロ」から設定

この方法は少し高度なので、VBAに慣れている方向けです。詳しく知りたい方は、「Outlook VBA ショートカット」で検索すると、詳しい解説が見つかります。

【方法5】Web版Outlookでの呼び出し方法

Web版の制限事項

残念ながら、Web版のOutlook(Outlook.comやMicrosoft 365のWebアプリ)では、デスクトップ版のような.oftファイルを直接呼び出すことはできません。

ただし、似たような機能を実現する方法がいくつかあります。

代替案1: 下書きを使う

Web版で最も簡単なのは、下書き機能を使う方法です。

  1. テンプレートにしたいメールを作成
  2. 送信せずに「下書き」として保存
  3. 使う時は下書きフォルダから開く
  4. 内容をコピーして新規メールに貼り付け
  5. 必要な部分を編集して送信

この方法なら、Web版でもテンプレートと同じ効果が得られます。

代替案2: ブラウザ拡張機能を活用

Chrome拡張機能を使うと、Web版でもテンプレート機能が使えるようになります。

おすすめの拡張機能:

  • Briskine: 無料で使える定型文ツール
  • Gorgias: ショートカットキーで定型文を挿入
  • Text Blaze: スニペット機能が充実

これらの拡張機能をインストールすると、ショートカットキーや専用ボタンでテンプレートを呼び出せます。複数のメールサービスで共通して使えるのもメリットです。

代替案3: OneNoteに保存

テンプレートをOneNoteに保存しておく方法もあります。

  1. OneNoteにテンプレートの文面を保存
  2. 必要な時にOneNoteを開く
  3. 内容をコピーしてメールに貼り付け

この方法は、スマートフォンからもアクセスできるので、外出先でも使えて便利です。

よくあるトラブルと解決方法

Q: テンプレートをダブルクリックしても開きません

A: 次の原因が考えられます。

原因1: ファイルの関連付けが外れている

.oftファイルがOutlookに関連付けられていない可能性があります。

解決方法:

  1. .oftファイルを右クリック
  2. 「プログラムから開く」→「別のプログラムを選択」
  3. 「Outlook」を選んで「常にこのアプリを使って.oftファイルを開く」にチェック
  4. 「OK」をクリック

原因2: Outlookが既定のメールアプリになっていない

Windows 10/11の設定で、Outlookを既定のメールアプリに設定する必要があります。

解決方法:

  1. 「設定」→「アプリ」→「既定のアプリ」を開く
  2. 「メール」の項目で「Outlook」を選択

Q: クイックアクセスツールバーにテンプレートが表示されません

A: マクロのセキュリティ設定を確認してください。

  1. 「ファイル」→「オプション」→「トラストセンター」
  2. 「トラストセンターの設定」をクリック
  3. 「マクロの設定」で「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」または「デジタル署名されたマクロを除き、すべてのマクロを無効にする」を選択

セキュリティを保ちながら、マクロを使える設定にする必要があります。

Q: テンプレートを開いても内容が空白です

A: テンプレートファイルが破損している可能性があります。

解決方法:

  1. 元のテンプレートを再度作成する
  2. ファイルを保存し直す
  3. 他のフォルダにコピーして試してみる

それでも解決しない場合は、Outlookを再起動してから試してください。

効率を最大化するベストプラクティス

使用頻度に応じた呼び出し方法を選ぶ

テンプレートごとに最適な呼び出し方法を使い分けましょう。

毎日使うテンプレート:
→ クイックアクセスツールバーに登録

週に数回使うテンプレート:
→ デスクトップにショートカットを作成

月に数回使うテンプレート:
→ フォルダから直接開く

この使い分けが、業務効率を最大化するポイントです。

テンプレート名を工夫する

ファイル名で内容が分かるようにしておくと、呼び出し時に迷いません。

良い例:

  • 01_お礼_面談後.oft
  • 02_お礼_訪問後.oft
  • 03_案内会議招集定例会.oft
  • 04_依頼_資料送付.oft

番号を付けると、クイックアクセスツールバーでも順番通りに並びます。

複数のPCで同じテンプレートを使う方法

複数のパソコンでOutlookを使っている場合は、テンプレートをOneDriveなどのクラウドストレージに保存しておくと便利です。

  1. テンプレートをOneDriveフォルダに保存
  2. 各PCで同じOneDriveフォルダにアクセス
  3. ショートカットを作成して使う

この方法なら、どのPCからでも同じテンプレートが使えます。

チーム全体でテンプレートを共有する方法

共有フォルダに保存する

社内でテンプレートを統一したい場合は、共有フォルダに保存します。

  1. 社内の共有ドライブにテンプレートフォルダを作成
  2. チーム全員がアクセスできるよう権限を設定
  3. 各自のPCからショートカットを作成

この方法なら、テンプレートを更新した時も全員が最新版を使えます。

SharePointやOneDrive for Businessを活用

Microsoft 365を使っている企業なら、SharePointやOneDrive for Businessでテンプレートを共有できます。

メリット:

  • バージョン管理ができる
  • 変更履歴が残る
  • アクセス権限を細かく設定できる
  • どこからでもアクセス可能

チーム全体で同じテンプレートを使う場合に最適です。

まとめ

Outlookテンプレートを素早く呼び出す方法は、用途に応じて使い分けることが重要です。

この記事のポイント:

  • ファイルから直接開くのが最も簡単
  • クイックアクセスツールバーへの登録が最速
  • Web版では下書きや拡張機能で代用可能
  • 使用頻度に応じて呼び出し方法を選ぶ
  • チーム全体で共有する場合はクラウドストレージを活用

初心者の方は、まず「ファイルから直接開く」方法から始めてみてください。慣れてきたら、よく使うテンプレートを「クイックアクセスツールバー」に登録すると、業務効率が劇的に向上します。

テンプレートは作るだけでなく、素早く呼び出せてこそ価値があります。

この記事を参考に、自分に合った呼び出し方法を見つけて、毎日のメール業務をもっと快適にしていきましょう!

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