ワーキングメモリーという言葉を聞いたことがある人もいると思います。
ワーキングメモリは鍛えた方がいいとか、高いと上達速度が上がるとかいろいろ言われています。
今回はそもそもワーキングメモリーって何なのかについて解説します。
脳の作業台
よくワーキングメモリーは脳の作業台といわれます。
個人的にはPCのメモリーがしっくりくるのですが、元々ワーキングメモリを提唱した人が作業机の上を移動するフォルダのように機能するといったところから来たのでしょう。
ワーキングメモリとは私たちの頭の中で長期記憶、短期記憶など関係なく記憶のフォルダを持ってきて、そのフォルダで作業するところのようなイメージです。
例えば、友達と会話をするときに、相手の話を理解するには一時的にこの前話した時の話やさっきまで何を話していたかを保持しておかなければなりません。
この時に、ワーキングメモリでこの前話した時の内容やさっきまでの会話の内容を一時的に保持しておくわけです。
もう少し仕組みを詳しく解説すると、視覚情報を保持する「̪視空間スケッチパッド」フォルダーと言語情報を保持する「音韻ループ」フォルダーがあり、様々なフォルダーを記録している「中央実行処理系」フォルダーがまとめているといった仕組みです。
ワーキングメモリがない場合
では、私たちのワーキングメモリーがなくなるとどうなるのでしょうか。
ワーキングメモリーがなくなると日常的に行っていることの多くが出来なくなると思います。
例えば、会話だと相手の話の内容を覚えておけないのでゴチャゴチャになります。
1+2といった簡単な暗算も1と2をそれぞれ覚えておけないので、答えられなくなると思います。
モノはすぐ無くすし、人に伝えようと思ったこともすぐ忘れてしまうような状況になってしまいます。
ワーキングメモリがないと、とても困った状況になるわけです。
まとめ
- ・ワーキングメモリは脳の作業台
- ・様々な記憶の一時的な保持を担っている
- ・ワーキングメモリがないと不便
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