天上世界「高天の原(たかまのはら)」では、さまざまな神々が生まれていきます。
そんな中、最後に生まれた夫婦神、それが「イザナミ」と「イザナキ」です。
ここから、2人の神の物語が始まります。
国うみ

まず、2人は偉い神から国を作られるように命じられました。
2人が天の沼矛(あまのぬぼこ)と呼ばれる矛で、海をぐるぐると混ぜると、次々に島ができていきます。
この島が8つできたところで、日本と呼ばれる「国」が生まれることになります。
神うみ
国が出来たら、今度は2人で神を産んでいきます。
「岩」、「風」、「海」、「山」とさまざまなものにまつわる神が生まれていきます。
ここまでは、国もできて、神が生まれて、豊かになってと順調でした。
ところが、ある日イザナミが火の神「ヒノカグツチ」を産んだ時にヤケドをおってしまいます。
瀕死になったイザナミは、その後も神生みを続けるのですが、耐えきれなくなり死んでしまいます。
黄泉の国めぐり

「イザナキ」は、どうしても死んでしまったイザナミに会いたくなりました。
そこで、イザナキはイザナミに会いに、死者がいる「黄泉の国」に行くのです。
イザナキは、黄泉の国でイザナミと再会を果たします。
そして、イザナキは「現世に戻ろう」とイザナミに頼みます。
イザナミはそれを承諾し、「ちょっと黄泉の国の主に頼んでみるから待っててね。あ、それまでは決してこちらを見ないでね」とイザナキにお願いします。
イザナキは、それからイザナミを待ちます。
「・・・・・・」
イザナキはあまりに長い間待っていたこともあって、イザナミの方を覗いてしまいます。
すると、あまりに醜い姿のイザナミを見てしまいます。
見られたことに気づいたイザナミは、「この姿を見てしまいましたね。もう許しませんよ」と怒り、イザナキを追いかけます。
イザナキは、流石に怖かったので逃げ出します。
イザナキは黄泉の国を追われながらも、逃げ続け現世に戻ります。
ですが、追って来れないように現世と黄泉の国の出入り口を閉じたことで、2人は永遠に別れることになります。
まとめ
2人の物語をまとめると、
- 夫婦神として生まれる
- 国をうむ
- 神を産む
- イザナミはヤケドで死ぬ
- イザナキは黄泉の国でイザナミと会う
- イザナキはイザナミとの約束を破り、2人は永遠に別れることになる
イザナキとイザナミの物語はこれで終わりです。
ここからは、イザナキが現世に戻った話が続くことになり、「アマテラス」や「スサノオ」と言った有名な神々が活躍することになります。
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